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【見】 不良少年 滝沢啓介気が動転してストレッチャーで手術室に運ばれたのは里津子だと思い、必死に声を掛けていたが、看護婦から「岸咲さんなら向こうの病室ですよ」と言われて啓介はその場にヘナヘナ座り込んだ。 とはいえ、彼女の状態は万全ではなく入院が必要との事。 家族や近親者の方は、と聞かれた啓介は困ってしまった。 異世界の人ですとも言えずに。 それなら学生なので、学校の先生を呼んで下さい、と言われる。 里津子と啓介は同じクラスで、担任は熊切先生だ。 啓介は熊切先生に連絡を取った。 ーー後で保護者として病院に来てくれると言われたので、電話を切る。 (@14) 2023/10/27(Fri) 10:14:46 |
【見】 不良少年 滝沢啓介それにしても、何がどうなっているのか。 樹木が暴れたのは敵の攻撃? 里津子が言っていたドロ?なんとか国の仕業か。 屋上ではドロ?の敵であるマント姿の男を目撃したがーー。 里津子はまだ目を覚まさない。 覚ましたら話が聞けるだろう。 啓介は自分の家族の安否を確かめてから、病院にて待つことにした。* (@15) 2023/10/27(Fri) 10:15:00 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリスエスポワが語る言葉を華夜は頷きながらしっかり聞き入った。 彼女の仲間たちは記憶を失ったり重傷ではあるものの無事のようだ。 また、弟のユスターシュが記憶を取り戻したと聞いて、眉を寄せ唇を噛む。 「私の事も、思い出してくれたのかしら。」 勿論そこまでエスポワにわかる筈はないだろう。 彼女と華夜はもう一度見つめあった。通じたのだろう、弟に逢いたいと願う華夜の気持ちが。 行こうか、と言われ頷く。 精霊でも人間でもない彼女はテレポートの魔法まで使えるのか。 二人は瞬時に移動した。 そこは、姫宮千秋の自宅であった。* (67) 2023/10/27(Fri) 10:15:29 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ彼女は激しく混乱している様子だ。この記憶喪失は一時的なものか、そうでないのか。 どちらにしろ真実を説明しても混乱させるだけだ。 「落ち着いて、チアキロ…姫宮さん。 色々トラブルもありましたが、 今は安全だと思いますし。」 本当はまだ、いつベアトリスが襲ってくるかもしれないと譲はかている。 その場合、魔法を使えないであろう千秋を守りながら闘うしかない。 車を走らせているうちにいつの間にか空は夕暮れに。虹も姿を消していた。 彼女の家に到着すると、当たり前のように一緒に家に上がり込む。 今独りにするわけにはいかない。 「……説明は、しますから。 まずシャワーを浴びて着替えを。」 時間を稼いで考えよう。と、ーー (68) 2023/10/27(Fri) 10:15:56 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ目の前に現れたのは、二人の人物。一人は生徒の橋本彩綾。もう一人はーー。 「……ベアトリスッ!」 譲はすぐに臨戦態勢を取る。また変身を千秋に見せることになるが仕方ない。 「俺は思い出した。俺は、 生まれこそドローイグではあるが、 ミュジークの騎士だッ! 姫に手出しはさせん。」 千秋の前に立ちはだかりかばうような姿勢を取る。が、華夜は変身もしないし、ただーー悲しそうな瞳をした。 『もう私に闘う意志はないわ、 ユスターシュ。 どうか剣を抜かないで。 私には、イーリスはもう必要ない。 ーーエスポワ。彼と二人で話をさせて。 その間に貴女は姫様を。』 奇妙な態度だ。罠だろうか。 しかし、エスポワと呼ばれた橋本彩綾はチアキローズの仲間だ。 ユスターシュは頷いた。 (69) 2023/10/27(Fri) 10:16:27 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ華夜とユスターシュは別室にて話をする。 『……貴方はドローイグにいた家族を覚えている?』 「姉がいたが、焔に包まれ亡くなった。」 すると華夜は長い睫毛を伏せた。 『そう。お気の毒に。 でも貴方は護るべき大切な人を 思い出したのね。 ならば、その人と共に生きるといいーー。』 「言われなくとも。 ベアトリス、お前はもう姫に 危害を加えないのだな?」 『ええ…闘いは終わったのよ。』 (70) 2023/10/27(Fri) 10:17:16 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ華夜は淋しげに微笑んでいる。 ユスターシュにはその表情の意味がわからなかった。 『大事なのは過去ではなく、 今と未来よ。 私も未来をこれから生きる。 貴方もそうして。』 「……姫の所へ戻る。」 ユスターシュは譲の姿に戻り、千秋の所へ。エスポワはまだ傍にいるだろうか。 彼女はエスポワと何を話しただろうか。* (71) 2023/10/27(Fri) 10:17:24 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス独りになった華夜は大きく息を吐いた。 ーーこれでいい。弟にはもう、 私は必要ないから。 きっとエスポワも真実を告げたりはしないだろう。 そこで華夜のスマホが鳴る。相手はクラスの生徒の滝沢啓介であった。担任として対応する。 どうやら彼はエスポワたちの仲間である岸咲里津子と一緒に病院にいるようだ。 『わかったわ、これから病院に向かうから。』 エスポワに事情を説明しなくては。* (72) 2023/10/27(Fri) 10:17:47 |
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