人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【人】 美術 エノ

>>20 カイ

「おや、カイくん。」

青年は目を覚まして、ぼんやり窓から外を見ていた。
扉の開く音で、そちらを見て。
君を見たら、目を丸くする。

「来ると思わなかった。」
「あぁ。」
「とどめを刺しに来たのかな。」

あんま治りそうではないね、と。
よいしょ、と起き上がって、刺された背中を見せようと、
上の服をはだけていって。
(21) 2022/03/04(Fri) 1:17:58

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

「起きてるよ。」

短めの返事。
青年は体を起こして、ぼんやりとしていたようで。
君がそろり、と扉を開けるのを見ている。

「皆結構遠慮なく入ってきてたよ。」
「君もそうしていいのに。」

「待ってたよ。」

近くにおいで、と。
ベッドの横の椅子に目を向けて。
(-314) 2022/03/04(Fri) 1:19:41

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


「……弱音、吐けたんですね。
 自然と泣けるくらいに心が追いついてきたんですね。
 ああよかった、僕はずっと心配だったんです…」

背中を撫でながら、子どもに言い聞かせるように言葉を重ねた。
言葉も、声色も、全て心からのものだった。
泣けない事の辛さは、ようくわかっているから。

「大丈夫ですよ。
 いくらでも待ちますから、無理に落ち着こうとしないで。
 せっかく頑張ったんでしょう。
 味も何もわからなかったら、きっともったいないですよ」

宥めるようにそう続けて、もう片手を頭を撫でようと伸ばす。
今は薄着だから、今までより少しだけ体温が伝わりやすいな。
(-315) 2022/03/04(Fri) 1:42:33

【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ


「わ。
 あ、あはは…時間が時間だから、寝てるかもと思ったんです」

あまり予想していなかった返答に少し、驚いて。
開けた時と同様、静かに扉を閉めてから
招かれるままにベッド脇の椅子へと座る事にした。

「…待ってた、ですか?
 自分に何か……ああ、いや…
 こういう事になってしまったのは、自分の責任ですね…」

本を正せばおおよそ自分の不始末、という事になるわけで。
起きた事の全てを知っているわけではないけれど、
大まかな事の顛末は予想が付いている。
だから笑顔も声色も随分苦々しげなものだった。
(-316) 2022/03/04(Fri) 1:57:16

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


「……うん、」

君から吐露されて来る、感情。
素っ気ない言葉で、けれども優しい声色で相槌を打つ。

知識とは、力だ。
それは己を守る事もあれば、傷付けることもある。
痛みを痛みと認識しなければ、苦しくなく、耐えられたのだろう。……心の傷が消える事はないけれど。


  ──一番辛い思いはここに来る前にしてきました。
  ──死ねと言われたのも、二度目です。


頭の中に、文字が浮かぶ。
いつか君から届いたメッセージ。

 ──俺の死を望む人が国の制度と貴方達だけじゃないことが、一番辛くて。
 ──それ以外が構わなくなってしまったんです


ほと、ほと、とめどなく溢れる涙を、そっと指の背で拭ってから
少しだけ高い君の背に、腕を回す。
拒絶されなければ、子供を宥めるみたいに背を摩り、抱きしめて温もりを分けてやる。

「泣ける時に、泣いとけ。」

いつか自分が受け取って、楽になれた言葉だ。
想いは伝えないと、伝わらない。
(-317) 2022/03/04(Fri) 2:21:33

【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ


子供の頃、気になっていた子に
わざといじわるをしたような記憶がある。
あれは今思い返せば、その子の気を引きたいだけだった。

「言われなきゃ、分かんない。
 傷付くとしても、ちゃんと知りたい。」

きっと、本音を押し殺して、自分を閉じ込める君が嫌いなんだ。
……やっと自分の心を理解して、君の心を理解出来そうだ。

「お前が死んだら、
 僕が悲しんでやるよ。」

だから、残念ながら、男は
もう君を嫌いだなんて思えない。代わりに死ねとも言えない。


 ──誰かを殺すこと。
 ──誰かを生かすこと。
 ──誰かを理解しないこと。

そのどれもが、君が成すべきこと。
では、男が唯一、君にしてやれることがあるならば



「一緒に死んでやろうか。」


どうせ、一度覚悟をした命だ。
(-318) 2022/03/04(Fri) 2:24:48

【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 演劇 アクタ

「あのメガネの人だな。今眼鏡の人の絵見たら
 全部数河お兄さんに見えるかも〜〜〜〜」

「なんてね。話し合いの場で見ているくらいだから、
 そんなに全部にはならない。だろうけどこれ相当そう見えるわ」

 翌日のデイリー失礼メッセの送信先がカイになっていたのは、ここでこの絵を見たことも理由のひとつだったのかもしれない。

  他の誰か何かが見つからないかなと、視線を彷徨わせながら歩いて行く。ぼんやりと何かを考えているような、考えていないようなゆったりとした足取り。

「朝はー…強いとか弱いとかでなく起きないとだからね。
 まぁ弱いと思っているわけでもないが、そうだなぁ…」
(-319) 2022/03/04(Fri) 2:44:22

【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 演劇 アクタ

「ほら、朝日ってお綺麗じゃないですか。
 朝と昼と夕方の太陽を比べるなら、
 一番爽やかで、浄化力みたいなの高そうなイメージない?」

「遊召家さんちの小太郎くんは
 そんな感じの理由で朝日に例えられたことがあるんだが、」
 

「俺はそれがすごくいやだった」
 

「天使みたいとか清らかな乙女のようとか、
 大体の例えは流せるけれど、本当にそれだけが、いやだった」

「なんか、いやだったんだ? そのいやが、ずっと残ってる」

「なんでだろうな、アクタお兄さんはなんでだと思う?」

 そう聞いた時にも、視線はどこかの絵。正解を求めているわけではない軽い問いだ。
(-320) 2022/03/04(Fri) 2:45:26

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

「まぁ、昼寝位しようかと思ってたけど。」

合議まで時間があるしね、と
少し軋んだ椅子の音を聞きながら、君を見て。

「………?」
「別に、用事があるとか、なんか責めたいとかじゃなくて。」
「ただ、顔が見たかったってだけだけど。」

君と彼女の間で何があったのか、青年は知らない。
知ってたとしても恐らく、何かを責め立てたりしない。
ただ純粋に、君が来てくれると言ってくれたので、それが嬉しくて。
君が来るのを待ってただけだ。

「ごめんね、掃除してもらったでしょ。」
「結構血が出ちゃって。あそこら辺の薬はもう使えないだろうな。」
(-321) 2022/03/04(Fri) 3:10:30

【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 医者の息子 カイ

『たのしいかったのしくないかで言えばたのしい。
 生きることへの心構えに変化があったのではないでしょうか』

 すらすらとそんなことが返る。無神経は続行中なのかも。

『気付かなかったなら、
 文字でも対面でも多分変わんなかったよ』

『数河お兄さんは俺が想像していたよりも
 ずっと懐が広かったみたいですから』

『己の無力を気にしていてかつ神経質な人なら
 あの遠回しなやつでもすごいつっかかってくる』

 あの遠回しなやつですごいつっかかってくるような人だと思われていたみたいです。

『柚須お兄さんあたりから声は掛けられただろうに。
 なら出来ることってなかったんだなって思ってたけど、』

『こんなところでそんな声にこたえる義理もそもそもないから、
 そっちの方が理由かもしれないなとは今思ったね』

 君は不特定多数を助けたいからが理由で医者になる人でない。医務室の誰かさんではないが、彼も他者への理解を深めるようなことはする方だ。
礼は失しないで拾ってきた方がいいとPLは思う。


『数河お兄さんは、最初と今とで何か変化ってあった?』
(-322) 2022/03/04(Fri) 3:22:30

【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ


「…そ、そう、ですか。
 それなら……いいんですけど」

少し肩の力を抜いて、息を吐いた。
微妙な間は、何もあなたの言葉を疑っているわけではない。
清掃員はあなたの事をただ寂しがりな人だと思っているから。
また早とちりをしてしまったな、と申し訳なく思っただけ。

「いえ…何もしないのも落ち着かなかったので。
 気晴らしにちょうどよかったです。」

恐らく気晴らしと言うには些かショッキングな光景だったけれど。
それも一般人にとっては、であって。
清掃員にとっては、少し思うところがあっただけだ。

そんな薬局での光景をあなたの言葉で思い出して、
この場所で増血剤に意味はあるのだろうか、なんて
詮無い考えが少しばかり過ぎった後。

「……エノさん、寂しくなかったですか?」

清掃員は、あなたの口振りから、
それから、ここに来る前に聞いた話から。
あなたの元を訪れる人は少なくなかったのだと知っている。
気掛かりなのは、それでも寂しかったか、それとも。
(-323) 2022/03/04(Fri) 3:38:01

【独】 規律 ユス

臓器くじ村でモツ鍋食いたいって言って心臓を移植された奴相手にハツくれって言うメイサイおめー良いセンスしてんなあ!?
(-324) 2022/03/04(Fri) 3:49:45

【独】 規律 ユス

メイサイ、法廷スケッチ のこと知らなさそうだし鯖にいない人だと思ってて、臓器ジョークからいちかわさんかな?と最初は思いつつ

色んな人に秘話飛ばしてるみたいだしフットワーク軽いからきぬくろさんかと思ったけど臓器くじの鍋パえげつねえセンスしてるしやっぱりいちかわさんかな
(-325) 2022/03/04(Fri) 3:56:18

【秘】 規律 ユス → 清掃員 カミクズ

「成る程。万全じゃない状態でじっとしていると気が滅入ることもありそうですね。襲われたのなら尚更。
 分かりました。それならこれ以上休めとかは言いません。ただ、もし体に負荷が掛かりそうな作業をする場合は俺に言ってください」

 提案をしながら、さくさくと歩いていく。

「……」

 ぽつり、こぼれ落ちた想いと声。

 ちらりと物憂げな貴方を一瞥して思案する。
 青年は貴方と美大生、W二回目の人間Wの通信を知らない。貴方の主な清掃先を知らない。

 ……けれど。

「……人が人として生きる限り、必要とされ続けると思いますよ」

 ただの清掃員が言う台詞にしては異質めいたそれを拾い上げめ推測し、辿り着いてしまった。

「俺にとっては都合が良くて助かります。
 その可能性に賭けて話しかけたが、予想は当たったかもしれないな。よかった」


 貴方の声よりも更に小さな声で放たれたそれは、薬局へ向かう足音に踏み潰されて消えていった。
(-326) 2022/03/04(Fri) 4:41:39

【秘】 規律 ユス → 清掃員 カミクズ

/*
失血死が好きです。(名乗り)
血とか色々流れ出るのが好きなので、是非白に流れさせていただけたらなと思います。素敵な提案ありがとうございます。
(-327) 2022/03/04(Fri) 4:42:16

【墓】 規律 ユス

>>薬局

 ただ生きたいという鮮烈な少女の願いも。
 ただ理解したいという青年の唯一の欲も。
 そして彼らに手を伸ばした者達の意思も。

 それら全てがいなくなってしまえばそこにあるのは、彼らが「そこにいた」と言う僅かな名残のみ。
 倒れた陳列棚。乾いた血溜まり。散らばった商品の数々。多くの残滓が留まった場所に二人は到着した。

「当然と言えば当然ですが、殆どそのままですね」

 前回駆けつけた青年は今は学生服ではなく動きやすいツナギを着ていた。人を助け運ぶ緊急の用事ではなく、人々の名残りを丁寧に掃除するのだから。
(+22) 2022/03/04(Fri) 4:43:41

【独】 清掃員 カミクズ

/*
正解〜!!!(この制度で死ぬのは人間の死に方じゃありません)
自殺とか孤独死の方がよっぽど人間らしい死に方だね!
(-328) 2022/03/04(Fri) 4:46:04

【墓】 清掃員 カミクズ

>>+22 薬局

共に歩く青年の言葉を、曖昧な笑みで誤魔化して。
そうしている間に目的地へと辿り着いて、
全て"終わってしまった"跡を見れば、ほんの僅か目を伏せて。

「……ああ、随分と…」

荒れてしまったな、と思って。
血を流したのだな、と思って。
乾いてしまったな、と思って。
少しの間、"そこに居た"であろう人々に思いを馳せて。

「…まずは棚、起こしましょうか。
 それが終わったら床に落ちてるものと、
 それから…介抱するのに使ったものかな、これは。
 ここから片付けましょう。
 水を使いますから、床の拭き掃除はその後に」

「ユスさん、向こう側持って、手伝ってもらっていいですか
 …ああそうだ、念の為手袋だけはしておいてくださいね」

やるべき事を整理したら、あとは簡単だ。
棚の方へ歩み寄って、道すがらに言われた通りに声を掛けた。

ああ、やっといつも通りの仕事だ。
人が人として生きた痕に触れ、思いを馳せ、それを消していく
"生きた"人の痕跡を消していく、自分の本来の仕事だ。
(+23) 2022/03/04(Fri) 5:27:39
カミクズは、床に落ちている商品は一旦買い物かごに纏めておいた。
(c23) 2022/03/04(Fri) 5:31:39

カミクズは、それから、床の片付いた所から水を撒いていくだろう。
(c24) 2022/03/04(Fri) 5:32:53

【墓】 規律 ユス

>>+23 薬局

 目を伏せ思いを馳せる貴方をちらりと見やる。この人も他者に寄り添うことのできる人間なのだろう。自分とは反対側にいる人。

「分かりました」

 てきぱきと行われる指示に本職の手際の良さを垣間見つつ、手袋を出して装着する。
 少なからず怪我をしているだろう清掃員には予め肉体に負荷のかかる作業は自分が受け持つと進言している。素直に頷いて後始末に取り掛かった。

 掃除は得意でも不得意でもない。詳しい知識がある訳でもないので、終始清掃員の指示に従って動くだろう。
(+24) 2022/03/04(Fri) 5:46:17

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「……俺、君にそういわれると。
 なんだか急に落ち着いちゃうんで落ち着いてきたきがします……。
 宥められると水を飲んだ気分に……? 親を思い出して嬉しさと空しさが一瞬で心を冷ましていくんです」

あまのじゃくかもしれませんねと、つぶやいて、少しちがう体温に顔をあげる。
丁度頭が撫でられるところに当たって、瞬きする表情がぶつかり少しの間停止する。

「……こ、どもじゃないです……。
 ええ、と……服、変えたんですね……俺も着替えようかな。少しなら違う姿とれるんですかね……?」
(-329) 2022/03/04(Fri) 5:51:21

【墓】 清掃員 カミクズ

>>+24 薬局

この清掃員は、カミクズという人間は。
決して要領が良いとは言えない方の人種だ。
それでも慣れる程度の時間、この職に携わっている。
他人事のはずの事に、思う所ができる程度に。

「…床、片付きましたね。」

あなたの手を借りつつ、散乱していたものが粗方片付いた頃。
どうぞ、と二つ用意したモップの片方を差し出した。

「そろそろモップがけし始めちゃいましょう
 最初に水を撒いた方…向こう側の方から。
 足を滑らせないように気を付けて、
 それから、ある程度落ちるまででいいですよ。
 水拭きだけじゃ当然綺麗には落ちないので…」

あとで、これを使って、もう一度。
そう言って取り出したハンドスプレーの中身が揺れた。

「えっと…血の汚れを落とす時はオキシドール、です。
 調べればすぐに出てくる事ですけど…
 役に立つことも……ないと、いいんですけど。」

あなたが自分に声を掛けた理由の答えをふと思い出して、
そんなつまらない話を付け足した。
(+25) 2022/03/04(Fri) 6:41:45

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

嫌いになんてなるわけない。
その一つの願いを叶えられないことが、こんなにも苦しいなんて思わなかった。

「……」

頷いて、手をとって、一緒に笑って友達から本当に理解しあえる間柄になる。
そんな未来が、確かに幸せそうにうつってしまって。
君もそうだったらよかったのにと、もしそうだったらひどくまた残酷なことをしてしまっているなと、わかってしまって。

そんな奇跡は、起こらない。

はじめから、わかっていた。

見たくなかったんだ、叶わない未来を。

生きたかったとは、言ってはいけない。

隠し通さなきゃ、傷つけるだけなんだ。

「……っ、」

本当に君がほしかったのは、
寂しさを埋めるひとりだけ。
それだけで、よかったのに。
(-330) 2022/03/04(Fri) 6:53:30

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ


「……俺を嘘つきにさせますか?」

「生きのびたら本物の温もりがわかりますね」
「弟も紹介します、彼の方が少し弱気です。
 それでも人思いで良い子ですよ。
 仲良くなれると思うんです。
 絵も花も好きです趣味ぐらいで。」
「妹はちょっとダウナーっていうらしくて。
 ソファーで靴下脱いでくつろぐような子で。
 おやつを分け合うぐらいには仲良しです」
「親は俺を売りました。
 違法煙草を密売してたんです。
 その罪を外に出た人に告発して貰います。
 冤罪のまま名を遺すのも嫌ですから」
「寂しいなら家に泊まるのも良いですね。
 学校卒業してからかな。
 長い休みのときは来てください」

「……ねえ、絵乃君」

「俺は生きていて、幸せでした。
 君にもその幸せを知ってほしい」

「……、……俺が。
 俺がいなくても君は幸せになれます」

もしかしたら、唯一の嘘はここになるのかもしれない。


「だから……そんな簡単なこともできない俺を許さないで、もっと違うことを願ってくださいよ……」
(-331) 2022/03/04(Fri) 7:06:34

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


「う、
そんな……

 …ああ、えっと…もしいやだったら。
 できるだけ、しないように気を付けます…ね」

空回ってしまった雰囲気に、つい悄気返、りそうになって。
あまり良い気分ではないのかもしれないな、と思って。
実際できるかは兎も角、善処する旨は伝えておく事にした。
できるかは、なんとも言えない。

「……あ、すみません…
 服は…変えたというか、脱いだというか。
 単純に、いつも下に着てるのがこれなんですよ」

手がぶつかってしまった事に反射的に謝って、
それから紛らわすように一度優しく撫でた。
それが嫌がられないようなら、もう少しだけ。

そうして、続く言葉に答える傍らに。
髪を結んだり解いたりは日常的にしているし、
怪我が多いものだから、頻繁に脱いだり着たりはしているけれど
それ以上の事は流石に試した事がない。
ここでの外見、何処までなら後から変えられるんだろう。
そんな益体もない事を少し考え込んでしまった。
(-332) 2022/03/04(Fri) 7:23:06

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「あ、いえ、あの……」

「……だめ、ですね。俺……。
 君には弱味見せたくないみたいです。
 は、ははは……俺、皆にひどいこといってきて、
 勝手に悲しがって泣いてたんです。
 だから優しく、されると、つい」

撫でられることはいやがらずにはにかみながら目をそらす。
泣くほどの、泣かされるほどのことをして、あなたに一人慰められている自分を受け入れられなかったのだ。

「謝る癖、ずっとそのままなんですか?」

そうだったのかと、貴方の体を上から触ってひとつ考えて。端末にあるクローゼットウィンドウを開いてみた。
想像した通りの普川にとってのいつもの服がそこにある。

「……身長は無理そう、です。
 あ、……ゲーム感覚なら整形はできる……?」

うまく顔は変えられなかったのか、いったんは諦め。その服を取り出せばチップ非準拠になるために着替えを始めようとする。

「……あ、そう、だ。ケーキのお皿出していてくれますか。
 その……着替えをずっとみたいのでなければ……」
(-333) 2022/03/04(Fri) 7:40:39

【独】 剣道 ツルギ

>>+25
役に立つこと……ありそう…
(-334) 2022/03/04(Fri) 8:10:30

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ

『良くなりますように、なんだかおまじないみたいで、いいですね』

自然に笑みがこぼれて、閑話休題。
ふとやってきた、返事にほっとして。
嘘をつかなくて済んだと今更な事を考えた。

『投票ですか? ああ、はい。
 いいですよ。もう、きめましたから』

それは誰かにとっては残酷で。
その価値を押しつけ合うことを選んだという事に過ぎない。
それでも様々な人を既にもう巻き込んでしまった。
もう戻るつもりも後悔するつもりもない。

『俺は、ハナサキさんとナツメさんにはいれません。
 だけど、俺は、です』

『ハナサキさんがハナサキさん自身にいれたとき。
 俺は彼女に入れたことになりますから。
 票をあげたんです、俺の分を。
 これが彼女への誠意と、応援です。

 そして望みました、俺はこの命を握る権利を持っていたいと』

『ナツメさんを選んでしまったことも、
 そして覆したことも自分の選択として開き直ったんです』

そして最後のメッセージに。
しばらくの時間を使って。
(-335) 2022/03/04(Fri) 8:13:11

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ


『はい』
『俺も』
『苦しいです』

話した人に入れるのも、勿論、自分に入れるのも。
そんな風に、言える日が来てしまったことが辛くて。
人間だから仕方なかったんだなと、普通のことを考えて。
なんて自分は不運な人生だったのだ、と。大きなため息をついて、口元に笑みを浮かべたのでした。
(-336) 2022/03/04(Fri) 8:13:23

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

「今の俺が好き、ですか。」
「――とても皮肉なんですが。
 ……あなたにとっては褒め言葉、なんですよね」

そう言われるともっと恥ずかしく、と引きつった笑いを返して共通の助けたい彼女の話題には頷いた。

「……ここに居る人たちは、多分。
 本当は誰かがずっと側に居なくても
 大丈夫だったひとたちだったんですよ。
 ただこの状況と、社会の不条理がが突然襲ってきて、
 自分の決めていた人生のルートを組み直さなくちゃ行けなくなった。
 多分……それが見えやすいか見えにくいかだったんです。
 あと速度も。です。

 俺は……選ばれないと、思いますけど、ね。
 嫌なほど、いい人しか、居ないんです。ここは。

 なぜか、こんな俺も生きて欲しいと言われ続けて。
 一番最初に、そんな風に諦めるなといったのは君でした。

 俺は幸せの形がお花畑みたいな君のこと、
 ずっと理解できませんでしたけど。
 そんな物語が好かれるなら、一度は考えるぐらいには、馬鹿に出来なくて……こんな提案をする羽目に」

わざと少しとがったような、繕うこともしない言い方をする。
あなたに言われた言葉が正当化される世界なんて夢物語で。
本当はもっと暗く、濁ったものばかりだ。
合わない、圧倒的に合わない、それでも。
「……眩しかったんですよね……」褒め言葉ではないけれど。
(-337) 2022/03/04(Fri) 9:23:27

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

「ああ、どうしましょう、ね。ううん……。
 彼、選ばれても気にしないのが、……気にするんですよね」

何度か話して深夜ドライブもした仲である彼を思い出す。
池に投げ続けていた石を思い出す。
似たようで、正反対だった――――

「気にするんですよね……」


罪悪感ではなく、選ばれたことを嫌がられないのが気になってしまう。

「入れましょうか……彼に。
 一番、残っている人間で受け入れてくれる人です。
 
俺が罪悪感を覚えずに済む人です


結局は保身に走るところが人間味があるな、なんて。
ボトルに入った液体を揺らして、ため息をつきながら。
今回はかなり自覚的に自分のことを他人事のように思った。

「そういえばハナサキさんが少しだけ犠牲的に見えた理由、聞きそびれましたね……。大方、俺の予想なら戻ってもいいことがない環境だったのだと思いますが……あの、
この先、生きていても平気ですか?

 お金とか、立場とか……俺みたいに犯罪に巻き込まれていたりしませんか?」

心配をしているのは確かなのだが、デリカシーがない言い方は健在中だった。
(-338) 2022/03/04(Fri) 9:26:26