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【人】 行商人 テレベルムかつ、かつ。 一度見たら忘れられないような風貌。 靴の高さを足せば2メートルにもなる体躯は、 膝を曲げて蝶に手を伸ばし、その花弁に触れる。 「逃げられた」 寂しそうに呟く。腰についた飾りと共に蜜も悲しげに揺れた。 (35) 2022/03/21(Mon) 22:46:47 |
テレベルムは、蝶々に逃げられた。 (a12) 2022/03/21(Mon) 22:47:19 |
【人】 行商人 テレベルム>>41 ユピテル 「なんだ? クイズ大会をしていたのか。 その答えは正しい、俺がテレベルムだ。 お前は確かユピテルといったな、あの後……というのは一体何を言って」 しばらくあなたの会話をかみ砕く。 暖かな日差しのような笑顔と天気は心地が良く眠気を誘うが快活さが改めて目を覚まさせた。 会話の内容にはすぐに合点がいった、しかし其れが示す事実に瞳孔が小さくさせ驚いてしまう、即ちそれは。 「まさか、治療前の俺を知っているのか? 昔の記憶がおぼつかなくて、……あまり覚えてはいないのだ。 何度目かわからないがまた、関わってくれるか。 体調はおかげさまで絶好調だ、タンスも持てる。 徒歩ができ、手が動かせ、食ができ、蝶に――」 「んお、もどってこい。蝶」 知人であれば些か残る疑問がありつつも、交友は続けたい。 そんな言葉を発しながら、戻ってきた蝶にこの指止まれと話しかける男がそこにあった。 (44) 2022/03/21(Mon) 23:48:35 |
【人】 行商人 テレベルム>>49 ユピテル 「…… 寝ぼけてるだけ らしい。だから覚えていたら教えてくれ、俺たちのことを」 こんな春の陽気に寝ぼけていると、淡々と言う。 祭りの最中に目覚めることが出来るのか、その声になら起こされてもおかしく無さそうだ。 「ユピテルの案内は頼もうか、景色がいいところでも、な。 きっといつかのように絵を描こう。 そして、俺の絵は昔よりも衰えていないか、教えてくれ」 あなたの表情にはわずかに眉をしかめてから、なんともないように。 昔のことだ、思い出すのもほんのきっかけがあればそれでいい。また後で世話になろう、柔らかな声色が、どこか笑ったように見えた。 蝶はその指先に止まった。 (72) 2022/03/22(Tue) 2:34:43 |
【人】 行商人 テレベルム>>68 リュシー 「知人に勧められた絵本だ。持病を治す 健康グッズ でな。お呪いの一種で、ページの通りにすれば体調が元気になると言われて暇さえあればやっている」 別の時期にやってきた男はまた別の本を持っていたような。 あの時の行商人は祭りに長居をせず。 大量の毛糸や糸を街に売り、代わりに屋台の人形を買っていた。 たくさんの動物のぬいぐるみを抱えて歩いていた長身の男はたった数日でもさぞや目立ったことだろう。 「手伝いをしてくれるのか? それなら」 とあるページを取り出して、 色 を少し描き足した。他人の絵本だったのでは? 「黒い兎とオレンジ髪の少年が、ランタンの灯りの傍で でかい飴を食べるページがあるから…… 飴か代わりの甘い物を調達してきてくれるか。 俺は座る場所を用意しておく、祭りの間に付き合って欲しい」 (80) 2022/03/22(Tue) 9:42:44 |
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