人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[離れていた間に、きっと距離感が変わってしまったから。
みんなと同じところから、測り直そうとしただけなのに。

どうして余計遠くへ行ってしまうのか、
全然わからない。

わからないから、
そっちがそうなら、とそんな気持ちで。
私はあれから、蓮見くんにはそっけない態度を取っている。]
 
(88) 2021/07/23(Fri) 15:59:00

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[お祭りの準備に参加するのも知っていて、
名簿の名前だって確かめたけれど。
見掛けても知らないふりして、手を振ったりはしなかった。

……高二にもなって。
ちょっと、情けないなとは思う。

素直に聞いてみる事ができたらよかったのに。

私は本当に、図体ばかり大きくて、
中身が伴っていないみたい。
この身長の5cmくらい、
器の大きさに回せればよかったのにな。]**
 
(89) 2021/07/23(Fri) 16:00:12
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a15) 2021/07/23(Fri) 16:09:31

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 当日 ―


 わあ。可愛いね。
 うんうん、昨日よりもお姉さんに見えるよ。
 とても似合ってる。


[お祭り会場にて。
昨日社務所で出会った女の子と行き合えば、
くるりと回るその姿>>3に微笑んで、そう言った。

ちなみに私の方の服装は、至って普通の、ただの私服。
篠田屋さんで購入した白いTシャツに、下はショートパンツ。
浴衣の皆さんが結構な暑さの中にいるとはつゆ知らず、>>47
こちらは涼しさに全振りした感じの服装である。]


 小雪ちゃんも、よき一日を。


[背伸びをした挨拶にはそう返し。
隣にいた小雪ちゃんの母親にも会釈をして、
二人と別れ、お祭りの喧騒の中へ。]
 
(189) 2021/07/23(Fri) 23:54:36

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 ……
はなひらきますように
、かぁ。


[小雪ちゃんの言葉で思い浮かんだのは、
昨日の帰り、私がお参りした時の願い事。それは、

思春期真っ盛りで色々と複雑な弟が、
私に冷たくするのを、早くやめてくれますように!


……である。はなひらくのかな、これは。


どこかで聞いたような話?似た者姉弟?
これには深ーい事情があるので、
そんな事はないと思うのだけれど。
仲直りのお願い事の最中に、
ちらりと別の顔が脳裏をよぎったのは、まあ、確かにそう。
]
 
(190) 2021/07/23(Fri) 23:57:46

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 青果店の屋台 ―

[一人ぶらぶらと、あちこちの屋台を覗きながら。
辿り着いたのは、青果店の屋台前。
その時、堂本先輩は顔を出していただろうか?
……混雑しているようなら、また後で。と出直そうか。

高校で先輩と再会したあの時。
気付くかな、という少しの悪戯心と、
気付かないかも、という少しの不安の中。
名乗りもしなかった私にくれた先輩の笑顔を見て、>>94
はにかむように、私も笑った。

それからは、また青果店の前を通れば挨拶をして。
おばさんの姿がもう見られないのを、悲しく思って。

おじさんとの勝負の話だって聞いていたはず。

私は勿論、先輩の売り上げに貢献しようと思うわけで。
もし持ち帰り可能なのだったら、
キュウリは四本、家族の分まで買って行くつもりだけれど。
……その代わり、トウモロコシも一本買うのを許してほしい。
持ち帰り不可なら、キュウリを一本だけ買って食べながら、
私はお祭り会場をまた、ぶらぶら歩くつもり。]*
 
(191) 2021/07/24(Sat) 0:00:27
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a38) 2021/07/24(Sat) 0:07:23

二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a39) 2021/07/24(Sat) 0:17:05

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 


あ。
 
朱鷺。
     

 
(204) 2021/07/24(Sat) 7:36:30

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― お祭りの、朱鷺の背に ―

[思わず呟いた私の声は、屋台列の喧騒に紛れ。
目立つ鳥の絵を背負った後ろ姿には、
きっと届かなかっただろう。

帽子を被っていたせいか、誰と判別はできなかったけれど。
うわー不良っぽいな、なんて思いながらも

その鳥がすぐに朱鷺だとわかったのは、
どうしてかな?鶴の姿も描けない私だったのにね。

誰とはわからなくたって、
朱鷺を見て、私が思い浮かべるのは一人だけ。

昨日、景色を見るように向けた視線の中で、
一瞬捉えた、逸らされる目を思い出した。>>110]
 
(205) 2021/07/24(Sat) 7:38:08

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[私が、殊更に無視をしたのはね。>>89
あの時のお祭りが特別だったから。嫌でも思い起こされて。

あの日、差し伸べられた掌に>>104
自分のそれを重ねて、ぎゅっと握りしめた。
「ヒーローが人攫いしちゃうの?」って
君の仮面を見て笑いながら、追手(仮)
(悪の組織かな?)

から逃げるように、走って境内に行ったよね。

繋いだ手は、互いにまだまだ子供のもので、
大きさだってそう変わらなかったと思うけれど。
引っ張られるに任せて、笑い声をあげながら、
私は君に攫われた。

あの日。
色とりどりの花火に照らされた、君の横顔は丸みを帯びて。
私から目を逸らす今の横顔とは、輪郭が重ならない。
高くなる身長と反比例するように、
今の君の声は、昔よりもずっと低くなり。
私達はまだ子供で、でも、大人になってしまった。]
 
(206) 2021/07/24(Sat) 7:40:16

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そんな風に、身体も心も大人になるにつれ、
離れていってしまった私達だから。
蓮見くんの交友関係、全部を知っているわけではないし、
私の耳に届いた声の他にも、
様々な呼び方があったのは、当前の事なのだろう。

でも、同じクラスで過ごした人数の。
数多くの中から、“そういう”音ばかり拾い上げる私の耳。

それに苛立ちを覚える、その意味を考えたくなくて。



だから君が悪いんだ。>>109
君の所為にして、
八つ当たり。
]
 
(207) 2021/07/24(Sat) 7:42:32

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[私がそっけなくしても、
蓮見くんは何でもないように見えた。それどころか、


「蓮見くん。プリント。」

「蓮見くん、ノート提出忘れてない?」

「蓮見くん。」

「蓮見くん。」



……気まずくたって、同じクラスで
話す用事はいくらかあって。
そんな時も、私達の視線はどこか食い違っていたような。
私はその度に、むっすりとした顔を向けたのだけれど。]
 
(208) 2021/07/24(Sat) 7:45:53

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[……だけど、ずっと同じクラスにいて、
一度も目が合わないなんて事、ある?>>111

例えば。
席替えで、隣の席になった時。
夏の、プールの授業のあとに、私は眠気を堪えきれなくて。
運が良いのか悪いのか、板書の多い、社会科の先生の授業中。
いつもなら真面目にノートを取っているはずの私が、
頬杖をついて、うつらうつらと舟を漕ぎ。

一瞬、記憶が抜け落ちた後に、
ズルっ!ガタっ!……と頬杖が外れたあの時とか。

びっくりして飛び起きた私は、
一体どこをぶつけたんだったか覚えていないのだけれど。
あの時ちょっと大きな音が出て、だから、

さすがの君も驚いて、
とっさに君を見た私の視線から、
逃げられなかったんじゃないかな。

そんな事だって、あったでしょう?]
 
(209) 2021/07/24(Sat) 7:47:36

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

[……そんな事でも無ければ、合わない視線。

朱鷺の絵から目を離し、
今度は私が背を向けた。]**

 
(210) 2021/07/24(Sat) 7:48:25
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a45) 2021/07/24(Sat) 7:51:29

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 屋台列:青果店>>198 ―

[堂本先輩が売り上げを喜んでくれて、
しみじみと言われた台詞には、
嬉しいやら気恥ずかしいやら、先輩の反応が楽しいやら。
そんな気持ちの滲んだ声で、良かったです、と笑い。

まとめ買いしたので、ここでは食券を使わずにお会計。
野菜を袋詰めする手元を見守っていたら、
先輩が親切な提案をしてくれて、私は顔を上げた。]


 え、いいの?
         
……あっ。



[つい、素の言葉が出たのに気付いて。
しまった、という顔で言い直す。]


 ……いいんですか?
 お邪魔にならなければ、お願いできたら、嬉しい、です。


[恥ずかしさのせいで、言葉の最後が途切れ途切れ。]
 
(265) 2021/07/24(Sat) 14:15:51

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[だって、あの頃は。
一つ上のお姉さんの事「明菜ちゃん」って呼んでいたし。
打ち解けてきたら、敬語だって自然と取り払われた。

でも高校に上がったら、先輩後輩だから。
そういう所、ちゃんとしようと思っていたのだけれど。
時々気が緩んで、特に校外では、
こうして昔の口調が出てしまう事があって。

先輩は気にしないかもしれないけれど。
澄まし顔の私が、自分でやり始めた事なので。
毎度、ばつが悪い。]


 で、では。そちらの品は、
 また後程取りに伺いますので! 失礼しますっ。


[恥ずかしさを誤魔化しきれなかった私は、
敬語の戻し加減(?)がやや過剰になりつつも、
その場を足早に立ち去ったのだった。]*
 
(266) 2021/07/24(Sat) 14:18:01

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 少し前:青果店屋台 ―

[
ところで堂本先輩、私、
下の方ばかり見てて

野菜に熱中しすぎて言えていなかったのですが
浴衣ですよね?今浴衣を着ていますよね??>>197

このままでは一生の不覚なのでどうか言わせて下さい


それは、私が屋台に顔を見せてすぐの事。
こんばんは、お疲れ様です。の挨拶と共に、
たすき掛けした先輩の、粋な浴衣姿をまじまじと見て。]


 先輩、素敵です。
 その浴衣、すごく似合ってる。


[と伝えた。
近くにおじさんもいたのなら、勿論挨拶をしたけれど。
それがおばさんの仕立てた大切な浴衣>>43だったのなら、
私の言葉は、二人にどう届いたのだろう。]*
 
(267) 2021/07/24(Sat) 14:57:07
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a56) 2021/07/24(Sat) 15:06:06

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 花巻庵の屋台付近 ―

[私が青果店にいた時間はそう長くもなかったと思うから、
花巻庵の方に辿り着いた時は、
見知った顔がまだ揃っていた頃合いで。>>242
この辺かな

私は思わず、近くの木の陰に隠れた。

あのですね
私の思う、可愛いを集めた女の子と>>69
私の方に、目もくれなくなった男の子が>>241
お祭りらしく浴衣と甚平姿で並んで楽しく仲良さそうに(あ、名前も呼んだ?)お喋りしているのを見てしまったのですが、
それは。


もう一人、浴衣姿の男の子もちゃんと目に入ってるのだけれど
さっき見かけた不良っぽい人、蓮見くんご本人だったとか
篠田さん何で一緒にいるのかな、浴衣すごく可愛いなとか
ついそっちに気を取られて、ごめんね稲出くん。
>>251そちらの方は審議したいと思うので
 >>154まずはそのデータくれませんか?)
 ]
 
(297) 2021/07/24(Sat) 18:22:13

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 ……へー。へーー。へーーー〜〜。


[ふーん。なるほどね、そうですか。
そうだよね。

私は早合点をして、屋台の方に向かった蓮見くんを見た。

私だってそこで買い物をするつもりだったのだけれど、
こそこそと隠れながら、絶対見付からないようにして。
(蓮見くん以外への)後方不注意だった可能性は、あります


ともかく、彼が去るのをしっかり確認してから、>>289
私は今度こそ、屋台へと向かったのだった。]*
 
(299) 2021/07/24(Sat) 18:23:52
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a64) 2021/07/24(Sat) 18:31:06

【人】 二年生 田邊 夕鶴

― 花巻庵の屋台付近 ―


 ………… …………

 なんか


[チャラいです。
(感想提出>>316


こちら、木の陰に潜む私です。
今現在、私視点、蓮見くんは
最高に可愛い後輩の女の子とお祭りデート中にも関わらず
屋台の店員の女の子にもチャラチャラ声を掛けて>>318
チャラチャラチャラチャラと
え?いつもそんな事してるんですか???
という感じで

その甚平すごく似合ってるね。いろんな意味で。
本当に楽しそうで何より。>>319

そんな事を考えながら、睨むようにその背中を見送っていると
え……? 嘘…… 三人目…………??
と、その声が聞こえたならそう思ったのだけれど>>322

とりあえず篠田さんと稲出くんが二人になったのはわかって、
私はちょっと何がなんだかわからなくなってきて、
あれ…………???

……とりあえず、本来の目的を果たそうと思った。(買い物)]
(327) 2021/07/24(Sat) 20:30:08

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

[そんな感じで大混乱中の、
私の背中に、その声は掛けられたのかな??>>326]*


 
(328) 2021/07/24(Sat) 20:30:46

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 あ、あっ。
 篠田さん。えーと、偶然だね、
 あはは、あの、えっと。

 楽しんでる???


[背後から、兎の跳ねるような
ぴょんとした声で呼びかけられれば。>>348
頭の中がワンダーランドになっていた私も、
はっと振り返って、どうにか返事をした。

落ち着かないのは、混乱のせいもあるけれど、
盗み見ていた者としては、大変気まずい状況なので……
どうかしたか、と尋ねられても、
正直に言うのもためらわれて。]
 
(350) 2021/07/24(Sat) 21:45:07

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
 ゆ、浴衣!すごく可愛いね!
 篠田さんは春のイメージだったけど、
 夏の朝顔も、ぴったり似合ってる。
 着こなしが素敵だからかな?


[とりあえず、篠田さんの浴衣姿に対して抱いていた感想を。
見せてねって言ったのは、忘れていないから。>>70

でも、あとは……]


 わ、私はどうもしないよ。
 …………篠田さんは、何していたの?


[ちらりと。本音の滲むような滲まないような、
遠回しな質問をして。

さっきまで蓮見くんといた、可愛らしい小さな後輩を、
私は20cmくらい上の目線から、そうっと窺ったのだった。]*
 
(351) 2021/07/24(Sat) 21:46:48

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 篠田さんと私と大丈夫じゃない話 ―

[楽しんでいると言う篠田さんは、
私の挙動不審を訝しんでいる様子。>>353
そうだよね、私も何がなんだかわからないよ
と思いながら視線を彷徨わせていれば、
篠田さんが服装の話を振ってくれたので、
ありがたく乗らせて貰った。]


 そっか、浴衣って暑いんだ。
 ……うーん、でも。

 やっぱり、いいな。浴衣。
 私も頑張って着てみれば良かったかな、なんて、
 ちょっと思っていたところ。


[そう。さっき、篠田さんを見てそう思った。
もっと可愛かったら良かったのかなって。
……でもそんな思考、今は振り切って]



 あ、このシャツもすごく良いけどね!
 うん、涼しくて。
 サイズ感も丁度いいし、気に入ってるんだ。
 

[と笑っていたのだけれど。]
(365) 2021/07/24(Sat) 23:07:17

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 え。 ばったり?

           …………そう。


[それを聞いて。しばし固まって。

……私は耐えた。何とか耐えた。
と言っても気力だけでコントロールできるものではないので、
どうしても止められなかった羞恥の分、
うっすら顔に血が上ったけれど。まだうっすらの範囲。]


 あ、大丈夫。

 私、たい焼き、まだ食べてないから。
 これから行ってくるね。うん。

 篠田さんも、稲出くん待たせているんじゃない?
 そろそろ、行かなくて大丈夫?


[どうにかまともな事を言えば、
篠田さんは納得してくれたかな。
まだ何かあれば、なんとか、返事をしたと思うけれど。]
 
(366) 2021/07/24(Sat) 23:09:56

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[大丈夫だと信じて貰えたなら、
見送る時には、声掛けてくれてありがとうね、と
ちゃんと先輩らしく振る舞って、お見送り。

お見送りできた?できたかな??
それなら早速人のいない方向にに顔を向け]


だいじょうぶじゃないです……
   



[今度こそ羞恥に耐えかねて、私は両手で顔を覆った。

ばったりって。
じゃあ、私の奇行は一体……。
ただの奇行!!


その後大丈夫になるまで、
しばらくその場で深呼吸した……。]*
 
(369) 2021/07/24(Sat) 23:14:04

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 花巻庵の屋台 ―

[そんなこんなで、色々あったけれど。

篠田さんと話した後、
落ち着きを取り戻した(はずの)私は、
本来の目的だった、花巻庵の屋台に来ていた。]
 
(374) 2021/07/24(Sat) 23:51:39

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[一旦、話は
(真面目な方に)
遡る。

いつかの夏の、そのあとの事。
私が花巻庵さんへお使いに行く事がなくなっても、
祖父母の家にいる間はいつも、
二人が私のための和菓子を用意してくれた。
きっと、祖母が花巻さんのご両親と
あれこれ話して、気を使ってくれたのだろう。>>170]
 
(375) 2021/07/24(Sat) 23:54:06

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[私が初めて買った、水羊羹。>>162
 教えて貰った通り、竹の容器を綺麗に洗って、
 きらきら輝くビー玉を入れる宝箱にした。

悩んで選んだ、水まんじゅう。>>163
 ぷるぷる震える姿が子供心をズキュンと射抜き、
 散々悩み抜いた結果、あの日は水まんじゅうを買って。
 食べる際に皿に出し、ずーっとふるふる揺らしていたら、
 祖母にいい加減にしなさいと怒られた。
 ぷるぷる食感ももっちり餡子も美味しかった。

やっぱりこっちも気になって、次の機会に買った柚子寒天。
 実は、固め食感の良さ、最初の時はわからなかったのだけれど。
 中学生になって、祖父母宅から足の遠のいた私に、
 季節の便りとして送られて来たのがこれだった。
 その時、この寒天の喉ごしの楽しさに目覚めて。
 ふわりと香る柚子は、高校生になった今も私のお気に入り。


そうやって、私の日々の中に、
花巻庵さんのお菓子はいつも存在していて。
だからあなたの面影も、
頭の中のどこかに、いつも残していたはずなのに。]
 
(376) 2021/07/24(Sat) 23:55:15

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[どうして気付かなかったのだろうか、と思った。]


 あ、それ……


[屋台の中で忙しく働く女の子の、
その髪型に、ヘアクリップを見つけて。>>170
私はおそるおそる、あなたに声を掛け。

ねえ、何度目かのお使いで、
私達きっと、もう友達みたいなものだったよね?
お名前なんていうの? って尋ねたら、
あなたは答えてくれたんじゃないかな。
私の名前は、きっと性別の印象を覆すものではなくて。
もし訊かれて答えても、あなたの誤解はそのままで。

だったら、私は「楓ちゃん……?」と、
あなたの名前を呼べたと思う。]
 
(377) 2021/07/24(Sat) 23:55:56

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[本当に、どうして気付かなかったんだろう?

ヘアクリップが無くたって、
「いらっしゃいませ」の笑顔だけで、
気付いてもよかったのに。

お家の和菓子が大好きな女の子。
いつもニコニコ笑って、お勧めを一生懸命説明してくれた、
そういうところ、変わっていないんだなって。

それから。
どんな格好をするのかなって>>76
確かめられなかったあの日の答えが、目の前に。
その浴衣は、今の彼女によく似合っていて。
でも私は、それを着た彼女に笑顔の花が咲く事が、
何よりも一番嬉しいのだった。

よかった。本当に――]


(だからそれについては、感謝しておこう。
 そもそも、花巻庵さんの娘さんなら
 蓮見くんの、幼馴染だったわけで……
 チャラチャラチャラチャラとか思ってごめん。
 チャラチャラチャラ に減らしておくね>>340
 あ、篠田さんの事も誤解だったら
 チャラチャラだね うん、普通に戻ったね……)

 
(379) 2021/07/24(Sat) 23:56:50

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 あの。私の事、覚えているかな。


[勇気を出してそう言えば、
あなたは怪訝な顔をしただろうか。

だったら、まずは名前を名乗り。
あの時、急にお使いに行けなくなった事、ごめんねと謝って。
足りなければ、何か二人の思い出話をしよう。

私はあなたの誤解を解いて、
あなたは私に気持ちを伝えてくれたかな。>>170
そうしたら、そのあと。


花巻庵の楓ちゃんに、

「おすすめでお願いします」

って、屋台の注文しても、いいかな?]**
 
(381) 2021/07/24(Sat) 23:57:46