人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


夜長は、歩いている。
(t0) 2021/08/16(Mon) 22:51:42

【見】 天狼の子 夜長

【祭りの終わり、そのどこか】百千鳥
 

 歩いて、歩いて。
 

 やっぱり見つけるのは上手じゃなくて。
 

 花火が上がって、少しの間は足を止めて見上げていて。
 

 

 歩いて、歩いて。
 

 お別れですね、声が聞こえた。
 

 祭りもきっともう終わる。
 


「……モモチ?」

 下駄を鳴らして、先をゆく背中がさみしそうに見えて。
 

 借りたままのサンダルの足で追いかけた。
 
(@0) 2021/08/17(Tue) 0:55:41

【見】 天狼の子 夜長

>>5 百千鳥 【祭りの終わり】

「かくれんぼではないが、
 鬼のようなことをしている気分でいる…?」

 どうしたのと問われれば、本人も若干首を捻りながらの答えが返ってくる。目的があるようなないような、誰とも言えない誰かを探している、ということを言いたそうなのはなんとなく分かったかもしれない。

「みんなの、ここがたのしいを見たくて。
 さみしくない人が、ひとりでも増えるといいと思って」
(@1) 2021/08/17(Tue) 17:14:26

【見】 天狼の子 夜長

>>5>>@1 百千鳥 【祭りの終わり】

「それとは別に、あなたに会いたくて」

 夜長は、夢から覚める前に百千鳥に会いたかった。

「昨日の、また明日をしに」

「遠くないいつかの、また今度をしに」

 ゆっくり、しっかり。訥々と言葉が置かれる。

「モモチは、この夢から覚めたらもう会いたくない人だろうか?」

「俺は、そうでないとうれしいです」
 
(@2) 2021/08/17(Tue) 17:15:09

【見】 天狼の子 夜長

>>8 百千鳥 【祭りの終わり】

 こっくり、頷いた。

「さみしいのは、俺も」

「この夢にいた人、みんなみんなで、こうして一緒に集まるという
 のは、とても難しかったと思う。夢でもなければ、本当に。
 特に俺は、ほとんどが話に聞いただけの人たちで」

「……ああ、モモチには今言っておきたいな。
 最初は俺も分かっていなかったが、
 俺は父さんでなく晴くんなんだ」

 雪子と和臣の息子の、小学2年生の晴臣。そう説明される。
 
「晴臣」と直接言えないので、少しややこしかったかもしれない。


「俺は、本当はここに来たことがない」

 夢から覚めたら、会いにいける人には直接会いに行きたいから。だからその時にか、もしくは雪子さん伝手に、この夢にいたのは和臣でなく晴臣だと伝えるつもりだった。

 けれど夜長は、百千鳥に対してはなんだか大人の皮を被っていたくなかった。いやそれよりも、晴臣として今話したかったが正しいだろう。
夜長本人も、それは自分の中で形になってはいないが。


「家族揃って来るのが一番だったと思うが、そうはなって
 いなくて。家族の中で誰かひとりだけというのなら、
 俺でなく雪子さんがいた方が良かっただろう」

「でも、俺がここに来たことを、母さんは喜んでくれる」
 
(@3) 2021/08/17(Tue) 20:46:23

【見】 天狼の子 夜長

>>8>>@3 百千鳥 【祭りの終わり】

「……言いたいことがまとまらないな」

 夢から覚めて、すぐには会いに行けないのを知っているから。だから今、目の前のさみしいをどうにかしたいのに。どうしたらいいのかわからない。夜長は知っていることしか知らない。

 聞いたことがないことは、知らないことだ。

「モモチは、こうしてお別れでさみしくなるくらいなら、
 はじめから夢を見なければよかったと思う人ですか?」

 だから聞いて、知っていることを増やしたい。まとまらない言葉からでも、何かこぼすことがあれば、そこから知れることがあるのと思っている。
あなたのことが知りたい、そう素直に思った。
(@4) 2021/08/17(Tue) 20:47:41
夜長は、こくり、こくり。頷いて、百千鳥の言葉を聞いていた。しっかり、確かめるように。
(t1) 2021/08/21(Sat) 1:00:41

夜長は、差し出された小指を見て、少し申し訳なく思った。
(t2) 2021/08/21(Sat) 1:00:46

夜長は、小指を置いてけぼりにして言った。「考えても仕方のないことでも、考えてはいけないことではないです」
(t3) 2021/08/21(Sat) 1:00:59

【見】 天狼の子 夜長

【祭りの終わり】百千鳥 

「昔がよかった、こうだったらよかった。
 それは持ち続けていていい、モモチの持ち物だ」

 またいつかの約束をするのは嫌でなかった。むしろしたいことだったが、そうするよりも先に、言いたいことがあった。

「……なんだろう。砂が、経験や思い出の砂時計があって。
 白い砂が、落ちたら色が付くんです。

 生きていて、色砂が積もって、増えていって。

 その増えたもののことを考えることが増えるのは、当たり前だと
 俺は思う。良くない思い出一個だけをよけておくのも難しい。
 砂が落ちて積もる場所は、ひとつだけだから」

 雪子から聞く思い出話は、いい思い出だけではなかった。悪い思い出の全部が話されたわけでもないと夜長は思っている。それでも夜長は村が好きで、村に行きたかった。

「色砂はモモチの物だが、
 忘れたり、考えないようにしまってもいい。
 考えるとつらかったり、くるしかったりするから。
 時間を刻まない、時計みたいになっても良くて」

 鬼走から譲られた懐中時計も、もしかしたらつらいやくるしいが理由で止まってるのかもしれない。そんなことを考えたことがある。
 家族が欠けて、かなしくて、それでも変わらず時を刻み続けて。それはすごく無理をしている状態で。みんなが揃っていた時には、同じ様に落ちても"みんながいるから"平気だったかもしれない。でも、落ちた時にはたくさんくるしかったから。

 何もなく動き始めるとしたら、色んな奇跡が重なった時だろう。
(@5) 2021/08/21(Sat) 1:03:37
夜長は、ひとつ深呼吸をして。それから言った。「モモチ」
(t4) 2021/08/21(Sat) 1:04:13

【見】 天狼の子 夜長

【祭りの終わり】百千鳥 

「俺は会いに行きます、連れ出します」

「でも、考える暇がなくなるようにでなくて、
 モモチがモモチの持ち物を全部持って行けるようにが、
 俺の理由になるな」

 考える暇がなくなるように。自分が動くのはそのためにではない。少し突拍子のない例え話は、夜長本人としては繋がったものだった。

「そっちは、できるのがいつかもわからない、
 本当にいつかのことになってしまうが……それでも、」

 止まった時計が動くのは、奇跡が重なった時だけではない。

「あなたに会いに行く、またいつかの約束は今に出来る」
 
(@6) 2021/08/21(Sat) 1:05:26
夜長は、小指を絡めた。
(t5) 2021/08/21(Sat) 1:05:41

夜長は、何度でも約束し、何度でもそれを果たす。
(t6) 2021/08/21(Sat) 1:05:47

【独】 天狼の子 夜長

 

 
こうしたい ああしたい
 
あの人みたいになりたい
 
同じことが出来るようになりたい
 

 ないものねだりはしても仕方がないが、それでもしてしまうものなのだと思う。はやく、今すぐに大人になりたい。そんなこと、普通はかなうはずがない。それでも考えずにはいられなかった。
 叶った気分になったこの夢でも、大人になり切れなかったと思っている。大人になったら何でも出来ると思っていた。何でも自分で出来るのが、大人だと思っていた。

 でも、案外そうでもないらしい。

 なったつもりの晴くんだけでなく、大人も大人で出来ないことは出来なかったように見えた。魔法みたいに、急に出来るようになったりはしない。
 経験の砂時計の色砂はすぐに沢山にはならないし、家族の時計もすぐに動かせない。それがよく分かったなと思う。俺はまだ、出来ないがたくさんだ。

 出来ないことが出来るようになりたい。

 ないものねだりでなく、これは宣誓だ、目指すものだ。なくなってしまった誰かや何かも、この夢も。これから新しく増えるものも。持てるものは、持っていきたいものは、全部ぜんぶ抱えて。それでみんなと、歩いていける人になりたい。

 
(-61) 2021/08/21(Sat) 20:26:56
夜長は、
夢から覚めた後、モモチに会うのが少し照れくさいかもしれない。
(t7) 2021/08/21(Sat) 20:28:41

夜長は、早く大人になりたい。夢に来る前と、理由は変わった。
(t8) 2021/08/21(Sat) 20:28:52

夜長は、来年中にはお兄ちゃんになっています。
(t9) 2021/08/21(Sat) 20:29:41

天狼の子 夜長(匿名)は、メモを貼った。
2021/08/21(Sat) 20:42:58