【赤】 勢喜 光樹[理性を失った者がぶち込まれる豚箱。 外に放ってはならない、ケダモノの巣窟。 欲望に塗れた、獰猛な姿。 嗚呼、それはいつかの──両親 そして、いつかの──自分。 相応しい場所 死ぬのならば、此処──だろうか、と] (*8) 2022/08/11(Thu) 20:57:34 |
【人】 勢喜 光樹[四谷は此処へ来た理由や チハヤの目的を話し始めた。 肝試しは、若いならばやりたがるのも理解できる しかし、死者と会いたがるとは、どういった理由なのか。 セキさんは、の後に続く言葉は 聞かずとも想像できる。] 俺は………… 死にに来た。 [それだけだ、と。 ありのままに淡々と事実を述べた。 知られたところで、どうってことのない話。 誤魔化す理由だってなかったから。 ただそれを聞いた四谷は、どんな顔をするのか。 とは、少しだけ気になったりはして。]* (53) 2022/08/11(Thu) 21:12:16 |
【人】 空虚 タチバナ[チハヤ>>41が私の名前を呼ぶ。 怨霊の前で無防備な姿を晒す男が、 私が不幸にした家族の名前を呼ぶ>>42。 頭痛が酷くなって一瞬目の前が眩んだ。 大した抵抗もなく彼の頭を抱きしめられたなら、 きっとその動揺を見られることはなかっただろう。 唯一、彼の頭を掻き抱いた指先だけが ほんの僅か、震えただけだ。] あまいの、きらい? [この身により近づけば、死の甘さは一層香り立つ。 もったりした、喉に張りつくような匂いが 彼の身体の内へ、中へ、奥へ、入り込もうとする。 己の唇は彼の左の耳元へ滑り、 冷たい吐息と湿った問いを吹き入れた。] (54) 2022/08/11(Thu) 21:14:19 |
【人】 空虚 タチバナ[でも、それじゃあダメだ。 それじゃあ、わたしが満たされない。 自らの意思で死を望んで、求めて、選んで。 そうして、XXXの代わりに悔いて欲しい。 私は怨霊だ。恨みが私を留めている。 だから――彼の願いを叶えようとしているなんて、 ありえない。あってはいけないの。 だって、生まれた時から私は加害者で あなたは私に貪られる哀れな被害者なんだから。] (56) 2022/08/11(Thu) 21:15:50 |
【赤】 空虚 タチバナ……どうして。どうして笑うの。 [それなのに先程までの憔悴した様子は掻き消え、 その笑みは初めて声をかけられた時のような 気の抜けるものだった>>*6。] 必要ない。 だって……今から、 あなたがいっぱい注いでくれるんでしょう? [あなたのためだと優しくすれば、 彼は死の海に浸り続けてくれただろうか。 真実が必ずしも幸せを運ぶ訳じゃない。 望む噓を吐くことだって、意味があるのに。 なぜか、彼の問い>>*5に頷くことができなかった。 代わりに冷たい手が彼の頬を撫でて、 瞳孔が開いたままの瞳を大げさに細めて見せた。] (*10) 2022/08/11(Thu) 21:16:22 |
【赤】 空虚 タチバナ[分からないこと、言いたくないこと、 知らなくていいこと。 結局自身が彼の問いに返したのは半分くらいで、 残りのすべては己が腹の内に沈む。] チハヤ。 [彼の顔が上を向き、黒糸を下ろす己と視線が交わる。 唯一知る名を囁いて、こちらからも身を屈めた。 サマーカーディガンを手放した彼の白いシャツが、 黒々と染まっていく。] (*11) 2022/08/11(Thu) 21:16:53 |
【人】 空虚 タチバナ― 精神病棟廊下→ ― [階下に木霊する声>>13を聞いてどれくらい経ったか。 蹲った男>>29の上に、女の黒い髪が覆いかぶさる。 それは次第に周囲の闇と同化していき、 さながら彼を食らおうとしているかのようだった。] ……。 [もし、生者がその様を目にすることがあったなら、 闇に溶ける前の女と目が合うことだろう。 黒い髪の間から覗くずろりと蠢く眼球が、 相手を認識したと理解できてしまうかもしれない。 瞳に宿る怒りや悲しみ、憂い、迷い、 多くの感情を煮詰めてない交ぜにした色まで 捉える者がいるかは分からない。 それでも、女は今の獲物以外に手を伸ばすことなく、 彼を絡めとったまま廊下の影に消えていくだろう。 留めることができなかったのなら、 その先いくら闇の中に手を伸ばしたとしても、 探し人を捉えることはできない。]* (57) 2022/08/11(Thu) 21:17:48 |
勢喜 光樹は、メモを貼った。 (a16) 2022/08/11(Thu) 21:21:02 |
【赤】 空虚 タチバナ― 名もなき病室 ― [闇に溶けた先は、どこかの病室だった。 20年程前には誰かが生きようと足掻いていた場所。 今となっては薄暗く、薄汚れた一室でしかない。 身体を離すことを許さず、古いベッドへ押し込む。 軋んだパイプが耳障りな音を立てた。] ……ん、 [合わせた唇もまた、生者と離れた冷たさがあった。 しかし自ら誘い込んだ腔内は温かく、 瑞々しい唾液がくちゅりと音を立てる。 明確な実体化が感覚さえも鋭敏化させるのか、 舌が顎裏に触れる度、肩を震わせ甘香を吐いた。] ハぁ、……もっと、 [優しいだけなら現実でもいい。 彼に死の意味を刻み付けなければならなかった。 ひやりとした手が彼の両耳を塞ごうとする。 上手くできたなら、再び唇を寄せて くちくちと口腔を舌が泳いだ。] (*12) 2022/08/11(Thu) 21:21:30 |
【赤】 空虚 タチバナ[そうして、触れて、重なって、 埋め込んだ種≠ゆっくりと育てていく。 痛みは彼の意識を少しずつ侵そうとするし、 彼がここから脱すれば、 種≠ヘ何の痕跡も残さず消えるだろう。 あるいは、快楽さえあれば彼の苦しみは遠のく。 痛いのはつらいけれど、 痛いのが消えてなくなるのは気持ちいいでしょう?] ……ね。この夢の中だけが、 あなたに理由を与えてくれるの。 [彼の内側に痛みと音と甘さを注ぎ込んで、 正常な現実から引き離そうとした。]* (*13) 2022/08/11(Thu) 21:23:26 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a17) 2022/08/11(Thu) 21:32:04 |
【赤】 名坂愛子ん、んんっ…… [悪夢はまだ続いている。 とはいえ、種類が変わったけれども] ぁ、いゃぁ…… [妹の死体は目の前から消えた。ここで知り合った女性と男の子もいない。 暗い空間の中、体中に湿り気を帯びたナニかが這ってきている] ぁ、ぇ……だ、れ? [体中に絡みつくナニか。それの正体が何なのか判別はつかないけれど、良くないものなのは直感的に分かる。 現実>>*7でも、彼女の手によって影でできたナニかが絡みついているのと同期するように、夢の中の何かも同じように私の体を上っていく。 どうにか抵抗しようと体を動かそうとしても、身じろぎするばかりで振り払う事も出来ず] (*14) 2022/08/11(Thu) 21:34:58 |
【人】 名坂愛子ゃ、めて…… [寝言で拒否はするけれど、さてどんな反応が返ってくるか。 夢と現が曖昧になりながら、だんだんと意識は覚醒し始めていく]* (59) 2022/08/11(Thu) 21:35:24 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ―分娩室― 部屋全体に、強烈な死の臭いが満ちている。 「空気が重い」と形容すればいいのだろうか? 湿気とは違う、肌にまとわりついて離れない、例えようのない「嫌な空気」。 その理由が、この部屋の中央に「在る」人物の発する怨念の深さだと言う事は、同じ怨念の自分だからわかる事だが。 (60) 2022/08/11(Thu) 21:36:43 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ人物の様相は、あえて詳細な描写を省くなら、『酷い有様』だった。 その有様を部屋の真ん中、分娩台の上に乗せられて、これ見よがしに晒されている。 よほど、趣味の悪い相手に捕まったのだろう。 ―――少女と共に居てくれるのが、カナおねぇさんで良かったと心底思う。 一つ、溜息を吐いて「人物」に歩み寄る。 このまま、この「人物」を晒し者にしておく気はない。 同じ人ならざる者ではあるが、趣味嗜好はそれぞれだ。 少なくとも、この状態を悪趣味であると、自分は断じた。 (61) 2022/08/11(Thu) 21:37:05 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ→地下通路 「人物」への対応を終えて、分娩室を後にする。 「人物」の背格好は、少女と似通っていた。 そして、何よりその髪色。 他人の空似かもしれない。 けれど、もしかしたらあの「人物」が『イモウト』かもしれない。 少女が、あのままカナおねぇさんと共に、この病院の一員となるなら、それもよし。 けれど、もしまだ『イモウト』を探し、『私達』を呼ぶなら、その時は分娩室に案内するとしよう。* (62) 2022/08/11(Thu) 21:37:24 |
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a18) 2022/08/11(Thu) 21:39:43 |
【人】 四谷 隆史[消えた人間の話、を聞いても。セキさんは顔色1つ変えず話を受け入れる。 それは大人だからだろうか。それとも。] えっ、と。いきなりっ、床が底なし沼みたいに チハヤさんを……っ。 それであたりが真っ暗闇になって。それで…… [それで。] (俺が殺した子のことを指摘する声) 過去の俺の罪が、追いかけてきた。 [ぽつ、と零した言葉は掠れていた。] (63) 2022/08/11(Thu) 21:40:42 |
【人】 四谷 隆史[どうして?なんで。と 問いかけることもできず、はくり。と口を開閉。 俺の顔色はきっと紙のように白くて それで。] ……死にたいひと、って。 どんな、気持ちなんすか。 理由、とか、そういったの、 聞いたら迷惑、かけるってわかってるから 言えないかも、とは。思うんです、けど。 ……でも、命全部捨てても構わない程 この世界は――……苦しいものだった? ・・ また、俺は。 [俺の所為じゃない、と。彼を見送るのだろうか。 ――嘗て屋上から飛び降りた彼女みたいに。 助けてくれた優しい人を。 止める資格もないのは、わかってるけど。 それでも。1人で死なせるの、見送るのは とても さみしい。と、呟きを。*] (67) 2022/08/11(Thu) 21:43:25 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a19) 2022/08/11(Thu) 21:45:14 |
【赤】 名坂愛子[しなやかな影の蠢きは、私に確かな恐怖を抱かせ始めていた。 夢で妹の死体を見た時に比べたらなんてことはない恐怖。 未知のモノが私の体をまさぐるように這いまわるくらいなら、妹を失ってしまった時を思えば問題ない。 それでも私の中にいる水子は反応して、恐怖の代わりに快楽を沸き立たせていく。 それに合わせるように、影の蠢きは疼きを煽るように動いていて。 私の体をまさぐ影によって、少しずつ少しずつ、私の体は昂りを感じ始めていた。 肌に触れられれば身じろぎはすれども抵抗できず、敏感な場所に触れられればびくりと跳ねるような反応を見せる。 歌詞に微弱な刺激を与えられれば、もどかしさを感じるように腰を動かした。 もれ出る吐息も艶が出始めていき、微弱な刺激に曖昧な意識で無意識に反応していく] (*16) 2022/08/11(Thu) 22:46:56 |
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