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【墓】 木峰 夏生[ 口内に錆びた鉄の味を感じながら、 一層深く抉った瞬間。 腸の奥深くに、白濁が迸る。 脳から全身から、繋がった結合部から、 ぜんぶ、全部、溶けてしまうような錯覚を感じて。 唸る声を噛み殺して、 ] (+15) 2021/12/11(Sat) 16:13:06 |
【墓】 木峰 海斗[ 見上げる視線を感じると、 羞恥心から反抗心がむくり、と顔を出すけれど、 ふい、と視線を外すだけで、言葉を向ける 余裕はなかった。 笑う声に視線を戻せば、 眉を寄せて、困りながらも、 嬉しそうに笑う様子が目に入って、 幸せだと思う。] (+16) 2021/12/11(Sat) 21:20:21 |
【墓】 木峰 海斗[ 気持ちが良すぎて、腰が震えて、だけど 上手く、自分でイイとこを擦れずに、 もどかしそうに、腰を揺らしながら、 必死に兄貴を達せさせようと、締め付けて。 声も、呼吸も、弾ませながら、 耐えきれないというように、 兄貴の口から、漏れ聞こえてくる。 唇に滲む赤すら興奮を誘って、 色っぽい吐息と、悪態が、堪らなく イイ ――]あッ、くっ、……ふ、ッ―― いいぜ、……ん、ん"ッ [ 掻き出さないといけないくらい。 たくさん、俺の中に出せよ。 言葉にならない挑発を受けてか、分からない。 兄貴からも突き上げられれば、 堪らず、身を捩り、身悶えて 蕩けた鼻濁音を響かせて、絡めた指に力を込めて、 身体を支えられながら、勝手に動くまま腰を揺らす。] (+17) 2021/12/11(Sat) 21:20:22 |
【墓】 木峰 海斗[ 指を絡めて、腰をくねらせ、 幾度も、奥深く、本来なら侵させては いけない場所を犯されて、抉られて、満たされて。 触れられていない俺のものは、 既に腹につくほど、昂っていて、 先走りと、汗で、また兄貴の肌を 穢 していた。倒 錯的で、背 徳的で、その光景にすら、欲情を煽られる。 唇から意味をなさない声を溢れさせながら、 快楽に脳を、思考を、染められながら、 満足そうに破顔する愛しい人の顔が見えて、] (+18) 2021/12/11(Sat) 21:20:24 |
【墓】 木峰 海斗――ぅ、あッ、あ……に、きッ、 夏、き……ッ、き、だ…… [ ぐちゃぐちゃになりながら、 愛しさから、満たされる幸福感から、 生理的だけではない雫が、頬を伝って、 ぽたり、と兄貴の肌を伝っていく。 ―― 涙ですら、兄貴を穢せたらいい そんな些末なことにすら、独占欲を滾らせながら 兄弟だからかな、タイミングよく、 腰をおとして、突き上げられて、 蝶の奥深くを抉り犯された衝撃と快感に、 ほぼ同時に、どく、と白濁を解き放った。] (+19) 2021/12/11(Sat) 21:20:26 |
【墓】 木峰 海斗[ 膜越しじゃない熱が、腹を満たす幸福感。 こうして注がれても、何も生まれない。 それは分かっていても、嬉しくて――] …… 知って、る [ ふふ、と無邪気に、 可愛くない返事をしながら、 繋がったまま、胸の中に倒れ込み、] (+20) 2021/12/11(Sat) 21:20:28 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生俺も、 愛 してる――[ 頬に口づけを落として、 寝息よりも小さな囁きを、至極幸せそうに ―――― 口にした**] (-7) 2021/12/11(Sat) 21:20:30 |
【墓】 木峰 海斗[ べたべたで、ぐちゃぐちゃで、 それでも、ひっつきあって、 触れ合った熱の温度は、不快さなんて微塵もない。 心地良くて、幸せで、満たされる。 繋がったまま、この胸の中で眠ってしまおうか。 そんな考えが頭をよぎるけれど。 腹に収めたままでは、腹を壊すというのは、 さすがに理解している。 シャワーに行こうとか、風呂に入ろうとか、 そういうことを提案されたなら、素直に頷いた。 一緒に入ろうと言われたら、 狭いだろ、と眉間にしわを寄せただろうが、 掻き出してやる。という約束を持ち出されたら、 ぶつくさ言いつつ、しぶしぶ了承しただろう。] (+21) 2021/12/12(Sun) 20:35:54 |
【墓】 木峰 海斗[ 風呂にも入って、ベッドの片付けもして、 寝る準備を整えたなら、自身の部屋は、窓を開けて 換気をしていて、暑いだとか。 まだまだ、残暑厳しく寝苦しい夜だからとか。 色々な理由をつけて、] 今日は、兄貴の部屋で寝ようぜ [ そんな風に強請ったなら、 まぁ、弟に甘い兄のことだ。 きっと、了承してくれただろ? 満足そうに笑って、きっと同じ布団に潜り込む。] (+22) 2021/12/12(Sun) 20:35:57 |
【墓】 木峰 海斗…… 俺だって、不安だったんた 兄貴は、いつでも手放せるようにしてる そんな気がして――… [ 愛してる。 ただ、それだけなのに、 ただ、それだけが難しい俺たちは、 きっと、お互いに、終わりが来る日を悟ってた。 だから、自分からは言わないけれど、 相手に、終わりを言われたら、受け入れようとしてた] (+23) 2021/12/12(Sun) 20:35:59 |
【墓】 木峰 海斗でも、さ…… やっぱり、どう考えても……無理、だろ? 手放せない、手放したくない そんなこと―――― 許せねー [ ぽつり、ぽつり。 喘いで枯れた、いつもより低く艶のある声で、 語らなかった胸の内を語る。 キスマークをつけられて、不安になった。 兄貴に幻滅されたり、軽蔑されたり、 ―――― 嫌われて、終わりになるのが怖かった。 だけど、最中の黒い嫉妬の色濃い言葉を聞いて、 俺は、不謹慎にも嬉しかった。同時に、腹を決めた] (+24) 2021/12/12(Sun) 20:36:01 |
【墓】 木峰 海斗少なくとも、今はそんなこと考えられない 今も、これから先も、―――― [ かたん、と空調の口から響く音に、 微かに肩を震わせて、冷えた空気から逃れるように、 逃がさないように、縋るように、 兄貴の胸に顔を押し付ける。 抱くのも、抱かれるのも、 時に逆転する俺たちだけど、 どんな形であれ、こうして心臓の音を 一番近くで聞ける場所に、居続けたいと思う。] (+25) 2021/12/12(Sun) 20:36:03 |
【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生ずっと、一緒だ――… [ 御伽噺のように、 いつまでも、いつまでも、一緒にいよう。 叶わない願いなんて、諦めない。 どんな形でも、叶えて見せると、 自信満々に、世間を知らない子どもらしさで、 生意気そうに、にやりと笑った**] (-8) 2021/12/12(Sun) 20:36:05 |
【墓】 木峰 夏生[ ほたり、ほたりと涙の雫が落ちてくる。 熱で溶けてしまったみたいな身体に 冷たさが沁みて、心地良くて。 雨、みたいだな、と思った。 乾いた地面に染み込んでいくように、 俺の肌から吸収されればいいのに。 なにも、逃さないで、ぜんぶ、俺のものに。 ] (+26) 2021/12/12(Sun) 22:24:59 |
【墓】 木峰 夏生[ 繋がったまま倒れ込む身体をがっしりと 受け止めることが出来たのは良かった。 海斗の出したものが腹の間でサンドイッチの具になって、 汗だくだしもうなんかぐちゃぐちゃだったけれど、 珍しく囁かれた素直な愛の言葉は、 やっぱりとても小さかったから。 声も吐息も、一言も聞き漏らさないように きつく抱き寄せたなら、 頬に触れたキスのお返しを、 俺は優しく、唇に。 ] (+27) 2021/12/12(Sun) 22:26:04 |
【墓】 木峰 夏生[ べたべたで、ぐちゃぐちゃで、 それでも、ひっつきあって、 触れ合った熱の温度は、不快さなんて微塵もない。 心地良くて、幸せで、満たされる。 繋がったまま、この胸の中で眠らせてしまおうか。 そんな考えが頭をよぎるけれど。 腹に収めたままでは腹を壊すというのは、 俺が口にした通り。 経験談?さぁどうだったかな。 ] (+28) 2021/12/12(Sun) 22:27:17 |
【墓】 木峰 夏生[ とりあえず重たい身体を引き摺るように起こして 風呂に入ろうと提案したら、素直に頷いたかな。 きっと狭いだのなんだのと 眉間にしわを寄せただろうが、 掻き出してやるっつったろ、と有無をいわせず にんまりと嗤って約束を持ち出せば、 ぶつくさ言いつつ、しぶしぶ了承してくれただろうか。 ] (+29) 2021/12/12(Sun) 22:28:01 |
【墓】 木峰 夏生[ あの夜とは比べ物にならない、自宅の浴室。 幼い頃から、何度も一緒に入ったけれど。 さすがにせまいな、とそれでも心底楽しそうな表情で 男二人、みちみちと入浴を楽しもう。 ざざっと浴槽を流して湯をためる間、 シャワーを手にして、海斗の後ろへ。 適温の湯を頭からかけてやりながら、 どうしても身体が密着してしまうのは、狭いからよ? シャワーフックに引っ掛けて、 海斗がシャンプーでもしていれば、 ボディソープを手にして背中を洗ってやろう。 もちろん下腹部も尻のあたりも、念入りに。 ] (+30) 2021/12/12(Sun) 22:28:48 |
【墓】 木峰 夏生[ 泡だらけの身体を一度、流してしまえば、 壁に手をつかせてシャワーを手に取る。 せっかく綺麗にしたのにまたローションを纏わせて ゆるりと後孔へ忍ばせた指を、ゆっくり沈めていく。 ] ……掻き出して、いいんだっけ? [ と背後から耳元でいやらしく囁けば、 ぐにぐにと無遠慮に動かしてしまおうか。 だってほら、出さなきゃ腹下すからさ。 ] (+31) 2021/12/12(Sun) 22:29:27 |
【墓】 木峰 夏生腹に力入れてよ。 [ と愉しげに耳朶を喰みながら、 ベッド部を外したシャワーをそっと、当てて。 人肌に温い湯をほんの少しの水流で、入れて、 流して、綺麗にしなくちゃな。 変態、恥ずかしい、そんな罵倒もどうぞご遠慮なく。 甘んじて受けましょう。 だって腹、下すよりいいだろ? やっていいって言ってくれたし、と にっこりと笑いながら、いい加減怒られるまで しつこく洗浄しようかな。 風呂から出たら、シーツとバスタオルをはがして 洗濯機に突っ込めば、 必然的に俺の部屋へ来てくれるだろうなって、 海斗の顔を思い浮かれるのは、 めちゃくちゃ、いい気分。 ]* (+32) 2021/12/12(Sun) 22:30:41 |
【墓】 木峰 海斗[ 一般家庭の大きさよりは、 多少広いという認識はあるけれど、 それでも、大人の男が二人、入るには狭い。 そんな風呂場に、渋々同行して、 心地良い温度の湯をかけられながら、 背中を向けて、鏡に手をつく。 密着されると、今更だとしても、 すべてが終わった後は、やはり照れくさく 避けるように、出来る限り距離は置こうとする。 真っすぐ鏡を見つめれば、 濡れて曇ったガラスの向こう側でも、 視線が絡みそうで、視線を逸らしながら、 髪を濡らして、シャンプーを泡立てていく。 触れてくる指や手のひらの感触は、 意識しないようにしようと努力するけれど――] (+33) 2021/12/12(Sun) 23:02:36 |
【墓】 木峰 海斗う、……ッ、ん…… さっさと、しろよ―― [ 鏡越しに、羞恥に染めた瞳で睨み 気を抜くと、甘くなりそうな声を耐えながら、 兄貴の手を攫うことなく、自由にさせた。] (+34) 2021/12/12(Sun) 23:02:37 |
【墓】 木峰 海斗……っ、ぅん、掻き出す、だけ、だろ [ まだ、ひくつく肉壁が、 指を埋め込まれて、嬉しそうに波打って。 思わず、甘え切った吐息が漏れてしまって、 八つ当たりのように、言葉を紡ぐけれど、 無遠慮に動かされてしまうと、 それ以上、文句も言えず、 耳朶に走るもどかしいような、優しい刺激に 肩と、声を、跳ねさせ、意図せず、 言うとおりに、腹に力が入れば、 とろり、と粘度の高い白く濁ったものが、 足の間を垂れていく。 それは、すぐに温い湯に紛れて、足元を通り、 排水溝へと消えて行ってしまった。 あぁ、と熱い吐息が、切なげに漏れる。 出て行ってしまうのが、ほんの少し寂しくて。] (+35) 2021/12/12(Sun) 23:02:39 |
【墓】 木峰 海斗ば、ぁ……か、もう……ちょ、 [ 大体、掻き出しただろうに、 しつこく弱いところを捏ねくり回されると、 垂れ下げっていた俺のものが、 少しだけまた、首をもたげ始めてしまって。 罵倒を口にするけれど、 どこ吹く風と受け流されて、 この野郎と、心のうちで幾度も文句を言いながら、 兄貴が機嫌良さそうに、笑っている声を 蕩けそうになる思考の端で、聞いていた。 風呂の後は、大分ぐったりしていて。 いつもの強がりや反抗心も口にする気にもなれず、 兄貴の部屋で寝かせてくれと、 それでも、多少の言い訳のようなことを 織り交ぜながら、強請ったのだった。*] (+36) 2021/12/12(Sun) 23:02:40 |
【墓】 木峰 夏生[ 本日二度目の風呂と、ついでにシャンプーだったのかも 知らない。 だから長湯をすればのぼせてしまうな、とは 心の片隅では海斗を案じながら、 それでも注ぎ込んだ胤が湯に混じり流れていく様に 視線ごと身体を離すことが出来なかった。 鏡に映る海斗の白い肌に、いくつもいくつも 赤が咲いていて、感じたことがないほどの 充足感に満たされてしまうから。 ぶつけるつもりなどさらさら無かった、 それでも迸らせてしまった嫉妬と執着心を 思い出せば我ながら呆れて苦笑いするしかない。 受け止めてくれた海斗が愛しい。 あんなにどす黒い、穢い欲望なのに。 ] (+37) 2021/12/13(Mon) 8:11:11 |
【墓】 木峰 夏生[ 排水口に消えていく白に、抱きしめた海斗から 吐息が漏れる。 ほんの少し、切なさと寂しさを含んでいるような声に 俺も気付かれないよう眉尻を下げた。 必要以上に丁寧な愛撫を文句も罵倒も聞き流して しつこく続ければ、3回も出したものがまた ゆらりと反応を始めているのが、 動かしている手に微かに触れる。 くつくつと含み笑いを噛み締めながら、 それでもこれ以上ふやけてのぼせると危ないなと 理性を奮い立たせて身体を離した。 湯船に浸かるか、もう先に出るか、 どちらにしても海斗が離れればその間に 俺もざっと身体を洗う。 ] (+38) 2021/12/13(Mon) 8:13:15 |
【墓】 木峰 夏生[ ふいに痛みを感じたのは肩で、 視線を落とせば歯形とそこに沿う傷が鮮やかで。 キスマークより深く、きっとそれより ずっと消えづらい所有印。 さらに満足気に湯気のカーテンの下、ひとり笑んだ。 ] (+39) 2021/12/13(Mon) 8:14:20 |
【墓】 木峰 夏生** [ 海斗は部屋の窓を開けていて。 俺は一応、酷使された働き者のマットレスに シトラスの香りの除菌消臭剤をシュシュっとしておいた。 自室に戻る前にリビングに寄って、 親父の好きなジャパニーズウイスキーをちょっと拝借。 グラスを氷と琥珀色の液体で満たして、 それを手に自分の部屋へ戻れば、 幼い頃と同じように、遠慮もなく俺の布団に潜り込む、 変わらず愛しい弟が居て。 酒を一口、ぐいと呑んだ。 喉を焼くアルコールが心地良い。 ] (+40) 2021/12/13(Mon) 8:16:42 |
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