人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【妖】 土地神 リン


  そうだな、我が重たくなるまで……

     試しにそれまで、跨って寝ようか?
        やっぱりやめた。は、なしだぞ


[ そうして──と、先を指折り数え ]


  我の代わりにお前が火を扱う
      その代わり我がお前の分も物を見る

    見たものはお前に知らせよう
        そうすればな、二人で一つ
          夫婦らしいといえるだろう


[ それが好いと、微笑みながら目を閉じた* ]
($11) 2021/06/23(Wed) 22:45:10

【念】 白竜 ヤオディ

 余が……ふふ、嬉しいのぉ。
 そう余に言ってくれたのは、そちが初めてじゃ。
 800年も生きてても、余に向かってそんな口をきいたのもそちのみ。
 となれば、きっとこの後も、そちのような男は800年は現れない計算になるぞ。


[白竜の華は淫らにほどけ。
ああ、こんなに気持ちいいなんて、狂って耽ってしまいそうだ、と堕落の道に落ちかける。
何がよくて何が悪いかわからないから、ただ躰の求めるままにしていたら、はしたないとかんぅに足をぴしゃりとされてしまった。
抓られて、じぃん、と痛む箇所も、甘い疼きを覚えて。
どう見てもおのこの摩羅でしかないものを見て撫でても、その上で女子だとからかわれたようで、むぅと膨れた]
(!43) 2021/06/23(Wed) 23:13:51

【念】 白竜 ヤオディ

 余はおなごではない。
 ないけれど、そちが余に種を残したいというのなら、受け止めてやってもよいぞ。
 その種は、実を結ばぬがの。


[ふぃ、と横を向き、素直になれない白竜はそんな物言いをする。
本当は愛されているという実感が欲しくて、かんぅから愛を受けたくて甘えたいだけなのだけれど、言えない。
彼が自分を求めて、それを自分が仕方がないな、と受け止めてやるという関係でないと、なんか負けた気がして嫌なのだ。勝ち負けではないのだけれど。
だって、悔しいではないか。
勝手にやってきて、ぐいぐいと図々しく色々と求めたりしっちゃかめっちゃかに常識もテリトリーもしてくれた相手の方に、自分の方が惚れてる、みたいなのって。
少しでもそんな気配を見せたくない。彼の前ではあくまでも孤高の白竜さま、お婿様でいたいと思うのだ]
(!44) 2021/06/23(Wed) 23:14:09

【念】 白竜 ヤオディ


 あ、だめぇ……っ


[中をいじっていた指が全て抜かれてしまう。
名残惜し気にそれを売血が追いかけるが、全て抜かれてしまうと、喪失にうち震える]


 気持ちぃいの……っ


[彼の問いに素直に答え、彼が自分の足を開かせるの任せながらも、内心わくわくしながら今か今かと待っている。
ああ、くる、その予感にぞくぞくする。

先ほど、指だけでもあれだけ感じたのだ。
あんな大きなものが入ってきたらどうなるだろうか。

先端が華の入り口に添えられ、彼の言葉に覚悟を決めて頷いた]
(!45) 2021/06/23(Wed) 23:14:35

【念】 白竜 ヤオディ


 ふぁあああああっ


[中を抉られる快感と、神経に触れるような強い衝撃。
痛みはほとんど感じなかった。受け止めようと体中の力を抜いていたから。生存本能とか防衛本能とか、そういう警戒がまるでなくいられるのは、全ての力のピラミッドの頂点に君臨しているという自信からだろう。

かんぅが与えてくれることに対して全幅の信頼を持って受け止めているだけだ]


 あ、おっきいの、きもちいぃ……っ
 かんぅ殿ぉ……、こっちもいじいじしてほしい……っ


[あ、ここも、こっちも、とかんぅの胸に咲く花や、赤く尖り切る雄を、手で導こうとするが、かんぅの手が足りない。
強引に彼を抱き寄せれば、胸の粒をかんぅの長い髭がおち、ぞわりとした感触が心地よくて。
それはこちらも気持ちいいかも、と、彼の髭を手に、自身に絡めて扱きあげる、
髭のざりざりする感触と、しょりしょり言う音が面白くて、それの与える心地良さよりそちらに笑ってしまった]
(!46) 2021/06/23(Wed) 23:14:54

【念】 白竜 ヤオディ


 好き……あ、ぅぅん、


  かんぅ、愛してる……っ


[約束、と上気した顔で囁きながら、言うともっと好きになるという不思議を感じていた*] 
(!47) 2021/06/23(Wed) 23:15:11

【人】 書生 茅

[強請るままに与えられる幸福を、あんたは知っていただろうか?>>77
飢え続けてきた者にとってそれは、とてもとても信じられないような恵みだった。

合わせた唇を何度でも、吸うことを赦し、吸ってくれる、だからそんな、甘えたことも口にできたのかもしれない]

 ふふ……
 共に、うん、そう、共に暮らすもの、

[一緒に居たいって、言われた言葉にまた悦びながら、寄り添っていると、背中の『存在しないはずの場所』に触れる感触に、驚いてびくりと身を跳ねさせた。]

 え?
 …え??

[指摘されて初めて存在を知った小さな翼を、はたはたと羽ばたかせる。
動くなら、これも身体の一部ということだろうか?
どう見ても、ヒトの身体の一部ではないけれど
]
(83) 2021/06/23(Wed) 23:55:22

【人】 書生 茅

 あぁ…うん……

[問われ>>78、しょん、と翼が垂れる。
暫しの間をおいて、ぽつぽつと語るは『聞こえるはずのない声』の話。
聞いただけではきっと、幻聴か何かだと思うのが普通だ、
けれどそれが幻聴でないことは、天狗さまだから分かってくれること。
青年自身も理屈抜きにそれが真実であると確信していた。]

 腐れ……

[行き所を無くした想いを持て余していると、天狗さまが代わりに言葉にしてくれる。>>79
そうか。
腐ってる
のか。

青年は、ヒトだった。
今はもうヒトなのか分からないけれど。
それでも“ヒト”への情が一朝一夕に無くなるものでもない。

けれど、そうか。
腐っていたのか、彼らは。

ならば他を腐らせる前に、
『切り取らねばならぬ』
。]
(84) 2021/06/23(Wed) 23:55:55

【人】 書生 茅

 え?
 いや…別に……

[助けたいか、問われて初めて明確に気づく。
青年にとって、あの村は最早『どうでも良い』こと。
だってもう、青年は居場所を手に入れた。
いつまでも、しがみつく必要もない。

天狗さまが、笑っている。
人の悪い笑み、けれどそれも、嫌いじゃない。
だから、青年も笑みを返す。
く、と小首をかしげて見せ。]

 何?
 良いコト?

[それとも
『悪いコト』


どちらでも良かった。
天狗さまが、青年にとって悪いことを、考えるはずもないので。**]
(85) 2021/06/23(Wed) 23:56:17

【人】   天狗

[小僧の背に生じた子天狗の羽は、猫の目のように小僧の感情を写すようで
混乱の原因を問えば、しょもんとそれはもう力なく垂れてしまう>>84
それだけ慕っていたのだろう、身代わりになろうと思うほどに
だからこそ
「腐れている」
と切り捨てた
居場所を得て、欲しいものを得て悦ぶ小僧を利用した者どもを]

 そうか、別に、か
 正直じゃの、お前さんは
 それじゃ、あの村は潰してかまわんか

[身を投げ出してまで一度は助けようとした村というのに
その小僧に見限られたなら、天狗にとっても「価値はない」]

 ワシがお前さんにとって悪いことをするわけがなかろ

[などと、小僧がそう思っているとは知らずに答えて]
(86) 2021/06/24(Thu) 1:22:00

【人】   天狗

 小僧、ワシの眷属にならんか?
 今のお前さんは人としても天狗としても半端もんじゃ
 嫁としては申し分ないが、今のままじゃ人と同じで妖力を抑えきれん
 下手するとすぐ死んでしまうかもしれん、それはワシが嫌じゃ

 眷属になれば人じゃなくなるが、妖力を好きに使えるようになる
 本物の子天狗になるんじゃ
 それにな、ワシと同じで長く生きられるようになる
 
 ずっと、この先永劫、ワシの嫁としてそばに居らんか、小僧

[思いついたことを、それはもう一息に伝えて反応を待つ

そうして、はたと今更のように気付くのだ]

 そう言えば小僧……お前さん、
何という名じゃ


[大事な嫁の名前を、まだ訊いていなかったということに**]
(87) 2021/06/24(Thu) 1:26:25

【独】   天狗

/*
はふー、何とか眷属契約までもってこられた
第1ラウンドが駆け足だったのは、眷属の契りに時間かけたかったからで(つまりはねちっこくなる)(いつものさみぃさん)
出来ればエピで村滅ぼしたいんだけど時間足りるかなー、どうかなー

というわけで寝ます
animal
(-60) 2021/06/24(Thu) 1:34:09

【人】 五色 冥桜

  その様なものだ。
  静かな夜を彩るのは夢の国へ続く道のりで。
  寝る前の物語と言えば幾夜にも渡り語るものもある。


[日により気分により謳うものは変えると良いものであるし三味線で弾く音色だけではなくそれは笛の音であっても心落ち着かせてくれるものである]


  火は便利なものだが怖いものでもある。
  畏敬、畏怖……火は人の営みと共にあり。
  同時にそれ自体が信仰の対象でもあった。


[押さえている棒から中の具合は伝わってくるものだ。
賢いと褒められれば満更でもない笑みを浮かべる]


  そうであろう。
  とは言えど離れてしまえば炊きあがる最中の香りや。
  炊きあがり蓋を開けた瞬間の最高に良い香りは逃してしまう。


[逃げぬ姿勢を褒めようとして、その目当てが味見となるといよいよと盛大に笑いだす]
(88) 2021/06/24(Thu) 1:52:12

【人】 五色 冥桜

  はっはっ、こちらは怖くはないのか?


[火の粉が飛ぶ程の火力でもないが木炭はそれでも煌々と赤く光っているものだ。
それは確かに熱を感じさせるもので火に通ずるものであるが――]


  少し待て、味噌の具合をな――。


[放り込んでいた葉に包んだ味噌を取り出し包みを解く。
中では熱された味噌が薬味と合わさった良い香りをさせており開封と同時に周囲へと広がった。
それだけで白飯はいけるのだが――。]


  これをな、こうするのだ。
  匙はこれか。


[炙り柔らかくなった干し鰻の身を少し崩し、白米を匙の上に乗せそこへ更に崩した身と乗せ味噌を乗せる。
一口大の本日の夕餉を作ればそれを雛鳥のように口を開くリンへと差し出した]


  熱いからふうふうして食せよ。
  それとも予にしてほしいか?


[からり笑いながら皿に炙った干し鰻を乗せ味噌を添え膳を作ってしまえば夕餉は完成した*]
(89) 2021/06/24(Thu) 1:52:24

【人】 鬼の子 千


[乱入者の登場はその場の者達にとって予想外。
諦めた獲物も興奮した捕食者らも、音に配る意識が欠如していた。

故にあっさりと取り返される。
気の合わない同胞が捨てたものを拾いに今更やって来ても、
納得はしないままでも、言い争いの結末として彼らは引かざるを得なくなった。

闇に潜み様子を見ていた者達も、黙したままに離れていき
そうして、鬼と鬼子だけが残される。]
(90) 2021/06/24(Thu) 1:57:54

【人】 鬼の子 千



 何も違わねぇよ……

[場が静まるまで地に伏したままでいた鬼子は、抱き起こされ漸く顔を上げる。そうして閉ざされない右目の紅を睨みつける。
返したのは嘆きではなく、言い争う最中鬼が叫んだ言葉への答え。

何故戻ってきたのかなど、こちらが聞きたいくらいだった。
要らないのなら、捨てたのならそのまま喰わせれば良かったのに。

そう思うと、ふつふつと滾り奥底から湧き上がるものがあった。
今まで経験したことがない感覚は、抑えが効かなかった。]
(91) 2021/06/24(Thu) 1:58:12

【妖】 五色 冥桜

  試してみるのは良い心がけだな。
  今宵早速試してみるか?


[尤もその体勢はその体勢で大きくなると用向きがあるのだがそれは伝えることはなく小さくほくそ笑む程度に留めていた]


  ふむ――お主がそれが良ければそうしよう。
  補いあうもまた夫婦。
  そして別の用向きであれば――。


[リンの手を取り柔く握る]


  共に謳うもまた夫婦の嗜みよ。
  予とお主、一つの詩を二人で謳うことで。
  詩は自然と深みを持つものだ。


[足して一も夫婦であろうし、一足す一をするのも夫婦であろう。
その何れが善しではないが――]


  色々出来た方が好いに違いない。


[であろう、と笑みを見せた**]
($12) 2021/06/24(Thu) 1:58:24

【人】 鬼の子 千



 誰がこんなことをしてほしいなんて言った?
 誰があんたと暮らすのが嫌だって言った?

 あの時愛想を尽かしたなら、そう言えばいいだろう
 お前なんて嫌いだ、だから捨てるって言えよ……!
 望んでもいないことで、俺のせいにするな!
 自分の気持ちで自分の言葉で拒絶しろ!

 さと、さと、さと。今傍にいるのは俺なのに!
 あんたはこっちのことは少しも見ずに、
 最後には死んだ人間の夢まで押し付けて!

 俺はさとじゃない。俺は、俺は…………
(92) 2021/06/24(Thu) 1:58:37

【秘】 鬼の子 千 → 鬼 紅鉄坊



 ……俺を見ろよ

[その声は齢よりもずっと、幼く鳴った。]
(-61) 2021/06/24(Thu) 1:59:05

【人】 鬼の子 千



[俯き、厚い胸板を何度も拳で打つ。
響かないと知りながら、痛まないと分かりながら、
加減のない力に、言葉になりきらず自己でも解釈しきれない感情を乗せ、何度も繰り返された。

村人に浴びせられ、そして浴びせてきた罵りは
ただの一つも口にせずに。*]
(93) 2021/06/24(Thu) 1:59:22

【人】 鬼 紅鉄坊



[ 予想外の一言が鬼の思考を停止させ、>>91
 昼間の意趣返しの如く口を挟めなくなる。

 数多の言葉が山の中、大きな身体に降り注ぐ。
 いつか誰かを刺した罵りではない、
 小さな人間の中に溜め込まれ吐き出された想い。
 鬼が知らず置き去りにしてしまった遣らずの雨。>>92
 身を濡らすことはないまま深くに染み渡り、頭を冷ますようだった。

 望みを叶えない鬼との生活は、嫌ではなかったというのか。
 相手のことを考えていたつもりで、自分勝手になっていたのか。
 真にこの若者から自由を奪ったのは、己だというのか。

 軽すぎる拳が、何より重い。]
(94) 2021/06/24(Thu) 2:00:18

【人】 鬼 紅鉄坊



そうか、そうか、……

[ 腕に収めていなければ届かない、囁きめいた大きさで
 見目に不似合いな幼い響きが落とされた。
 頷きあやすように背を撫で、叩き付けられた全てを噛み締める。 ]
(95) 2021/06/24(Thu) 2:00:58

【人】 鬼 紅鉄坊


すまなかった……千
私たちは互いに、言葉が足りていなかったな

[ 恐ろしい思いをさせてしまった理由も、呼び名も
 きっとこれが正しいのだと、すんなり受け止めることが出来た。

 両親に愛され真っ直ぐに育った可能性の中の千太郎を想い
 親無し子で歪んだ男を哀れむのではなく、あるがままを視る。
 此処にいるのは千であることを受け止める。

 押し潰さず、添えるだけでもない力加減で抱き締める。
 誘われるまま犯しそうになった過ちと近い距離
 今は本能はざわめかず、ただただ胸に満ちるものがあるばかり。

 他者には捨てたようにしか見えない行為をしながら、
 何故あんなにも憂い足を留めてしまったのか、今なら分かる。 ]
(96) 2021/06/24(Thu) 2:01:07

【秘】 鬼 紅鉄坊 → 鬼の子 千

[ それはきっと、愛しさという名前の。 ]
(-62) 2021/06/24(Thu) 2:01:34

【人】 鬼 紅鉄坊



お前が本当に望んでいるのは、喰われることでは無いな

[ 当人に自覚があるのかは怪しいが、
 思えば最初から、言葉の節々に表れていた。

 人の一生はとても短い。
 何も求められず望まれず、ただただ物のように闇に置かれる十年は
 役目を担う鬼の百数十年より、長く感じるものなのかもしれない。 ]

なら、与えることが出来るのかもしれない
帰ってきてくれ、私の花嫁よ

……あの娘やお前の為ではなく、私が望んでそう願いたい

[ 理解していない様子でも教えることはない。
 身を離し、しっかりと目を見つめながら代わりに口にするのは、

 自分の気持ちで自分の言葉で紡ぐ、千を求める想い。 ]
(97) 2021/06/24(Thu) 2:01:55

【人】 鬼 紅鉄坊



[ 散らばる荷を集め、拒まれなければまた抱き上げて
 独りでは見つけられなかった帰り路を、共にしようか。

 要らなくなった物は何も無い。
 明日も廃寺には変わらない朝が来るだろう。 ]*
(98) 2021/06/24(Thu) 2:02:11

【人】 鬼の子 千



[言葉が足りていなかった。それは真に違いない。
何事も口にしなければ明確な答えは得られないだろう。
何故戻ってきたのか、鬼の口から語られはしなかったように。

しかし、本当に相手を見ていれば伝わるものはある筈だ。
あやす掌の慈しみや強すぎる抱擁の中にある感情が、鬼子には痛い程に感じ取れた。
初めて会った時は鬼を理解出来ない男と思っていたのが嘘のようだ。

拳はとうに解け、下りた腕は広すぎる背に回っている。
穏やかな影色に包まれて、強い雨は勢いを失い消えた。]
(99) 2021/06/24(Thu) 2:02:44

【人】 鬼の子 千



 俺も……悪かったよ
 紅鉄様を無理矢理、けだものにしようとしちまった
 文句を言いもしないでさ

[心から謝るなど、今まで一度でもしただろうか。鬼子はふと疑問に思う。

随分とそのせいで取り返しのつかないことになり、気にもしてなかった。
むしろそれこそが満たされる唯一の方法だと思っていた。

千、そう自然に響いた呼びかけが、鬼子にらしくない言葉を紡がせたのかもしれない。
知らぬ母が嫌いなのではない、本来はそう名付けられる筈だったと知っている。どう呼ばれても構わないと思っていた。

それでも千として生きてきた。だから漸く、認められた気がした。]
(100) 2021/06/24(Thu) 2:03:12

【人】 鬼の花嫁 千




 …………そうなのか。そう、かもしれねぇな
 何しろあんたが言ってるんだから

[少し考え、ぎこちのない返事をする。

未だ実感が沸かない。でも、何となく分かる気もした。
それ以上にこの鬼の言葉に強い信頼感が今はあった。]

 ひひ、本当に酔狂な鬼だなァ
 言うことも聞かない、迷惑を掛ける
 女でもない白髪の嫁なんぞでいいのかい?

 
紅鉄様がなんと言っても、俺はあんたがいいけどな


[らしく不気味に笑って見せても、ほろりと覗く別の顔。

表層を剥がされたのは、鬼子のほうであったらしい。]
(101) 2021/06/24(Thu) 2:03:47

【人】 鬼の花嫁 千




[運ばれ置かれた記憶はまだ新しすぎる。
伸ばされる腕を避けるが、代わりに隣に立って腕を掴んだ。

合わない身の丈の男同士では、なんともちぐはぐな絵面なのだろうが
どれ程怠く感じ痛んでも、辿り着くまでは離さなかった。

その夜、眠るまで部屋にいてほしいと望んだ願いは叶えられただろうか?**]
(102) 2021/06/24(Thu) 2:04:07