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【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ年齢のわりには大した胆力だ、と思った。 時間こそ掛かったものの、柔い笑みは常のものだろう。 動揺から立ち直って即座にそれを作るのは、容易な事ではない。 「人払い頼むわ」 バールに入れば、それだけを店員に告げ。席を通り過ぎ、 『関係者以外立入禁止』とプレートの掛かった扉を開け、 あなたを伴ってバックヤードへと入っていく。 人の気配は引波のようにさあっと引いていった。 (-213) 2023/09/21(Thu) 16:56:36 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「さって、単刀直入に本題に入るとしようじゃねえの」 雰囲気をがらりと変えて、あなたに向き直る。 椅子に掛け、椅子を勧めこそすれ、あなたが座るかは自由だ。 口調こそ荒いものの、それは腹を割ったもの。 猫被りの言う事など、信用ならないかもしれないが。 「あんた達のやり取りを盗み聞きしてる内片方は俺だ。 声掛けたのは単に一度くらいは 顔合わせて話しておきたかったからな。 俺なりの誠意ってやつ。ビビらせたんなら悪いな」 「俺とカンターミネとは同僚。 あいつが居なくなった後の事任される程度の仲だ」 そこで言葉を一度切る。 情報と認識をを整理する必要があるだろうと。 「俺ァあんた達のやり取りをどっかに流す気も無いし、 それ材料に脅迫だの命乞いだのをしに来たわけでもない。 まあマジで盗み聞きしてる…させられてる?だけだ。」 「あとこいついる?」 ぐに、とテディベアの腹を押した。 それはあなたもよく知った声で、 《なあなあ、最近どう?俺は順調》と鳴いた。 既に持っているなら必要ないだろうが。 (-214) 2023/09/21(Thu) 16:58:02 |
ペネロペは、テディベアの腹を押した。 (a10) 2023/09/21(Thu) 16:59:23 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「アンティークは育てるんだ……。知らんのか。 一年で色の深みも変われば雰囲気も……。 敢えて大事にするために家に帰ってきて、ついでに寝てくれんか」 ソファーに連れていかれ手を離されればそのまま重力に逆らわず横に倒れた。やる気がない。 「……」 写真立てに目を細めてから、そのまま閉じた。 眠るつもりはないが、開けているよりずっと楽だから。 考え事をするにも何も見えない方が捗る。 「お前本当……なんてことを教えてくれたんだ……」 時にこの時の男は、頭にかすみがかったような嫌なものがはびこっており、それを払うためにも驚くような刺激や物理的な衝撃を求めていた。 そして先ほどの情報は相当だったものらしく、余計なものは驚くほど吹っ飛んで行ってすっきりしている。 代わりに何もかもやる気をなくしたが、これは頻繁に起こることなので後は気力が回復するのを待てばいいだけだ。 「さっきの、黒眼鏡に言いに行くのか……?」 (_6) 2023/09/21(Thu) 17:01:21 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡「えー。」 「そんな昔のこと覚えてませえん」 爆弾発言だったかもしれない。 「特にありませえん。」 「それどころか、 用事 を思い出したのでえ。」「お暇しましょおか、そろそろお」 かつ、と革靴の底が鳴る。 「あー。また」 「気が向いたらあ、様子見に来まあす。」 「…………………… 心配、なのでえ。 」蚊の鳴くほどの声で添えて。 その靴の音が、離れていく。 (-215) 2023/09/21(Thu) 17:04:42 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「俺を信用するなよそこで」 思わず苦笑いをしてしまう。 貴方が牢屋に行く原因を作った男だぞ、と言いたくても言えやしないのだが。 「……俺はお前たちのしていることを正しいだなんて言わん。 世間は賛成の声よりも困惑や文句の方が大きい。 だから、何かができるってんなら、 俺はこれ以上お前たちの手を汚させる前に止めさせるね。 おっとこれに返答はするな、急に口からこぼれたお気持ちだ。 聞こえなかったことにしろ」 「どういう話をしたと思う? 苦手に思われてるって思うことは苦手に思ってるってことだ」 「――あいつはちゃんと逃げずにどんな話でも聞くだろうさ。 言いたいこと言って、正直になった方がずっといい」 あなた達がもうすでに何か話したかは知らないが、自分はそんな感想を持ったと。 グラスに入った赤を飲んで、また置いた。 (-216) 2023/09/21(Thu) 17:19:34 |
【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 月桂樹の花 ニコロ「そりゃ仕込むだろ。俺をなんだと思ってたんだよ、 クマちゃんが大好きなだけの間抜けか?」 へらへら、この後の処遇が分かっていながらそう返す。 「まあそういうことだ、が。意外だな。 この場で殴りかかってくるか、じゃなきゃ 恨み言でも延々言ってくるかと思ったのに。 思ったよりさっぱりしてるじゃないか。 大抵の人間は『なんで俺なんだ』とか言い出すと 思ったけどまさか真逆の事を言い出すとはなあぁ」 いっそのんびりと、手錠を揺らす。 「ああ、まあ、別に逃げる気はないぞ。 俺はやることをやったしな。キミと同じだよニコロくん。 これから向かう場所も、多分これからされる事もな。 だからキミを恨んだりしないし、恨まれても困る。 この件がいつ片付くかはわからないが…… 片付いた後はメシでも食いに行こうぜ。 あ、それともこういう事やった後はヤダって感じか?」 相も変わらず、これは殆ど『先生』のまま、犯罪者となる。 放っておけばあなたの逮捕までお喋りが続く。 無論、連行されるなら抵抗はしない。困ったもんだねえ、 なんてのんびり呟いて、牢獄へと向かうだろう。 (-217) 2023/09/21(Thu) 17:19:56 |
【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオ/* おはようございます(夕)。悪魔を着たプラダです。 自ら描写するのに悩んでいた所でした、是非お願い致します! 捕まった事は「あーなんか捕まったらしいなー」くらいの 興味で知っていますが、後者は捕まった奴が尋問するんだ…… やっぱこの警察ダメだな……程度に捉えています。 煽りや軽口、叩きまくりとうございます。 宜しくお願い致します〜! (-218) 2023/09/21(Thu) 17:22:49 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ貴方が新しいアジトに潜ってどれぐらいの時間が経っただろうか。 いつまでも閉じこもってはいなかっただろう、 飲み物か何かの用事で外に出ればその足元に一匹の猫がまとわりついた。 その“灰色”の猫は『ぐるる』と喉を鳴らして何故か懐いて離れない。 その毛並みはきれいに整えられていたが、何処からか逃げ出してきたのか新しめの葉っぱや泥がついていた。 (!1) 2023/09/21(Thu) 17:24:00 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ景気の良い鼻かみ音に、ヨシ……と頷いた。 ティッシュは有用だったようだ。 「成程な。賢い。つかそこまでしてたんすね? ケーキ屋ね。ケーキ屋……」 一応聞いといてもいいすか、とその場所を尋ねるだろう。 教えてくれれば、携帯端末にそれをメモする。 「……」 疑問の果てに辿り着いたトンチキな心配は置いておいて。 その内容は、あまり聞き捨てならない物で。 「マジで具合が悪い……か」 「マジで心労がすごい、の二択すね。それ」 「もしあの人が帰ってきたら休ませてあげてください。 あの人、頑張りすぎなんすわ。……」 「まあ……スゲー嫌そうだし。この件」 片腕で自分の肩を揉みながら、 ほとんど重たいため息みたいに言って遠い目をした。 「良い上司だもんな。心配だろ」 「あの人の邪魔にならないように様子でも見に行ってみるよ。 猫、ありがとうございました」 「あとチュールは食ってないと思います。安心していいよ」 (-219) 2023/09/21(Thu) 17:26:19 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ連れられた先、勧められた席に女は座る。 どこか弛緩した雰囲気の女だ。 あなたの変貌ぶりすら、意に介さずに。 「あー。お兄さんでしたかあ。」 これである。 ふうむと話の中を聞き。 なるほど、お兄さんの言っていた人だったか。 そう何の心配も懸念さえも抱いていなさそうな顔。 そこだけ見ればまるで、陽の当たる喫茶店のテラス席のような。 ただ。 「……。」 テディベアが鳴くと、微かに眉間に皺を刻む。 戴きますう、と心のまま。要らないなんて、言えるわけがない。 (-220) 2023/09/21(Thu) 17:31:46 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「寝るために酒飲んでるんだから……仕方ないでしょ」 「寝れたら楽になるんだろうけど……寝てもすぐ起きてしまうんだ、夢を見るから」 最終的には諦めて本を読んで過ごしたりしているが、そこは特に語ることはない。 あなたがデスクの写真立てにある写真まで認識したならば、そこには幼い頃のあなたとの写真と、ラーラと三人で撮った写真が入っているのがわかるだろう。 「ごめん。 でも、キミの情報との対価なんてそれくらいしかなかったし……ノッテにとっては重要な情報だろう?」 彼との間に上司と部下の絆があることは知っている。 どれほどの信頼関係を築いてたかまでは知らないが、悪い関係ではなかったことは想像に難くない。 それでも、マフィアには血の掟がある。 それを破った人間はノッテには居られないし、命を狙われる。 警察は犯罪者をみすみす逃がすようなことはしないが、彼はこれからずっと、自分が育てたファミリーに命を狙われることになるんだろう。 「そうだよ。 イレネオとの関係、組織を裏切って、名を騙ってまであんな法律を作らせた理由。 それはちゃんと、知っておきたいからね」 あなたとの約束のおかげで、さんざん悪態をつき続けられることになろうとは、この時の自分はあまり良く考えてはなかったが。 大丈夫、決して牢の中には入らないし距離を取って話すよと、苦笑した。 (_7) 2023/09/21(Thu) 17:40:53 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「うん」 「うん……なんだ。お前も? オレも居た時あったな……」 「大丈夫。いいんだ」 「いいんだよ。それでもお前、きれいだよ」 貴方を腕の中で抱いて、きつくない力で抱きしめる。 懺悔のように零れていく過去の一つ一つを、 拾い上げては許していく。 「立派に働いてんだろ。今じゃ盗みもしてない。 してたところでまあ、許すけど」 それでもあなたは綺麗だった。そう思った。 陽光の元で溌溂とした笑顔を自分に向けて、 それがずっと眩しかった。 「……ありがと。よかった」 「お前が許してくれてよかったよ。嬉しい……」 回された腕の温もりに目を閉じた。 伝えられた言葉の意味をしっかり飲み込んで。 ▷ (-221) 2023/09/21(Thu) 17:43:13 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「……困った事があったら言いな。酷いことされた時も。 助けてほしい時も。傍に居て欲しい時も」 「オレはあんたの力になるよ。フレッド」 『うまく使え』、といつもの癖で言いかけて。 「……兄ちゃんだし…………」 きちんとそう言い直した。 (-222) 2023/09/21(Thu) 17:44:06 |
【念】 傷入りのネイル ダニエラここ暫くの女といえば。 警察署とホテルの往復。 惰性のように続ける食べ歩きのルーチン。 奇数日はサンドイッチ。偶数日はベーカリー。 まるで何も変わりなかったかのように、…その頻度こそ多少落ちるが勤務後の食べ歩きも続けるほどだった。 ダニエラ・エーコという巡査はそうあるものだから。 「……。」 さて、そして、そんな帰り道だろうか。 何故か猫に懐かれた女は足を止めている。 …いつかパン屋のお兄さんが困り果てていたのを思い出す。 確かに間違えて蹴飛ばしてしまいそうだ。動けない。 ならば抱き上げればいいのだと、割と真っ当な結論に至った女はしゃがみ込む。 そこでもう一度動けなくなった。猫とはどのように抱くものだろう。 「…………。」 諦めて、ゆっくりその手を伸ばしてみる。 右手だ。腕には時計がついている。 触れるというにはおっかなびっくりなしぐさでその身体についた葉や土を払おうとする。 女はこの歳にして猫に触れたことがなかった。 (!2) 2023/09/21(Thu) 17:50:53 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「そ。なんか重要そうな事喋ったら教えてくれや たまに妙な事も喋るがまあ気にすんな」 そう言って、テディベアをあなたの方へ差し出した。 あなたが受け取れば、テディベアはあなたのように くったりと弛緩したまま。その手の中に収まるだろう。 「要件はマジでそんだけだ。時間取らせて悪かったな。 茶の一杯でも奢ってやりたい所だが…」 「 そっちも忙しい だろ?情勢が落ち着いた頃にでもゆっくり奢らせてもらうわ」 そんじゃ、と伝えたい事を伝え終われば猫被りは席を立つだろう。 あなたは暫くそこに居てもいいし、その場を後にしてもいい。 とはいえ互いに忙しい身なのだろうけど。 (-223) 2023/09/21(Thu) 17:56:32 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「わかってる」 「キミがいい上司であり続けたことも、イレネオが無茶をしてることも」 彼の強引さは、僕自身その身に受けたことがあるからわからなくはない。 マフィアにとってはきっと、それは邪魔な存在なんだろう。 「だからちゃんと言うさ。 僕の無茶を止めておいて自分はやるなんて暴挙は飼い主としては許せないしね」 あなたは軽く言ってはいるが、本当に、危険な話だ。 ▼ (-224) 2023/09/21(Thu) 18:02:39 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「あぁ、ごめん」 「この事はもう、ルチアにだけは話してる」 悪びれない。 「彼がどうするかはわからないけどね……。 胸の内で止めておいてくれるかどうか、祈っておくと良い」 まぁ。男としては、これを内密にする気はない。 これは所長代理を引きずり下ろすための重要な鍵でもあるのだから。 わざわざ言葉にはしないものの、これに関しては諦めてもらう他ないだろう。 「そんなこと……わかってるさ。 別に、今まで本気でマフィアをやめろって言ったわけじゃないし……。 ルチアが大事にしてるものを奪えば、生きる意義まで奪ってしまいそうだし……」 あなたのことを話して力を失ったルチアーノを見たから。余計にそう思う。 それは怖いし、死なれたくはない。絶対に。 僕らはお互いが、取り残されるのを恐れている。 「……って、幼馴染にそんなことするわけないだろ。 ……はぁ、僕は別に、キミに泣き言を言うつもりでここに来たんじゃないけどね?」 でも。 僕には多分、もう少し。 強引に手を引く意思が必要なんだろう。 それは今、あなたに教えてもらった。 (-225) 2023/09/21(Thu) 18:03:45 |
【魂】 口に金貨を ルチアーノ「……酒やめろお前ー……夢見悪いならそれ専用に生活を変えろ。 やれること全部やってからだな……。 付きっきりになってほしいのか?」 本気で改善させるぞ、とやる気なさそうに言う。 言葉と態度が今だけはチグハグだ。 「重要どころか、これを俺はどうすりゃいいんだ。 その上あいつに先に言うのはお前だろ? ……もーいい、全部吹っ切れた、しらねえ……。 俺がエルと縁があったのが旦那の運の尽きだ……」 とんでもない上司がいたものだ、それでも嫌いになどなれないし裏切り者だとは思えないから。 「…………エルってそういうときだけ俺に似てるっつーか。 馬鹿っぽくなるよな……。せいぜい頑張れ。 明日俺が聞き出せなかったら情報横流ししてくれ」 そんなに真っ直ぐ直接聞くなよ、とか。 黒眼鏡相手には馬鹿正直にホウレンソウをする自分のこと棚上げで話している。 (_8) 2023/09/21(Thu) 18:12:06 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ協力者であった男が傍にいたならば。 猫に触ったことない人間は多いだとか誰しも初めてはあるからとフォローしていたのだが。 生憎あれから連絡はないし、アジトを突き止める音沙汰もない。 その猫は誰かに飼われていたのだろう、 葉っぱを払われた猫はペットショップにいる彼らと遜色ない清潔さがあった。『ぬぁん……』 そしてやけに懐いてくる。強い衝撃を与えたり尻尾を握らなければ、あと落とさなければ抱きかかえることも容易である。 ……逃げはしないだけで挙動不審がすぎれば抱えられてくれないかもしれないが。 その猫と暫し貴方が格闘していれば細い革の首輪がついているのにきづくだろうか。 タグこそついてないが、その革には文字が刻まれていて。 少し離れた通りの名前と、一軒のケーキ屋の名前が読み取れるかもしれない。 (!3) 2023/09/21(Thu) 18:27:32 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…おや、君は俺に構って欲しかったのか。 それはすまない、愛しの君のラブコールに気付けなかったよ」 それなら君のためにも有給を取ろうかと、 冗談めかすような笑顔は張り付いたように浮かんでいて。 リヴィオは、リヴィオ・アリオストはいつだってそうだった。 こんな状況でさえ、"いつも通り"だった。 君に問われて尚、変わらない笑みを浮かべていた。 「……ふむ、何か心配事でもあったのかい? 無理をした覚えはないんだが、参ったね。 君にそんな心配をかけてしまうなんて不甲斐ない」 嫌われていない。心を開かれてるとは思えない。 そのどちらをも否定せずに言葉を並べ、 おどけるように肩を竦めてみせる。 きっとこれは、きっかけなんだと感じながら、それでも。 (-226) 2023/09/21(Thu) 18:29:50 |
リヴィオは、リヴィオ・アリオストは幸福な人間だ。 (a11) 2023/09/21(Thu) 18:30:04 |
リヴィオは、だから、いつだって笑顔なんだ。 (a12) 2023/09/21(Thu) 18:30:19 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード──あれから、お泊り会を終えて。 久しぶりによく寝たロメオは、 無事に次の日を迎える事ができた。 残りのお菓子を食べて、貴方にお礼を言って帰ったのだろう。 それから、数日経って。 ギルドで聞く声が少なくなり、いつもの顔が見えなくなった頃。 アジトで買い出しから帰ってきた貴方の後ろ姿を見つけると、 「よ」と横から現れて声を掛けた。 「ボンボローニ。揚げたて」 「食べる?」 うまそうでいっぱい買ったから、と紙袋を揺らす。 いつものおすそ分けに来たようだ。 (-227) 2023/09/21(Thu) 18:31:58 |
【独】 コピーキャット ペネロペ/* 今日の死人の数見ると暗殺者か樹木子は生きてるんだなあ まあどっか刺し違えた可能性はあるけど… 俺諜報員、なんでまだ生きてるんだろう (-228) 2023/09/21(Thu) 18:48:23 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオケーキ屋はメモすることが出来る。 通りに面した何の変哲もないスイーツ店だった、調べるとティラミスがちょこっとだけ有名。 『俺たちが何言っても休まない人なんで上の人がぶん殴る必要があると思います。 勿論俺たちは殴れません、運よく引っ張れてベッドに連れてっても携帯離さないんです』 真面目なんですよね、と楽し気に言うのは愚痴として言ってるようではないらしい。 『いい上司は俺に猫のゲージは運ばせないと思いますけど心配です』 『でも猫の餌食ってないならよかった〜。 食事抜かない人が何も食べない日が続くと何するかわからないんで!』 この部下くんは上司に似て正直者であった。 それじゃあ、ティッシュありがとうございましたと斜め45度ぐらいのお辞儀をすればラウルという部下くんは去っていった。 アレルギーは多分服を着替えてシャワーでも浴びれまマシになるだろうが、果たしてどうなったのかはわからぬままだ。 (-229) 2023/09/21(Thu) 18:53:22 |
【念】 傷入りのネイル ダニエラ葉っぱを払い、ついでにふうわりその背を撫でる。 嫌がる様子を見せない猫の様子を見て、戯れるように指先が額や喉元へと伸びていく。 少し触れてみると、あっという間だった。 元から遠目に眺める猫のことは好きだったのもあるかもしれない。 そうして首筋にその指先が伸びたとき、柔らかな毛に埋もれた首輪に気付いた。 …このケーキ屋の猫だろうか。 迷うような素振りのあと、遂に意を決した。 そうっと猫の身体の下に手を差し込むと、背を撫でたよりずっと柔らかな手触りと体温が伝わってくる。 ゆっくり抱き上げたところでどう落ち着けたらいいのか分からなくて暫くぶらん。 …下手くそな抱き方だったけど、それからどうにかこうにか形にはした。 首輪の住所に向かう。 革靴がいつもより少し控えめに、こつこつ。 (!4) 2023/09/21(Thu) 19:00:32 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「心配事……なあ」 ああ、構ってほしいのかもしれんな。とこれは冗談で。 今正直、嫌な予感が更に増した。 そして小さな賭けをしていた自分からすれば、もしその宣告があれば自分は、もう。 「俺は昔から喧嘩は強くないが勘と運だけはよくてなあ。 出歩けば落ちてくるものがあるから、 盗っていったらそれがうまい事色んなものと繋がっていくんだ。 だから、なんとなくなあ。 リヴィオが本当は過激で ちいとやんちゃな面をもってるんじゃねえかって。 いつもそれを我慢してるんじゃないかと思っちまった。 気のせいなら、それでいいんだ。ただのおせっかいだからな」 (-230) 2023/09/21(Thu) 19:02:55 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡貴方の中に迷いが見える訳ではなく、答えを既に出しているのなら、女はそれについては頷くだけ。 美化すぎるかも、と言うのだって。その通りだと思うし、そんな事ないとどちらも思う自分がいたから、それ以上の言葉を乗せるのは野暮だと思った。 「あら、それなら猶更じゃないですか。 そんなに話していないなら、 勝手に言葉を置いていけばいいんですよ。 ほら、自己紹介でも、好きな歌でも、或いは物でも。 コーヒーはお好きかしら?それならそれでも」 「ああ……でも、共犯のわたしがいる時でないと入れない と言うのなら、やっぱり言葉が一番じゃないかな。 長くても、一言でも、押し付けならどうせ同じです」 「先程まで私に調子よく喋ってくれていった貴方は 一体どこに行ってしまったのかしら?」 なんて、わざとおどける様に貴方を探す身振りをして、 また貴方に視線を戻しながら、笑う。 そんなに気を張らなくてもいいんですよ、と。 (-231) 2023/09/21(Thu) 19:14:24 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ受け取ったテディベアを見つめると、人目もはばからずやおらに抱き締める。 「…はあい。」 「ありがとうございますう…」 そうして諸々については承諾した。 お茶なんて。このテディベアだけで十分だったのだけれど。 あなたがそうして立ち去ったあとも、短い時間だけ女はその場に残る。 同じ色のウィッグに少しだけ顔をうずめて、微かにその肩を震わせた。 (-232) 2023/09/21(Thu) 19:15:50 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ「よくわからんが」 首を傾げる。 「お前たちはよくよく、わけないとかがが好きだな。 理由なく願望で話を進めろと、誰が教えた? 信じるのは自分だけで、決めたなら責任もケツも自分だけが負う」 膝を狭苦しく折りたたみ、ホットドックの残骸を口に放り込む。 アタッシュケースをぱかりと開き、中身をぱらぱらと見分する。 (1/2) (-233) 2023/09/21(Thu) 19:18:27 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ人は五感の一つが潰える度に、他の感覚が鋭くなる。 視覚が塞がれた瞬間、耳は何倍の音も拾うようになるし、 自分の血の匂いもよくわかるようになった。 勿論肌に触れる何かの感覚も、同じように。 「何してるの?やめなさいよ……!」 と、軽く抵抗するものの、少し動けば転んでしまいそうになる。 転べば支えるための手は今は使い物にならない。 故に転ばないように気を付けて……結果的に足枷は装着される。 足音が後ろに回り込む音。 笑い声。挑発。 感覚が鋭敏すぎて少し気持ち悪くすらある。 「……アタシ、裏表がない人間なのよ。 バーで常連さんを迎えるのが唯一の楽しみなの。 それ以外の顔なんて何もないわ。すっぴんよ。」 (-234) 2023/09/21(Thu) 19:20:54 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「色々やったけど酒が一番楽で…… 黒眼鏡から買ってた睡眠薬なら無理やり寝れるけど、効かなくなったらまずいから限界が来た時とか大事なときだけ使ってる」 「え。毎日隣で寝てくれるのかい?」 ちぐはぐ故に本気で言ってるわけじゃないんだろうと、笑いながら言う。 酒を使ったとしても夢は見るし、睡眠時間が足りているとは言えない。 だから、あなたと一緒に寝た時、朝までぐっすり寝ていた事が本当に奇跡のようだったのだ。 あとはもう、寝る直前まで無理をして、気絶するように寝るくらいしか方法はあるまい。 それくらいは色々試してあった。 「残念だけれど……この情報は使わないわけにいかない。 警察だってあの法案は早くなくなって欲しいって思ってるし、あの所長代理を引きずり下ろす材料になるだろ。 だから、アイツの証言が必要なんだ」 まぁ、情報については仕方ないから横流ししてあげるよと頷く。 男も上司とのやりとりについてはバカ正直にホウレンソウをしているから、確かに似ているのかもしれない。 置いていかれる事を恐れるところまで含めて。 「それより……夜になったら仕事があるんだろ。 今はゆっくり寝たらどうだい?」 あなたのそばに腰を下ろして、あの日のように手を伸ばす。 柔らかな髪に触れて「ほら、こうしてるから」と、目を細めた。 (_9) 2023/09/21(Thu) 19:23:30 |