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【鳴】 月鏡 アオツキそれなら最後まで一方的でいいだろう。 恋を夢のようだと話した君に伝えようとした、 もう喪われた恋の話。 もう帰ってこない日々、それはまるで夢のような時間で。 君が想像するよりも身近で、愛を知っている人の傍で感じられることを。 「今の君がもし、恵まれていると言うのなら。 私たちが全力で否定してまうでしょう」 「彼が望んだ幸せはこんなものではない。 私たちがもらった幸福は、こんな形では昇華されない、と」 「……だから、ちゃんと幸せにしてみせます。 もっと先生をしますからね、待っていて下さい。 もう、しっかり分けらるようにもなったんですから」 揺れて邪魔になった長い髪を掴んで、筆箱に入ったカッターを取り出す。 余計な感情が籠もったその髪を一房、投げるようにゴミ箱に捨てた。 「そろそろ整えるか、この髪も」 (=6) 2022/05/07(Sat) 9:43:16 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「さて、授業の準備をしましょう。 ――早く皆さん、戻ってくるといいんですが」 一瞬だけ作られたその口元は笑っていて。 足音の残響を最後に、誰もいない教室は静かになった。 (=7) 2022/05/07(Sat) 9:43:30 |
【秘】 哀れな子羊 バラニ → 恋の呪い シャルロッテ「君にも……?」 君の言葉を訝しむように呟きながらも、今までの様子を思い出す。 ずっと気になっていたことと言えば、そうでないはずの人間にもお父さんと呼ぶ姿。 君にも何らかの事情があるのだろうと思って、深く触れようとはしなかったけれど。 知られたくないこと、隠したい秘密、抱えている悩み。 この学び舎がある意義を思えば、君もそれを持つのは決しておかしなことではない。 未だその瞳には涙をいっぱいに溜めながら、君のことを少しだけ見て、それからすぐに視線を落とす。 「…………父上や母上には、酷く失望されてしまうだろうね。 跡取りに相応しい立派な男になれと言われていたのだから」 その言葉には、家族の期待や想いを裏切ることに対する恐れが。 そんな機会は、生涯失われてしまうのではないかという不安が。 (-76) 2022/05/07(Sat) 13:42:36 |
【秘】 哀れな子羊 バラニ → 恋の呪い シャルロッテそして── 「それに、なにより……」 「君には、そんな軟弱者だと、嫌われたくなかった……」 「君には、君の前でだけは…… 私は……立派な男として、ありたかった、んだよ……」 それは君に恋焦がれたからこそ、立派な姿を見て欲しいと思う。 少年の見栄だった。 ひとつぶ、ふたつぶ。 ぽろぽろと零れる涙が、少■の頬を濡らして、視界をぼやけさせる。 そんな姿も見られたくはなくて、更に身を隠すように布団に包まった。 (-77) 2022/05/07(Sat) 13:44:47 |
【赤】 高等部 ラピス「………」 俯いたままのその顔は何を考えているのだろうと思った。 きっと罪悪感だとか、不信感だとか、恐怖心だとか。 そういう様々な負の感情に支配されている。 ………そうだ。 負の感情に。 それがどれだけ大人達に都合が良いかもわかっていた。 少女を解放するために、少女に治療を受けさせる。 また、勝手なことをする。 どうしたってその不安を拭えないままで、 きっと自分が無力であることもよくわかる。 何か伝えたくて、でも言葉は出てこなくて。 チョークの先が黒板に当てられる音はしたけれど、 それ以上の、文字を綴る音はしなかった。 だから少女が振り向かずに教室を去っても、何も変わりはなかったのだろう。 (*15) 2022/05/07(Sat) 13:54:52 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノクロノが丁度部屋にいる時間。 ラピスがふらりと部屋に戻ってくる。 両手には、いつものホットミルクが甘い香りを漂わせていた。 「?」 飲む?と首を傾げる仕草で尋ねて、共用テーブルに。 恐らくは、朝にうやむやになった話について 再び話にやって来たのだろう。 /* 会議は朝の時系列で、そこで引き渡すと他の場所で以降の時系列ロールができなくなるかな、と思ったので無理やり夕方or夜にすっ飛ばしました。都合良い時系列で構いません! (-78) 2022/05/07(Sat) 14:07:01 |
【墓】 充実 バレンタイン結局、それほどひどいことをされたとは思っていない。 治療の内容に納得してしまっているから。 不安を溢れさせてしまう不出来な容れ物には蓋が必要だ。 ただ、会う人会う人皆なぜか悲しそうな顔をする。 自分を心配性とからかった生徒だって。 自分を寝坊助だと叱った先生だって。 『……』 僕を担当してくれた、あの人だって同じ。 いつものように中庭の木陰で休んでいても、 頭の上に花冠が乗っている、なんてことはない。 ああ、なら早く治らなきゃな。 皆が見たいのは、多分病が完治したバレンタインだ。 (+9) 2022/05/07(Sat) 14:56:13 |
【秘】 雛鳥 エルナト → 王 リアン「おや、じゃあ意外とレアだ。」 「嬉しいね、王の秘密を知っちゃった。」 「穴倉に叫ばないといけないかもね。」 ロバ耳の王様。 本好きな少年らしいジョークであった。 勿論、実際に口外するようなことはしない。 隠されたものを暴いて広める趣味もない。 「……そう、やっぱり貴族って。」 「そう言うのがとっても、大事なんだね。」 という顔は、此処に来て初めて少しばかり陰りを見せた。 少年と同室の彼が貴族の生まれであるというのは、だれしもに知られている話。 彼も常に模範であろうと、立派な大人であろうとしている。 そのために"治療"を受け、薬の力まで借りて。 「……あんまりわかんないや。」 「肩書き通りに振舞うのって、疲れそう。」 なに一つの重荷も背負ってない少年には、 その覚悟も、プレッシャーも、理解はできないのであった。 ▼ (-79) 2022/05/07(Sat) 16:59:57 |
【秘】 雛鳥 エルナト → 王 リアン「ぅぁ………」 体を離されれば切なげな声。 しかし給餌がまだ終わらない事を知れば、 はやく、はやくとせびるように自分の体を抱いて。 鮮血が、溢れて。 「あぁ………っ」 という小さな叫びは。 その腕のグロテスクな様相に。 突き立った鋏が齎した生々しい傷に。 ……ではなく。 床に零れてしまったご飯への、悲しみから。 でも、すぐに新鮮なご飯の方に目を向けて。 君の手を、抱くように掴んで。 服が汚れようと気にすることもなく。 その傷を上から、下まで。 這うように、ぬるりとした舌が撫で上げるように。 動いて、血を掬っていく。 「…おい、しい………リアンさんの……とっても…美味しいよ………」 ほんの少し前まで、血を口にするのには抵抗があったのに。 今はもう、何も感じはしなかった。 血を吸いだそうと強く吸い付けば、 君に強い痛みを与えるだろうか。 (-80) 2022/05/07(Sat) 17:07:07 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「はい、勝手にします。 まったく……なんといいますか。 私の方が歳上なのに、君は食えないこというんですね〜。 立場ならこちらの方が優位なんですよ、 どれだけこの体で生きてきたか」 君の病気を知って、差し伸べる手段を変えなかったのは このギムナジウムに君《不幸な子供》という存在が必要だからだ。 主観はそれこそ、彼らで良いのだろう。 この計画に幾つかの問題があるとするのなら、すべての人間が幸福になると病を原因とした何らかの施設のもくろみを壊してしまう。バランスが必要なのだ。 きっとそのバランスに、私たち《不幸な子》も入るのだろう。 この身体が治されることは、暫く無さそうだ。 「……何も言っていないのに協力させるなんて他の大人と同じ。 私はそう思っていませんけど〜? 確かにそう感じるな 」あなたの頬を撫でていた手をゆっくり退けて踵を返す。 背を向けた男から聞こえてくる声はひとつだ。 「教えてあげられることなんてまだまだない、先生未満です。 まあ? 私の事をフィウクスくんがどうしても知りたいっていうなら? タイマンでしっかり教えてあげますから〜、楽しみにしていてくださいね? もうっ二人っきりになりたなら早く……結構はやくから言われてましたね、おねだりしてくださいよ」 軽口をたたく表情は相変わらずだが、 どこか力が抜けて憑き物が剥げたよう。 (-81) 2022/05/07(Sat) 17:39:59 |
ラピスは、中庭で休んでいるバレンタインを見かけた。 (a17) 2022/05/07(Sat) 17:46:52 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「でもひとつも知らないのはフェアではありませんから。 聞かれていたことをお教えします。 ショックな内容であることと、 仕事に関係なかったので言わなかったんですよ〜」 触れなかった、おかしくはないから。 触れなかった、私にとって違和感でもないから。 誰かにとっておかしい話は、この体では正当化されていた。 「 君の知るクロツキは死にました。 今は彼は 私 のものです。『みんなが幸せになるための学校作り』 『辛そうな子を放っておくなんてできません』 『一人になんてさせられませんから』 」誰かの言葉をなぞって己を殺す。 否、今まで男の口ぶりからすると、そうでなければいけなかった。 先生 で居続けなければいけないとこの男 は患い続けている。それが何よりも自分達のためになると、そうしたいからし続けている。 「だから 先生の時間 は、先生 をするんですよ。これからも、ずっとです」 僕が生きていなければよかった。 彼が生きていればよかったのに。 僕がいなければ、彼は生きていられたのに。 ああ、そうか、そうだった。彼を生かせるのは。 先生でいさせられるのは、この僕だけだった、ならば。 この人生はすべて捧げてしまおう、先生になるんだ、僕は。 (-82) 2022/05/07(Sat) 17:48:18 |
【秘】 雷鳴 バット → ライアー イシュカ「……」 その先に続く言葉を紡ぐのを、躊躇した。 躊躇するような理由があるのだ、そして。 それを貴方に伝えて良いものか、それだけの判断が青年にはできない。 たとえば敏い子供であればもう少し言葉を選ぶなり、 ごまかしようもあったろうに。ただ、じりと惑った足が半歩あとずさった。 「き」「くなら、聞いたら、いい」 「そのほうが正確に」「帰ってくるから」 答えはあやふやなまま、肯定でもなく否定でもなく。 自分の口から言うのだけは、その場しのぎにしかならないとしても固辞した。 貴方がどれだけの権限を持つか、なんてのは青年にははかれないこと。 出来るのは、事態から逃げる準備をすることだけだ。 (-83) 2022/05/07(Sat) 18:36:13 |
バレンタインは、眠っているかのようにそこにいる。たまに歌を口遊みながら。 (c8) 2022/05/07(Sat) 18:42:09 |
【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクス青年は他とのかかわり合いの中で口籠ったり言葉に詰まったり、 自分の中の考えを口にできないこともよくあった。それは、性格よりも頭の作りのせい。 そうした通い合いがスムーズに出来るということは、 共同体の中の知己としては十分足りうるところなのだろう。 互いに何かを齎すばかりが絆ではないのだし。 「……少しわかる」「僕も、帰っても……」 「僕は、"病気のこども"だから」「追い遣られて」 「たぶん大人になったら」「帰る場所はないんだ」 「子供は育てなきゃ」「よそに悪く言われるけれど」 「子供じゃなくなったら……」 黙り込む。いつか、自分がどうなるかなんてことは想像もつかない。 けれども人に言われたことを真似ることは出来る。 そこに込められた悪意も、噛み砕いて自分のものにすることなくそのままに。 果たして貴方とどれだけ同じ境遇か、まったく違うものかもしれない。 互い違いにもならず、全く違うものがそこにあるだけなのだとしても。 最終的に下した判断は、貴方の言葉に沿うものだった。 「おかしな」「考えでは、ないと思う」 もしもどこにも落ちる場所がないなら、疲れ果てるまで飛んだとしても。 自分は、それで構わない。貴方はどうだろう? 己の病も他人の病も知らないのなら、目の前に見えるものはない。 けれども暗闇の中でも、鏡の像は同じ形をしている。 (-84) 2022/05/07(Sat) 19:06:12 |
【人】 月鏡 アオツキ「良いんですか〜? 有難う御座います、イシュカもやっていましたからね〜。 生徒たちも使うかもしれないので暫くかしきりにしても? こっちの区域なら片付けも要らないって、嬉しいです〜」 両手を合わせて喜んでいるように見える実習生。 その日の放課後は厨房を借りていた。 朝には機嫌が良さそうな口調で。 夕方辺りには気晴らしのように誰かと話す彼は、 いつもより髪がなんだか短くなっている。 「パン、捏ねますか〜。学生の頃ぶりですね〜。 食べきれなかったらイシュカやバットくんの口に 全部突っ込んでやりましょう」 一品目のパンは54%の出来だったらしく、香ばしい香りが廊下まで漂っていた。 メモがおいてある。 『パン作り開催中。好きな形を捏ねて持って帰って下さいね』 (8) 2022/05/07(Sat) 19:12:32 |
【墓】 充実 バレンタイン>>7 エルナト 『───もちろん、起きてるよ。 もう眠気に頼らなくてよくなっちまったし』 伸ばした前髪の隙間からは変わらず青い瞳が覗き。 見つめていると、僅かに瞬きのような震えをする。 『本は…… ─── 途中まで読んでたし、最後まで読もうとしてたけど。 ごめん、暫くはそうできそうにねえや』 僅かに視線を逸らす様子は、 図書室で気まずそうに頭を下げた、 あの時の面影をありありと残していて。 『愛や恋の力で奇跡とか起きるんなら、 それに越したことはなかったんだけど。 どうやら僕にはやっぱり、夢みたいな話だったな』 無機質に喋りかける偽りの声は、 それでもどこか皮肉気なニュアンスがこめられていた。 (+10) 2022/05/07(Sat) 19:12:44 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス愛されて、艷やかで。白色のりんごみたいにほころんだ頬。 果実に挟まれた花びらみたいな唇が言葉を発さず、表情だけを作るのを見ている。 檸檬の枝のように細い指は青く艶めいて、それだけが冷たい。 「ラピスの指は、きれいだ。 でも、僕は。生身のままのキミが好き。 青い石には、なってしまわないでほしい」 さみしいと思うのは、変化が目に見えてあるからだろうか。 他人の病気は見えないものだから、こうして明らかなものがあるから? 離れていく船を見ていくような寂寥を湛えた目はじっと貴方を見上げて、 もしくはぼんやりと、指先からつながる根本を見て。 獣のような牙が、白い肌を突き破るほどに突き立てられた。 (-85) 2022/05/07(Sat) 19:14:40 |
【人】 司書 エルナト>>+10 バレンタイン 「…そう、よかった。」 いつも少し眠たげな声。 先日ははきはきとした声。 今はそのどちらでもなく、何の感情もない電子的な声。 どうしたって、いつものように微笑むことはできない。 可愛がっていたペットが、補助具を付けないと 歩けなくなったような……そんな気持ち。 「……謝らないでよ。別にいいんだ。」 「最後まで読もうとしてくれたなら嬉しいな。」 「本は、最後まで読まないと意味がないからね。」 物語なんて、ラスト一ページで急に変わったりするものだから、と。 少し眉を下げながらも、微笑んで。 「……まだわかんないよ。何か起きるかもしれないさ。」 「……そうだ!本、今どこにある?」 「良かったら、読み聞かせしてあげようか?」 結構、初等部の子達にも好評なんだよ、なんて。 今度はしっかりと笑いかけて見せて。 (9) 2022/05/07(Sat) 19:31:32 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス部屋の自分の机について ぼんやりとペンを動かしていたクロノは、 同室者が部屋に戻ってくるのを見、立ち、 共用テーブルの方へと座り直す。 「…………朝の、話?」 ぎこちない表情でそう問い掛けながら、 ホットミルクの入ったマグカップへと手を添える。 それに何かが盛られている可能性など、考えなどしていない。 /* わーい時間軸変更ありがとうございます! 特に問題なく夜の時間軸としましょうか!よろしくお願いします! (-86) 2022/05/07(Sat) 19:51:06 |
【墓】 充実 バレンタイン>>9 エルナト 『うん…… ───今はそう思う』 『想像して、勝手に鬱屈として、塞ぎ込んでしまうよりは。 最後まで読んじまった方がいいんだろうな』 『不安は今でさえずっと湧いてくるけれど、─── 希望を持つことだって、今だからこそできるから』 だから、君もそんな顔をするなよ。 渦中の僕が言った所で、どうにもならないんだろうけど。 ここが物語の最後のページではないことは、 いくら自分でも分かっているから。 『あー……その手があった。 何で思いつかなかったんだか。 部屋に置いてあるけれど、───うーん……』 『読みかけの本が結構、そこらに置いてあるから。 エルナトがそれを見て、気をやらないといいが』 (+11) 2022/05/07(Sat) 19:57:00 |
【人】 高等部 ラピス「………」 じっ……。 こねこねと形作られるパンたちを眺める。 パンの香りにつられて、 他の生徒たちが集まっているようだ。 率先してパン作りに興じている実習生の姿を見て、 自分もやろうかな……と厨房に入る。 気晴らしはいつだって必要だ。 手袋の上から更にビニール袋をつけて、こねこね。 まんまるの形に整えていく。 少女は固いパンが好き。 パンの固さ:43% (10) 2022/05/07(Sat) 19:57:48 |
ラピスは、ほどほどに固いパンができた。 (a18) 2022/05/07(Sat) 19:58:19 |
バレンタインは、小麦の香りを感じた。一度たりとも顔に出したことはないけど、食事は結構好きだったな。 (c9) 2022/05/07(Sat) 19:58:42 |
【人】 月鏡 アオツキ「あらあら〜 ほどほどに固そうなパン。 わたしのこれはなんでしょう。動物には見えますね。 何かの動物に見えるパンです」 54%ぐらい動物に見えるパンを見せながらまた何かこねている。 「ラピスさんは自分用ですか? 誰かにあげたりするんですか〜? 私はせっかくですから食べて貰おうと思ってます」 たわいない話をしながら、もう少し食感あ良い物をと。 まじまじとレシピを見ながら、もう一度こねるのであった。 94%。 (11) 2022/05/07(Sat) 20:05:28 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット「──!」 声は出すことができない。 だから、喉の奥を細く息が通る音だけが出た。 牙が肌を食い破ったのなら、そこから赤い血が滲んで垂れる。 白い肌の下に巡っているそれが、確かにまだ生身が残されていることの証左だろう。 痛みを抑えるように自らの袖を握りしめた。 暫くそうやって、困惑と痛みを落ち着ける。 浅い息遣いだけが耳に届いただろうか。 青年の行動は獰猛さを纏っていたけれど、その奥にある寂しさも見えた気がした。 石にはならないよ。 何か言いたくても片手がこれでは難しかったから、 そう伝えるように青年の頭に手を置いた。 (-87) 2022/05/07(Sat) 20:05:40 |
アオツキは、しっかりレシピを見ながらお店に出せそうなパンを作り上げた。 (a19) 2022/05/07(Sat) 20:06:17 |
【人】 司書 エルナト>>+11 バレンタイン 「……うん、よかった。」 「君が、ただの器だけになってしまったらって、心配だったけど。」 「ちゃんと君が、そこにいるみたいで、良かった。」 動かぬ体、電子の声。 人と呼ぶには些かばかり冷たくなりすぎてしまったけれど。 でも、きちんと心は君のまま。 それに、何もかもを投げ捨てたりしてるわけでもない。 君が落ち込んでいないのならば。 自分が悲しんでいてはいけないなと、緩く首を振り。 「………それ、図書室から持ってった本じゃないよね?」 「数か月前から転々と帰ってきてない本があるけれど…」 すこしじと……っと君を見て。 それから、大丈夫だよ、と仕方なさそうに笑って。 「じゃあ、探してくるから少し待ってて。」 そうして一度、君達の部屋まで。 何事も無ければそれなりの時間の後、帰ってくるだろう。 (12) 2022/05/07(Sat) 20:08:04 |
【秘】 王 リアン → 月鏡 アオツキ「善処はするがな」 なんとか、数日後には手を取り合えるようになるのだから やればできるものである。 君の人間関係については 話を切られれば、それ以上追及はしない。 気になりはするが、あまり触れられたくない部分に積極的に触れようとは思わない。 「そのための閉鎖空間なのだろう。 本来であれば、こんなことを考えさせないようにすることも仕事のうちのはずなのだが―――そうされていないのも、わざとなのだろうか。雑な仕事をしているのかは、分からないが」 「さあ、どうだろうな。 僕は相手に与えた感情の種類で変わると思っているが……そうであるのなら、変えられるところは―――」 ないんじゃないか、という声は出てこなかった。 君の触れる指先が優しかったからだろうか。 少し驚いたくらいで、顔を顰めたりはしなかった。見た目がひどくなるばかりで、痛みはないのかもしれない。 (-88) 2022/05/07(Sat) 20:09:12 |
エルナトは、パンの香りを良いとは思えないし、味なんてわかりもしないけど。でも、パンを食べる皆の顔は好きだった。 (a20) 2022/05/07(Sat) 20:09:18 |
【秘】 王 リアン → 月鏡 アオツキ「―――はは。それは、面白いかもしれないな。 誰にも迷惑をかけない悪いことであれば、王の立場を揺るがすこともないだろう」 目を細めて、楽しそうに笑う。 実習生である君が、"悪いこと"を勧めてくれる事自体も含めて。 「最悪、治療を受ける事も考えるさ。 僕はその立場上―――特権を持っている。必要になるまでは使わないつもりだが」 「あまり周りを不安にさせたくないからな、出来る事はやってみよう。 アオツキ先輩と話せてよかった。感謝する」 機会が貰えなかったら、君が味方してくれることも 学園に疑問を持っている事も知らないままだっただろうから。 (-89) 2022/05/07(Sat) 20:11:21 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・ たったその短い時間でも休まったのか。 目を覚ましたアオツキは体を起こせば、寝ぼけ眼で君の額へと口づけをまた落とした。 特別でもなく挨拶程度にも交わされるだろうその仕草も、これまでにはなかったものだ。 共に食卓へ向かい授業の為に別れる時には、何処か普段よりも表情が豊かになっているように思えた。 彼はまだ、誰かの振りをし続けている。 (-90) 2022/05/07(Sat) 20:13:53 |
【人】 高等部 ラピス「!」 『誰かにあげるのも良いかもしれません』 固いパンは自分用にするとして、 自分も動物型のものを作ってみることにした。 二重に手に被せものをしているせいか少し動きはぎこちないけれど。 実習生は流石そつなく作っているなぁ、と感心していた。 動物っぽさ:86 (13) 2022/05/07(Sat) 20:15:45 |
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