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【人】 アクスル[蒼く幻想的なチャペル。 24時間は絶対に開かぬという防火扉に 閉じ込められた男が二人。 一人は、優れた腕を持つ インセクトブリーダーで、標本作製家だ。 彼のつくった世界に二つとない 突然変異の稀少蝶の作品に魅入られ 数週間前に盗み出していた 愚かな異邦人が、もう一人。 男は最前列に寝かされ四肢を拘束され 金の髪を乱しながら その身に罪の証を刻まれていた。] (47) 2020/09/27(Sun) 17:02:37 |
【独】 志隈叶わない夢に願掛けする気は無かった。 願う事に意味を見出さなかった。 笑わせる事すら出来ない。 その先の姿など思い描けない。 あの人の“───”と呼ぶ声だけが木霊する。 (-34) 2020/09/27(Sun) 20:49:36 |
【人】 二年生 小林 友 ー あの日の話 ー [あの日はいつもと同じように 書架の陰に隠れながら本を読んでいたっけ。 いつも同じか、時々違うの。 でもあの日は『赤いろうそくと人魚』だった。 読み慣れた物語を進める指先が、 ふと、質感の違う紙に触れた。 見てみると、ページの間に、一枚 一昔前の雑誌の付録みたいな便箋が 世界を区切るように挟まっている。 「okini no Book!」 と吹き出しの出た目ン玉が顔の三分の一を占めてそうな 二頭身の女の子……まじまじと見ると クリーチャーのような彼女は 薄桃の用紙の上でにっこり笑っている。 羽根が生えてる辺り、天使なんだろうか? 正直、よく分からないけど……] (49) 2020/09/27(Sun) 21:14:57 |
【人】 二年生 小林 友[ずっとこの本を読んでいたけれど こんなのが挟まってるなんて、初めてのこと。 やけに静かな図書館の中を 窓も閉めているのに、静かに空気がそよぐ。 後ろの貸出カードは白紙。 ……俺、最近借りたのに。 ─────これは、陽キャの嫌がらせ? え、こんな地味なこと、する? これ誰にもダメージなくない? ……とかなんとか、くるくるその場で考えて。] (50) 2020/09/27(Sun) 21:15:48 |
【人】 二年生 小林 友[色々考えた末に、俺は消えるインクペンを 取り出すと、そのダs……レトロな便箋に 適当にメッセージを書くことにした。 イジメにせよ、誰かの忘れ物にせよ ここに気付いた人間がいることを 何となく、示しておきたくって。] (51) 2020/09/27(Sun) 21:16:05 |
【秘】 二年生 小林 友 → 元チアリーダー 早乙女 菜月[………………いいや。 ぶっちゃけ言うと、ね。 誰でもいいから、話を聞いて欲しかったんだ。 宙ぶらりんのどうしようもない俺の事、 誰でもいいから、知って欲しくて。 ホントに、ただそれだけでさ。] (-36) 2020/09/27(Sun) 21:16:30 |
【置】 二年生 小林 友 人魚は可哀想だ。 人間の所へなんか来たくなかったろうに。 こんな未来になるなんて 誰も思ってなかったのかもしれないけど それでも、親のエゴに振り回されて 来たくない所へ来させられて。 恋も知らず、泡にもなれず。 (L0) 2020/09/27(Sun) 21:18:10 公開: 2020/09/27(Sun) 21:20:00 |
【人】 二年生 小林 友[コバルトブルーのインクが、 薄桃の便箋の上を走る。 はっきりそこに、俺の意思として。 ……後半のポエムな感じはまあ、ともかく。 大して読み進められなかった本も この便箋のせいで読む気になれなくて 俺はそそくさと本を取って棚に閉まった。 その日は、それっきり。 ベッドに入る頃には、便箋のことより 俺は元カノの事に想いを馳せていただろう。] (52) 2020/09/27(Sun) 21:18:33 |
【人】 二年生 小林 友 ー 回想 元カノとの蜜月 ー [……………………………………………………。 …………………………………………………… …………はい、すいません、見栄張りました。 いた事ありません。 彼女とか。もうかれこれ17年ほど。 大体、野郎の青柳にも ろくに話しかけられないのに 女子相手とかホント輪をかけて無理。 無理オブ無理。多分話しかける前に泣く。 ……いいんだ、俺将来の夢、魔法使いだし。 あーあ、マジしんど。寝よ。] [〜蜜月編、完〜] (53) 2020/09/27(Sun) 21:19:46 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月 (-37) 2020/09/27(Sun) 21:26:31 |
【人】 二年生 小林 友[そうして翌日、あの本に挟んだメモを見に 再び図書館を訪れたのだけれど…… やはり、図書館は波を打ったように静か。 ごくり、と何となく飲んだつばきの音すら 館内に響き渡ってしまいそうなほど。 毎回このくらい静かだったらいいのに、なんて。 けれど、目的の書架に向かって歩き始めると ……なんだろ、妙な視線を感じる>>30 相も変わらず図書館は無音で、足音は一人分。 なのに、誰かにじっとつけられてるような じんわり背筋を逆撫でするような、 妙な心地が続いていたか。 もしかしたら、ここで振り向いていれば ]忍べてない忍者みたいな格好の影に ばったり出くわしてたかもしれないけど>>31 やだよだって怖いじゃん。 イジメだった時に主犯格がいても怖い。 つまり、俺には振り返るメリットが無いのだ。 (54) 2020/09/27(Sun) 21:28:42 |
【人】 花の名 リフル[──何をしていた訳でもない。 日差しは暖かくて気分を晴らしてくれるのに、 花はそれぞれに咲き誇って目と鼻を楽しませてくれるのに、 優しい風は身体を撫でてくすぐってくるのに、 この身も心も、 彼女に呼ばれる時だけをただ、待っていた] (55) 2020/09/27(Sun) 21:44:27 |
【人】 花の名 リフル[美味しいお茶の待つテーブルへ歩を進めようとした時、彼女の足が止まった。>>14 足元ではなく彼女の顔色を窺おうとしたが、 少し後ろにいたせいで見る事は叶わない。 不躾に顔を覗き見る事はしない。 しばしの沈黙も、ただ待つ。 何も考えられなくなった人間の様に、ただ待って……] ……ふふ、あらあら。 [驚き方だって品のあるその愛らしい様子>>16にくすりと笑ってから、毛虫のゆく先を見遣った。 もしも彼女の頭や肩に降りかかる様なら払ってやらねばならなかったが、地に落ちた様だったから。 ならば、私の役目は笑って背を押される事だった] 相変わらず虫が駄目なのね。 でも、良い? 嫌いでも命を奪う行為は、 軽々しくおこなうものじゃありませんよ。 [彼女の押す手が離れるならば一人でパラソル>>12を目指しながら、知った口の後、静かに小言をひとつ] (57) 2020/09/27(Sun) 21:44:33 |
【人】 花の名 リフル……なんて、 言われなくても あなたは心の優しい子ですからね、 そんな心配、いらないわね。 [そうしてふっと睫毛を伏せたのは、 当たり前の事を言ってしまったからか、 それとも彼女を縛る様な言葉に心苦しさを感じてしまったのか、 はたまたどれでもないのか…… 彼女に不審に思われる前に、 気を取り直してお茶会へ向かおう。 今度は私が先に歩いて連れ立って] (58) 2020/09/27(Sun) 21:44:36 |
【人】 花の名 リフルふぅん、美味しい。 [ふわりとスカートを膨らませながら、当然の様に席に着いた。 きれいなレモンの色を傾けて、 馴染み深いレモンを初めて味わう様な、はたまた歴代のレモンと比べた様な微妙な感想を零す。 爽やかな酸味が口の中で静かに溶けてゆく間に、 テーブルを飾る二輪>>12に目を遣る。 あぁ、ふたつ揃っているなんて何て素晴らしいの。 僅かに大きい方の花びらをツンと突いた。 ツンツン。 ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン。 手付きはどこか意地悪なのに、 私の顔はちっとも楽しそうに笑わない。 彼女が止める迄、この指先は優しい暴力を続けるだろう。**] (59) 2020/09/27(Sun) 21:44:43 |
花の名 リフルは、メモを貼った。 (a8) 2020/09/27(Sun) 21:47:05 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ (-40) 2020/09/27(Sun) 21:56:12 |
【独】 花の名 リフル/* 基本的にこのリフルにリフル(現実)の自我がなく、何者なのかもはっきりしていないので心情が要らないのだよな。 ただちょっと怖い事はしてみたい欲が疼いた。 モノホンのおねえちゃん(の精神とかそれっぽいもの)説があるので、外し過ぎない様に注意。 (-41) 2020/09/27(Sun) 21:56:30 |
【人】 二年生 小林 友[『赤いろうそくと人魚』は 相も変わらず本棚の一角に収まっていた。 いつもの通り、背表紙に手をかけて 棚から引き抜こうとしたその時───── 横合いから ズァッ! と真っ黒な影が現れて本を取る俺の手の上へと手を伸ばそうとしたのだ。] おヒ─────っ!!!! [俺は思わず悲鳴を上げて飛び退いた。 見れば、身長同じくらいの、影だけが ぬぼーっと俺の真横に立っている。 何これ、どんないじめ?祟り系いじめ? 影は物言いたげに本棚へと手を伸ばすけれど 俺はもう、正直、キャパシティオーバー。 シャカシャカと床を這いずって 出口の方へと逃げようとする。] (60) 2020/09/27(Sun) 22:08:45 |
【人】 二年生 小林 友[……もし、影の声が聞こえていたら この後の話って変わっていただろうか。 後から思えば、そうなんだけど。 でもあの時の俺は突然の怪奇現象を前に チビらんばかりにビビりあがっていた。 顔中でろでろにしながら図書館を飛び出し……] 「うわっ!……えっ、どしたトモちん!」 [そのまま、図書館の外を歩いていた青柳に 思い切り体当たりしたのだった。] あ、わ、ま、ま、ま……! か、かぎぇ、わ! [顔面蒼白、歯をガチガチ鳴らしながら 俺は今起きたことを説明しようとしたけれど 全然、言葉にできなくて。] (61) 2020/09/27(Sun) 22:10:00 |
【人】 二年生 小林 友[なんて説明すればいい。 図書館で本を借りようとしたら 突然黒い影が現れた? 本当にそれ、見間違えじゃないの? 居眠りでもしてた? 床に蹲った俺の肩をしっかり支えながら じっと顔を覗き込んでくる青柳を見ていたら パニックの波が引く毎に、 だんだん惨めさと恥ずかしさとが募ってきて 結局俺は何も答えられずに 赤い顔して、胸中の本を抱き締めるだろう。 それでも、青柳は黙って俺に着いてきてくれて その日はバスケ部の面々に囲まれながら帰った。 「いじめられてるなら、言えよ?」 「トモちんちょっと疲れてたんだよね」 「ほんとに、無理してない?」 もうどいつもこいつもほんとに、イケメンで 優しくて……俺はいっそ殺して欲しくなった。] (62) 2020/09/27(Sun) 22:10:41 |
【人】 二年生 小林 友[優しいバスケ部の面々は 最寄りの駅まで着いてきてくれた上に アイスまで奢ってくれた。 だぁれも、「ありがとう」なんか求めてなくて 最後まで俺を気遣ってくれてて…… 家に着くなり、情けなさで俺は泣いた。 その間も、バスケ部と過ごしてる間も 図書館から持ち出してしまったあの本は ずっと、俺の腕の中にいた。]* (63) 2020/09/27(Sun) 22:11:06 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* 祟り系イジメわろてしまうや🤣 え? ちょっと待って怖がられた? そりゃそうかって納得したら傷ついたりしたい (-42) 2020/09/27(Sun) 22:50:38 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* モブが優しいなー 青陰チップ前使ったからなんか感慨深いものある って書いてからモブの名前が青陰じゃなく青柳なことに気づく あのパーカー青髪少年かと (-43) 2020/09/27(Sun) 22:51:43 |
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