人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【人】 鬼 紅鉄坊



お前にはやはり隠し事は出来ないな

分かったから、どうか許してくれ
あの時の話はもうやめてくれと言っただろう

[ 嫌がり許しを請うのは言葉だけ、声は和らいでいる。
 千同様に夏の日の出来事は、既に消化していた。>>10

 自分のせいで焦り心配する姿を見るよりは、
 こうして軽口を叩ける空気のほうがずっと良いものだ。

 傷を負った家族を迎え入れた経験など無いだろう。
 もしかしたら、そこに何かを想う心も無かったのかもしれない。 ]
(19) 2021/06/26(Sat) 23:51:45

【人】 鬼 紅鉄坊



頼もしいな
本当に、──男らしくなった

[ 両頬に添えられる小さな感触。>>12
 二つと一つが至近距離で交わった。

 出会った頃と比べれば随分血色の良くなった顔を眺め、
 感慨深く落とす二言には、ずっと傍で変化を見ていた者として
 どうしても親のような響きが含むが。 ]

私のほうが励まされてしまうとはな
ああ、暫くは甘えさせてもらうとしよう
だが、出来ることはさせてくれ

[ 一時伏せた目を開いた後、ふと微かな笑みが浮かぶ。

 今は決して千を守られるだけの存在とは思っていない。 ]
(20) 2021/06/26(Sat) 23:52:08

【赤】 鬼 紅鉄坊

── 回想 縁に残るもの ──


……そうだな。少し、気になるな

[ 何気なく交わされていた会話の最中、言葉少なくなったのは
 示された染みに対し、嫌な想像をした為に。>>*0

 当人は何も気づいていないか、深く考える理由が無いのか
 気にした様子が無いのなら、それ以上言及はせず終わる。 ]*
(*6) 2021/06/26(Sat) 23:52:24

【人】 鬼 紅鉄坊


ところで、千……
その格好、外に出ようとしていたのか

[ 顔が離れた後か、ふと眉を顰め指摘する。

 見慣れぬ洋装は鬼にはどこか奇妙にも映ったが、
 千には不思議と似合っていて、素直に褒めた記憶。>>11
 それが家の中で纏う為のものではないことも覚えている。 ]

人間の賊にすらお前では危うい。馬鹿なことは考えないでくれ
次に同じことがあっても堪えろ、いいな?

大丈夫だ
私が死んでしまったのなら、伝えに来る者が必ずいるから

[ 他の同胞同様に人間の前には極力出たがらないあの男とは、
 未だに会わせたことはないけれど。
 かつては人間たちの事情に首を突っ込むことを咎めながら、
 千とのことには色々と気に掛けてくれている。 ]
(21) 2021/06/26(Sat) 23:52:40

【人】 鬼 紅鉄坊



あくまで可能性の話だ
そうならないように、私は必ず尽力する

[ 付け加える言葉、相手にそれでも気にした様子があれば

 傷の無い腕を伸ばし、いつかのように髪を撫でるだろう。 ]**
(22) 2021/06/26(Sat) 23:52:58

【人】 鬼の花嫁 千



 紅鉄様らしいね
 怠けて顎で使ったって、あんたの嫁は少しも怒りゃしねぇのによ

 損な性格してるぜ

[一つに注ぐ二つの眼差しが捉える笑みに肩を竦める。

今の鬼は此処にいない誰かを見ているわけでもなく、自分をその子供として親のように振る舞っているわけでもない。
千はそれを確かに理解している。故に、呆れたようなふりをするのはただ真っ直ぐ過ぎる言葉の数々がむず痒かっただけ。]
(23) 2021/06/27(Sun) 1:38:35

【人】 鬼の花嫁 千


[負傷した家族を出迎えた経験など無く、あったとして何か人間らしいことを思えたのかどうか。
身体を切れば血が出るのも、いつか死ぬのだって当然の仕組み。そんな思考の持ち主だ。

真っ当な生き物と呼んでいいのかも分からない存在が呼び起こした、亡くしていた筈の感情。
きちんと持ち合わせていたら、生き続けていることを村人に疎まれることも無かったのか。

可能性の話から生まれるものは無いから、鬼が憂うなら思考を流してやるのが千の出来ることだ。
今でも紅鉄坊以外に対して同じような感情を向けられる自信がない以上、やはり村人にとっては鬼子に違いはないのだから。]
(24) 2021/06/27(Sun) 1:38:50

【人】 鬼の花嫁 千



 ひひ、気づかれたか。そうだよな
 出ていく前に帰ってきてくれたんだから、問題ないだろう?

 ……ああ、分かった
 遅いと思うと、どうしても落ち着かなくてさ
 悪かったよ。ちゃんと、我慢する

[顰める眉に向く悪びれない笑い。
しかし、相手はこちらよりずっと深刻に考えたと理解しすぐに消え、大人しく謝罪する。
だが、続いた内容には今度は千のほうが顔をしかめる番だった。]

 …………

 何が大丈夫なんだよ、そんな知らせは要らねぇ
 されたところで、この目で見るまで信じるものか

[咎める声は低くも、小さい。]
(25) 2021/06/27(Sun) 1:39:05

【人】 鬼の花嫁 千


 当たり前だ

 あんたには、俺を二度も選んだ責任があるんだ
 あんたが俺に生きろと言ったんだ
 
[付け加える言葉にも揺れない表情が、大きな掌の感触に少しずつ穏やかに戻る。

その腕には小さいだろう道具で、恐る恐る髪を切ってくれた記憶。
伝わる恐れがなんとも微笑ましく、何気ない時間が快かった。

責めるような口振りではあるが、独りになった後の生活が気になるわけではない。
ただ、失い難い。千の中にあるのはそれだけだ。]
(26) 2021/06/27(Sun) 1:39:54

【人】 鬼の花嫁 千



 前から思っていたんだけどよ
 少しは着込んだほうが怪我がし難くなるんじゃないか普通は
 やっぱり、鬼と人間は違うものなのかね

 あんたはこの格好でどこでも平気で歩いてるしなァ

[ふと目線は降りて、相変わらずの襤褸とそこから覗く筋肉質な身体を眺める。
これ以上その話を続けたくなかったのもあるが、以前から気になっていたことでもあった。]

 なあ、この跡と左目も昔戦った時のものなのか?
 ……もう痛くはないのか?

[答え次第では、右半身の黒い跡を五指がゆっくりとなぞる。**]
(27) 2021/06/27(Sun) 1:40:11

【人】 鬼 紅鉄坊


それは重い責任だ
決して、落とさぬようにしなければな

[ 千に何かを説いても、最初は笑うか興味を示さなかったものだが
 なんとも素直になったものだと、鬼は思う。>>25

 棘を含みながらも小さくなる声を指摘することはしなかった。
 伝わる想いに対し、触れる手で慈しみを返すのみ。
 穏やかに変化する表情に、隻眼を細める。>>26

 数多の不安を失い難さが退けていくような光景だった。 ]
(28) 2021/06/28(Mon) 4:25:40

【人】 鬼 紅鉄坊



布程度で何かが変わるような攻撃では
この身体に傷一つ付けられないな

お前は沢山着込んでおくといい
山で迎える冬は、牢の中とはまた違う辛さがあるだろう

[ 向かい合う両者の種の違い。その言葉に頷く。>>27
 紡いだのは驕りではなく経験だ、
 鬼はこの山で長らく人ならざる者たちと戦ってきたのだから。 ]

私が私として意識を持った時点から、
左目は開かず身体もこの状態だった

だから、痛みはないが理由も分からない

[ その時から廃寺に棲んでいると語る鬼に、
 なぞる五つ指が変化を齎すことはない。

 その動きを目で追いつつしたいようにさせ、話を続ける。 ]
(29) 2021/06/28(Mon) 4:25:57

【赤】 鬼 紅鉄坊



つまるところ、人間であった頃に何かがあったのだろうな

同胞は皆、多かれ少なかれ記憶があるのだが
……私は殆ど覚えていない

それが皆と心の在り方が違う理由だと、かつてあの方は仰った

[ 腕を組み過去を噛み締めるように頷いた後、
 あの方とは自分を世話し、名前をくれた古株の鬼のことだと語る。

 幾度かその存在については話をしたことはあった筈だ。 ]
(*7) 2021/06/28(Mon) 4:26:20

【赤】 鬼 紅鉄坊


[ 鬼はその時失念していた。
 本当に教えるべきことは別の部分にあると、気づかなかった。

 己が結んだ約束により、
 百数十年間人間はとても近しい存在となっていた。
 あまりにも自然に長く、当たり前のように共に生きていた為に
 存在の成り立ちについて改めて思うことなど無かったのだ。

 相手の人の子が知っているのか、
 既知であるのならば何を思うかなど考えもしなかった。

 果たしてこの花嫁は知っていただろうか?
 ──鬼とは、怨みを抱き死んだ人間の成れの果てであると。 ]
(*8) 2021/06/28(Mon) 4:26:39

【人】 鬼 紅鉄坊



負ったのが此の寺ではないことだけは、確かだろうな

[ 鬼の記憶の古くにある廃寺は、
 今よりは朽ちていなく、焼け跡などでも無かったのだから。 ]

気になるものか、伴侶の過去は

[ 問う声は、少しばかり他人事じみていた。

 靄よりも薄く掴めず、実感の湧かない過去。
 それが必ずあったものだとしても、自分のものとは思えずに。

 決して穏やかではなかった生活に追われ生きれば、
 探ろうと思い至ることはなかった。 ]**
(30) 2021/06/28(Mon) 4:27:08

【人】 鬼の花嫁 千



[「流石天下の紅鉄坊様だ」などと巫山戯ていたのも一時のこと。
ふと掛けた問いには、思わぬ答えが返ることとなった、
黒色をなぞる手は止まり、驚きに固まった後ぎこちなく顔を見上げる。]

 は……そんなこと、

[あるわけがない──本当に?
今まさに、人と鬼の違いについて語らっていたというのに。
当たり前の否定を当然の思考が押し留め、言葉は途切れる。

この鬼があまりにも人間らしく、温かくあったものだから
鬼とは神仏に背いた妖しの類であるということを、千はすっかり忘れていて。]
(31) 2021/06/28(Mon) 6:43:46

【赤】 鬼の花嫁 千



 いや、あんたの世話をしたのが大体そいつなのは分かってるけどよ
 人間だった頃ってのは……それは、要するに

[鬼とは、この男とは元は人間として生を受けた存在である、と。

引っ掛ったのは添えられた説明ではなく、その在り方の根元について。]

ああ、そうか──読んだことがある

[子供の頃に読んだ一節が脳裏に蘇り、離した手がそのまま口元を覆う。

あの家には何故か、妖怪に関する書物が多かった。
一族よりは村と山の鬼の関係故だったのかもしれない。
退治を試みようとした者も、かつてはいたのかもしれない。

今まで思い出すことが無かったのは随分前のことである為と、
鬼というよりも、紅鉄坊という男として認識していたせいか。]
(*9) 2021/06/28(Mon) 6:44:03

【人】 鬼の花嫁 千



 ……そりゃ、気になるさ
 忘れちまっていても、確かにそれもあんたなんだろう?

[他人事のような素振りに苦笑する。

負わせた責任とは種が違う。
求められてはいない、ただこちらが知りたがっているだけ。

だが、これも相手を受け止めようとする想いではある。**]
(32) 2021/06/28(Mon) 6:44:23

【赤】 鬼の花嫁 千



 なら、火傷をした後にここに来て死んじまったのかな

 忘れたことであんたが今のあんたになったのなら、
 それは本当に、沢山の辛いことがあったんだろうな

[独り言のように呟きを繰り返せば、
腕が無事なほうの肩に身を預け、傍らで目を閉じる。]

 …………そうか

[それ以上どう言葉を続けたらいいのか、分からなくなってしまった。

思い出すことが幸せとは限らないのだと、理解してしまったから。**]
(*10) 2021/06/28(Mon) 6:44:41

【赤】 鬼 紅鉄坊

[ 今も千の部屋にあるだろう歴史の書物は

 村の出身者により書かれたものである。
 この国の歴史に加え、近隣の地域や村についても書かれている。 ]
(*11) 2021/06/28(Mon) 7:37:49

【赤】 鬼 紅鉄坊



[ ある年の大凶作から始まった過激な打毀も、
 喰われ続けた村が最初に捧げた生け贄のことも。

 非常に村にとって都合の悪い内容のそれは、
 幾つかの権力ある家を回り隠され、
 いつか移り住んできた豪商の家にやがて辿り着く。 ]
(*12) 2021/06/28(Mon) 7:38:11

【赤】    紅鉄坊

── 陰の歴史 ──


[ 始まりは、著しい天候不順による大凶作。
 そこに幾つかの災害が重なり、耕地へ莫大な被害を呼んだ。

 米価の高騰の抗議として、それは始まる。

 その打毀では従来のような統制は崩れ、
 暴力的な様相を呈した有様は既に略奪と呼ぶべきものとなり
 まるで小規模な戦火の如く広がっていく。

 そして、ある町で豪商の店が火に呑まれた。
 
 一人の手代が右半身に大火傷を負いながら生き延びるも
 奉公先を失った男は、町から消えることとなる。 ]
(*13) 2021/06/28(Mon) 7:38:44

【赤】    紅鉄坊



[ 元より身寄りのない男だった。
 主人はそんな男に随分と良くしてくれた、善良な人間だった。

 未だ少年であった頃、
 育ち故に他人に手酷く当たられた経験もある男に
 心は誰かを恨む為ではなく感謝し慈しむ為にあるのだと、
 優しく言い聞かせてくれた。

 凶行が幕府の耳に届き、厳しい弾圧が行われても
 それはもう、男にとってどうでもよかった。

 まるで無法者のような姿に成り果て、ある山で行き倒れるも
 その山にある寺の僧に助けられることとなる。 ]
(*14) 2021/06/28(Mon) 7:39:40

【赤】    紅鉄坊



[ 僧は哀れむでも蔑むでもなく
 ただただ善意のままに介抱し、その命を救う。

 何があったのか聞いた後、共に暮らすことを提案した。
 男にとっても余所者として差別されながら村で暮らすよりも、
 僧と静かに過ごすほうがずっと良かった。

 しかし約束など存在しない時代。
 そう時間は経たず、此処が鬼の山であることを男は知る。
 
 恩人に対して、山を下ることを当然に求めるが
 僧は首を横に振り、役目があると答える。
 哀れな者たちの為にここで経を唱えるのだと言う。

 それは獣の如く追い立てられ喰われた人間たちでもあり、
 異形になり果てる程怨嗟に塗れ死んだ鬼たちのことでもある。

 数多の鬼が山に棲まうのは、
 それ程業の深い村であるということであった。 ]
(*15) 2021/06/28(Mon) 7:39:55

【赤】    紅鉄坊

 

[ ならばこのような呪われた地そのものを捨てるべきだと食い下がり、
 そして、あなたはただ一人恐ろしい山の近くに置かれ
 その行いを助けもしない村人を恨んでないのかと、男は問い掛ける。

 結果として、男は説得に失敗した。

 恨みではなく慈しみを持ち真の祈りを捧げる者がいなければ、
 彼らは救われないのだと、僧は言ったからだ。 

 既に喪った者の面影が、そこにはあった。
 二人を覆わんとする不穏があろうと、男はもう頷くしかなかった。 ]
(*16) 2021/06/28(Mon) 7:40:42

【赤】    紅鉄坊



[ 此処は境を越えた隣。
 打毀を起こした要因はこの土地にも影響を及ぼしていた。

 土地が細れば実りが細る、実りが細れば獣が消える。
 ただでさえ食うにも困る状態で、
 村の外との行き来もままならず、喰われていく村人。

 困り果てた人間たちはやがて、
 年老いた僧と余所者の男を差し出してしまった。

 あの二人だけは喰らって構わないから、
 どうかこれ以上村人を喰らわないで下さい。

 存分に好きなだけ喰らっている鬼に対し、
 無意味に思えることに賭けるしかない程、村は逼迫していた。 ]
(*17) 2021/06/28(Mon) 7:41:54

【赤】    紅鉄坊

[ 村人には悪意の代わり、相応の事情があった。

 二人が憎かったのではなく、大切な者たちを皆選びたくなかっただけ。 

 だが、村人にとって男の過去など知らぬものなように、
 男にとっても彼らの想いなど関係なかった。 ]
(*18) 2021/06/28(Mon) 7:42:11

【赤】    紅鉄坊

[ 男が最後に見た光景は、恩人の死に顔であった。

 抵抗した際に左目を失い、
 半分の視界で尽き果てるまで見続けた残酷なもの。

 如何なる理由で差し出されようと、化生となるには充分であろう。 ]
(*19) 2021/06/28(Mon) 7:42:29

【赤】    紅鉄坊

   

[ 口惜しい、恨めしい。
 されど主人も恩人も、恨むなと男に言う。


 故に、────
 鬼は記憶を捨て去ることで、怨嗟を忘れ生まれたのだ。 ]
(*20) 2021/06/28(Mon) 7:42:44

【赤】 鬼 紅鉄坊



[ 空洞の中に唯一つ残った、
 誰かを守りたい
守りたかった
という感情が

 村と同胞の間で約束を結ばせる為、立ち上がらせる。 ]*
(*21) 2021/06/28(Mon) 7:43:41