人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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視点:


【人】 7734 迷彩 リョウ

>>@4 朝倉

「え?アキちゃんとなおひー」

何てことのない抑揚で、サラリと返す。
黒塚と普川であるらしい。

「ゆみむーはどうなん?」

その口振りは完全に世間話だった。
少年にとって、性行為は大した話題ではないようだ。
さして憚られるものでもない。
(134) 2021/09/20(Mon) 11:36:55

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「あ〜、アレかあ」

少年にとっては大した話でもない。
話さないのは口止めされているからであり、それに対しても納得はしていないのだ。

監視カメラを見やる。
経験上、あれの集音能力はあまり高くない。
大きな物音は聞こえてしまうが、耳元で囁けば聞こえないだろう。

「ナイショにしといてよ〜?バレたらオレが怒られるし」

そう。
少年にとっては、只の目標であり、将来の夢である。
ケーキ屋さんになりたい。
サッカー選手になりたい。
その程度の内容なのだ。

貴方の耳元に口を寄せ、手で覆う。
(-229) 2021/09/20(Mon) 12:05:15
迷彩 リョウは、闇谷の耳元で嬉しそうに囁いた。
(a57) 2021/09/20(Mon) 12:06:01

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

 
 
「オレね、死刑になりたいんだ」

 
(-230) 2021/09/20(Mon) 12:06:43

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

たった一言を告げ、身体を離した。
その後も小さな囁きは続く。
悪戯を企む子供のように、笑いを堪えながら。

「だから、悪い奴を殺すんだ!
 なおひーが悪い奴のこといっぱい教えてくれるから、18になったら直ぐにやるよ」


当然肯定されるものだと思い、貴方の言葉を待ってる。
貴戸も、鏡沼も自分を応援すると言った。普川は協力してくれる。
だからきっと、これは良い夢だ。
(-231) 2021/09/20(Mon) 12:07:39

【人】 7734 迷彩 リョウ

>>@5 朝倉

よくわからないが、褒められた気がしたので良い気分になった。
ケーキを食べ続けながら、席を立った貴方を呑気に見上げている。

「ゼロちゃんとしたんだ。
 ってかそれ、ゼロちゃん生きてる?」

何故照れるのかわからない、といった面持ちだ。
先ほどの発言から貴方が抱いたと思っているようだ。
(135) 2021/09/20(Mon) 12:24:07

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

予想もしていなかった怒声に肩が跳ねた。

「……、どうしたの?」

何故そんな反応をされたのか、少しもわからない。
それが表情にありありと浮かんでいた。

「理由?んーとね、
母さんと同じになりたいから


少年の会話には常日頃母親が出てくる。
彼が母親を好いていることは知っているだろう。

「1年ぐらい前にさ、母さんの死刑が決まっちゃったんだよね。
 死刑ってすぐにはしないからまだ生きてるけど、もう同じ生活はできないもん。
 でもオレ、母さんと同じがいい」

相手のオモチャを欲しがる子供が、次に指を差した先が死刑であっただけだ。
その抑揚には、幼さがはっきりと現れている。
(-238) 2021/09/20(Mon) 12:43:26

【人】 7734 迷彩 リョウ

>>@6

「その通りなんじゃん」

食事に集中する貴方を見れば、こちらもケーキに視線を戻す。
所々に乗っているミントを避けながら食べ進んでいく。
こうしてウェディングケーキは消費されたのだった……。
(137) 2021/09/20(Mon) 13:40:45

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

「へ〜アキちゃん、意外としっかり企画やってるんだあ」

何の感慨もなく、感想を述べる。
一度貴方の表情を確認してから、指を一本だけ侵入させた。

「そうなん?……あ、ホントだ」

ぬぷ、と水音を立てて二本目の指が侵入する。
暫くして、緩さに気付いたらしい。三本目までそう時間はかからなかった。
黒塚はどうしていただろうか。
記憶を辿りながら、指を体内で動かしていく。

「アキちゃんチンコでかいもんね。オレもすげーしんどかった」

性行為を試みながら、この場にいない人間の話を平然と続けていく。
しかし指の動きは気遣っているのか、あまり大きくなかった。
この少年が他者を気遣うのは珍しい。
(-251) 2021/09/20(Mon) 14:02:01

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「……」

最初こそ戸惑いや悲しみをその目に示していた。
が、しかし。
最後の一言を聞くやいなや、双眸から感情が消え失せる。

「なんで」


常に何かしらの表情を浮かべていた少年は、
今、真顔で貴方を見つめている。

「なんでそんなこと言うの」


怒気が滲む。

「その間にオレが死んじゃうかもしれないじゃん。
 火事とか事故に巻き込まれるかもしれないし、
 地震とか病気で死んじゃうかもしれないでしょ」


怒気が顔を出す。

「その間、絶対にそんなことが起こらないって言える?」


怒気がそちらを向いた。
(-252) 2021/09/20(Mon) 14:19:54

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

貴方の言葉ひとつひとつに相槌を挟み、顔色を伺う。
もしもこの少年が誰にも抱かれたことが無ければ、きっと貴方の想像通りになっただろう。
自分の経験を通して母親が味わった苦しみを少し知った。だからこそ、やっと得た共感だ。


「わかった。
 ……なんかなおひー、母さんみたい。
 母さんも同じようなこと言ってた。全然怒らなかったなあ……」

情緒の無いことを語りながら、指の動きを少し大きくした。
性知識の話を聞けば、つい最近の経験を思い出す。

「あ〜、確かアキちゃんも腹側?触ってたかも」

意識すれば、感触の違う部分を見つけた。
数度撫でて位置を確認する。
自分の陰茎なら入りそうだと判断し、指をそっと抜く。
自身を何度か擦り、慰め、勃たせてから避妊具に手を伸ばす。

「……」
「……ちょっと待ってて?」

開封したものの、その後に手間取った。
(-258) 2021/09/20(Mon) 15:38:03

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

怒りを露にした眼がぎょろりと動く。

「……人が死ぬのが悲しいなら、オレはどうすればいいんだよ」

これまで得た贈り物が、全て誰かの悲しみで出来ている?
これまで得た思い出が、全て誰かの苦しみの上に成り立っている?
そんなこと。そんな、酷いこと。
自分と母の全てを否定すること、なんて。
考えたくもない。


「オレが死ぬのが嫌なら、オレのことどうにかしてよ」

「できないんでしょ。
 大人がいっぱい調べたけど、ダメって言われたもん」

「できないのに、友達とか、
勝手なッ、
……こと、


声は次第に震えていく。とうとう目から涙が零れ始めた。
貴方の言う事全てが理解できないわけではない。
そう思われることは嬉しい。
けれど。
母と過ごした十数年と、貴方との数ヶ月は、
天秤にすら載せられなかった。
(-260) 2021/09/20(Mon) 16:02:44
迷彩 リョウは、とうとう声を出して泣いた。
(a62) 2021/09/20(Mon) 16:05:55

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

「……。」

抱き締められるのは好きだ。
同じ時間を過ごせる。同じ温もりを分け合える。
貴方から離されない限り、こちらから離れることはない。

友人としての距離感など知らない。
親子としての、それも狂う程に真っ直ぐな親子の距離感しか知らない。
これが少年にとっての適切な距離だった。

自分よりもずっと広い胸に額を擦り付ける。
目を閉じる。
知らない体温をひとつ嗅ぐと、ぽつり、くぐもった声で問いかけた。

「なー……アキちゃん、ここ出たらどうすんの」

話を聞く限り、帰る場所があるとも思えない。
それ故に出た、素直な疑問だった。

「ていうか、ちゃんと企画に参加してるのも意外だし。
 何か欲しいものでもあんの?」

貴方が何かを欲する姿があまり想像できない。
同室故に他の子供とは接する時間が長かったが、
貴方は口数も表情も少なかったから。
(-264) 2021/09/20(Mon) 16:32:20

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

「やっぱ母は強しってやつ?スゲーよな、ほんと」

何度も見たことはあるはずなのに、実際に行うとなると難しい。
暫くして、なんとか付けることができた。鍛錬あるのみだ。

「は〜……お待たせ。ムズいね、これ」

貴方の背中に少年の体温が近付く。
おずおずと、緩く腰を抱いた。
手探りで行っているのがわかりやすい。
こんな状況であっても、意地や虚勢を張ることはしないようだ。

「……いい?」

貴方の横顔を背後から覗き込もうとしながら、小さく尋ねた。
(-269) 2021/09/20(Mon) 17:31:24

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

「あるよ、そりゃ勿論。
 早く外に出て、夢を叶えるんだ」

押し付けられれば、素直に応じた。
視界は貴方で覆われている。
……どんな面持ちで、どこを見ているのだろう。

「大人はみんな反対するし、誰かに言うなって言うけど」
「納得できない」

そう零せば、拗ねたように胸元に顔を埋めた。

「母さんと同じになりたいだけなのに」


母親と離されてから、何をすれば良いのか、どう生きていけばいいのか、全てがわからなくなった。
生まれて初めて味わう孤独に耐え切れず、物や周囲の人間に八つ当たりを繰り返した。
そんな中。
一年前、とある報せが入ったのだ。
それからは見える景色が変わった。
自分の望みを叶える方法を、視界に捉えることができた。
(-270) 2021/09/20(Mon) 17:40:56

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

抱擁には僅かな抵抗を見せるが、すぐに大人しくなる。
甘えることに抵抗が無いらしく、終いには貴方の肩を涙で濡らした。

「……わ、わかん、ない。で、でも、オレの異能は、良くな、いって」

しゃくり上げながら、自身が理解している範囲のことを話していく。

曰く。
異能か病かさえ不明であること。
どちらにせよ、詳細が現代の技術では解明できないこと。
維持に大きな費用がかかること。

……少年の母親が身体を売っていた理由は、誰が見ても明らかだ。

「母さ、ん……ぉ、オレの、ためにッ、……頑張った、だけ、なのに!
 なんでッ、なんっ、で……!」
(-291) 2021/09/20(Mon) 20:49:07