人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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視点:


【秘】 村人 ニア → 裏方 サダル

 ――わたし、

           
こんなことをしてしまうの

 
   他の誰だってしないようなことだわ

      ほら、わたし、悪い子でしょう?
                  
叱ってちょうだい!

               諭してちょうだい!
 
悪いことだと教えてちょうだい!

            
誰でもいい、

       
誰だっていいから


   
お願いよ、

――――わたしを見て!!!!



 それは死を選んだ少女が手放したもの。
 いつかこの星を寄越した誰かが知りたがっていた、
 少女が『あるはずない』と嘯いた、人を殺す理由。

 少女にとって、殺すことは。
 自分を見てもらうための唯一の方法だった。
 探してほしかった。
 わたしを見つけてほしかった。

 その餓えは少女の内側を食い荒らしていた。
 ……殺さなければ、生きられないほどに。
(-337) 2021/04/24(Sat) 2:33:20

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

 少女に与えられた役割は「餓狼」。
 強すぎる承認欲求。倫理観の著しい欠如。
 それは今、壊れて。ただひとりへの渇望へ成り代わっている。
 ゆえに少女はただひとりにしか興味を向けられず、

 ――目の前の人物が誰なのか、その目にはっきりと映すまでに
 とてもとても時間がかかった。
(+19) 2021/04/24(Sat) 18:24:21

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>@10 >>+19

「メ、サ……?」


 少女の体から力が抜ける。
 進めなくなった足がもつれる。転ぶ。
 膝を擦りむいて血が滲み、タイツが少し破れた。

「……わたし、え、あれ……?」

 目の前の彼女を見上げて、少女は問いかける。
 その小さな唇も、地面を掻く細い手もひどく震えている。

「わたしたち、どうして、死んでないの……?」


 あの日、穴に飛び込んだ兎は。
 餓えた獣の役割を与えられた、
 ただの『村人』になりたかった女の子は。

 歯車の狂った、機械仕掛けの甘い夢から――
 いっとき、目を覚ます。睫毛がふるりと震える。
 薄紫を驚愕と悲嘆と絶望に染めて――
 少女はその手で犯した罪を、正しく理解した。

「ぁ――」


 幽かな呟きは、風に攫われる。

(→)
(+20) 2021/04/24(Sat) 18:25:16

【秘】 ニア → アタシは メサ

>>+20

「――わたし、ちがうわたしになりたかった、だけなのに」


(→)
(-509) 2021/04/24(Sat) 18:27:16

【秘】 NIA[NPC]<β>★村人≪観≫θ ニア → アタシは メサ

 ……現実世界の少女は、普通の女の子だった。
 ただ、ちょっと変わった特技があった。
 あの日、兎は穴を見つけた。

 Data Center"orion"の、セキュリティホールを見つけたのだ。

 寂しがりな女の子は、βテストに潜り込んだ。
 NPCに紛れて、参加者をちょっとばかり揶揄ってやろうと思って。
 ――本当は、意地っ張りで可愛くない自分を束の間だけでも捨てたくて。

 ――そして本当の本当は、
 どこかの誰かが悪い子の自分に気づいてくれないかしらと、
 たったそれだけ。それだけの理由で、ハッキングに手を染めた。


 その後の少女が、何に成り果てたのか。
 この世界で何をしてしまったのか。
 ……それはもう、他ならぬあなたがよく知っている。
(-510) 2021/04/24(Sat) 18:29:03

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+20

「わたし……ひとを、……あんたを、……ころし、」


 ナイフのグリップの太さ。さくり、突き立てる感触。
 そこからくるりと軽く捻れば人は簡単に死ぬ。
 人の命を摘み取る瞬間を、この汚れ切った手が覚えている。
 薄寒いほどの無感動を、心が覚えている。

「…………めさ、……」


 少女はかつて殺したひとを見上げて、名を呼んだ。
 それ以上は、なにも。かける言葉を持たない。
 後悔も懺悔も何もかも、今となっては意味をなさない。


 目に映れば、理解する。……それだけの話。
 少女に届いたのは
■■
。祝いは、届かなかった。
(+21) 2021/04/24(Sat) 18:34:40

【墓】 村人 ニア

>>@14

 髪を掴まれ上へと引っ張られる。
 痛みに顔を歪める。じわりと滲んだ涙で視界が歪む。

「そんな、つもり……」


 なかったと言い切れないことに愕然とする。
 だって――覚えている。なにもかも、ぜんぶ。

 この優しいひとを殺してしまおうと思った瞬間のことを。
 守ってくれる背中を
嬉しく
頼もしく
憎く思ったのを。
 背後からナイフを刺したことを覚えている。
 心臓のある位置を。
 手首を捻ると中身が抉れたことを。
 感触を。においを。色を。
 彼女の声を。リボンを引かれたことを。
 息が細くなっていく彼女を見下ろして、
 首元の痕をじっくりと眺めていたあの景色を。



「――――った、わ…………」


 どちらの答えを口にしたかったのか、分からない。
 縋るように首元の『お揃い』に触れる。

 顔を下げられないまま、目を伏せて。
 少女は今にも折れそうな、か細い声で呟いた。

「……ごめんなさい、」
(+22) 2021/04/24(Sat) 21:03:15
村人 ニアは、メモを貼った。
(c15) 2021/04/24(Sat) 21:27:25

村人 ニアは、メモを貼った。
(c16) 2021/04/24(Sat) 21:31:06

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+22
/*肩書きミス

正:
N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ
 ニア
(+23) 2021/04/24(Sat) 21:35:47

【独】 村人 ニア

>>+23 独り言じゃないわよそこ…
(-581) 2021/04/24(Sat) 21:40:55

【独】 村人 ニア

>>@15 >>@16 >>@17
ありがとう 最高 ありがとう 好きです


>お前はどこまで身勝手なんだ。

そう、まさにそう 身勝手
意味のない謝罪をし加害者のくせに悲嘆にくれる 罪
(-596) 2021/04/24(Sat) 21:57:52

【独】 村人 ニア

>>@17

>「――ふ、ふふ。これでアタシも『お揃い』だ」

情念……好き……
(-598) 2021/04/24(Sat) 21:59:36