人狼物語 三日月国


165 【R-18】シュガートースト、はちみつミルクを添えて

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視点:


【人】 販子 ジャヤート

[部屋から出てロビーに向かうと]


  じゃあ荷車引っ張ってくるわ。


[代金は支払い済みだったが、食事代を足して。
 宿に任せていた荷車を道まで引き出すことにした。
 幸いにも主人の呟きは聞かずに済んだ>>1


  着替えも苦労するくらいなら、
  家まで荷車運んでやろうか……?
  あ、今日は仕事ねえの?


[当然のように荷台に乗る彼女に問いかけた。
 昨日初対面の相手だ、知らないことだらけである]**
(3) 2022/08/07(Sun) 8:42:23

【人】 販子 ジャヤート

 

  じゃあ運ぶわ。


[すんなり頷いて、家の方角を聞き、
 そちらに向かって荷車を引いて歩き出す。

 仕事が無いと聞けば笑って]


  しつこく誘ってきたのは誰だっけなぁ?

  なるほどな、宿やメシ屋のそば……。
  ああそうだ、飴美味かったぞ。


[伝えてなかった気がして味の感想を伝え、
 空模様を確かめた。
 今日は天候に阻まれる心配もなさそうだ。
 歩いて行けば順調に彼女の家へ近づくだろう]**
(6) 2022/08/07(Sun) 11:02:45

【人】 販子 ジャヤート

 

  しつこくされた覚えはあるが、
  した覚えがねえな……。


[彼女の言い分に言い返しつつ、>>7
 飴の話には頷いた]


  量があると思ったけど、食べやすかったな。
  片方は仲間に分けたが、評判良かったぜ。


[精巧な細工を食べるというのは、慣れない感覚で。
 それもまた貴重な経験となった。
 叶うものなら何度も賞味したいものである]
(9) 2022/08/07(Sun) 11:56:54

【人】 販子 ジャヤート

[路地に差し掛かったとき、小さな呟きが聞こえた>>8


  ……また会いに来てもいいか?
  今度は、普通に客として。


[彼女との縁が途絶えてしまうのが寂しく思った。
 しかし、この町に来る動機は褒められたものでない。

 その上、あまり裕福な暮らしはできていない。
 この町で稼げるようでなければ、
 何度も遠出はできないだろうけれど]**
(10) 2022/08/07(Sun) 11:57:32

【人】 販子 ジャヤート

 

  ……あー。


>>11彼女が何を言いたいのかは察したが、
 往来で話せることでないだけに、返事はせずにおく。

 飴の感想を喜ぶ彼女は微笑ましかった。
 続く彼女の言葉には>>12


  んー、そうだな……
  同時にってわけにはいかないかもだけど。
  今度は他の奴らも自分で行くかも。


[同胞たちは皆糖画が気に入っていたようだし、
 自分好みの絵にしてほしい者もいるだろう。
 彼らの姿を思い浮かべながら、そう答えた]
(15) 2022/08/07(Sun) 12:49:47

【人】 販子 ジャヤート

 

  ああ、ここか……。


[彼女の家に着いて、>>13
 それならここでお別れかと思ったが。

 荷物運びを頼まれて>>14、それが筋かと納得した]


  いいよ。全部運び込むのか?


[別れが先送りになることに、ホッとする自分がいた。

 また来る約束をしても、果たせるか、
 果たせるとしていつになるかわからない。

 それよりはもう少し、別れを惜しんでいようと思って。
 まずは荷物運びを手伝った]**
(16) 2022/08/07(Sun) 12:50:35

【人】 販子 ジャヤート

 

  そりゃいいね、楽しみだ。
  俺も何か好きな意匠探しておくか……。


[あのとき頼んだ龍は、特別好きなわけではない。>>0:36
 彼女に描いてほしくて、かつ、食べる気が起きるもの。
 日常に戻ったら、そういったものを探そうと思っていた。

 指示通りに物置に荷車と荷物を運んで、
 残ったものは彼女と共に室内へ]
(18) 2022/08/07(Sun) 13:12:02

【人】 販子 ジャヤート

[その後、同胞に話を通した。

 仲間が増えるきっかけはいつも些細で、
 いろんなところに転がっている。

 だから同胞たちはそう驚いた風でなかった。
 そんなこともあるか、と自然に受け入れてくれた。

 彼女の性格もあって、打ち解けるのも早かった。
 子どもたちの中には『絵』を教えてほしいと願う者もいた。

 そうしてジャヤートたちの拠点で新生活が始まった。
 拠点としている場所は、狭苦しいが部屋数はそこそこ。
 二人で過ごせる個室も一応あった]
(21) 2022/08/07(Sun) 21:39:05

【人】 販子 ジャヤート

 

  今日は駅をお偉いさんが通るって噂。
  目に留まれば買ってもらえるかもな。
  周りの連中だけにでもさ。


[問いかけに答えて、今日の予定を伝える。>>19
 ジャヤートたちの商材はそれまで盗品が多かったが、
 盗品に拘っていたわけではない。

 ユゼが糖画を売って稼げるのを把握してからすぐに、
 どこでなら効率よく売れそうかの情報収集が始まった]
(22) 2022/08/07(Sun) 21:39:42

【人】 販子 ジャヤート

 

  んで、明日は例のお得意様の屋敷。
  金持ちだし、吹っ掛けていいぞ。


[例のお得意様とは、ユゼが少年だったなら
 売り飛ばされていただろう先のひとつである。>>1:37
 囲った美少年の人数分買ってくれるかもしれない。
 上手くいけばの話だが。

 そんなふうにユゼを頼りに商売をすることになったが、
 盗品や人身を売買するよりは遥かに良い暮らしである。
 そのうち、地元での評判もマシになっていくだろう]**
(23) 2022/08/07(Sun) 21:40:14

【人】 販子 ジャヤート

[拠点に連れ帰ってきてからというもの、
 ユゼは日増しに楽しそうに暮らすようになった。>>24

 それまでの彼女の姿に、そう詳しいわけではないが。
 接客中の笑顔はまさしく作り笑いだったというのは
 記憶していた。>>0:27

 それに、孤独に強く飢える様子だったことも。

 今は孤独など感じる暇もなさそうにしている。
 仲間が増えた後、いつもそれを見るのが楽しいのだ。
 それまでとの落差を感じる姿を]
(27) 2022/08/07(Sun) 22:34:24

【人】 販子 ジャヤート

 

  俺の好きな花……?


>>26唐突な問いかけに目を瞬いた。
 そういえば花瓶を大切にしていたなと、
 個室に置いたのを思い出す]
(28) 2022/08/07(Sun) 22:34:40

【人】 販子 ジャヤート

 

  んー。あれかな。
  牡丹一華……。

  この辺じゃ自生してるのはあんま見ねぇけど。


[以前、どこかで花瓶に活けられているのを見て、
 その花の可愛らしさに興味を持ったのだ。

 その後に花言葉を知って、ますます気に入った。
 そんな花である。

 もっとも、花言葉については、
 問われても自分から言うことはないだろう]**
(29) 2022/08/07(Sun) 22:34:58

【人】 販子 ジャヤート

 

  あぁ……なるほどな?
  日々道楽して過ごしてる金持ちなら、
  伝手があるかもしんねぇな……。


[彼女の発案に納得する。>>30
 屋敷には様々な花が生けられていた記憶もある。
 牡丹一華をそこで見たかは記憶がはっきりしないが。

 季節外れの花は富豪でも簡単に手に入らないだろうが、
 それもまた、何度も訪ねる口実になる。

 互いの知らないことは、いくつもある。
 これから共に暮らす間に、少しずつ
 知り合うことになるのだろう]
(32) 2022/08/08(Mon) 8:19:33

【人】 販子 ジャヤート

[いずれ話すことになるのだろう。
 女性に手を出さないと決めていた理由も。

 単に姉が自分を庇って殺されただけなのだが。
 そのときの声が忘れられなくて、
 女性の悲鳴が聞きたくない。
 そんなありがちな話である。

 ジャヤートが属する集団は、
 似たような事情の者や、自分自身が女性の者、
 特別な事情が無くとも同調する者。
 そういった者たちの集まりであった]
(33) 2022/08/08(Mon) 8:20:07

【人】 販子 ジャヤート

>>31彼女が目下の稼ぎ頭なこともあって、
 皆、熱心に彼女を手伝った。

 荷車も交代で運べば移動が早く済むし、
 現地に着けば客の呼び込みに駆け回るし。
 休憩の時分には軽食を調達してくる者もいる。

 その分、彼女も絵を描き続けることになるだろうが。

 皆で揃って後ろ暗くない活動に精を出すのは
 これまでになかったことで、皆の笑顔は明るかった。
 彼女がもたらしてくれた笑顔だった]
(34) 2022/08/08(Mon) 8:20:41

【人】 販子 ジャヤート

[その日の仕事が一段落する頃]


  なぁユゼ……、
  カエル描ける? 小さいやつ。


[しばらく考えていた、彼女に描いてほしいもの。>>18
 それをやっと思いついて、頼んでみた。

 ジャヤートが思い浮かべているのは、
 アマガエルのような小さくて可愛らしいものである。

 いざ描いてもらったところで、
 それを食べられるかというと、少々悩ましいのだが]**
(35) 2022/08/08(Mon) 8:21:15

【人】 販子 ジャヤート

[「可愛いモノ」と言われて、また目を瞬いた>>38


  カエルって可愛いのか……、
  確かに想像してる奴は可愛いんだが……。


[解せない顔をしつつ、絵を描く姿を見守る。
 出来上がったのは、リアル調とデフォルメ調の二つ]


  おぉ……。
  似てるなこいつ……あの時のと。


[言いながら見つめたのは、リアル調のカエルの絵だ。
 今にも動き出して雑草の陰に潜り込んでいきそうな、
 飴でできたアマガエル]
(39) 2022/08/08(Mon) 15:10:20

【人】 販子 ジャヤート

 

  あ、そうだ。代金。
  ユゼ、ありがとな。


[頼んだからには、と支払いをした。
 といっても彼女が求める最低額だが。
 
 それからしばらくリアル調の絵を眺めていたら、
 幼い仲間に物欲しそうにされて、
 デフォルメ調のほうは譲ることになった]**
(40) 2022/08/08(Mon) 15:10:43

【人】 販子 ジャヤート

 

  ユゼはカエル可愛く見えるのな……。


[当然のように答えられて>>41、しみじみと返す。
 小さく呟く声が聞こえても、その時は何も言えなかった]
(43) 2022/08/08(Mon) 17:57:17

【人】 販子 ジャヤート

[けれど改めて、気に入ったのかと問われて>>42


  ん……昔、俺にまだ家族がいた頃に見たカエルが
  こんな感じの奴だったなーってさ……。

  その頃のことをなんとなく思い出して、
  ユゼに描いてもらったらどんなかと思ったんだ。


[それ以上を語ろうと思っても、今は難しかった。
 親しみを感じてはいても、出会って数日の仲。

 これから先の日々で、少しずつ話すことになるのだろう。
 それが姉と歩いた最後の帰り道の話だと]*
(44) 2022/08/08(Mon) 17:57:42

【人】 販子 ジャヤート

 

  おわっ……。


[突然に膝に乗ってこられて、>>46
 驚いて彼女の顔を見つめた。

 落としかけた『絵』をしっかり持ち直し、
 続く言葉を聞いて彼女を抱き締めた]


  ははっ、そうだな。
  気長にやってきゃいいんだよな、
  お前は『俺の女』なんだし。


[確認するように同じ言葉を返して、頬に口づける。
 唇でないのはなぜかって? 周りに人がいるからだ]
(48) 2022/08/08(Mon) 19:11:46

【人】 販子 ジャヤート

[その後。
 富豪の屋敷でもユゼの糖画の評判は上々だった。
 牡丹一華を頼んでみたら、必ず手に入れると豪語してくれた。

 少年趣味の富豪はユゼを大層気に入った様子だったが]


  悪いがこいつは売り物じゃない。
  俺の女なんで。


[そう断ったら、富豪は非常に残念そうであった]
(49) 2022/08/08(Mon) 19:11:57

【人】 販子 ジャヤート

 
[早咲きの牡丹一華を手に入れたと一報をもらうのは、
 数ヶ月経ったころ。

 想像以上の数の牡丹一華に迎えられ、
 再び糖画を披露することになるだろう]**
 
(50) 2022/08/08(Mon) 19:12:11

【人】 販子 ジャヤート

[好きな花だとは言ったけれど、
 理由は結局言わなかった。>>29

 その牡丹一華の花言葉が、
 彼女との今までとこれからを彩る。>>52

 時計のベルが鳴ったとき、>>53
 目覚めを拒むように隣にいる彼女を抱き締めた。


 ──これからもずっと、ずっと一緒だ]**
(54) 2022/08/08(Mon) 20:25:27
 




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