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【人】 爽快ブラスト チアキ「…先生。」 私もまた、ここにきてから日は浅い。 先生よりは先にこちらにきていたけれど、だからと言って私が学校に馴染みきっていたわけではなかった。 こちらの世界には魔法はないし、だけど不思議な力はあるし。 常識が違うものだから、"ふしぎちゃん"と揶揄われることが多いのが私だった。 私からしたら、皆さんの方が不思議なのですけどね。 声をかけ、こちらに近づいてくる男性教師に私は窓際にいたまま動かずにいた。 相手は教師だもの。怖がる必要もないし、恐れる事もないわ。安心な人間よね? (19) 2023/10/12(Thu) 19:58:55 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「冬隣…、素敵な言葉があるんですね。 寒くはないですけれど、確かに最近 冬の足音が聞こえてきたような気がします。 暗くなるのが早いですし、 ずいぶん涼しくもなりましたね。」 そんな世間話に興じようとしていたのは、まさか先生がサアヤの行方を知るだなんて思っていなかったから。 だって先生よ? 安心な人間のはず。 私たちのことに関係がないはずだわ。 だからね。 >>18ほんの微かな魔力の余波を感じても、私はそちらに一瞬視線を向けただけ。 魔力を持たない人間なら気づくはずがないものだもの。 ああ、リッコーリスが探してくれているのね…と無防備に考えていたわ。 音の魔力を扱う相手なら分かってしまうものだし、そうでなくとももし相手が優れた魔力の使い手なら或いは。 でも違うものね。 だから窓から屋上の方をチラリと見て。 すぐに、先生の方へと視線を向ける。 (20) 2023/10/12(Thu) 19:59:11 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「先生、もしかして見回りだったんですか? 私、もう少し探し物したいんですけど…。」 良いかしら?と首を傾げる。 先生はそこそこ背が高くて…見上げるとちょうど、彼の方と同じくらい。 それを意識すると悲しくなるから、彼を少し見つめてすぐに無理に笑顔を作った。* (21) 2023/10/12(Thu) 19:59:25 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュこの世界には、魔法を扱える者は存在しない。 だから酷く物事は原始的であったりもするが、季節の移り変わりなどは美しいと譲は感じていた。 元の世界であれば焔を扱う魔術師が火を起こし寒さなど消し飛ばす。それは便利であるけれど趣はないのだ。 千秋の言葉に頷きながら、彼女が居残る理由についてどう訊ねるか考える。 と、その時ーー 譲は肌で感じ取った。魔力の波動を。誰が放ったものかまではわからないが、しかし間違いなく、この世界の人間ではないだろう。 眉を寄せる。 彼女はこの世界の人間、魔力を感じ得るはずはない。しかし、何故か彼女も屋上の方を見ていた。 勘が鋭いのだろうか。 そんな様子に気を取られ、譲の返事は一拍遅れる。 (22) 2023/10/12(Thu) 21:18:55 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ 「ーーええ、そうです。 探し物ですか?良いですよ。 でも、余り遅くならない ように。」 屋上の様子が気になり、何を探しているのかなど訊ねる余裕はない。 ソワソワしながら、譲は踵を返す。 「私も見回りを続けますね。 姫宮さん、それでは。 また明日。」 クラスの生徒であるから、次に逢うのは明日のHRであろう。 譲は急いで教室を後にする。 歩きながら素早く変身を遂げた。 向かうのは勿論、屋上である。 もし敵であるならーー。 ふと、千秋を戦闘に巻き込んでしまわないだろうかと懸念する。 彼女が早く帰宅してくれることを祈りながら、譲は階段を掛け上がった。* (23) 2023/10/12(Thu) 21:19:22 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス仲間が発した音波をかき消そうとしたのだろうか、囚われの魔法少女は唸りながら暴れている。 勿論そんな風にしようと、魔力を込めた縄は簡単にはほどけはしない。 「お仲間が心配してる みたいねえ? 私は別にあなたの命まで 奪いたいわけじゃないの。 宝石さえ手に入れば いいのだから。 ねえ、仔猫ちゃん?」 しゃがみこみ、サアヤの顎をぐいと持ち上げる。 (24) 2023/10/12(Thu) 21:20:26 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス 「どうしようかなあ… 可愛いあなたで 少し遊びたいのよね?私。」 真っ赤な口紅を塗った唇で猿轡を咥え、引き摺り下ろす。 声を発する前にキスで口を塞いだ。 「屋上に行って もう一匹の仔猫ちゃんも 捕まえてもいいんだけど…。 ね?」 ねっとりした声で耳元に囁く。薔薇のように赤い唇を、そのまま彼女の首筋に這わせた。 暫く遊んでからゆっくり屋上に向かおう。 きっとあの魔力音波を彼も捉えたはずだからーー。* (25) 2023/10/12(Thu) 21:20:35 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ変身を遂げた譲ーーすなわち、ユスターシュが屋上に到着する。 扉を開け放つと、楽器を手にする髪の長い少女の姿を捉えた。 その背後には虚空が広がっている。 「自分から位置を 教えてくれるとは、親切だな? ついでに宝石の情報も 吐いてくれたら助かるんだが。」 見た目から、先日ユスターシュとベアトリスが捉えた魔法少女の仲間であろうと判断する。 ミュジーク王国の者か。 まだ二人の距離はかなりある。 ユスターシュは戦闘に備え身構えた。* (26) 2023/10/12(Thu) 21:22:37 |
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