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![]() | 【神】 不運 フカワ素直に公平を貫いているのは己だけなのか? 同じ方法で示した二人となにか温度がちがうのを感じる。 今日も最後まで居座っていればぼんやりと端末を弄った。 (G77) 2022/02/27(Sun) 17:44:00 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス合議が終わったあとの時間。 あなたの端末にメッセージが入った。 『誰にでも聞いてるわけではないですが』 『ユスさんが二度目の参加者ですか』 (-160) 2022/02/27(Sun) 17:54:38 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「辛いときも悲しいときも苦しいときもそばにいて死ぬときも寂しくないように、そばに居る存在ですか?」 かなり具体的かつ何処かから引用してきたような言葉遣いをする。まるで最近誰かに言われたように。 「……なれる、といい、ですね? 手段は、よくわからないですが……二人でなせれば良いことがあるんですか、ね」 「……目指すところが、わかっているのは。 不明瞭の中でも、なんだか、いいものです。 ここでの時間は有限ですからね」 矛盾していそうで本人にとってはしていない言葉を呟き、水面の揺らがない波を見た。 先程までのエンジンの音が遠い。 息を吸って、何を言いたいか考えながらあなたの言葉を聞いた。 (-184) 2022/02/27(Sun) 19:14:03 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ「……」 『はい。 あの、同じ学校に通ったりしているんですか? すみません、君のことは知らなくて』 何人かには伝えてしまった、詐称しているデータ。 それは自らが見た目の年齢を偽っていること。 だが、その容姿の所々は自分のものとは違わない。 アバターを着こなすことは男には難しかったのだ。 (-193) 2022/02/27(Sun) 19:44:17 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『俺も違います』 『信じることに、しますね』 信じる理由も信じない理由もない、ただそれだけの理由で。 『嘘ついても、意味はないと思うので』 『積極的にこの問いかけは控えるつもりなんです。 誰か心当たりはありませんか? 合議の時に話した通り、選抜している理由を聞きたくて話をしてみたいんです』 (-194) 2022/02/27(Sun) 19:48:24 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「しかめっ面や、作り笑顔よりも。 笑顔が好き……みたいです」 「絵乃くんは、無理しないでください」 特別になって、回数が減ったとしてもそれがいい。 この世界で足掻いて、翼がおれてしまうぐらいなら綺麗で整えられた柔らかい檻の中で。 何処かで間違ってる、と頭の片隅で警笛がなる。 それでも抗う術も、それ以上のものを与えられる力もないことが心を締め付けた。 「あ、え……こ、こんなところで、眠くならないで。 部屋に、戻りましょう? お肉はほどほどに食べれたし……。 あ、……デザートが、ハートがたのアイスなんです。一口だけでも食べていくとか。 それと……あの、このあと………」 いくら合議を終えても変わらない価値観。 動かないスタンス、安心ができてしまっている。 「……寝ますか? 一緒に」 夜に予定をいれていないからはじめから扉の前にいた、と重ねてあなたの前髪を見つめた。 さらりと指だけで撫でて、考えて、眉間を少し押して不器用に笑った。 (-197) 2022/02/27(Sun) 20:04:10 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス「……」 「……」 『そうですね』 『俺は、あの方法思い付かなかったんですが 画期的ですよね』 『居るとわかっている人しか とれない方法だなとつくづく思います』 『ですが質問が質問ですから。 どういう基準で選んでいるか、なんて。 あんな場で答えてくれるような人ではないと 思って、聞きたくない人もいるかと。 一対一で素直に話してくれないのなら尚更です。 明日、勇気が出たら聞いてみます。 ユスさんは、視野が広くて そういった提案が上手ですね。ありがとうございます』 (-200) 2022/02/27(Sun) 20:13:37 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「 理解者 って本当にいるんだ、すごいですね」少なくともあなたの理解者だと思った存在は、あなたにとって良いことをもたらす存在で。 あなたはその人がいたことが嬉しいのだろう。 さすがに間違ってない、よな、と、考え込んだ。 「逃さない理由はわかりません、が。 ……すごく嬉しいから、生き死に問わず離すつもりがないという、ことで良いですか?」 「……そう思うと、かわいく見えてきましたね。 俺もにたようなことを言われているようで、分かってあげられてないのでお二人が羨ましいです。理解者をてに入れられて、理解をしてあげられて。」 (-211) 2022/02/27(Sun) 20:54:41 |
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![]() | 【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『そういうことでしたか』 『卒業生です。 弟が高校生なので 同じぐらいを想像してきました。 後輩、と、こんなところで会えるなんて』 食堂のお姉さんが恋人を亡くして一週間大盛りしか配られなかったエピソードはしっているかと、 少し身近に感じた存在に小さく笑みを浮かべる。 一人ぐらい平気だろう、覚えていたって。 『楽しかったな』 あの時は楽しかった、なにも気にしなくてよくて。変な奴しか周りに居なくて、異常性が異常だと気づけなかったほどに。 (-248) 2022/02/27(Sun) 23:53:59 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「……どっちからそれを言ったんですか?」 ああ、すごく、そうか。 なんで想像つかなかったのだろう。 何処かで別人だと思っていたから? 「俺も、今、理解者ごっこしているんです」 なれるかもしれないね、なんて。 そして、その宝くじになっている。 あなたたちと同じ流れではない、桁も少ししか違わないかもしれない、だけどそこには。 俺が彼を理解して、彼が俺を理解できた瞬間を望む者がいる。 惜しむらくは、当の片方が酷く他人事でここを暇潰しに思っている所が問題点か。 「……やってみなければ、始まらない。 理解しようとしなければそんな存在は現れない。 そう、いったのが始まりでした」 「夢みたいなこと考えてますね。 俺は、まだ難しそうです人を理解すること。 嫌な気持ちにならないのが幸いでした」 (-256) 2022/02/28(Mon) 0:05:44 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 規律 ユスあの方法を提示したのは。 『そういう意味ではないのですが。 候補が二人ぐらいしか思い付かなくて。 ユスさんなら、正直に答えてくれそうだったからです』 『そんなことを投票理由にしようものならやり返されそうですから』 やはりすぐにすんだ確認と、暫しの返信速度に息を吐いた。 『見える範囲のものしか見えない。 己の視界は何をしたって 他の人間の視界にはならない。 他人と見えるものがちがうとわかってから 漸く己の狭さに気づく、そういうものですよ』 (-262) 2022/02/28(Mon) 0:23:07 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『もう働いているのですが 今思うと』 制服にしがみついているような。 そんな感覚があった気がする。 『せっかくだから人生で一番楽しかった時間に 戻った気分を味わいたかったのかもしれない。 お金を稼いで、笑って 役に立っていたつもりだったのに 一気に価値をなくしてしまったんです。 楽しくないのは選ばれてからです、ね』 選ばれただけでは死亡が確定したわけでもない。 だが彼の明るくない部分はすべてリストに名前がのってからだと告げるだろう。 それまでは楽しかったのかもしれない。 (-264) 2022/02/28(Mon) 0:29:02 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 涙眼 ユメスケ『計ったことなくて、ごめんなさい。 目分量なら』 なんだかステータスが出てきたので記入をする。 この学生のスタイルのスリーサイズだ。 痩せすぎず太りすぎず普通のサイズだった。 『あ、の。 あのときは怒らせちゃったみたいで……? なにか面白い話を皆さんとはできていますか』 (-265) 2022/02/28(Mon) 0:31:51 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『攻めるですか? 当たり前の事を言っただけですよ』 『意見もまとまりません なんならユスさんのいった通り 皆さんと会う必要もないんです』 『それでも集まってるのは 他人の心ない意見を聞きたいんですよね』 『傷を舐め合うような同情じみた声を 裁判所で聞くためでは、ないと、 皆さんが示しているのでそう判断しました 楽しくないともつまらないとも ここに来るまでは考えてなくて。 なにも知らないのは幸せでした。』 『もう帰ることになっても楽しくありません。 メイサイさんは、今は楽しいですか?』 (-270) 2022/02/28(Mon) 1:02:38 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「……彼の理解は、精神論でしたから。 普通の生活を知っている人には伝わりやすいものだったんじゃないですか?」 実のところを言えば思い付かない。 自然にやってしまった可能性も捨てきれなかった。 そのなにかを今ここで全ての者から告げられた中で当てはまるものがないかを検索しているところだ。当てはまるわけがない、だが。 確かに、フカワという男の世界は飛躍的に広がっていた。 「伝えて、……」 「……近道、ってなんのことか、わかりませんが。 教えてもらっても良いですか?」 聞いたのは間違えたくなかったから。 知りたかったから、そして。 今名前が出たのとは違う、もう一人の寂しがり屋の顔が浮かんだからだ。 いや、まさかと。かぶりをふってから石を投げ続けるあなたと、まめができた自分の手を見た。 (-284) 2022/02/28(Mon) 1:35:57 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 涙眼 ユメスケ『そうでしたか、察しが悪くてすみません。 興味がないことをきくと興味がない返事帰ってくるのでおすすめしませんよ』 なにかご機嫌が斜めであるようなことだけがうかがえた。 あまり相性はよくない自覚はあるのだが。 『良いことというより参考に、なりますよ。 その面白い話を聞こうとしました。 もしなければ、面白いと思ってもらえるまで 話をしようと思いました』 (-298) 2022/02/28(Mon) 2:15:02 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『やっぱりこんな制度があろうとなかろうと』 『世界は不平等のままなんですね』 世界は、人の身体の健常度が幸福値数と比例しとるとでも思っているのだろうか。 逆もしかりだ、ドナーを待ってる子供や選ばれない人間たちが幸せだとも誰も言えない。 いつまでもこの世界は、矛盾し続けている。 大人は、そのレールに乗ることを拒めない。 『学校から少し離れたところの駄菓子屋。 鉄板があってお好み焼きを焼いているんです。 制服でいくと、一枚おまけしてくれますよ』 『一応、その予定ですね。 それでも、彼女ではなく自分に票を変えてほしいと別の人から連絡が来て。 迷っているところです』 (-300) 2022/02/28(Mon) 2:23:18 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『君はそれが自然にできていると、俺は言いました。羨ましいです。 ユスさんは、自分の視野を広げ理解し』 時には不要だと思ったことには、人は目をつむり。 『言語という言葉に、酷く紳士で大切にしているように思えます。 その、言いたかった、だけです。 そう感じたことで、あなたが嫌な気持ちにならないことだけを考えています』 (-302) 2022/02/28(Mon) 2:28:09 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ途端に、理解をしなかった世界が広がる。 彼はそうだった、自分しかいない檻の中で共に朽ちてくれる人を探していた。 同じであることを求めなかった。 彼はそうだった、生きている間の負の感情を包み込んでほしいと言った。 同じであることを求めた。 「理解者は鏡だと、俺は一人に言いました。 その感覚は同じだと思います。 だから、いないんですよそんな人」 「作らなくちゃ、いないんです」 ツルギの擬似的な理解者の困難な点だけを思い浮かべた。それは物理的な問題で。 相手が傍にいてくれるかどうかだけだ。 それについて、既にひとつの壁にぶつかっていたフカワは、勝手に重ねることで自分に落とし込んでいた。 人を生かすのは、難しい。 人を 閉じ込めるのは 、難しい。生かす為の首輪を、てにするところまでは出来たのに。 それを繋がなかったのは、この一歩の理論が理解できなかったから。 今できてしまったのは幸運か否か。 (-322) 2022/02/28(Mon) 3:50:07 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「説明してくれたらよかったのに」 わかってしまった。 「きみの話をこのVRに入る前から聞いていれば、彼らに言えたのに」 もう遅い。 俺が理解したかった人は、俺を理解者にしてくれなかった。 「……なんだってしたのに」 愚かな傀儡は誰かの最後の言葉に縛り付けられ ものを知ることしか求めない空虚になった。 それなのにわかってしまったのだ。 「……俺は、君がいう、理解者になりたかったみたいです」 例えどんな目に遭おうとも、それでよかった。 俺のことなんて誰もわからない、俺が何よりも伝えられない。 理解させられない、だから理解させてほしい。 それだけだった。 水面に沈む舟をただただみている、考えもしなかった感情が溢れてくる。 「……、ああ、……なんだ。 よかった、ですね。 許してくれる人が、いたのなら」 だから、フカワにとっては。 はじめて本当の意味で、それはよかったことだ、とあなたにそう言えた。 (-326) 2022/02/28(Mon) 4:00:08 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「ろくでもないことをしてくれましたね。 期待したい だなんていったら、暇潰しよりもよっぽど殴られると思いますよ。 俺も少しやりたいことができてしまったじゃないですか。断られたら、どうしてくれるんですか。 今なら勝手に期待したくせに、八つ当たりで手首の一本落とせる気分なんですよ」 あのとき振り下ろした斧の感触を覚えている。 目の前の人間の精神を縛り付けるためには、 恐怖と目の前にある死が見えていれば良い。 (-329) 2022/02/28(Mon) 4:04:20 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズフカワはあなたの呟きを、聞けなかった 先に目が覚めた男はあとぼんやりとあなたをみた。 ここで誰かと眠ったのは二度目だ。 仮眠程度ならすぐにあなたは起きてしまうだろう、今も目を閉じているだけかもしれない。 なにも心が動かない。 ただ暖かいのは悪くないと思い、辺りを見渡す。 準備したのは拘束具に、ただ脅すだけの様々な道具。 なぜ、こんなことをしようとしたのか。 それすらも理解していない。 ただ生きていてほしかった、知りたかっただけ、その言葉が通じると思った。 ……形にならない。 複雑そうに白い塊に手を触れて、この部屋を去ろうとする。 首輪という言葉がずっと引っ掛かっている、なにかがつかめそうでつかめない。 ただ、生かす責任を持つ方法が何処かにあるのならそれを見つけたいと思った。 また会いに来ます、出掛けましょうと声をかけてその日は一度別れるだろう。 次の日の法廷でほぼ多数に貴方が選ばれたのを見て、想像通りだと思うほどにはなにかが壊れかけていた。 (-334) 2022/02/28(Mon) 4:19:33 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ合議が終わった早朝、メッセージが送られてきた。 『カミクズさんは』 メッセージが止まる。 『誰かに理解されたいと思ったことはありますか? それを理解してもらおうとしたら、どんな方法をとりますか』 『あと』 『いまどこですか』 (-336) 2022/02/28(Mon) 4:25:39 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『わかりませんから。知っている事実しか話せないんです。 この言動を言われて誰がどう思うかなんてわからないじゃないですか。 同じだと思っていたんです、誰も教えてくれなかったんですよ。 ここにくることになるまで、周囲と軋轢を生む原因になっていることも知りませんでした』 『ほとんどの人に言われています』 『それで、他人が喜ぶ言葉もわかりません。殴られたら嫌な気持ちになるひとはいるようですが、殴られたら喜ぶような気持ちになる人もいるじゃないですか。自分がどちらかすらわかりません。想像もつかないです。』 『それでも』 『嫌だったことはひとつ思い出せて』 『ここに来る前に親に言われたことだけが、俺はこの世のすべてがどうでもよくなるぐらいには嫌だったようです』 (-338) 2022/02/28(Mon) 4:58:43 |
フカワは、デート中にメッセージをみてもらえませんでした。 (a41) 2022/02/28(Mon) 9:51:35 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 涙眼 ユメスケ「デートするんですか」 対面していても反応が変わらないつまらない人間。 強いて言えば困ったような顔をしていたかもしれない。 「デート」 『あったらお願いします』 『面白い話なら…… 自動販売機に飲み物がカップで出るやつまだたまに残っているじゃないですか。ボタンを押してまってから扉を開けると中身が入っていなくて、またお金を入れたら今度はカップが出てこなくて液体だけ虚無に流れ続けてしまったんです』 『それと』 『こんな話でなければ』 『花の話があります』 『町で一番の花屋さんは、どんな人にも自然を配れるようにに努力をしていました。トラックに、バイクに、自転車に、歩きに、どんな方法でも届けようと走っていました。だけどその花屋は恐ろしい人を食べる花を育てていて、その花は花を武器にする悪い人たちに贈られました。それを知らなかった花屋の息子は、武器を届けた罪で捕まり花屋は息子の分まで反省して頑張りますと、また明るく花を届けられるようになりました。』 (-340) 2022/02/28(Mon) 9:59:05 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……好きになられることしてない、ですよ」 なんだかまるで、という言葉を飲み込んで。 理解という言葉をぼんやりとしながらきいて、その頭をなで続けた。 一緒に食べるというのに、寝かしつけてしまいそうな体制だ。 「ほら、口開けて。 こぼさないように、…… 半分こ? ま、あ、じゃあそれで」 まるでここだけ現実から離されたようにわざとらしく日常を送る。 これが、理解することと――溺れきってしまいそうになる。 駄目だな、理解したいのに。考えることをやめそうになることが。 いつか君とそういうことでぶつかることになってしまうのだろうか。 「……おいで絵乃くん」 ペロリと、残りのアイスを食べてから抱き上げて。 あまり楽ではないけど、弱くもない身体になっているから。 息を吐いてそのまま運んでいく。 抱きかかえるのは弟と妹で慣れている、 さすがに……身長が高くなってからはやっていないけれど。 少し顔が近くなって、無意識にそらしながら あの暖かくなる部屋へと歩いて行った。 (-353) 2022/02/28(Mon) 14:42:38 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『愚かにも俺はそれは当たり前だと思っていました。 ここにきてわかったんです、与えられていなかっただけ。貰いにいかなかっただけ。手に入るとも知らずに努力を怠りました』 『記憶喪失のようだと言われたのは二度目です』 『俺ってもしかして。すみません。 頭のネジが外れているのだと思います。 全部他人事のようにしか思えなくて、自分の事のように感じられないんです昔から』 その事実は本人の口から明かされることは二度とない。 本人が自覚していないことなのだから。 性格? 変なひと? 妙な物言いでくくられた異常者として治されるべきだった人間は健常者として居続けることになった。 やけに恵まれたその空間が、彼の異常を包み込んでしまっていた。 『概ねそうだと思います、そうでした。 ここには 暇潰し のつもりできましたから』『それなのに』 『知らない他人の情緒と感情が見えてしまって。 自分の中にある感覚と 一致し始めてきてしまったんです。 おかしいでしょう? これまでなにもなかったのに。 でも変わるきっかけはあったんですよ』 あの日。あの日からすべてが。 ドナーに選ばれたあの日から。 (-360) 2022/02/28(Mon) 15:56:00 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス育ててくれた 『俺をコントロールしていた存在に、捨てられてから。 言われるがままに指示をされないと動けない存在から、考えることをしなければ生きていけないような人間になりました。まだあまりよくわかりませんけれど。 だから今は、きっと。 いつかの感情を思い出す、そうであったことをはじめて知る時間として、充実すれば良いなと思っています』 (-362) 2022/02/28(Mon) 15:59:54 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ返事は帰ってこずに朝の日が上がった頃、男は姿を現した。 時間がたちすぎていたらまた場所を聞いてその場に赴く。 外で車の音が聞こえたかもしれない。 「カミクズさん。って」 「理解されたくない人じゃなかったんですか」 出会って早々、フカワらなにかに影響されているかのような発言をした。 それは、あなたが覚えてほしくないと言っていたからだ。名前も、できるだけすべて。 それでも、知りたいと言いあなたの子とを無理矢理教えてもらった。 あの行為に、同意はなかったと、フカワは判断していた。 (-369) 2022/02/28(Mon) 16:38:13 |
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