人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 街へと向かう道、幸いこの近辺は
 被害があまり出ていなかったのか大雨程度で済んだらしく、
 レストランも通常通り営業していた。
 運ばれたハンバーグ定食を堪能しながら
 昨日の出来事を、相槌を打ちながら聞く。]


  ……あの時、エーリクとシトラが一緒に居て
  一緒に泣いている姿、実は見えてたんだ。

  本当なら僕が手を差し伸べに行かなければいけないのに
  行けなくて、自分が情けなかった、と後悔してね。
  シトラがいてくれて良かったよ。
  シトラにとっても、エーリクがいてくれて良かった。
 
  優しいシトラが言いそうなことだね。 
  でも、良い結果、満足のいく結果を出せたなら良かった。 


[ 何も出来ずとも声だけでも掛けていれば>>31
 少しでも安心させられたのかもしれない、と未だ思う。
 この件については、シトラに会った時にも謝るつもりだ。]
 
(205) 2022/12/24(Sat) 3:27:47

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ チェレスタとの話を聞けば、表情や感情が
 普段より出ているような感じがして>>31>>32]

 
  ……チェレスタがそんなことを言っていたのか。
  でも、分かり合えたなら良かった。

  実は、僕も同じようなことをしてね。
  最後かもしれないから、と
  タナトスと腹を割って話をしてきたんだ。

  うん、僕も君も、もちろん皆も。
  降った雨もいつかは止むように
  生きていれば、きっと必ず良いことがあるから。
   

[ チェレスタにエーリクが綺麗だと言っていた、と
 伝えておくよと穏やかに笑う。

 彼と同様、昨日の出来事を語る姿は
 僕から見た彼の姿のように
 窓から覗く雨上がりの青空>>205の如く
 晴れやかに見えたかもしれない。>>33]
 
(206) 2022/12/24(Sat) 3:28:56

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ この先の話になると、表情に真剣さが戻り
 彼の顔をじっと見て、聞く]


  僕はそうは思わないかな。
  神がああ言った以上、暫くは僕達に干渉しないと思う。
  少なくとも、僕達の世代が生きている間には。


  僕達は人の親から生まれたただの人間なんだ。
  だから、自由に生きる権利はあると思う。

  ……いや、あるんだよ。 


[ 隔離されていた方が安全、には願望を込めた否定を。

 次の世代の証持ちがまた生まれることがあれば
 同じように苦しむ思いをすることは無くなって欲しい。

 それはこの代で証持ちとして生まれた使命であり
 解決を後回しにする者としての責務と考えているのは
 今も変わらない。>>2:137]
  
 
(207) 2022/12/24(Sat) 3:29:21

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
  ……そうだね。 
  僕も小さい頃には、家族で旅行もよく行ってたから
  洋館に来てから世界の広さを実感できなくなっていた。

  世界は広いから、自分の足で回り目で見て知りたいし
  エーリクがまた役者に戻るなら、
  舞台に上がる時は必ず呼んでね。
  ……いや、絶対に行くよ。


[ 君が未来への願望、夢を語る姿は
 朝露を浴び芽吹いた植物のように瑞々しく>>36
 僕が今まで見た君の表情の中で、一番“生”を感じられた。]
 
(208) 2022/12/24(Sat) 3:29:48

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  もし、僕に手伝えることがあるなら何でもするから
  遠慮なく頼って欲しい。

  僕達は、そんな薄っぺらい関係じゃないだろう?

 
[ 君が在るべき場所で、有るべき姿で輝く時を見てみたい。
 穏やかで優しい月の光が放つ光を。

 もし君が黙って消えようとするならば
 君の光を支える影となり、
 帳となり覆い支えることが出来れば良い。

 魂に、痣に刻まれた絆は離れても消えはしないのだから。
 はいさようなら、で関係を切る心算は毛頭無い。*] 

 
(209) 2022/12/24(Sat) 3:30:09

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――エトと:玄関ホールで>>186――

大、けほっ、丈夫、です……

[まだ完全には呼吸が整わないが、エトにあまり迷惑をかけるわけにもいかない。
 そう思うのに、立ち上がれはしないし縋ってしまうし、大丈夫でないのは伝わってしまったろうか。

 背中に触れる手が温かい、と感じるくらいには身体が冷えている。
 酸素も血もうまく巡らず、ひぅひぅと喘いで。]
(210) 2022/12/24(Sat) 4:54:15

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[落ちた涙は、心が揺れているのか呼吸の乱れによる生理的なものなのか、自分でもわからない。
 ただ苦しくて、苦しくて、気づけばエトの服を濡らしていた。
 心配させてしまったのか、大丈夫、ちょっと悲しくなっただけ、とこちらを落ち着けるような言葉が並ぶ。
 それにまた目元が熱くなるのだから、やっぱり感情が壊れてしまったような感覚がある。

 暫く、そのままーー背を撫でる手の優しさに甘えて、その場に蹲っていた。
 しっかり生きている姿を見せないといけないのにこんなことではだめだと思いつつ、穏やかに話すエトの言葉に、次第呼吸も静かになっていく。]
(211) 2022/12/24(Sat) 4:54:56

【人】 XII『吊された男』 ユグ

ありがとう、だいじょうぶ、です、

[>>192気がかりがあるからと離れるエトに、今度こそ先より穏やかな『大丈夫』を返す。
 呼んでもらった職員は驚いた様子だったけれど、すぐに水をグラスに汲み持ってきてくれたこともあって、ようやく深く息をした。

 約束ひとつ別れたエトのことを視線で追いながら、職員の補助を受け自室に戻る。
 少し眠りましょう、と言われれば、頷く以外の選択肢は許されていなかった*]
(212) 2022/12/24(Sat) 4:56:14

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[自分がここに居ることで、何か変えられたらいい。
変えられないかもしれないけれど、少しでも良い方向に行けたら……とクロは思う。>>201

そうして、承諾を得られたならば、神から少し離れて、シトラのノートを開き、ページを一枚破る。机がないのでお行儀が悪いが、寝そべって書くかたち。]

…………。

[途中、何度か目元を拭う。
生まれた村から離れる時は、全然悲しくなかったのに。
親しい人と二度と会えないかもしれないという事実は、こんなにも悲しい気分になることをクロは初めて知った。

嬉しい出会いも悲しい別れも、教えてくれたのは証持ちの仲間たちだ。じわじわ滲む涙を堪え、何とか書き上げる。]
(213) 2022/12/24(Sat) 9:02:18

【人】 ]『運命の輪』 クロ

Baa, baa, black sheep,
(めえ、めえ、黒羊さん、)
Have you any wool?
(羊毛はありますか?)
Yes, sir, yes, sir,
(はいはい、ご主人様、)
Three bags full;
(三つの袋にいっぱいありますよ。)
One for my master,
(一つはご主人様に、)
One for my dame,
(一つは奥様に、)
And one for the little boy
Who lives down the lane.
(一つは路地に住む坊やのために。)


[小さく歌う声は、祈りにも似て。
あの日に引いたおみくじを、折りたたんだ手紙に挟む。>>2:265>>2:a62
(214) 2022/12/24(Sat) 9:03:07

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[やがて、出来上がった手紙を神に託せば、洋館へ送られただろうか。多分わかりやすいのは僕の部屋かな?と提案したが。

そして手紙が消えていけば、ほおっと息を吐いて。]

……神様、ごめん、肩借りてもいいかなあ。
大丈夫、今だけね。

今だけ……

[許されたなら、その肩にこてんと頭を預け。
三年前に声を張り上げて泣いていた少年は、今度は静かに泣いた。

こうして、神様の元には証持ちの子が一人、帰ってきたのだ。**]
(215) 2022/12/24(Sat) 9:05:01

【人】 ]『運命の輪』 クロ



 アリス シン キュリア シャルレーヌ シール
 カルクドラ クリスタベル トリス マドカ アリア
 フォルス ユグ タナトス シトラ ゼロ プロセラ 
 エト エーリク ヒナギク チェレスタ へ


 僕は箱庭に行きます
 神様と友達になっちゃった すごいでしょ
  
  
 いっぱいいっぱい ありがとう
 僕は みんなが大好き
 みんなのいる世界が 好きです
  
                  クロより


 P.S.最後に幸運届けるよ 
   
   きっと皆も世界も大大吉!!!      』
(216) 2022/12/24(Sat) 9:07:44

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ————あぁ、


 
[神様の言葉>>4:3を聞いて初めに零れ落ちたのは、
 
確かな
絶望


 
間違いを指摘されてもなお、
僕は『僕』を曲げることができない。

 僕は『僕』の生きられる場所を求めて、
 世界の終焉を望んだし、箱庭を願った。

 けれど、出された結論は、そうじゃない。
 
 ……わかっていた、きっと。
 『人の子』ならば。

 きっと、神様にはわからない。
 神様にとって僕らは『証』もつ『愛する子』だから。

 本当は、どちらだったのだろう。

 僕たちは……

 『証持ち』
人ならざる者
だったのか。
 それとも……
『人間』
だったのか。]
(217) 2022/12/24(Sat) 10:59:02

【人】 XI『正義』 マドカ

[心臓が苦しくなる。
 ぞわぞわと、皮膚が粟立つような悪寒がする。

 僕たちは、僕たちは……

 『証』を持つだけの、『人間』だったのか。

 どんなに拒絶しても、その『現実』は目の前にあった。

 他の『証持ち』達によって、そして神様の口から、
 その事実が証明されてしまった。

 それはまごうことなく『絶望』だった。

 『証』を持つだけの『人間』達が、
 それ以外の『人間』達に迫害されることを、
 赦す世界。

 けれど迫害されてきた『人間』たちは、
 それでも自らをはじき出した世界を赦す。

 滅茶苦茶だ。気持ち悪い。寒気がする。

 この感情の、表現のしようがわからない。]
(218) 2022/12/24(Sat) 10:59:20

【人】 XI『正義』 マドカ

[ それが、
『君たち』
証持つ人間たち
の選択なんだね

 どうして、わからない

 こんな世界は、
君たち
にとって不幸せではないの?

 どうして
君たち
は、

 この世界と共に生きようとするのだろう


 わからない、

 わかってしまう、

 いやだ、わかりたくない、

 わかってはいけないとおもうのに、

 わかるのだ、だって、ほんとうは、
だって………… ]
(219) 2022/12/24(Sat) 10:59:40

【人】 XI『正義』 マドカ

幸いな
不幸な
ことに、胃の中は空っぽだった。

 幸いな
不幸な
ことに、手元にはナイフも毒薬もなかった。


 さようなら、と貴方
神様
が言う。


 いやだ、捨てないで、置いていかないで。
 
 僕の中で僕自身の・・・・魂が叫ぶ。

 けれど僕は、そこから一歩も動けぬまま。
 自分の身体なのに、自分の意思では指先一つ動かせない。

 貴方の……否、ヴェルトの身体が崩れ落ちる。

 僕は呆然と、その姿を見つめていた。*]
(220) 2022/12/24(Sat) 11:01:22

【人】 XI『正義』 マドカ

―― 4d以降のヴェルトへ ――

[僕は君の傍に、膝を抱えて座り込んだ。
 
君が一人で座っているか寝ているかしている時を、
狙って僕は近づいた…というより、
その時しか近づけなかったんだ。



     ……ヴェルト。
     君は、神様の『気持ち』を覚えてる?


[僕の『気持ち』はといえば……

 多分、親とはぐれた幼い子供のそれに近かった。]
(221) 2022/12/24(Sat) 11:02:01

【人】 XI『正義』 マドカ

[ “ あの時 ” を境に、
 確かに僕の中から消えていくものはある

 けれど、例えば木が枯れた時、土の中に遺る根のように
 僕自身に深く根付いた魂は、
 跡形もなく消えるなんてことはない

 深く絡みついたからこそ、消えてはくれないものだった

 僕はもしかしたら
 今後『平等』を誰かに押し付けなくても
 生きていけるのかもしれない

 自身の肌を掻きむしらなくても、
 息ができるのかもしれない

 けれど、だけど、だめなのだ
 今だって、まだ、ずっと
 この世界への違和感は、消えてはくれない

 そして、
 『証持ち』から魂に刻まれた『証』が消えたとして、
 肌に刻まれた『証』が消えない以上、

 きっと、
 『人間』はやっぱり『証持ち』を否定するのだろうと
 そう思えば、余計に僕は、『人間』を否定せざるを得ず

 その刃はきっと、いずれ、
 ただの『人間』だった自分へと向いてしまう]
(222) 2022/12/24(Sat) 11:03:05

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕の預かり知らないことだけど、

 過去の『正義』の証を持つ子供たちも、

 皆そうだった

 最期は決まって、

 自分自身を裁くように、その生を閉じてきた]
(223) 2022/12/24(Sat) 11:03:23

【人】 XI『正義』 マドカ

 
   僕は、思うんだ。

   22人の『証』が揃っても、世界は滅びなかった。

   そう言う人も、いるのかもしれない。

   けれど、それよりずっと多くの人間が、

   22人の『証』が揃ったことで、災厄に見舞われた、

   ……って、思うんじゃないかな、って。

   結局『人間』というものはどうしたって、

   理不尽の理由を求めている。

   ……理由が無いから、理不尽なんだけどね。

   理由がないままだと怖いんだ。

   いつ、また起こるかわからないのは、怖い。
 
(224) 2022/12/24(Sat) 11:04:04

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕は小さく笑う。
 僕は何もかもを、諦めていた。
 『人間』のことも、この世界のことも。
 もう、何一つ期待する気はなかった。

 だけど……君にはひとつ、期待しても良いかな。]


    僕、箱庭に行くよ。
    神様と、共に行く。

    だから、機会があったら誰かに伝えてほしい。

    もう、『正義』の証はこの世界に現れない。
    もう二度と、22人の証はこの世界に揃わない。


[そもそも今後、『証』が生まれ変わるのか、
 新たな誰かの肌に刻まれるのか、
 多分刻まれないんだろうなってこと、
 僕らにはわかっても、きっと『人間』には分からない。

 もっと、分かりやすくてシンプルな安心が必要だ。

 教会の人間さえ納得してくれれば、
 後は彼らがどうにかしてくれるんじゃないかな。

 『世界』の君が、この世界から、
 『証』を刻まれて生まれた子たちを護ってよ。]
(225) 2022/12/24(Sat) 11:04:38

【人】 XI『正義』 マドカ

[贈った小さな張り子人形を手に喜んでくれた
                  『愚者』
アリス

 あの日、抱きしめたら逢いたかったと泣いた
                  『運命の輪』
クロ

 ノートと鉛筆だけじゃない、僕から言葉を受け取った
                  『太陽』
ヒナギク

 休みの日に焼いたパンケーキを頬張っていた
                  『吊るされた男』
ユグ

 いつかの夜同じ唄を口ずさんだ
                  『審判』
チェレスタ


 彼らだけじゃない、
 僕が傷つけてしまった人たちも、みんな、ほんとうは

 大切な、大切な仲間だった

 ごめんなさい、って、言うことはできないけれど、
 
そもそも謝って許されることではないけれど

 僕は最後まで、僕が間違っていたと認められないけど、

 君たちの幸せを、僕は願っています
 
君たちが不幸にならないことを、僕は願っています
(226) 2022/12/24(Sat) 11:07:01

【人】 XI『正義』 マドカ

 


     君にだけは伝えるね、ヴェルト

     おかえり、

     そして


     
さようなら—————、
*

 
(227) 2022/12/24(Sat) 11:07:33
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。
(a3) 2022/12/24(Sat) 11:28:06

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

── 彼と >>182 ──




  ……やあ、やっと名前を間違わなくなったね?
  『魔術師』


[ いつかの続き>>3:277 のように振り返り、笑う。
 意趣返しのように、もう彼のものでない名を呼ぶ。 ]

 
(228) 2022/12/24(Sat) 12:52:11

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

  大変な時にわざわざありがとう、と言っておくよ。
  けど今を逃したら、
  君とは永遠に話が出来なさそうだったからね。


[ 硬い声で言葉を綴る。
 煽る様な攻撃的な言葉選びは、
 年季が入った臨戦態勢の様なものだ。

 いつだってそうだった。
 気に入らなくて
怖くて
嫌いで遠ざけたかった。
 多分…『恋人』としてはそれで十分だった。
 >>3:/63>>3:/64

 ……でも“わたしたち”は違った。
 そしてそうしたのは誰あろう眼前のこの人だ。
 主張がどれだけ正当であったとしても関係ない。

 直接届けられた返答は少し意外なもので、
 けれどこの後に及んで「それ」が出てくるのなら、
 やっぱり永遠に分かり合えそうにない。 ]
 
(229) 2022/12/24(Sat) 12:52:38

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

  ……ああ、よかった。
  ベルちゃんも大事なんて肯定された日には
  どうしてやろうかと思った。

  それは「ここの皆が好き」を貫き通したかった?
  ああ君のそういうところが嫌いだったよ。
  嫌いなものを嫌いと素直になることさえ出来ない?
  そのくせ好きとも偽り通すこともしないで。

  私は君を避けただろう?
  なるべく視界に入らないようにもした。
  なのにどうして?
  ベル否定肯定しなければ、
  君なんてどうだってよかったんだ。

 
(230) 2022/12/24(Sat) 12:53:03

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ 自然と声が上擦る。
 ずっと押し殺してきたものを叩き付けるように。
 どうしてと問い飽きた過去に引き摺られて頭が痛む。
 慣れない感情の発露に視界が歪んでくるけれど、
 彼じゃないなら別に涙くらい見せたって構わない。 ] 

  
  君がベルと呼ぶ度に、
  「君は可哀想な女の子だね」って
  嘲笑われている気分だった。
  いつだってわたしたちの存在を否定して、
  生きるのを許されなかったベルが、
  嫌がらせそんなことために存在を肯定される気持ち、
  君にはわからないだろうね?

  いっそ言ってしまえばよかったんだ。
  わたしたちなんて偽物なんだって。
  だったら、私だって、
  君の笑顔の方が偽物だって、酷いことを言って……

  …………それで、喧嘩して、もうお話もしない。
   それじゃ、だめだったの?
   どうして放っておいてくれなかったの?

 
(231) 2022/12/24(Sat) 12:53:50

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ はたり、と
 いつかの少女の嘆きが床に落ちる。 ]


  …………わかってる。
  結局あなたは何も間違ってなかった。
  私はベルで、クリスタベルじゃない。
  わたしたち なんて幻想で、何もかも嘘だらけだった。

  私はただ自分を守るために、
  私の間違いを、間違いだって言われたくなかっただけ。
  だから、これは全部八つ当たり。
 
 
(232) 2022/12/24(Sat) 12:54:23

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ 悪い人ではない。
 多分世界中、『恋人』以外には誰にでも。
 フォルスの言葉でそれは納得している。
 でも私たちは相容れないものだったから仕方がない。

 『魔術師』に引き摺られ、『恋人』を嫌い、
 たとえ今、そんな気持ちがなくなっているのだとしても、
 抗えぬままにそうしてきた自分を許せないのではないか
 とも思ってる。


 ── それは何と言うか、可哀想・・・だと思った。


 だからここで嫌われるのは通過儀礼の様なもので、
 そんな気持ちをメルロン片手に親友に打ち明ける
 なんて奇跡が起こったなら、
 フォルスへの恩返しになるだろうか。>>2:285

 この日がメルロンを食べる度に苦く思い出されるなら…
 なんていうのは、都合が良すぎるかもしれないけれど ]
 
(233) 2022/12/24(Sat) 12:55:16

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ 
 
どうして、に答えはあっただろうか。
 一方的な主張に、反論は、苦情は、あっただろうか。
 溜めていたもの全部言いたい放題言ってやったのだから、
 こちらも耳を傾ける覚悟はある、つもりで。
 沈黙するならそれでも構わない位には言ってやった、し。


 そうしてふと、投げた質問を返されるものだから、
 ちょっと面食ってしまった。 ]


  大切な人は、いるよ。
  自分の全てで幸せにしたいと想う人が。
 
  …………その質問ね、最初に手紙に書いたんだ。
  流石に白紙の手紙とお菓子の主はもう気付いてるよね?

  同じ気持ちを持っているなら、
  「私と同じように大切な人がいる人なんだ」って
  理解出来なくても共感出来たかもしれない、なんて
  その時は思ったんだよね。

  いつか聞ければって色々書いてみたけど、
  結局届かないインクでしか書けなかった。
  ……まあ、全部今更だね。

 
(234) 2022/12/24(Sat) 12:56:10
 




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