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【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ 震えた花瓶、靡く髪。 あァやはり最早ヒトでは無いのだなと、 怯えより先にそんな事を考えた。 それから、直ぐに落ち着いた様子の彼を見て。 ガシガシと頭を掻く。 「……怒鳴って、悪かった。 シカシ、ンなことして助かったって――て、 ぇ? 」“好きな人”。友愛、親愛、尊敬の念。 そういう相手にも使う言葉だ。 けれども、今のは。 例えば教室の片隅、密めきあう女学生が用いる様な、 そういう意味で発せられたかの様に感じた。 「……、アー、お前サン。 あの医者のこと。…………好いてん、のか」 (-9) 2021/07/07(Wed) 22:12:29 |
【人】 遊惰 ロク 間借りしている病室にて。 ベッドに腰掛け、音が弱まった外の方へ視線を向ける。 閉め切られた儘の雨戸。 外の様子は、何一つ窺い知ることが出来ない。 手持無沙汰、右手は耳介を弄っている。 幾らも開けた穴を埋める色取り取りの耳飾り。 白く光る小さな石はそこに無く、穴が一つ、空いた儘。 (1) 2021/07/07(Wed) 22:31:33 |
ロクは、今日も死んでいない。 (a1) 2021/07/07(Wed) 22:32:10 |
【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロクこの男は、商人と取引をした事がない。 しかし金銭に拘る、というよりは等価交換に拘る様に思っていた。 そんな商人と貴方の関係など、微塵も知らなかったから。 歯に衣着せぬ言葉で問いかけた。 「……僕は今、貴方が殺したと仮定して話しています。 つまり貴方が遺体にピアスを着け、 首を縫いつけたと捉えて良いんですか?」 あの少年が人を殺すならもっと衝動的な筈だ。 もし計画するなら、自分に相談をする筈である。 あの少女が殺したにしては、手段が難しい。 首を斬るには相応の力が必要だ。 では姿の見えない人間はどうだろうか。 クレイシならばもっと上手く縫う筈である。 ……タマオはわからない。 彼なら首を斬る力があるが、動機が思い当たらなかった。 目の前の貴方を疑ったのは、ただの消去法だ。 死者を知覚できない男にとっての。 (-16) 2021/07/08(Thu) 2:06:22 |
【人】 遊惰 ロク いつかの様に、空のタライを持って二階をふらつく。 弱まった雨風の合間を縫って、滴る雫の音が聞こえる。 意味も無く、雨漏る箇所を一つ一つ順に巡る。 その内の幾らかは新たに修繕されていた。 ――誰が、いつの間に。 その答えをとうに持っている様に思われて、 けれどもしかし、未だ認め切れずにいる。 伸びる廊下、フラリフラリと歩を進め乍ら、 躊躇いじみた間を置いて、それから開く扉があった。 開けようとしない扉があった。 何かを、誰かを。 避けながら、けれどもどこか探している様な足取りで。 男はタライ一つ抱えて彷徨っているのだった。 (3) 2021/07/08(Thu) 2:34:13 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「………、うん……大好き」 素直に気持ちを吐露した。 ニコリとほほ笑む顔は年相応のあどけなさを残していて。 「アキラも、友達なんだ。 ほかの人を殺したことはいいけど、俺を殺したことについては二人を責めたりはしないでほしい、かな」 死者からの細やかな願いだった。 「ロクもちゃんと生きてここを出てもらいたいから。 ちょっと気持ち悪いかもしれないけど、ちゃんと栄養取ってほしい」 (-23) 2021/07/08(Thu) 2:34:57 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「……そうかい。 ほかでもねェお前サンがそう言うんだったら、 マ、おれがとがめてもしかたねェわなァ」 毒気を抜かれた顔をして、物分かりのいい事を口にして。 その実腹の中では、一遍くらいなら恨み言の一つも 言っちまっていいかなァ、などと思っている。 それから、カラリと笑って否を返す。 こればっかりは口先ですら頷く事が難しい。 「ハハ、そいつは無理なハナシだなァ。 お前サンを食うこたできねェよ」 (-31) 2021/07/08(Thu) 9:21:40 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「いじっぱり……お腹へってるくせに」 少し拗ねた様な物言いをするも、貴方の意思が曲げられないと理解をすれば無理に押し付けようとはしない。 自分だって先生の肉を食えと言われたら空腹でも無理かもしれないし 「ロクは、頑張って生きてね」 (-33) 2021/07/08(Thu) 10:57:50 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ「ハ、そいつはよかねェなァ」 直截的な問いを鼻で笑う。 男も又、同じ様な消去法で眼前の人間こそを疑っていた。 ――否、この場の疑いよりも。 「おれァ、こう見えて稀代の臆病モンで。 人様この手にかけるなンざ、 とてもじゃねェができやしねェ」 口の端を吊り上げ、見据える瞳は憎悪で満たして。 あの子の願いとまるで反する、悪意の滲む言葉を吐く。 「どこぞのお医者サンとは違ってさァ」 (-34) 2021/07/08(Thu) 12:27:30 |
【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク「……気が滅入っている方が多いですね。 ああいや、ミロクさんから聞いたんでしょうか」 手術室で見た事に関して、あの時口止めをしなかった。 既に商人は死を決めていたし、 それに思い至る余裕さえなかったから。 霊魂を頑なに信じない男は、 貴方達が見聞きしたものを信じない。 「この病院に阿片は置いていませんし、 何より彼自身から 明日死ぬ と言われていました。自殺だと思っていたので、 まさか協力者がいるとは思いませんでしたけど」 (-35) 2021/07/08(Thu) 12:57:38 |
【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク「まず、この病院に阿片はありません。 在庫を確認なさっても構いませんよ」 血が乾き始めたシーツに鼻を寄せる。 鉄錆の中に、覚えのある臭いがあった。 「……それに。 死体というのは、見るだけで心を病みますから。 子供達には見つからない場所で、 見つからないようにやります」 ──白々しい嘘だと、自分でも思う。 自ら協力を申し出たとはいえ、 明治明に殺人と食人を教えたのは自分なのだから。 (-36) 2021/07/08(Thu) 13:02:12 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロクあなたの前を黒猫がよぎった。 誰かを思わせるようなその容姿を見れば前足が折れている。 驚いたか唖然としたか、はたまた。 なにか行動を移す前に音もなくその猫を拾い上げる影があった。 まごう事なくあなたの前に死体を晒した男の姿だった。 いつかあったときと変わらぬ表情で、優しく猫をなでている。 左の耳にあるピアスが妙に浮いていた。 「御機嫌よう。 見えていますよねぇ、ロクさん」 (-41) 2021/07/08(Thu) 15:28:33 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ 減ってねェよ、そんな嘘を押し通すには分が悪い。 ヘラリと笑って誤魔化しかけて―― 続く言葉に、少しばかり強張った。 「……坊チャン、なンでそンなこと言うんだろ。 哀れみ情け、他力本願。はたまたヒトゴトだからかねェ」 三日月の口から軽い調子で飛び出す言葉。 しかしその響きと裏腹、男は心から問うている。 「――なァ、一足先に死んじまったお前サン。 おれァがんばってまで、生きなきゃならねェモンかなァ」 (-42) 2021/07/08(Thu) 16:44:13 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ「ア? ンなもんはじめっから滅入ってら。 あァ、商人サンから“は”なァんにも。 聞いちゃいねェよ」 言葉の繋ぎ目を少ォしだけ強調して、常の顔して笑う。 死人と口がきけた事、己の正気。 それらへの半信半疑が、僅かに信へと傾いた。 「ヘェ、死ぬ予定があったンだなァ。 ……なにがどうして今日だったンだろ」 白々しさを含んだ、心底からの疑問。 そういう風には伝わらないのかもしれぬけれども。 ――男は商人と取引をした。 ▼差し出したのはつまらない話、そのさわり。 求めたのは、命を一つ。■に餓える、その筈だった。 (-44) 2021/07/08(Thu) 16:59:30 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ「ッ、ハハ。 よく言えたモンだ、包帯のガキ巻き込んどいて。 ……熱のあった、ニエカワクン。 殺したのはお前とあの子だろ」 口から洩れたのは空笑い。笑い損ねた儘、問い質す。 咎めたって仕方の無い事と知り乍ら。 「懐いてたガキ、殺して捌いて。 腹ァ満たせりゃそれでヨシってか?」 (-46) 2021/07/08(Thu) 17:14:23 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「俺が生きられなかったから……。 殺されたからとかじゃなくてさ。 俺はずっと病院と家ばっかりの人生だったし… 健康で生きてるなら、生きて欲しいなって」 苦々しく微笑み視線を落とした。 「自分の夢、代わりに押し付けてるみたいだけど」 (-48) 2021/07/08(Thu) 18:01:02 |
【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク空笑いと問いを、真っ黒な瞳孔が映している。 共犯者の存在が明るみになっていると知るや、 やはり遺書を書いておいて良かったと、安堵した。 あの書き方をしておいて良かったと。 しかし。 どうやら、誰かが潜み暗躍しているらしい。 「あら、そこまでご存知で? すみませんね、彼は扱い易かったもので。 少し脅せば、直ぐに頷いてくれました」 脅した事などただの一度も無い。 そして贄川を選んだのは彼であり、 贄川に致死量の麻酔を与えたのは、自分だ。 彼のかつての行いをも庇えるならば、それでいい。 (-51) 2021/07/08(Thu) 20:35:25 |
【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク贄川が自身に懐いていたことは知っていた。 その気持ちを裏切ると知りながら、犯行に及んだのだ。 「……腹を満たせばそれで良し。 ええ、ええ。そうに決まってるでしょ。 もしかして、仲良く飢え死にをご希望でしたか? でしたら申し訳ない。 僕は集団自決ってのがね、大ッ嫌いなんです」 どうせ死ぬなら家族と。どうせ殺されるなら、大切な人に。 死ねばそれまでだ。 過去も思い出も、全て始めから存在しなかったことになる。 「誰か一人だけでも生きるべきだ。 全員で生き延びることができないなら、全員で死ねと? 未来ある子供達に、生きたいと願う彼らに、死ねと? 」敢えて返答に悩むような物言いをした。 貴方の言うことは正しい。 しかし自らの言うことも正しいと、確信している。 どちらかが間違っているのではない。 これは主義主張の問題であり、 相容れることも、両立することも不可能であるだけだ。 (-52) 2021/07/08(Thu) 20:36:04 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「……そうかい」 少年の願いに是も否も返せず、曖昧に保留する。 一人分欠けた死ぬ理由は、直ぐには埋まらず覆せない。 窓を見遣る。打ちつけられた板か、雨戸か。 恐らくそういったもので、外は窺えないのだろうけれど。 ――それから、少年の顔を見て。常の笑顔で話を逸らす。 「坊チャン、せっかくこうして話ができンだ。 今度こそ東京の話でもしてやろうか。 お前サンの話、思い出バナシでも夢物語でもいいや。 そんなのを聞かせてくれるンでもいいけども」 (-61) 2021/07/08(Thu) 21:33:27 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ「ハハ、賢しらに言ってくれンじゃねェか。 全員では生き延びられねェ、それくらい知ってたさ。 だからおれは食わなかった。 駐在に頼み事をした。商人と話をした。看護師を唆した。 ……お前サンらのとこ行かなかったのは、 あの子らに医者が必要だと思ったからだ」 大人は建前用意して、小さな子どもから殺していく。 それを男は知っている。 然し、殺しに至るまでにはまだ時間があると思っていた。 それくらいの情はあると信じていた。 信じたおれがばかだった。 「“未来ある子供”、そうだなァ。 リッパな言葉だ、あんまり正しくって涙が出らァ。 なあ、賢くてリッパなお前サン。 ――その中に病人のガキは入らねェのか。 脅かして唆してトモダチ殺させて食わせンのが、 “未来ある子供”にすることか?」 男は、人が人を殺して食う事を嫌悪したのでは無い。 大人が子どもを殺した事、別の子どもを巻き込んだ事。 ただそれだけが、据えかねた。▼ (-62) 2021/07/08(Thu) 22:10:12 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ あの少年は“長くないってわかってた”と言った。 それが本当なのか、思い込みだったかなんて分からない。 本当に長くなかったのなら――それは、確かに。 ある意味で、“■■”だったのかもしれない。 “苦しまず、■■■■に殺され”て。 そうだとしたら、……そうだとしなくとも。 余所者の男の言う事は、子どもが描く様な絵空事だ。 大人に虐げられて生きてきた 一人の青年の我儘で、ただの子どもじみた癇癪だ。 ――――けれども、一つくらい。 この、クソッタレな人生で。 一つくらいは奇跡を願ったって、良かったろう? 「あの子らみんな生かしたかったんだ、おれは。 ――なァ、お医者サン。 ニエカワクンだって、生きたかったろうよ」 (-64) 2021/07/08(Thu) 22:16:58 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク 己が手を伸ばすより先、猫を拾い上げた腕。 辿って見れば、動くはずのない姿がそこに居て―― あまつさえ、話し掛けてきた。 「…………どォも、商人の兄サン」 沈黙ののち、慣れた笑い顔を浮かべて。 片手を軽く挙げて死人に応える。 「死んだクセ、当たり前みてェに口ききやがって。 あの世は休業中かねェ」 (-66) 2021/07/08(Thu) 22:36:04 |
【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク男の見てきた戦場とは。 大人が大人を殺し、大人が子供を殺し、 子供が大人を殺し、子供が子供を殺し、 醜く未来を奪う合う、そんな場所だった。 殺人はどんな経緯であれ、理由であれ、 罪の重みに変わりはない。 命は大人も子供も等しく軽い。 一歩、距離を詰める。 「賢くて立派な大人が、こんな事するわけないでしょう。 僕は、ただの生き恥曝しです。 そんな人間の言葉で良ければ言ってあげますよ」 さらに、一歩。 「ええ、 そうです 。そうでもしなければ、生きられない。 全てを選ぶことはできない。 未来とは、誰かの可能性を食らうことでしか行けない場所だ」 僅か下にある貴方の双眸を、底無しの深い黒が覗いている。 その視線は黒い雨のように冷えきっていた。 幸福とは限りある資源だ。それを知らないとは、言わせない。 「……もしもできるのであれば、」 (-67) 2021/07/08(Thu) 22:54:12 |
【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク「──僕だってねえ、生かしたかったですよ。」 彼の未来を叶えることができたら、どれだけ良かっただろう。 誰ひとり犠牲にならなければ、どんなに良かっただろう。 選ぶことには慣れていた。 同時に、誰しもが選択できないことを知っていた。 否定と選択。難しいのは、圧倒的に後者だ。 だから選んだ。 他の誰かが、こんな苦しみを味わわないように。 (-68) 2021/07/08(Thu) 22:55:25 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「私も視える性質だったのですが、 ここまで直ぐとは思いませんでした。 あなたには、会おうか会わないかは悩んでいましたが。 死んでしまう人に、会っても、何も嬉しくないでしょう?」 ごめんなさい、と呟いて目を伏せた。 たた、やはり見えているのかと、少し満足げに笑った。 「あなたに言われたとおり、 彼らには食事と未来の足掛かりを配っておきました。 その上でお聞きしますが、まだ死んでしまうつもりですか? 飢えて死ぬのを待つのは辛いでしょう、 私、あなたに死んでほしいと思っていないんです。 あなたは死んでくれると疑っていませんが。 取引は、彼らを生かして死ぬことで何も変わりがありませんね?」 (-69) 2021/07/08(Thu) 23:00:40 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「お前サン、あとのことまで手ェ配ってくれたのか」 驚きに目を瞠ったのち、それをひどく嬉し気に細めて。 無意識のうち、幾分か柔らかな声を出す。 「……そいつはよかった。 ロクな生活してねェみてェだから どうにかならねェかと思ってたンだが。 おれァあの子ら怖がらせちまうだけだったからさ」 それから一転。あっけらかんと答える。 一人分欠けた、 漸く手にした 死ぬ理由。埋まりもせず覆りもしない儘、そこにある。 「ハハ、飢えるかその前に首括るか、 どちらにせよ死ぬのにかわりはねェかなァ。 ――そうだなァ、お前サンに頼んだのはそンだけだ。 どうしてあンな死に方したんだか、 是非にも聞きてェとこではあるんだけども」 (-71) 2021/07/09(Fri) 0:09:42 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「俺の話なんてきっとつまんないよ」 ゆるく顔を横に振る。 少年には、人に話せるような楽しい思い出も、波乱万丈な苦労話も何もないのだ。 「トウキョウの話、ききたいな」 もういけなくなってしまったけど、話を聞くだけで満たされるものもあるだろう。 (-72) 2021/07/09(Fri) 0:26:40 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「お前サンの話も聞かせてくれや。 ホントにつまんねェかどうか聞いてやらァ」 次ンときでもいいからさ、と、 あるかも分からぬ先の事を口にし乍ら、 冗談めかし、笑い混じりにそう前置いて。 「そンじゃ、おれから話すとするかねェ」 都会の街並み、行き交う人々。 見聞きした様々のうち、愉快で明るいことばかりを。 多少の脚色と誇張を交えながら、面白おかしく―― 少年が耳を傾ける限り、時間の許す限り。 あれこれと語って聞かせたことだろう。 (-77) 2021/07/09(Fri) 1:55:03 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ「そンなら……ッ!!!!!」 詰まった距離、胸倉に手を伸ばし。 底無しを睨め付け、絞り出す様に呪詛を吐き出す。 「――――……、 ……“できるのであれば”なンて笑わせる。 そうしなかったのは、お前だろうが」 ギチリときつく握ったシャツ越し、掌に爪が食い込む。 これは優先順位の問題だ。 男は子どもを何より優先するものだと考えるけれども、 眼前の人間はそうでは無かったのだろう。 ――医者の切り捨てた“病人”は、 男の切り捨てた“大人”に等しいのだろう。 たったそれだけの、大きな違い。 故にきっと、埋まることは無い。 胸倉を掴む手で一度、体を揺すぶる。 その手に籠った力は徐々に抜けている。 「……なァ、生かすと殺すを選んだお前サン。 あの子の未来は、命は。 おれやお前サンのよか軽かったって、そう言ってンのか」 (-78) 2021/07/09(Fri) 2:19:36 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「理由ですか?」 どういたしまして、と、取引でしたから、と。 淡々と並べてやってきた言葉に優しく囁きかえす。 「あなたが死ぬ姿を見たくありませんでした」 幽霊になって、会話ができるようになるなんて、 生きているときは思いもしませんでしたから。 「でも、やはり、見ることになってしまいそうですね。 残念です」 (-81) 2021/07/09(Fri) 8:55:37 |
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