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【人】 店員 ミスミ[そういって引っ込んだころにはフライヤーの中で金色に揚がっている貝たちの姿。 ムール貝は特に揚げるとちょっとほろ苦さもあって、それがまた癖になる味だ。 ひきあげて、余熱を通している間に小さいフライパンにオイルとニンニク、鷹の爪。 ソースを入れなかった残りのトマトソースを温めながら少し煮詰めるように火を通す。 揚がった貝たちを皿に積み上げたらトマトソースを添えて、上からパセリと削ったチーズ] それからこちらがお酒が止まらなくなる、わるーい貝たちのフリットミスト・ペスカトーレになります。 熱々のうちにどちらもお楽しみください。 [だって料理も恋愛も出来立て熱々が最高でしょ? そういうわけで、熱々なお二人にこれ以上蹴飛ばされないうちに俺は退散しますからね**] (802) 2023/03/19(Sun) 0:04:26 |
【人】 店員 ミスミ―ある春の日に― [じゅわぁー、と鉄鍋の中で唐揚げが揚がり続ける。 朝もはやくから用意しているのは、花見に持って行く料理の支度。 今のところ、居心地の悪さは自分が可能な限りの食事を用意させてもらうことで目を瞑ってもらっている。 今日はちょうど家の子供たちが遠足に行く日らしい。 ここの家も女の子ばかりなので、折角なら可愛いやつにしようと決めた。 これでも巻寿司得意なのでね、いろんな具材で猫ちゃんに仕立てたり、うさぎちゃんにしたり、ウインナーにきゅうりと人参でチューリップ作ったり、薄焼き卵に包丁を入れてふわふわのお花畑も作れるんですよ、俺はね。 おかずは本人たちにヒアリングして食べたいものを少しずつ入れてあげることにした。 甘い卵焼きがいいとか、ウインナーはペンギンがいいとかそれぞれリクエストがあったが共通してやっぱり肉料理は強いらしい。 上の子のハンバーグにはチーズと卵と言っていたからウズラの卵を固くならないクリームチーズでくるんで肉だねに仕込んで噛んだ時の楽しみを。 下の子はいろんな唐揚げがたくさん食べたいと言っていたので、カレー味にチーズ味、メープル醤油で希望にこたえる準備はばっちりですとも] (803) 2023/03/19(Sun) 0:10:11 |
【人】 店員 ミスミ[二人に持たせるお弁当は今は冷まし中で、今用意しているのは大人の花見弁当用だ。 唐揚げは三種類用意するつもりで揚げている。 まだ空は大分暗くて、台所に油の爆ぜる静かな音だけが新聞屋のバイクを見送ったばかり。 本当は、大人相手になら里芋ご飯を作ってもいいかなと思ったのだけど、でもあれは、ばあちゃんと自分の思い出の味だから今日は違うものを作ろうと思った。 ばあちゃんから教わったレシピたちの詰まったノートも幼稚園から小学生になり、高学年になって、イギリスに渡ってからもページはどんどん増えている。 何度か最新のノートにすべてを書き直したりもしているが、今日用意しているレシピは大分古い分類に入るものだ] (804) 2023/03/19(Sun) 0:11:03 |
【人】 店員 ミスミ[”よいこのからあげ”。 これは、ばあちゃんがひとりで食べにくる子供たちに出していたメニューの一つ。 すりおろした生姜と少しのにんにく、それから醤油麹。 揚げる前に片栗粉をよくまぶしてやればそれがたとえささみであってもプルッとジューシーな唐揚げになった。 今日は大人が食べるので大ぶりな胸肉にしてますけどね。 それから”大人の唐揚げ” 使うスパイスはあらびきの黒コショウに生姜とにんにくのすりおろし。 醤油や胡麻油もはいっているので米もビールも進みすぎて”大人の"なんてばあちゃんはつけたんじゃないかなと思う。 そして最後の適正量のナツメグが隠し味の悪い大人の旨唐揚げを鍋に投入しつつ、粗熱が取れたものは着々とペーパーボックスに詰められていく] (805) 2023/03/19(Sun) 0:12:03 |
【人】 店員 ミスミ[箸休めに用意したタコとセロリのイタリアンマリネもよくできていたし、子供たちが朝ちゃんと起きてこられたら出してあげようと思っていた茶巾寿司とは別に用意した、昆布締めの鯛や、ボイルエビ、梅酢でピンクに染めたイカなんかを使った一口サイズの手毬寿司も出発前に冷蔵庫から出して保冷剤たっぷりのクーラーバッグに詰めればいい。 魚料理はきっと少ないだろう、と思ったから主菜以外にちょっと差し出がましい気もしつつ魚介物も準備してしまった。 あと足りていないものは何だろうな。 茣蓙の準備はできている、クーラーバッグも準備済み。 人数分よりちょっとおおく紙皿をはじめとして使い捨てカトラリーも用意したし、ウェットティッシュも多めに用意した。 人生の春…はどうだろう、足りるとか足りないとかそういうものでもない気がした。 …まあ、とりあえず今やるべきことは唐揚げを詰めて場所取りに行くこと。 きっと一人で場所取りなんだろうけど、新人だもの、頑張ろう。 そんなこと言っていたらまさかの店長の登場に動揺する羽目になるのは、ちょっとだけ先の話**] (806) 2023/03/19(Sun) 0:12:29 |
【人】 厨房担当 マシロ― ハッピー・エバー・アフター ― [ あんなに嫌いだったなんでもない日は いつの間にか何より大切な"普通"の一幕になった。 諦められなかった母への期待を手離して、 諦めきれなかった貴方との恋を手に入れた。 世界は優しいようでやさしくない。 雪が解けて春になっても、また季節は巡っていく。 傷付く道も、時に眠れない夜もあるだろうけれど ──それもきっと貴方となら大丈夫。 私にとって、 恋 とは貴方だ。やがてきっと 愛 さえ貴方の形をしていく。 ] (807) 2023/03/19(Sun) 0:14:11 |
【人】 厨房担当 マシロ[ あの頃泣いていた時分はもういない。 傷も寂しさも過去も全部、 そうでなければ今の幸せを得られてはいないから。 貴方という 愛 に巡り合うためには 過去という 傷 が不可欠だっただけ ……なんて思えば、悪い人生じゃなかったな、って 思っちゃうんです …単純ですか? それくらい、貴方がだいすきってことなんですよ。 ] (808) 2023/03/19(Sun) 0:14:19 |
【人】 厨房担当 マシロ夜綿さん、 [ 甘いケーキをひと掬い。 貰った約束の印を肌身離さず身に付けている私は、 今日もすっかり貴方の色と混ざりきった、うさぎの姿。 ふわふわに巻いたマロンブラウンの髪。 ショートケーキのクリームみたいなフリルブラウス。 何気なく交わした約束よりは淡いけれど 藤棚をやわくしたパステルパープルのフレアスカート。 その時の私の左手には、印が増えていたのかな。 ──ともかく、私の傍に貴方がいる。 確かで、なにより大切なことは、それひとつ。 ] (809) 2023/03/19(Sun) 0:14:30 |
【人】 厨房担当 マシロ愛 ──ずっと 咲 っていてくださいね[ 願わくば、私の隣で。 三月うさぎの不思議なテーブルを囲みながら なんでもない日もそうではない日も "みいんな幸せに暮らしましたとさ!" ]** (810) 2023/03/19(Sun) 0:14:39 |
【人】 客 クリス── 俺のお姫様と ── [銀は腐食するから。手入れが少し大変らしい。 けれどきちんと手入れをすれば、プラチナよりも輝くと。 あの日、アクセサリー教室で教えて貰った。 元々物持ちは良かったけれど。 指輪を丁寧に磨く癖がついた。 母親に頼っていた部分の大きい。 料理を自分でする事の楽しさを覚えた。 移ろいゆく季節の中で。 野に咲く花に意識をとめて、気付くようになった。 君が俺にくれた変化は。 俺の生活を様々に彩って。 君の居ない何でもない日々さえ、君に結び付けられていく。] (811) 2023/03/19(Sun) 0:18:15 |
【人】 客 クリス[何時か君の話しを聞くことがあるだろうか?>>758 俺の話しをすることもあるかもしれない。 決して夜逃げした友を簡単に許せたわけではなかった父。 そして憎んだ事も恨んだ事もあった自分。 けれどそれを許すことに決めた日の事。 決めた後も悩み迷い揺れた事。 もしも君の話しを聞くことがあれば。 俺はすぐに許す事も飲み込むことも出来ないだろう。 怒りを滲ませることもあるだろう。 けれどね………… それでも笑って生きたいから。 自分を好きで居たいから。 君の隣に立つ自分を許したいから。 どこかに心の置き所を見つけるんだろう。 今日も。明日も。この先もずっと。 君と食べるご飯が美味しい毎日を。 俺は選んで生きていく。 君に選ばれる俺でも居たいしね。] (813) 2023/03/19(Sun) 0:19:49 |
【人】 客 クリス愛してるよ。玲羅。 [俺だけのお姫様。 今日のこの日くらいは。 誰に憚る事無く、人前で愛を囁いて。 君に口付けてもいいでしょう? 俺の目は優しく和んで。 腕の中に幸せを抱えていた。**] (814) 2023/03/19(Sun) 0:20:12 |
【人】 グルメライター ヤワタ[休日仕様に巻かれた毛先が可愛くてつい触りたくなるのを今日は堪えている。 呼べばすぐに傍に来てくれて躊躇いなく名前も呼んでくれるけれど>>712、 二人きりではない場所で二人きりの時のような態度を取るのは、「この場」から真白を奪ってしまう気がして。 中々会話が出来ない分、料理はしっかり味わう。>>492 彩り豊かな野菜とミートボールがとろりとした甘いあんでとじてあるミートボールは、彼女に初めて「幸せプラス」と告げた時のメニューを思い出す。 甘い味付けと照りが食欲をそそって、ピーマンの少しの苦味がアクセントになっている。 お弁当を持って出かけるなら、毎回これを具にリクエストしたいくらいだ。 残ったあんは持参した人参蒸しパンで拭って食べる。 具に人参も入っているのだから合わない筈がない組み合わせ。] (815) 2023/03/19(Sun) 0:47:47 |
【人】 グルメライター ヤワタ[三角の春巻きを齧れば中からチーズが糸を引く。 ベーコンの塩気にトマトの酸味。 かぼちゃが入っているのが予想外だったが甘さがプラスされていて子どもも食べやすそうな味になっている。 形も摘まみやすいのが良い。 作り手の食べ手に対する配慮が感じられるのが真白らしいと思った。 いつだって彼女は自分の料理で誰かを楽しませることを考えている。] (816) 2023/03/19(Sun) 0:47:53 |
【人】 グルメライター ヤワタ[肉厚のピーマンの中身にも意外性が潜む。>>493 照り焼きチキンに卵の組み合わせは日本人のDNAに強く訴えかける味。 苦手な人も多いピーマンに好きな人の多い具材を合わせるの、天才としか言いようがない。 これらはすべて店の厨房で作っていたからこの場が初見な訳だけれど。 きっと楽しんで作ったのだろうなと様子が目に浮かぶ。] ……美味しいなぁ。 嬉しいなぁ。 [これを食べるのが自分だけではなくて。 他の人の取り皿にもどんどん分けられて、持ち込まれた容器が空になるのが嬉しい。 食べられなくても 棄てられたトラウマがあっても 料理を諦めず続けてきたから今この時がある。 空になった容器も片づけられる前に全部写真に写した。] (817) 2023/03/19(Sun) 0:48:10 |
【人】 グルメライター ヤワタ[そして、初めて連名で黒板に書かれた日と同じコーヒー香るアイスボックスクッキーと。 キャラメルとクッキーを同時に味わえる、贅沢で手間のかかるフロランタンと。 素朴な色の桜型抜きクッキーと。 広げた生地に二人で桜の型を押したのだろうか。 生地を作って寝かせている間、焼いている間も、 2人が楽しい時間を共有したことを信じている。 きっとその話はこの後聞かせて貰えるだろうということも。>>4:+107 摘まみやすい菓子はなくなるのも速いから、先に取り置いていた。 薄力粉と卵とバターと砂糖。 コーヒー、アーモンド。 どれも自分が好きなもの。 幸せの味がする。 もう笑顔を知らなかった頃には戻れない。] (818) 2023/03/19(Sun) 0:48:32 |
【人】 グルメライター ヤワタ[背を叩かれた。>>714 全然痛くない。 「こうしても良い」と思われる存在になれていることが嬉しい。 「え〜教えてよ〜」なんて食い下がるけれど、単に甘えているだけだと君の方もわかってくれていると思っている。] (819) 2023/03/19(Sun) 0:48:47 |
【人】 グルメライター ヤワタ[痛む額を撫でつつ葉月と笑って、近くに留まる店長の元へ。 酔いは回っているだろうし、衝撃の展開に「お姉ちゃん」としてはまだショックが残っているかもしれないけれど。] 良い花見になったね、店長。 [もう一杯いかが?と酌をするのは、その時間を自分にくれという合図。] スタッフのみんなが楽しそうで本当に良かった。 みんなが自分らしくいられる場所があって良かったなって思うよ。 過去のこととか、家庭事情とか、色々。 Hareじゃなければこうして笑っていなかった人もいると思う。 ……ありがとう。 どうして「客」の僕がこんなこと言うのかって? それはね、僕自身が今こんな風に笑えてなかっただろうなって思うからだよ。 店長が白うさぎさんをここで暖めてくれてたから、僕は幸せを知れた。 ――近い内、改めてアポを取らせてください。 真白と二人、婚姻届の証人をお願いしに参ります。 [頭を深く下げて、その場を辞する。 さあ、愛しい白うさぎを迎えに行こう。] (820) 2023/03/19(Sun) 0:49:32 |
【人】 厨房担当 那岐―― 時は少し遡る ―― [それは、幾つかの季節を過ぎた冬。 いわゆる年末と呼ばれる時期のこと。 クリスマスシーズンを迎え、 予約客がいつもの倍以上に増え。 忙しくなってきたMadam March Hareは、 いつものメンバーもさすがの疲労を訴えるほど、 連日連夜の賑わいだった。 速崎は新たに増えた新規の客にまた 愛称 を付け、沙弥 はケータリングとの二足草鞋も相変わらず、忙しい。大咲の デザート の腕はめきめきと上達し、黒原 にも追いついてきている程。知恵は沙弥の手伝いをすることで少し 自信 がついた様子。美澄は一年も経たないのに既に 折り紙 付きになっている。12月は慌ただしく過ぎていく。 年末の大舞台に出演を決めた彼と、 おはようとおやすみの挨拶も出来ないまま、 擦れ違う日も、増えてきていた。] (822) 2023/03/19(Sun) 0:50:05 |
【人】 厨房担当 那岐[そんな修羅の日々をくぐり抜けて、 年末年始のだけは、うさぎたちも本当の穴ぐらへと帰る。 出演時間にはまだ早い。 テレビの放送すら始まっていない時間。 スマホの着信音が鳴って、手に取れば。 彼の名前が表示されていた。>>775 少し柔らかさがくたびれたソファに埋もれながら、 好きな彼の声に耳を傾ける。 たった数分間だけ交わす会話。 これから出番だという彼のおねだりに。 肩を揺らして笑って、より近く声が聞こえるように。 スピーカーを耳に当てながら。] 誰よりも格好いい姿を見せてきてください。 愛してますよ、景斗さん。 ……画面越しに、惚れさせて。 [もう何度も、恋に落ちているというのに。 この人と来たら、まだ足りないらしい。] (823) 2023/03/19(Sun) 0:50:33 |
【人】 グルメライター ヤワタ[ 春 はいちごがおいしい季節。 夏 は冷たいそうめんも良いけどカレーもおいしい。 秋 は芋栗南京制覇して体重が怖いかもしれない。 冬 は一緒にお互いの誕生日を祝おうね。 今楽しくて幸せなのは、君が隣にいるから。 これから楽しみなのは、君が隣に居続けてくれることを信じているから。] (825) 2023/03/19(Sun) 0:51:11 |
【人】 グルメライター ヤワタ[どれだけ愛に満ちた器が乗っても 不思議なテーブルにはまだ器を乗せる余地があるんだろう。 それはきっと最期の時まで尽きることはなく。] (826) 2023/03/19(Sun) 0:51:31 |
【人】 厨房担当 那岐[突然のサプライズ報告に。 目を大きく瞠って、彼を凝視ししてしまった。 聞いてない。こんなの。 ラジオから流れてくる内容も頭に入ってこない。 そんな発表して良いのかとか。 事前に伝えておいて欲しいとか。 言いたいことは、山程あったけれど。 嬉しそうに笑っている彼を見てしまったら、 もう言葉を返すことも出来なくて。] ……もう、知りませんよ。 明日からどうなっても。 [どうなったとしても。 離れるつもりは、こちらも毛頭ないけれど。 翌週以降を落ち着いて聴けるだろうか。] (828) 2023/03/19(Sun) 0:52:02 |
【人】 グルメライター ヤワタ愛 してるよ、真白。――君のおかげで僕はずっと 咲 っていられる。[君の隣以外なんて選べない。 喧嘩してしまう日や傷つけてしまうこともあるかもしれない。 それでもずっと、君の恋で愛でありたいと伝え続けると誓うよ。 「真白」に「しあわせ」とルビを振る。 そうしたら、ほら、名前を呼ぶ度に。] (829) 2023/03/19(Sun) 0:52:05 |
【人】 厨房担当 那岐[子供のように目を細める彼が愛おしくて、 シーツの中で、足を絡める。 沢山ある中から、選んでくれた俺の音色。 彼の音色と混じり合って、より深い色へ。 こつんと、額を突き合わせて。] 貴方に会えて、良かった――。 [それが、最高の。『なんでもない日』。**] (831) 2023/03/19(Sun) 0:53:51 |
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