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![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレかつり。 どん。 貴方の言葉が止まってすぐ。 続いたのは二つの音だった。一つは男が立ち止まる音。 一つは貴方の鳩尾に男の拳が叩きこまれる音だ。 その衝撃は緊張しつつも無防備な貴方の身体にどう響くだろう。 単に痛みだったかもしれない。予想して耐えたかもしれない。それとも、異から液体が不快に逆流して? 貴方の丈夫さは如何ほどだろう。 どうあれただ一撃で頽れることは許さない。貴方の腹を殴りつけると同時、男はその肩を支えていた。 (-256) 2023/09/21(Thu) 21:06:19 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 徒花 テオドロ/* 村中に襲い掛かる突然のリアルからの暴、本当に許せない……お気遣いありがとうございます…… 声をかけておいてなんですが今回はマッチング失敗ということで解散ですね……。こちらこそ機会があればぜひお話したいです! 元警部補、さもしい飯以外も食べてくださいね。食レポ楽しみにしています。 (-259) 2023/09/21(Thu) 21:08:47 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ/* 了解しました! ではせっかくなのでするっと出てくる話も聞いて、そこからファミリーの話に切り込んでいこうかなと思います。よろしくお願いします! 薬物の使用も快諾ありがとうございます。うれしい〜! ずっとしたかったので! 効果と形状についても承知しました。アンプル、一本しかないんですね……悩むな……流れで考えながら一番楽しい道を走って行こうかなあと思います。楽しみですね。何か思いついたらまた打診を挟ませていただくか、地の文で匂わせを挟ませていただきますね。 こちらからの確認事項はひとまず以上です。そちらも問題なければ次レスから、取調室に来るところから始めて頂いて大丈夫です! こちらから始めるのが都合がよければ言っていただければ! (-262) 2023/09/21(Thu) 21:14:12 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ薄い身体だな。 やっぱりもう少し肉をつけた方がいい、と男は思う。 不健康だとか、心配だとかもあるけれど、どちらかというと好みの問題。 どうもと呟いてティッシュを拝借する。手を伸ばせば身体も少し離れることになるかもしれない。それを名残惜しそうにもせず言われるままにして手を拭った。それから、貴方の腹も拭ってやろうとした、時のこと。 その言葉に、男は顔を顰めた。 渋面に、貴方は何を思っただろうか。 どうあれやはり、実直な男のこと。貴方が口を開いたりする前に、声を発するのはこちらなのだ。 「経験。」 「ないって言いませんでしたか。」 その言葉は、もしかしたら単なる確認に聞こえたかもしれない。 或いは、貴方の体を慮る言葉にも。 けれど、目の前の貴方にはきっと、 表情も合わせれば、拗ねているように見えたんじゃないだろうか。 他者の感情に疎い男は、自身の感情にも聡くない。 指摘しようと自覚しないかもしれないが、きっと貴方にはそう映る。 こちらだって辞める気はそれほどないのだ。 片手は既に、再び貴方の手を捕まえている。 (-293) 2023/09/22(Fri) 1:19:22 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「ノッテだからな。」 「身内を売るくらいわけもない。そういう生き物でしょう。」 貴方はこの男と如何ほどの関わりがあっただろう。 この男のこういった偏見をどれくらい知っているだろう。 ずっとこういう話し方をする男だった。ずっと悪人に対してはこうだった。静かに、確かな侮蔑の籠った呪詛を吐く男だった。 それを今、貴方にもしている。これまでの関係を匂わせる言葉遣いを滲ませながら。 ペンの先が紙面を撫でて黒いインクで書きつけていく。“ノッテファミリーに所属する女性との交際関係は事実。” 「それをどうして証明できる?」 「今ここで貴方を信じる人はいませんよ。さっさと吐いたらどうですか。」 「俺だって疲れているんです。」 こんこん。硬いペン先が紙面を叩く。 疲れている、と言った男のかんばせに、疲労は見えなかった。 ただガラスの向こうの金色は、反射やらで感情を読みにくい。 (-362) 2023/09/22(Fri) 14:03:32 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ尋問にかけられるという話は逮捕当初に聞いていたはずだった。半ば脅しめいたその言葉を貴方がどう受け取ったかは分からない。テンプレ的でつまらないと思ったか、僅かでも焦りを感じただろうか。 呼び出しまでの期間のことだって、貴方はどう感じたのだろう。案外長いと感じたかもしれないし、短かったかもしれない。 実際のところ、貴方に呼び出しがあったのは、共に捕まった数人よりも後のことだった。 「カンターミネ・ヴォーフル、『取調べ』の時間だ」 二人の警官が貴方を引き立てる。一応の気遣いか、それ以外の理由か、どちらも女だ。 ここは警察署内。例の法への反発もある中で、被疑者を目に見えて乱暴に扱うのはまずい。そういう気遣いがあってか、貴方を連れる動作はそう強引ではなかった。 取調べ室に入るまでは。 ▽ (-366) 2023/09/22(Fri) 14:39:06 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ開いた扉の中にいたのは男である。 手に持った資料に粛々と目を通していた男は、その音で顔を上げた。 「お疲れ様。」 声をかける先は貴方ではなく、警官たち。 彼女らは溜息をついて貴方の尻を蹴飛ばした。もう触りたくもないという風に。 さて、貴方はそれでよろめいただけかもしれないし、転んでしまったかもしれない。 どちらにせよ男は気にかける様子を見せず、「座れ。」と言うだけ。 (-367) 2023/09/22(Fri) 14:39:21 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ「俺が聞きたいのは謝罪じゃないよ。」 ぐ、と押し込む力。 ぐり、とねじ込む仕草。 ぱきり。骨片が皮膚を裂く。 男と貴方では体格が違う。力が違う。 暴力への箍の外れ方も違う。 抵抗の仕草にこれは軽く笑う声を漏らした。 「なんでもなにも。」 「何でもしていいと言われてる。」 「吐かせるためならな。」 「そのドライブの行き先は?」 「贈り物に何か仕掛けられていなかったか?」 「珈琲の瓶に何か混ざっていなかったのか?」 「その喫茶店で何を売っているのか知らなかったのか?」 ぐり。 ぐり。 (-368) 2023/09/22(Fri) 15:03:00 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ渋面は変わらない。 変わらないけれど、それは不快さの表れではない。 ぐる、と喉が鳴った。獣が唸るような音だった。 「それ。」 「ほかの人には言わないでくださいよ。」 全く何のつもりで言うのだか、同じ低さで囁かれるのはそんな言葉なのだ。 貴方の言葉が薄い理性を剥いでいく。 その心地に男は心底困ったような顔をして見せた。その顔のまま、はあ、と一度息をついた。 それだけだった。 その一息ですべて吐き出したようだった。次には、 「邪魔だな」 先程までの一歩引いた気配は消え失せ、半端に引っ掛かった貴方のスウェットに手をかける。 抵抗されないはずだから、下は脱がしてしまおう。同時にベッドに身を沈めさせ、なるべく身体に負担のないようにする。 わけではない、かもしれない。自分の動きやすいようにしているだけで。 こちらとて慣れているわけではないが段取りくらいはわかるものだ。 後ろに手を伸ばし、狭いところをひらかせていこうとする。 (-371) 2023/09/22(Fri) 15:38:15 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ最低限の支え。次いで突き飛ばすように離す。 貴方がよろめきはすれど倒れない程度の力だ。 貴方の脳を揺らしてゆっくり攪拌する刺激だ。 くく、く。笑っている。視覚の外、鼓膜だけ揺らす。 「なんだ。」 「吐かなかったな。」 「やっぱりつっかえているんじゃないか? 言えば楽になる。」 再び声は遠ざかる。 (-372) 2023/09/22(Fri) 15:53:48 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ▽ かつり。 かつり。 かつり。かつり。 かつり。 靴音が近く遠く反響する。 部屋の広さは如何程だっただろうか。 これほど響く場所だっただろうか。 いくら集中したとて、その対象が単調な音であればどこかで意識は逸れるのだ。 男はそのタイミングを待っている。 次に狙うのはこめかみ。平衡感覚を失ってしまえばいい。 (-373) 2023/09/22(Fri) 15:54:01 |
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![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「民を脅かすようなことは断じてやっていない。」 怪訝そうに顔を顰めて男は貴方の言葉を繰り返した。 手を組み、それで顎を支える。視線が左、右と動いて、貴方に留まった。留まって、笑った。 「はは。」 「お前よくそんなことが言えるな。」 「あの音声が」 「お前の逮捕が」 「どれだけの市民を不安にさせたと思う?」 嘲りの笑いだ。 侮りの笑いだ。 「それも想像できないことがお前の罪の証拠だよ。」 「お前は裏切った。」 「お前を信じた市民たちと警察を裏切った。」 「悪人は裁かれるべきだ。」 「正しい裁きを得たいだろう?」 「なら、全て吐くんだよ。ここで。」 「これは慈悲なんだ。わかるでしょう。」 見つめている。 探している。 罪のありかを探している。 ────貴方を痛めつける隙を探している。 (-380) 2023/09/22(Fri) 16:12:32 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノどういう意味かは自分でしっかり考えてくれればいい。 細い太腿が晒される。きっと筋の浮いたその形は、女のそれとは程遠い。片方の手のひらを肌の表面にひたりと這わせ、軽く掴んだり、撫でたりする。そうして意識を散らさせようとしながら、もう片方の手指が緩やかに貴方の内へと沈んでいった。 浅く。浅く、ゆっくりと、徐々に深めて。強引で性急な男にしては慎重な動作は、やはり貴方を傷つけたくはないからだ。 少し動かすたびに貴方の腹が震える。押し殺したような声が聞こえる。それがまた逸らせて、行為を乱雑にしようとする。 煮詰まった思考を切り替えようと貴方の表情を伺った。 酷く赤い顔がそこにある。 顰めたり、逸らしたり、手で口を抑えたりして、そちらはそちらで大変そうに見えた。 撫でるなりして構ってやりたいところだが、生憎こちらもあまり余裕はない。 ……さあ、どうしよう、と考えて。 太腿に置いていた手を貴方の手に伸ばす。両手で口を覆っていたかもしれないが、構わずに。 そうして拒まれないのなら導くのは貴方の下肢の間。 まだ濡れたまま、一度果てて萎えた性器のところまで下ろさせた。 ▽ (-388) 2023/09/22(Fri) 16:52:39 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「先輩」 「触ってていいですよ」 苦しいなら快で気を紛らわせろとこれは言うのだ。 全くの気遣いのつもりで。 (-389) 2023/09/22(Fri) 16:53:07 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ「マフィアには適応されない。」 事もなげに言う。 それはつまり、貴方は例外であって、 この一室はある種治外法権的な空間であるということを示していた。 言いながら、男はさっと壁の方に視線を走らせた。それが本当に機能していないか、疑って確かめるような視線だった。 「そうだな。毎日毎日頭の湧いた悪人の相手をするのは気が滅入る。」 「お前もさっさと吐いてくれると助かるよ。」 「そうだな、まずは例のテディベアについて。仕掛け先と総数、利用目的から利用した内容、データの所在まで。全てだ。」 貴方からの問いにはずれた答えを返して、こちらの聞きたいことばかりを押し付ける。 まるで自分の立場が絶対的に上であるというように、自分の手に裁きの天秤があるのだというかのように、男はつらつらと言葉を続けた。 (-402) 2023/09/22(Fri) 18:41:49 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノこちらは全くの気遣いのつもりだったのだ。 手慣れていないが故の悪あがき。自分の手で足りないなら貴方の手も借りようと、その程度のつもりでいたものだから。 そんなに一瞬で、反応がまるっと変わってしまうだなんて予想もしていなかった。 貴方の声が甘くなる。 手探りで進んでいた指がずるりと飲み込まれて熱い肉に包まれる。貴方の手を導いたこちらの手はまだそこに留まっていて、だから反応したのもわかった。 それから、どうやらそこが好いのだということも。 張り詰めていた水は零れれば一瞬。 台の上にある球も転がれば一瞬だ。 それらはきっかけとして充分だった。 男は口を開いて笑った。牙が閃いた。 ▽ (-410) 2023/09/22(Fri) 19:25:24 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそこからは。 例えば、貴方が好いだろうところに繰り返し触れたり。 或いは、芯を持ち始めた部分を一緒に撫ぜてやったり。 落ちつかせながら本数を増やして、窄まりを緩めたり。 時々は検分するようにその肌に手のひらを這わせたり。 貴方が熱を持つごとにこれもまた高揚していく。 前のめりになる感情にこの身体も呼応していく。 慣らされた内側が滑るようになる頃にはきっと、 互いの息遣いはもう抑えられるものでなくなっているはずだ。 ずるりと指が引き抜かれる感覚にも貴方は身を揺らしただろうか。 代わりとばかりに宛がわれるこちらの性器を、どんな顔をして見たのだろうか。 とっくに衣服は取り去られている。顕わになった細腰を男の手が掴んだ。 当然だが、こうなってはもう止まることを知らない。貴方が何をしようと、何を言おうと、何を思おうと。 この狼は構わず、その身を貪るだろう。 (-411) 2023/09/22(Fri) 19:26:09 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ「俺が」 かつん。 かつん。 かつん。 かつん。 ────ひゅん。音。 かつん。 かつん。 「逮捕」「されたのは」 かつん。 かつん。 かつん。 ────ひゅん。 かつん。 かつん。 「こうするためだよ。」 ────と ん 。 それは。 男の手によるものではなく。 何か鈍器による打撃だった。 ────この部屋は取調室であり、急拵えの拷問部屋。 上等な器具などない。置かれているのは精々、工具くらいだ。 (-460) 2023/09/22(Fri) 22:59:10 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネその歌声は男にとって酷く耳障りだ。 「余計な口を開くな。」 「それとも怯えているのか? 追い詰められた鼠はよく鳴くらしい。」 一睨み。 それで黙ってくれるほど、貴方は優しくないだろうが。 それきり再び、視線は紙面に落とされた。 「データの受送信の機能がある。」 「大元の親機があるだろう。どこへやった。」 それくらいは警察の方でも解析できる。 やはり目を向けないままに問い詰める。 「俺は全て吐けと言ったんだ。」 「お前には薬物についても聴取の必要がある。」 「ほかより手間がかかるんだ。さっさと話せ。」 とんとんとん。ペン先が紙面を叩いている。 苛立っている仕草だった。 この男は、マフィアが嫌いだ。 それでも────何か、貴方のことは特に気に食わないらしかった。どの発言が気に触ったのだかわからないけれど。 (-474) 2023/09/22(Fri) 23:52:25 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「こうしなかったことで、これまで俺たちは後手に回り続けた。」 「疑わしきは罰せずなんてぬるい。」 「ノッテって奴らは」 「逃げ隠れすることだけは異様に得意だからな。」 その通り、実に独善的な発言。 偏見に満ちた狂言。一人芝居。 貴方の言葉を受けて、忠犬は。 「俺にこの役割を下さったのは」 「署長代理ですよ。」 宛ら舞台役者のように笑った。 「俺が牢にぶち込まれたのはそのためだ。」 「ノッテファミリーをこの国から排除する。」 「それ以上の正義がありますか?」 「ニコロ・カナール。」 「だから、お前と答弁している暇はないんだよ。」 「俺には役目があるんだ。この後も。」 「ここにあるのは、お前がダフネという女マフィアを殺した記録だけ。」 「それを事実だとお前が認めたということだけ。」 「お前の無実を証明するものは一つもない。」 (-478) 2023/09/23(Sat) 0:10:03 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ貴方のまろい頬を涙が転がり落ちていく。 少年じみた首筋に玉の汗が浮かんでいる。 反面男は涼しげで、触れる手に熱はない。 けれど。 至近の双眸だけがめらめらと燃えていた。 獲物を見つけた猟犬のそれに似た三日月。 「なんで?」 明らかに、この男は笑っている。 声だけではなく視線に滲んでいた。口の端に、鷹揚な態度に、場違いな満悦と愉楽が垣間見える。 「はは」 「お前」 「そればかりだな」 まるで父親が子どもを嗜めるような口調で言葉を紡ぐ。 「まさか本当に何も知らないのか?」 貴方の。 頬に、男の手が伸びた。 そのまま。 身を引かないなら────僅か、唇が重なって。 (-482) 2023/09/23(Sat) 0:26:16 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方が身を震わす度、貴方が声を上げる度、男はひとつの強い衝動に駆られた。 噛みつきたい。 噛みつきたい。噛みついて、肉の柔さと僅かな弾力を感じたい。けれど今それをするのは体勢的にも難しくて、それよりももっと繋がりたくて、 だから男は我慢していた。 ずっと我慢していたのだ。 ▽ (-493) 2023/09/23(Sat) 1:05:28 |
イレネオは、腹が減っている。 (c17) 2023/09/23(Sat) 1:05:44 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ静止の声はきちんと届いていた。 けれどそれだって“嫌”じゃない。 逃げることなど到底許されない。 勃ち上がったものを狭いところに挿入り込ませれば、当然擦れて強く刺激される。 その感覚が好かった。男ならみんなそうだろう。これも例外ではないから、上機嫌に息を震わせる。 嬌声と共に晒された喉が白く目を惹いて、喉仏の形に舌で触れた。そこにもまた歯型を残したかもしれない。 随分時間をかけたつもりではあっても、初めてではそう上手くいかないだろう。きっと一息には入らないから、男は繰り返し、繰り返し、浅いところを掬うようにした。そうして徐々に徐々に馴染ませて埋め込んでいく。 その合間にもこれは貴方の涙を舐め取ったり、肌に吸い付いたり、肉を甘く噛んだりを繰り返していた。それは、半ば本能的な動作らしかった。 (-494) 2023/09/23(Sat) 1:06:21 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ言葉を聞いて、男は片眉を持ち上げる。 「先程。」 「ダフネのことは事実だ、と。」 言ったはずだが、と反芻。ことん、と首を倒した。 これはこんな演技じみた仕草をする男だったろうか。 「聞き間違いですかね。」 「それとも。」 「出した言葉を飲み込めるつもりでいる阿呆なのか。」 「二枚舌か。 やっぱり悪人じゃないか。」 ────奇妙なことに、男の声はどんどん小さくなった。 どころか、視線すら落ちていった。これは貴方を見ていない。 かと思うと、あろうことか被疑者である貴方から顔を逸らしすらした。 そうして身体を捻る先は後ろの棚。先程テディベアが置かれていた場所、その下段から、なにか小さな箱を取り出した。 蓋を開け中身を取り出しながら男は言葉を紡いでいく。 「狂人の相手をするのは疲れるんですよ。」 「でもそれも一理ある。時間をかけるのは得策じゃなさそうだ。」 視線はやはり落ちたまま、自身の手元に注がれていた。 (-500) 2023/09/23(Sat) 1:21:30 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ「自分のことか? 立場をよく分かっているじゃないか。」 わざとらしく嘲って笑う。 とんとんとんとん。紙面を叩く速度は段々上がる。 実のところ、この男は普段こんな風には話さない。 悪人と話すことなどないというように冷ややかな面差しを向けているのが男の常だ。 貴方の言葉のどこかがこの男の心情を逆立てている。貴方のペースに巻かれている。 「そうか。直ぐに辞表を出した方がいい。」 「『協力的』の意味も正しく知らないんじゃ役不足だろう。それに」 「お前は存在自体が教育に悪い。子どもたちが可哀想だ。」 とんとんとんとん。 とんとんとんとん。 渋面とにやけ面が向き合っている。 紙面を叩く速度は徐々に上がっている。 「お前たちには適応されない。」 「法による権利も庇護もお前たちに与えられるべきではない。」 「それを享受していいのは法を守っている人間だけだ。」 「抜け道ばかり探しておいて利用しようなどと」 「都合が良すぎると思わないのか?」 とんとんとんとんとん。 とんとんとんとんとん。 問いには答えない。 答える義理はない。 (-504) 2023/09/23(Sat) 1:46:03 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロさて。 遂に男は何も答えなくなった。 それは貴方と会話を行うことを拒絶する態度であって、 やはり尋問官としてあるまじき態度だ。 それでも貴方が動かないのは好都合だった。 男の手は大きく、手元の箱は小さく。 故にきっと、そこで何をしているのかはよく見えない。 貴方はこれの様子を伺っていた。 正しく何かされると予期していた。 ならば注視したのは手元であったろう。 下を向いた貴方を、今度は男が見つめていた。 ▽ (-511) 2023/09/23(Sat) 2:16:29 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロかたん。 音。 貴方が顔を上げた時には遅い。 この男は机の向こうで立ち上がっていて。 その机に膝で乗り上げるように距離を詰めて。 そうして片方の腕は貴方の腕を掴んで引き寄せ、 もう片方の手を貴方の口元に押し当てた。 「何をする気だと思います?」 貴方が驚いて口を開いていたのならば、答えはすぐにわかるはずだ。 口腔内に小さな塊。先程までは当然なかったものが、そこにあって。 (-512) 2023/09/23(Sat) 2:16:48 |
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