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【見】 不良少年 滝沢啓介 「食べる、てかごめんもう食ってる!」 凄い量があったからてっきり二人分だと勘違いしていた。そしてモリモリ食べた。 遠慮はなかった。うまかった。 満腹になった腹をさする。 「ヤバイなめちゃくちゃ幸せかも。 恋人がいるってこんな感じなんだな…」 昨日から急展開すぎてまだ夢心地だ。 彼女の問いには頷いて。 「動物めっちゃ好きだよ。 弟がアレルギーもちだから家では飼えないけど。 そういや学校によく来る野良猫も可愛いな。 警備員さんがよくエサやってるやつ。 見たことある?」 女の子は大体動物が好きだろうと思っている。彼女がデートをokしてくれたなら、飛び上がって喜ぶ。 「やったー!じゃあさ、動物園行こうぜ動物園! 放課後な?約束だぞ。」 浮かれすぎて倒れそうだ。初めてのデートだから。 彼女が服装を気にするのに驚いたのもそこら不慣れ故。 「魔法少女の格好はちょっと目立つけど、 可愛いし、里津子が過ごしやすいカッコが いいよ。」* (@0) 2023/10/22(Sun) 10:15:15 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「首輪?してたかも。 でもアイツ、いつも自由気ままに 学校内を闊歩してるぜ? 飼い主いんのかな?」 なんて会話をして昼休みは終わり。授業の間も放課後のデートを楽しみにし、啓介はそわそわしっぱなしだ。 今まで平凡な人生を歩んできた。 それは凄く幸せだったのだが、毎日のありきたりをそんな風には思えなくて。 なんだかムシャクシャして、先生に反発したり、暴れて喧嘩したりする内にいつの間にか不良のレッテルが貼られていた。 もしもっと早く里津子と出逢えたら。 恋人になれたら。 違う人生だったかもしれない。 (@1) 2023/10/22(Sun) 21:29:03 |
【見】 不良少年 滝沢啓介ーー放課後。啓介は意気揚々としながら里津子と共に手を繋ぎ学校を後にする。 その際に例の黒猫を見掛けた。 「あ、アイツだよアイツ! 確かに首輪つけてるな。 おーい!」 呼んでみたが猫はプイとそっぽを向いて何処かへ。 里津子が呟いた"宝石の色が違う"については少しだけ気になるも、すぐに忘れてしまった。 当たり前だ、初めてのデートなんだから! 動物園には電車で向かう。 繋いだ手と手にドキドキが高まる。 「動物好きって言ってたよな。 その、お前たちの国にも 動物いるの?」 そんな他愛ない話をしつつ。 「ドロなんとか…みんな 異世界の話だよな。 そんなもんがあるとか、 夢みたいだけどーー。 別に里津子は里津子だもんな。 この世界の人間と変わらねえし、 なんつか、フツーの女の子。」 (@2) 2023/10/22(Sun) 21:29:32 |
【見】 不良少年 滝沢啓介だから惹かれたし、護りたいとも思っている。ただーー。 「お前さ。もしそのイーリスって宝石が 見つかったらどうすんの? この世界に居残る理由って… なくなるの、か?」 昨日彼女と別れてから気になった事。 魔力でエッチな玩具が動くかより大事な事を聞いた。* (@3) 2023/10/22(Sun) 21:29:48 |
【見】 不良少年 滝沢啓介ゴブリンやオーク。ファンタジー作品では良く聞く名前だが、それはあくまでも"作品"。実際にそんなものが闊歩する世界とは、どんな世界なのか? 彼らが人間を襲うとしたら、一般人は危険に晒されながら生きている? だから魔法を使う戦士がいて護るのだろうか。 動物を愛玩するのは平和で余裕があるからなのかもしれない。 この世界はーー啓介が住む日本は平和だ。 啓介も弟も平凡な日常を送れるぐらいには。 海の向こうでは戦争とかも起きているが。 生まれた時から闘う使命があったりする環境で育った里津子とは根本が違うのかもしれない。 (@4) 2023/10/23(Mon) 7:08:17 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「仕事がなくなる?」 意外な答えだった。てっきり彼女は終身姫仕えを続けるのかと思っていたから。 しかし、彼女の話では姫には婚約者がいるという。願いが叶えば敵になってしまった(?)婚約者も正常に戻り、確かにお役御免なのかもしれない。良い意味で。 「俺を理由に残る……。」 そうならどれだけ嬉しいか。しかし彼女は、啓介の気持ちを確かめた。 答えは決まっている。でも、その答えだけではーーきっと足りない。 「そりゃ、残って欲しいよ! ……好きだから。出来れば傍に いて欲しいから。 でもさ、一番は……。」 動物園には様々な動物がいる。しかしみんな檻の中だ。 ゴリラが此方をじっと見ている。 彼らに自由はない。 (@5) 2023/10/23(Mon) 7:08:38 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「一番は、自由になって欲しいかな。 そして、里津子の意思で決めて欲しい。 俺はお前が好きだ。命賭けるって 決めたから……一生傍にいて欲しいし、 将来は嫁さんにしたいよ。 だから、この世界にいて欲しいけど。 姫の次は俺に縛られるんじゃ、同じじゃん? そうじゃなくてさーー あ、あっち!」 啓介はキョロキョロした後に、彼女の手を引く。連れてきたのはふれあいコーナー。ここでは様々な動小動物たちを膝に乗せてエサをあげたり可愛がることが可能だ。 ウサギ、モルモット、ハリネズミなんて珍しいものも。 手を消毒して、彼女に椅子を進める。そして、モルモットを掴まえてきて渡した。モルモットはとても大人しい。 「学校にウサギはいるからさ。 はい。撫でていいよ。 ……お前、この世界の良さ、 知ってる? 可愛い動物たくさんいるし、 うまいもんあるし。 綺麗な風景の場所があるぞ。 そりゃ、お前の世界にも色々あるとは 思うけど。 (@6) 2023/10/23(Mon) 7:09:10 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「誰かがいるから、じゃなくて。 世界を好きになって欲しいかな。 じゃないとーー。」 じゃないと、もし啓介と別れたり、啓介に何かがあったら彼女にはこの世界にいる理由はなくなると思ったから。 「これ撫でたらなんか食おうぜ。 寒いし肉まんとか!」* (@7) 2023/10/23(Mon) 7:09:37 |
【見】 不良少年 滝沢啓介姫様が里津子と同じぐらいの年齢で晩婚…? むしろ異世界がめっちゃ結婚早いような…? でも日本も昔は十代の結婚とかが普通だったか。歴史で習ったが忘れてしまった。 ゴリラもモルモットも、里津子の住む世界にはいない生き物らしい。 モルモットを嬉しそうに撫でる彼女は、やっぱりそこらにいる普通の女の子にしか見えないが。 「好きな相手なら、傍にいるのも 選択で自由ってことか。 なるほどな…。」 てっきり姫の護衛は仕事、使命としてやっているのかと思っていたが、彼女は姫に対して個人的感情があるらしいとわかる。 姫はどんな子なんだろう。 やはり生徒に変装して学校にいるのか? (@8) 2023/10/23(Mon) 15:16:34 |
【見】 不良少年 滝沢啓介なんて考えていたら、彼女がとんでもなく刺激的な言葉を口にするから面食らった。膝の上のモルモットも、啓介のビックリにつられて飛び降りる。 「結ばれて、子供?! そ、それってさ。俺とお前が セッ……」 言いかけて真っ赤に。彼女も気付いたのか赤面している。 「ななな、なんでそんな赤くなるんだ? まさか二人でシてるとこを考えーー」 また殴られそうだ。 ふれあい広場を堪能したら、象とか白熊などの大型で珍しい動物も見て回った。 「なあ、昨日はラーメン御馳走になったし、 今日こそ俺が奢るよ。 何食べたい?」 動物園には屋台もあるし、様々な食べ物がある。彼女が食べたいものを買って一緒に食べようと。* (@9) 2023/10/23(Mon) 15:16:57 |
【見】 不良少年 滝沢啓介むにーと頬は伸びた、餅のように。 「いッいふぁい、いふぁいっふぇ!」 でも最後にちゅーがあったから、そんな痛みも忘れてしまう。 これがツンデレというやつなのか…?ヒリヒリする頬を擦りながら涙眼になる啓介だ。 鯉にエサをあげたり、彼女が動物園を満喫してくれたのは幸い。 そんな愉しそうな様子を見るだけでにやけてしまう。 護衛だの闘いだの。息を抜く暇のない彼女の気分転換になればいい。 動物園で売っている食べ物なんてそんな高いものはないから、奢るぐらいはなんてことない。 昨日の手作りラーメンのお返しがしたいと啓介は考えている。 ねだられたのはクレープだった。 薄皮にクリームやら果物やらを乗せるお洒落な食べ物は女子好みだ。勿論啓介も食べたことぐらいはあるけど。 (@10) 2023/10/23(Mon) 23:19:56 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「へー!このクレープ面白いな。 ライオンの顔なんだ。 すみません、ライオンクレープ下さい。」 屋台のお姉さんに早速注文する。 二人で一個でいいなら一個、一人一個が良いと彼女が言うなら二個を。 焼き立ての薄皮をくるくる器用に巻いて、クッキーや果物でライオンの顔とたてがみを、チョコで目鼻を作ってくれた。 差し出されたクレープを受け取ったら彼女の元へ。 「子供っぽくなんかねーよ。 なあ、食べる前に写真撮ろうぜ? はい、チーズ!」 彼女に顔を寄せて、クレープを真ん中に。スマホを自撮りモードにして撮影をした。 「へへ、バッチリ撮れた。 里津子のLINEに送るよ。 あっちのベンチに座って一緒に 食べようぜ?」 幸せだ。こんなに幸せでいいのかな? 彼女が言っていたような戦闘が本当にまた起きるのだろうか。 海の向こうの紛争ぐらいにそれは現実感がない。* (@11) 2023/10/23(Mon) 23:20:24 |
【見】 不良少年 滝沢啓介女の子と顔を付き合わせ、寄り添って写真を撮るなんて初めて。 嬉しいやら恥ずかしいやら。 でも昨日からずっと里津子と過ごしているお陰で、彼女と手を握ったり淡いキスをしたり触れ合っている為、少しずつ慣れてきた気がする。 この幸せを当たり前なんて言いたくない。 かけがえのない時。 「そーそー、なんでチーズって 言うんだか俺も知らんけどさ。」 クレープは二人で一個を半分こ。 あーんってされたら嬉しそうにぱくり、もぐもぐ。 はにかんで笑い、目線を合わせて。 何処から誰がどう見ても平凡な高校生カップルであった。 (@12) 2023/10/24(Tue) 21:23:05 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「王族?ああ、皇族の事かな? 天皇陛下様っていう偉い人が 皇居っていうでかい建物に 住んでるぞ! 後、政治をやる偉い人たちは 国会議事堂ってとこに集まるんだぜ。」 馬鹿だけどそのぐらいは知っている。逆に言えばそのぐらいしか知らないが…。乏しい知識を披露してエヘンと胸を張った。 「あ、俺今度あっちの温室見たいな。 鳥が放し飼いになってるらしいぜ!」 などと平和満喫モードが破られたのは悲鳴が聴こえたから。 「なんだッ?」 吃驚した啓介の手を彼女が握る。緊張が伝わる。 次の瞬間、彼女は目の前で魔法少女に変身を遂げて走り出す。 「あッ、おい!!」 慌てて地を蹴り追い掛けた。すると、樹木がまるで生き物みたいに枝を振り回して暴れている。 動物園だ、捕らえられているのは幼稚園児など小さな子供か。 理津子が舞い、枝を切り払っていくのに啓介は圧倒された。 なんて凄いんだ! あんな化け物に怯みもしないのか。 (@13) 2023/10/24(Tue) 21:23:56 |
【見】 不良少年 滝沢啓介ただ立ち尽くすしか出来ない自分はーー。 そんな風に見ているだけでいいのか。なんの役にも立たないのか。 「ちくしょーッ!」 彼女が敵を探している間に、少しでも手助けをしようと鞄を振り回しながら突っ込む。 「うおおおッ」 四方に広がる枝の1つをバーンと叩く。が、折れることはなく。 「くそッ…うわ!! は、離せこいつッ」 逆に伸びてきた枝に足首をとられ、尻餅をつく。 身をよじり暴れるが、ズルズル地面を引き摺られた。 これじゃただの足手まといじゃん…!* (@14) 2023/10/24(Tue) 21:24:16 |
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