【人】 王子 シール[今朝、宿屋で目を覚ました時は二日酔いで最悪の気分だったけど、今の状況よりは遥かにマシだったかもしれない。風呂に入って使ったアロマの香りは、ほんの僅かだか髪にまだ残っているのに、今となってはひどく遠い昔の出来事のように思える。 朝食のウサギパイは絶品だったなぁ。 あの後、二人で街を散策したのも楽しかった。あぁ、あの頃は幸せだった……ね] …………。 [今は台座に背を凭れるようにして、体育座りしている。 出口が見えぬ石造りの玄室で。 何故このような事態になったのかと、境遇を嘆いても仕方がない。 何もしなければ、わたしたちはここで朽ち果てるしかない …───やはり、ここから出ないと。] (58) 2024/01/20(Sat) 9:37:42 |
【秘】 王子 シール → 騎士 エース[この部屋から出る手段は見つけたが、 わたしとしては覚悟がいるもので、決断を保留にした。 わたしの忠実なる僕は、いつまでも待つと言ってくれる。 こうした心遣いは本当にありがたくて、 従者に絶対的な信頼を置く要素の一つだ。 わたしからしてみれば、答えにくいであろう質問にも、 誠実に返してくれる。 おそらくそこに嘘は含まれていない、……わたしとも、 出来る って] (-32) 2024/01/20(Sat) 9:38:07 |
【妖】 王子 シール……すごい、 [吐息のような呟きは、羨望に満ちていたかもしれない。 立てていた膝を崩して、そちらに向けて両手を差し出す] ……触れていいか? [目の前にある胸板に触れる前に、従者の目を見て訊ねた。 きっと、断られなかっただろう。そっと手を置くと、体つきを確認するように、たどたどしく撫で回す。背中まで手を回すと体が近づきすぎるので、脇腹の筋肉を撫でるまでに留めて] ($2) 2024/01/20(Sat) 9:39:54 |
【妖】 王子 シール……ゆうべ、お前に背負われた時、 広くて温かくて、安心すると思った。 [再び手を前に移して、割れた腹筋や胸元に手を這わせ] ここへ来るまでの間も、落ちながらお前に強く抱きしめられて、 ……このまま死んでも、この腕の中ならいい、と思ってしまった まぁ、今も生きているけどな [鎖骨の間にある小さなペンダントに気付いて、胸が熱くなりながら指先で軽く触れる。同じものが、わたしの首にもある。少しだけ背中を押されたような、気持ちになった] ($3) 2024/01/20(Sat) 9:40:17 |
【妖】 王子 シール……その気になるに、……決まってるじゃないか。 [罪を告白する時、このような気持ちになるのかもしれない。 後ろめたさと、あふれる喜びに胸が打ち震える] わかった、この部屋から出よう。 ……生きて、戻るぞ。 [湧き上がりそうな罪悪感には蓋をして、決意を口にする。 瞬きをすると、涙が一筋、頬を伝って落ちた。] ($4) 2024/01/20(Sat) 9:40:38 |
【妖】 王子 シール[袖口で目元を拭うと、その場にゆっくりと立ち上がる。 騎士が一緒に立ち上がろうとしたら、手をかざして動きを制す] ……聞け、騎士よ。 今からここで見聞きし知った事は、決して口外するなよ。 この部屋から出たら、忘れてくれ。 それが出来ぬのならば、 胸の内に秘めたまま墓場まで持っていけ。 [覚悟を決めた顔をして、己の忠実なる騎士へ命を下す] ……今、ここでわたしに誓え。 命を賭けて守る、と。 [跪いた騎士の目の前に右手を差し伸べる。 従うならば、この手を取って誓約の証を示せ、と。**] ($5) 2024/01/20(Sat) 9:41:01 |
【妖】 王子 シール[さて、騎士の思惑は何であれ、これから起こる事を口外するなと誓いを立てさせた。 彼はきっと、宣言通り命を賭して守ろうとするだろう。 というわけで、仰々しく誓約を取り付けた後で、することと言ったら、アレなわけだが] ……その、……わたしはお前が言った通りの『どうて』…だから、 人と肌を合わせた事がなくて、……なので、段取りはお前に任せる [騎士に命じた時の威厳はどこへやら、立ち上がった騎士から目を逸らすと、所在気なしに口元に拳を当ててゴニョる。服を脱いだ方がいいのか、どうなのか…などと思案していたら、あっという間にその腕の中に抱き込まれた。>>$10] ……っ [腕の力強さに驚く間もなく、体を浮かせられると台座の上に寝かされる] あっ…… 花を…… [左胸の上に咲く花を枕元(?)に置きたいと思っていたが、 手を止めてくれた隙に外す機会は訪れただろうか。 押し潰されようが何されようが、形状記憶能力の高い花はピンシャンしていそうだが、見える位置に置いて 見守っていて欲しい などと考えていたから] ($12) 2024/01/20(Sat) 14:36:45 |
【妖】 王子 シール[不安で心細くなりそうな処へ、痛くないようにすると 声が掛けられる。 たった一言でも、優しい響きに救われたような気がして 恥じらうように目を伏せた。 その目元に騎士の唇が触れて、睫毛を細かく震わせる] ……っ、ん… [幼い頃に母から額や頬に口付けをされた事はあったが、 今触れている箇所は未知なる領域だ。 首筋に当たる柔らかい感触が擽ったくて、体をふるりと震わせる。 これまで騎士には、出来るだけ首元を見せずに来ていた。 男にあるはずの喉仏がない事に気付かれると思ったから。 これだけ口付けを受けている今となってはもう、 隠しきれないと思うけど。 濡らされた首元に、細いシルバーのチェーンが光る。 その先には、騎士とお揃いの乳白色の石があって、 鎖骨のくぼみに収まっている] ($13) 2024/01/20(Sat) 14:37:54 |
【妖】 王子 シール[騎士の手が腰に触れると、ドキッと心臓が跳ねた。 このまま服の裾を上げられるのか、それとも腰から下の方を先に下ろされるのか。 けれど、服の上を這い回る手の動きが、どこかおかしい。 性欲に駆り立てられている風ではないような。 遠慮のない力強さで、脇腹を探り腹の上を撫でて、 反対側も同じようにまさぐる。 まるで、何かを確かめるような動きで] ……やだぁ…っ、 [何故か急に怖くなってしまった。 イヤイヤと頭を振りながら、覆いかぶさる肩に両手を 置いて押し返そうとするけど、思うように力が籠らない] ……待って、…こわい……、 心の準備を……させて、 [性急な動きに気持ちがついていかなくて、両目に涙を溜めて 制止を請うたが、聞き届けられただろうか。*] ($14) 2024/01/20(Sat) 14:38:31 |
【妖】 王子 シール[台座に仰向けに寝かされた後で、花を外したいと 乞えば聞き入れられた。 この花も元はといえば、目の前の騎士が贈ってくれたものだ。 いくら丈夫な花といえど、押し潰したりして粗末に扱うのは 気が引けたから、頭の側に退避できて良かったと思う。 花を置いて正面に直れば、すぐに騎士の体が覆いかぶさってくる] ……んぅっ [慣れぬ刺激を受けるたびに、吐息に微かに声が混ざる。 どう反応していいか分からないから、どのように声を 上げていいかもわからない。 ただ単に性交=挿入をすれば良いだけかと考えていたけど、 意外にちゃんと抱いてくれるのだろうか。 すんなりと男を受け入れるためには、こちらにも準備が 必要なわけだが、生憎わたしは自分の体の事ながら、 その辺の事はよく分かっていない] ($19) 2024/01/20(Sat) 18:19:10 |
【妖】 王子 シール[首筋に口付けの雨を降らされた後は、服の上から 腰や腹をまさぐられる。 性急な求めに怖くなって制止の声を上げてしまった>>$14けど、目の前の男を煽ってしまっただけのようだ。 心の準備がしたいと言ったのに、調子の良い返事を続けて返されて、わたしの体を探る手の動きは止まらない] あっ [これだけ密着していれば、胸元に触れられるのも 時間の問題だった。 慣れた手付きで乳首の位置を探られ、 的確に刺激が与えられる] ……あっ、ぅうんん…… [おっぱいに触ってるくせに、おっぱいみたいとは妙な事を言う。>>$18 お前が触っている場所は他に何と呼ぶんだ、と訊ねてみたい気もするが、固く尖って来た乳首がジンジンとしてきて、ちょっとヘンな気持ちになってきたから、それどころではなくなってしまった。体が少し熱くなって、何だか蕩けてしまいそう] ($21) 2024/01/20(Sat) 18:20:37 |
【妖】 王子 シール…───ッ、ン! [男の大きな手に覆われるように胸を掴まれ、反った背中が台座から浮く。両膝を擦り合わせるように身を捩った。] ……っ… [浅ましくも今の刺激がもっと欲しいと願ってしまった。 なのにお前ときたら手を止めて、脂肪だか何だかって 無粋な事を言う] し、脂肪とはなんだ……無礼者め…ッ [相手の胸中に湧いた疑念や混乱を察する事ができず、 聞こえてきた単語に機嫌を損ねて声を上げる。 そうしたら再び確かめるように手が動かされて、 重なる刺激にすぐに夢中になると、短い声を何度も上げた。] ($22) 2024/01/20(Sat) 18:21:11 |
【妖】 王子 シール……、み、見るなよ…… [薄っすらと脂肪が貼り付いたような胸元だが、男の手で揉みくちゃにされれば、快楽が生まれるらしい。手の動きに追い立てられながら、今触ってるそこを直に見るなと乞う。 むしろ見ないでほしい。 あまりに小ぶりすぎて、性別を誤認するようなサイズだから。 魅力に乏しいそこを見られて、男のやる気が削がれるのを恐れた。*] ($23) 2024/01/20(Sat) 18:21:44 |
【妖】 王子 シール[男の手付きが確かめるものから、情欲に駆られたものに変わる。>>$25 わたしは目を閉じていたけれど、顔や目元に当たる視線に込められた気配で、何となくそれを察する事ができた。 明日成人を迎える今日まで、恋愛事情にまったく関わって来なかった己にとって、いきなりのこうした行為は難関なわけだが。 果たして、わたしの反応は男を満足させているだろうか。 別にこちらも演技をしているわけではないが どうかこのまま、最後までしてもらわねば、困る。 時折男の剥き出しの欲情に触れるというか、何度か怖くなったり気後れしそうになったけど、傍らの花を見遣って励まされては、何とかここまで受け入れ続けていて、] ($30) 2024/01/20(Sat) 21:25:15 |
【妖】 王子 シール[続く呟きにも、わたしの心は揺さぶられてしまう] (こんな体でも、女の子みたいだって言うんだ) [何故かそれがひどく嬉しくて、胸が痛くて、泣きそうになった] ($32) 2024/01/20(Sat) 21:26:01 |
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