人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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ニア:投票委任

【墓】 村人 ニア

 ベッド、ドレッサー、クローゼット。
 小さなカーペットが敷かれた、板張りの床。
 他にも多少の調度品はあるだろう。

 そんなごく一般的な、とある少女の客室。

 ベッドの上、乾いて一部が茶色く変色した、赤い海。
 揺蕩うように、静かに横たわったふたりに朝は来ない。

 少女の名前は、ニア。
 高く二つに結わえられていた黒髪は下ろされ、
 はらりとベッドに広がっている。
 華奢な肩を晒す白いシャツと、
 素足にキュロットだけを身につけた無防備な姿。

 青年の名前は、シトゥラ。
 括られていた長髪は解かれ、毛先を赤に浸している。
 帽子も上着も取り払い、
 シャツとズボンを纏った、いくらか身軽な姿。

(→)
(+0) 2021/04/22(Thu) 22:31:42

【墓】 村人 ニア

>>+0

 少女の細い首に残る扼痕。
 青年の胸に深々と突き立ったナイフ。

 ふたりの首には『シータの痕』がふたつ。
 生きている誰もが知る由もない、
 とあるテストに関連した死者へ与えられる印。
 それを模して刃物で刻み込まれた、もうひとつの瘢痕。
 
 ふたりの手は絡めあうように握られている。
 青年の薬指に残された噛み痕が、苛烈な恋を咲かせている。


 何よりも雄弁な少女の瞳は、閉じられたまま。
 滑らかに言葉を紡ぐ青年の口は、閉ざされたまま。

 最期に映したものは、音にしたものは何だったのか。
 死人に口無し――語る者はもう、ここにはなく。

 少女の持つ、壊れた弓が直ることは無かった。
(+1) 2021/04/22(Thu) 22:33:22

【独】 村人 ニア

>>3:*35 >>3:*36 >>3:*37
これに関して。今後のシトゥラとの秘話で回収される予定です。
(-17) 2021/04/22(Thu) 23:14:34
村人 ニア(匿名)は、メモを貼った。
2021/04/23(Fri) 0:03:16

村人 ニアは、メモを貼った。
(c0) 2021/04/23(Fri) 0:12:38

ニアは、囁く。「さようなら、……カウス」
(c7) 2021/04/23(Fri) 1:50:32

【秘】 技術指揮 シトゥラ → 村人 ニア

「……ハハ。アンタは、強欲ですね。
強欲で、傲慢で、独りよがりで。

なあ、ニア。そんなアンタが、僕は何より愛しい」

青年は、低く笑う。
それは獣が喉を鳴らすのに似ていた。

伸ばされた手を掴む。
優しさなんて微塵もない身勝手さで、少女を引き寄せた。
焦がれた紫の瞳がすぐ近くにある。

「ニア、」

少女の柔らかな唇を奪う。
一瞬、戯れのような──触れるだけの口付けをして。
軽々と少女を抱き上げて、笑って見せた。

「優しくは出来ませんよ。
アンタも知ってる通り、僕はしたいことしかしませんから。

──自分では判らないだろうけど。
アンタは嫉妬している時が一番可愛いんですよ」→
(-73) 2021/04/23(Fri) 2:30:36

【秘】 技術指揮 シトゥラ → 村人 ニア

「アンタが狂えば狂うほど、僕は愉快になる。
もっと嫉妬してくださいよ、ニア。
もっと、貪欲になってください」

少女をベッドの上に下ろした。
体重を掛けて押し倒す。微かに、ベッドが軋んだ。

「アンタは、優しさが欲しいんですかァ?
あんなに優しさは嫌いだって言っておいて。

──優しくして欲しいって、あはは。
じゃあ、そうお願いしてくださいよニア。
僕に、懇願してください」

青年の声はひどく甘く。
それでいて、突き放すような冷たさも孕んでいる。
揶揄いを含んだ、挑発を込めた言葉。
(-76) 2021/04/23(Fri) 3:00:42

【秘】 村人 ニア → 技術指揮 シトゥラ

 ベッドの上、瞬きをして――

「――いらないわ」

 薄紫で、青年を刺すように睨みつける。
 求められることに、青年の瞳が少女だけを映していることに
 胸のうち、確かに悦びを感じながらも。
 少女は不遜で、意地っ張りであったので。

「可愛らしくお願いしてもらえるとでも思ったの?
 だったら残念だったわね。
 二度と、ぜったい、言ってあげない」

 そんなふうに施される優しさなんて大嫌いだもの。

「……それとも、なあに?
 媚びてくれる女の子のほうがお好みかしら」

 薄く笑んで、毒を吐く。
 掠めるように初めてを奪われたばかりの唇から。
(-120) 2021/04/23(Fri) 10:54:36

【墓】 ニア

【ソロール】

 微睡むように、周囲の声を聞いていた。

 いくらかの言葉を返したような気もするし、
 いつもみたいに口を噤んでいただけのようでもある。

 少女の瞼は閉じたまま。
 穏やかに、眠るように――
 ……きっと、手を繋ぐ彼の夢を見ていた。

(→)
(+5) 2021/04/23(Fri) 15:11:35

【墓】 ニア


 ――これは、少女の恋が花開くまでの過程。その一端。
 この夢を覗く不躾なあなたへ、
 ほんの少しだけお披露目しましょう。

 ❀

 初め、少女はかの青年のことが嫌いでした。
 あれも嫌これも嫌、嫌いなものばかりの少女ですが――
 その中でもいっとう、優しい人が嫌いなのです。
 ぽつんと座る、不機嫌な女の子をわざわざ気にかけるような
 優しい人のことが、世界でいちばん嫌いなのです。

 だから、突き放してそれでおしまい。そのつもりでした。
 けれど、そうはならなかった。

 青年が踏み込んだのではありません。
 少女が歩み寄ったのでもありません。

 青年の持つ技術が少女には好都合だった――
 ――ただ、それだけのはじまりです。
 少女は、壊れた弓を持っていた。
 少しばかり薄暗い経緯で手に入れた武器を。


 その日のうちに、青年は約束を守りました。
 弓の修理を請け負った彼は、少女の部屋へ訪れたのです。

(→)
(+6) 2021/04/23(Fri) 15:13:19

【墓】 ニア


 そこで、ふたりはいくらかの話をしました。
 青年の手は幾度も、少女の頭を撫でました。
 少女がそれを拒まなかったのは、彼がこう言ったからです。

 ――僕、寂しがり屋なんで。人に構うのが趣味なんですよ。
 それだけ。優しさなんかじゃない、これは打算です。


 優しさを厭いながら、焦がれる少女に――
 ……いいえ。優しさに焦がれるあまり厭うことしかできない、
 不器用で意地っ張りな、途方もない寂しがりに。
 その言葉はひどく甘く響きました。

 ❀

 少女は幾人かについたのと同じ嘘を吐きました。
 行方不明になった兄さんの代わりに、ここへ来た。
 犯人に復讐したい。そんなしらじらしい大嘘を。

 ――ああ、でも。
 誰かに言った『事件に関する情報を集めている』。
 これはまるっきり嘘というわけでもありません。
 少女はたしかに集めていました。
 探していました。無意識のうち、求めていました。
 とっても悪い子な自分を見つけてくれる、誰かのことを。
 あの男への痕だって、だから刻んだのです。

 ……話が逸れましたね。
 とにかくその日はそれでおしまいでした。 (→)
(+7) 2021/04/23(Fri) 15:14:48

【墓】 ニア


 それから、いくらかの時が経って。
 青年は弓の修理のため、ふたたび少女のもとへ訪れました。

 少女がこの部屋で直してくれと頼んだからです。
 目の届かないところへやりたくないと。
 盗品なのだから、当然のことです。
 ――しかし、結局。弓が直されることはありませんでした。

 ❀

 青年は知っていました。少女がとっても悪い――
 『殺したいから殺す』と嘯いてあっさり人の命を奪うような、
 とってもとっても悪い子であることを。

 青年は知りませんでした。
 少女が明るく真っ直ぐなとある冒険者を殺したことを。
 青年と親しかった、ひとりの女性の命を散らしたのが、
 他ならぬ目の前の少女であることを。

 それを少女の口から聞かされた青年は――――。

 ❀

 ……これより先は、ふたりだけの秘密です。
 少女の口から語られることはないでしょう。

 ただ、ひとつ言うのなら。
 少女はようやく出会えたのです。
 餓え焦がれていたものを、手に入れたのです。 (→)
(+8) 2021/04/23(Fri) 15:18:02

【墓】 ニア


 少女は恋をしています。
 自分を見つけてくれた、愛してくれる――

 シトゥラという青年、ただひとりに。

 ――王子様というには、随分と悪どいひとだけれど。
 悪い子のニアには、お似合いの相手かもしれませんね。

(→)
(+9) 2021/04/23(Fri) 15:20:16

【墓】 ニア


 夢の続きはもうしばし――

 少女の瞼が持ち上がって薄紫がふたたび露わになり。
 かの青年の唇がまた言葉を紡ぎはじめるその時まで、お預け。

 ……きっと、そう遠いうちではないだろう。

【ソロール:梔子の夢 完】
(+10) 2021/04/23(Fri) 15:21:02

【独】 村人 ニア

やっぱりこの村、村陣営の方がよっぽど怖いと思うわ
(-182) 2021/04/23(Fri) 16:14:29

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

 少女はパチリと瞼を開く。
 薄紫が光を宿す。

 ――そこは街外れの深い森。
 鬱蒼と茂った木々の中、伸びる道の途中に立っていた。

 目を瞬かせ、首を傾げる。
 高く二つに結った黒髪がさらりと揺れて頬を掠める。
 ぱちりと瞬きをして、視線を下ろす。
 ――外したはずの上着も、タイツも、
 首元のリボンもきちんと身につけられている。
 少女はこれまで通りの姿でそこにある。

 ただひとつ、違うのは。白いブラウスの襟から覗く、
 細い首に刻まれたシータの痕――の、紛い物。

 少女は顔を上げ、道の続く正面を、
 霧に包まれた背後を、…………誰の姿もない、傍らを見て。

 あてどなく、歩みはじめた。

「――――しとぅら、」

 
(+11) 2021/04/23(Fri) 18:33:53
ニアは、歩き出した。
(c13) 2021/04/23(Fri) 19:39:15

ニアは、恋をしている。
(c14) 2021/04/23(Fri) 19:39:51

【独】 村人 ニア

アクション下手芸人をかましてしまったわ わたしっていつもそう アクションがド下手なの
終わったあとに…もっといい使い方が思いつくのよ 精進するわ
(-222) 2021/04/23(Fri) 20:40:51

【独】 村人 ニア

ところでシトゥラは魔術師じゃなかったのね メレフとラサルハグ…わたし…魔術師にあまりにもつれなかったわね…あの、違うのよ 一度振っておいて、その翌日にでも、もっとお喋りする機会をこちらから投げようかと思っ
(-223) 2021/04/23(Fri) 20:48:09

【独】 村人 ニア

ほんとに…ごめんなさいね…

ちなみにPLは2日目くらいまで魔術師がこちらの味方だと理解できてなかったわ 大馬鹿者
(-224) 2021/04/23(Fri) 20:49:19

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>@3

 真っ直ぐ前を見て歩いていた少女は、進む先から声をかけられ。
 、、、、、、、、、、、、
 それでようやく気がついた、という顔をして、
 その人物の姿を目に映す。
 かつてその手で命を摘み取った、一番槍だった彼女を。

「ごきげんよう。
 ――ねえ、あのひとがどこにいるのか、知らない?」

 顔色ひとつ変わらない、淡々とした問い。
 『あのひと』が誰を示すのか、考えなくたって分かるはずだ。
(+12) 2021/04/23(Fri) 21:24:57

【独】 村人 ニア

たすけてください
(-234) 2021/04/23(Fri) 21:32:43

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>@4

「そうかしら」

 ぱち、と瞬いて首を傾げた。さらり、揺れる髪。

「――そう、探してるのよ。
 知らないのなら……もういいかしら。
 わたし、あんたに構ってる暇、ないの」
(+13) 2021/04/23(Fri) 21:43:55

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>@5

「……見つかるかしら」

 手を引く。これは目の前の女性だからではない。
 ただ、この手に触れていいのはたったひとり、それだけのこと。
 けれど、その動きは緩慢で。
 捉えようと思えば、簡単にその手を掴むことが出来るだろう。

 今の彼女は、夢から覚めたばかり。
 『仮想世界』のことも『テスト』のことも、
 それから自身への『課題』も未だ認識できてはいない。
 ……ついでに言うのなら、少女の餓えは未だ満たされず。
 これまでよりもいっそう強く、その心を蝕んでいる。
まるで、バグのよう。
(+14) 2021/04/23(Fri) 22:55:22

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>@6

 強く握られた痛みに、わずかに顔を顰めて。
 引かれるままに、駆けていく。

「……? どこに、行くの?

 ――ええ、やっと……やっと、見つけたの。
 …………見つけて、もらった……――、?

 
アピール
、って、なんのこと……?」

 きっと息を切らしながら。手を引く彼女はきっと、今度は――
 少女の歩調を気にしてくれはしないだろうから。
(+15) 2021/04/23(Fri) 23:49:30

【独】 村人 ニア

>>!4
わたしもこのあと過去時空の秘話で散らすと思うから、処女じゃないわ。
(-276) 2021/04/23(Fri) 23:55:29

【秘】 技術指揮 シトゥラ → 村人 ニア

「本当に、意地っ張りで可愛くねえ女」 

──本当に、アンタは僕を煽るのが巧い。


口に出した言葉と、内にあるちぐはぐな感情。
青年も、少女もきっと、素直じゃない。
花に誘われる蝶のように、少女の毒は青年を酔わせる。

「……、ニア」

青年は吐息だけで笑って、少女の首筋に顔を埋めた。
肩に、鎖骨に、首筋に口付けを落として。
ついでに首元のリボンを口で解く。

「そんな女の子が好きなら、アンタを選ぶわけないでしょ?
僕に従わない、アンタだからいい」

誰よりも寂しがり屋なくせに、誰よりも強情で。
誰よりも誰かに見つけて欲しいくせに、
近付く誰かを片っ端から遠ざけて。

「ニア」

ひとりぼっちの、高潔な梔子。
だからこそ、青年は少女を手に入れた。
他の誰かに摘まれる前に。

(-284) 2021/04/24(Sat) 0:14:14

【秘】 技術指揮 シトゥラ → 村人 ニア

「アンタの澄ましてない顔が見たい。
意地を張るのを、止めてください。

さっきの言葉、まだ怒ってます?怒らないでくださいよ。
ちょっと意地悪しただけですよ」

青年は、少女のどんな表情も好きだった。
でも、いちばん好きなのは、少女の纏う氷が解ける瞬間。
その時の彼女の瞳は、揺らぐ水面のように美しい。
(-285) 2021/04/24(Sat) 0:15:13

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>@7

「ああ……これ、そうね、そうだったかしら」

 掴まれたのとは反対側の手でそっと首元に触れ、
 歪に抉れた痕を指先でなぞる。

「でも、これだけは特別。あのね、」

 ――お揃いなの。
 ひそやかに、淡い想いを打ち明けるように。
 まるでふつうの女の子みたいに、少女は微笑んだ。

 今の少女の興味の対象は、ただひとり。
 それ以外は眼中に無い。少女
のデータ
はそういうふうに壊れた。
(+16) 2021/04/24(Sat) 0:25:41

【秘】 折れた槍 メサ → 村人 ニア

>>@9

簡単に今までの自分を捨て去れると思うなよ


虚構は虚構で終わらない。
たとえアタシがどうなろうと全てが紛れもない現実だった。
それが正しい形で、そう在れと願われたとしても、じゃあアタシはどうなる?

口から這い出ずるは呪い。
(-293) 2021/04/24(Sat) 0:42:54

【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ

 肌に触れられるたび、少女の身体が小さく震える。
 毒を吐き損ねた唇から漏れるのは、吐息だけ。

 意地の悪い毒を浴びせたかと思えば、
 次の瞬間には甘やかすような蜜を垂らす。
 そんな青年の言葉に、少女は容易く翻弄される。

「悪趣味なのね。それとも被虐趣味?」

 その声に、さっきほどの力は無い。
 寂しがりの少女は名前を呼ばわれることに、すこしばかり弱い。
 それが少女の心に触れる青年の声なら、なおのこと。

「怒ってなんか――」

 なおも意地を張りかけて、口を噤む。
 しかし、素直に言葉にするには少女はまだまだ子どもで。
 口を引き結んで、うろ、と視線を彷徨わせることしかできない。
(-311) 2021/04/24(Sat) 1:45:03

【秘】 村人 ニア → 裏方 サダル

 少女のポケットから、星が還る。

 もっと世話を焼きたくなってしまいそうになる、と。
 妹に似ている、と。
 大切な子だと、言ってくれたひとの元へ。

 それに触れれば――
 赤にも似たピンク色の、鮮烈な光を放って。少女の声が届く。

(→)
(-336) 2021/04/24(Sat) 2:31:28