【人】 ミア怪我とか 私は、別に 良いけど、 [ 窓の外の、遠ざかる声と、 室内に慌ただしく入り込む足音とで、 幾分か落ち着いた ─── 否、抑えられた腕を、力任せに引き抜いた。 ……きぞくさま同士の"お話し"なら、 別に何か することもないだろう。 ] (184) 2020/05/23(Sat) 11:16:11 |
【人】 ミア[ 見下ろす碧は、何にも覆われていないのに、 重たくなっていた気がして。 ……確かに、暇で、退屈だけれど、 こんなこと起きなくたって良いじゃないか、とか。 軽い天罰でも喰らったような気分でいる。 後始末も、発つ準備も、屋敷の外まで従うのも、 結局その場所に 何とも知らない奴は居ないから、 "祈ってしまった"よな、思考の行き先も無く。 ] (185) 2020/05/23(Sat) 11:17:24 |
【人】 ミア[ 窓際に向かわせたのは、まで、考えて、 ……考えたのに、責任の所在はどうあれ、 謝罪ひとつも口に出せない から、 ] ……倒れないように支えてもらわないと。 体力無いんだし、それに、どうせ、 出て行ったら女に囲まれるんだし、疲れるだろうし、 …………、私が 正面から、行けるとこでもないし (186) 2020/05/23(Sat) 11:18:18 |
【人】 ミア[ 想起する 黒の代わりに、赤でもあれば良かったか。 指先から文字を滲ませた方が、見えたかもしれない。 ……そう思う程度には"何時も通り"であれど、 重たく、掌を見詰めていた碧は、そのまま傾いて、 無言で、肩に頭を乗せている。 ─── 疲れていた。気分が。 足音が遠ざかることに安堵してもいて。 あれだけ外に出ろと言っておきながら、 結局其れは、自分が居る前提だから。 ] (188) 2020/05/23(Sat) 11:21:45 |
【人】 軍医 ルーク[ それは、医務室に現れないうさぎに、 やっぱり苦いものも飲ませてやろうか――なんて、 ぺんぎんに話をしていた、すこし後のこと。 勤務時間が変わり、明け方に見張り台に向かうことは 難しくなっていた。 今はもう、あの場所に向かう目的は、 大穴の観察だけではなくなっていた。 あのタブレットには、今日も日記が記されているだろうか。 前回自分が記したことにどのようなことを思われたか、 ざわつきのようなものはある。 それは――おそらくは、“不安”。 けれど、そのようなものよりも。 日記の内容と、自分に向けて記してくれた言葉たちを 思い出すたびに、 心臓が鷲掴みにされたような痛みを感じる。 “心配” ――そう、それと似たもの。 そして、望み。 胸を刺すようなそれは、 そうだ、もしかしたら――“切望”。] この心は、なんだろう。 わたしは、何を“思って”いるのだろう? 痛みと願いが同じ場所にある。 手を伸ばしたいと。 その手は、何を望んでいるのか。] (190) 2020/05/23(Sat) 12:07:58 |
【人】 軍医 ルーク[ 明け方でも夜でもない、夕食時の時間帯。 空き時間を漸く見つけ、外壁に向かう。 いつもよりは人の目も多いだろう。 見つからないようにと注意を払いながら、 人の気配がなくなった隙に、いつもの机へと歩み寄り、 タブレットを取り出す。 ノートには、また新しいページが増えていた。 いつもと同じ出だし、日記が書かれた日の日付。 最初の一文を読んだとき、 タブレットを持つ手が、震えた。 音が遠ざかる。 まだ静まり返ってはいない基地の、ざわめきの音、 足元にいるぺんぎんの、心配そうに小さく立てる鳴き声。 すべての音が遠ざかり、目の前が暗くなるようだった。] ……、 いやだ [ 声が震える。 それでも、続きを読む。 書かれているすべてを、目に焼き付けるように。 その先を読むことで、一文ごとに突きつけられる真実から、 もう、目を逸らすことは出来なくなっていたとしても。] (191) 2020/05/23(Sat) 12:09:58 |
【人】 軍医 ルーク[ 前回の日記で既に、自分は気付きかけていたのだと思う。 目の前にある真実の前に立ち竦んで、 扉に指をかけることが、ひどく恐ろしくて。 日記の主の見ている景色を、 いつものように、想像しようとする。 足元に空いた穴に落ちてゆくような 自身の今の感覚と、 ひどく、同期するような光景ではあった。 そこには、書いてある。 もう、気づかなかったことには出来ないほどに、はっきりと。] (192) 2020/05/23(Sat) 12:10:41 |
【人】 軍医 ルーク[ 日記が終わる。 自分に当てた返事の前に、ひどく長い空白があった。 まるで、記したばかりの日記を、 続きを書いている自身の目から 遠ざけようとでもするかのように。 息が出来ない。 目も、耳も、手も、もう自分の物ではない脚も、 そのすべてが言うことを聞かずに、 ばらばらになってしまったようで。 最後まで読みとおし、俯く。] ……、 氷菓子食べ放題、か、 ほんと、莫迦…… [ それは、もう何処にもない、 過去の世界が残した刻の名残。 綿のように降り積もる、白いちいさな氷の欠片。 いまはもう、ひとが住むことすら出来なくなってしまった、 此処ではない、どこかの世界。 氷菓子の話を書いていたそのひとは、 書きながら、ほんとうは、何を思っていたのだろう。] (194) 2020/05/23(Sat) 12:12:27 |
【人】 軍医 ルーク[ 呼吸を忘れかけた喉の奥が、 ひゅう、と泣くような音を立てる。 そのひとは、手を伸ばし、写真を掴もうとした。 その写真は自分の記憶の中で、 父が最期まで身に着けていた、あの写真になる。 在りし日の母と幼い頃の自分が写された、 一枚の写真。>>0:60 父が発掘した、タブレットより遥かに単純な造りの写真機が、 写しだしたもの。 そうだ、もし自分の想像が合っているとするのなら、 この日記の主は。 死んだ残骸の降り積もる、伽藍洞の身体。 そのすべてが、叫んでいる。 体中が内側から切り刻まれるような痛みに、 溢れ出すような奔流に、 その正体も分からぬままに、指が画面に触れる。] (195) 2020/05/23(Sat) 12:14:22 |
【妖】 軍医 ルーク[ この日記の夢は、記している者の記憶だ。 自分は以前から、そのように感じていたと思う。 大穴の向こう、もう一つの世界の景色だ。 失われた技術、 自分たちが“最初から”手にしていたもの。 その意味するところは、まだよく分からないけれど、 彼が旅しているのがそのような場所であることは、 記述を繋ぎ合わせれば、 気づかずにいることは、もうできなかった。] ($12) 2020/05/23(Sat) 12:14:53 |
【妖】 軍医 ルークあなたへ ほんとうは、いつものように、 夢の話を詳しく考えて、 気付いたことを記していけたらと思うのだけれど、 どうしても、うまく書けそうにありません。 もう少ししたら、あなたの抱えている残りのことを、 話せるときがくるかもしれないと、 そのように思ってくれて、 ほんとうに、ありがとうございます。 あなたが自分の夢に向きあえるように、 何かの手助けになれていたなら、それ以上嬉しいことはない。 ――それは本当だけれど、きっと、本当じゃない。 わたしが望んでいることは、それだけじゃない。 ($13) 2020/05/23(Sat) 12:15:35 |
【妖】 軍医 ルークあなたがいなくなることが、怖い。 怖くてたまらない。 “あまり時間がないのかもしれない”と、あなたは言う。 最初にこの日記を読んだ時から、 薄々と、感じていたことがあります。 感じていながら、認めたくなくて、 深く考えることから逃げていた。 あなたは、あとでゆっくりと読み返す記録にするために、 この日記をつけているのではなくて、 まるで、のこしておくために、書いているようだと。 このノートのやり取りで、 昔のように感情が分かるようだと思っていた理由が、 今なら、わたしには分かる。 “心配”でたまらないと、 そう思っているひとがいます。 いつも周りの事ばかり心配して、 自分だってずっと辛い目に遭っているくせに、 誰かのために戦って、笑っていられるような。 いつからかは、分からないけれど。 そのひとと話をしていると、その目を見ていると、 わたしのなかの残骸が、音を立てる。 ($14) 2020/05/23(Sat) 12:16:29 |
【妖】 軍医 ルークあなたの日記を読んで、 手を伸ばしたくなる。 どこか遠くを歩いているような、夢の話。 いつか、この現実に早足の夢が追いついて、 手が届かないほど遠くに行ってしまいそうで、怖くて。 ($15) 2020/05/23(Sat) 12:17:08 |
【妖】 軍医 ルーク いつからだろう。 わたしの中で、どこまでも続く冷たい白い景色や、 朽ち果てた建物の中を歩くあなたの姿は、 暗い暗い穴の外へと身を躍らせて、 宝物の写真へと手を伸ばそうとする、その姿は、 君だった。 ($16) 2020/05/23(Sat) 12:17:35 |
【妖】 軍医 ルーク 本当に怖いのは、立ち向かっているのは君なのに、 わたしのことばかり話してしまって、ごめんなさい。 けれど、 天の穴の向こうの世界が、 いまはもう、人が住めない死に覆われた場所だとしても。 いつか、君がそこにもう一度、 足を踏み入れることがあるのだとしたら、 ひとりでなんて、行かせたくない。 『感情』がなかったという昔の君が、 得たものが、気づいたものが、 今の君を形作っているというのなら、 離さないように、離れないように、 その手を掴んでいたいと、そう思う。 わたしは、 ($17) 2020/05/23(Sat) 12:18:12 |
【人】 軍医 ルーク[ そこまで書いたときのこと、] 『誰だ!?』 [ 人の気配に、はっと顔を上げる。 そこにいたのは見張りの兵士だ。 書くのに夢中になっていて、 戻ってきているのに気づかなかった。 兵士はこちらが誰か気付いたようで、 げえっと嫌そうな顔をしたが、 ここで何をしていたのかと尋ねてくる。] ……大穴の調査。 わたしは、研究班の所属でもあるから。 定期的に観測してる。 [ 嘘はついていないが、すべてを話してもいない。 観測は自分の担当ではない。 ただ、研究班の所属であることと、 穴の調査のために赴いていたことも嘘ではない。 手続きをとっているわけではないから、 詳しく調べられたら咎められることもあるかもしれないが。] (196) 2020/05/23(Sat) 12:19:46 |
【人】 軍医 ルーク[ 兵士はまだどこか納得がいかないという顔をしていたが、 調査が済んだならさっさと戻るようにと言い渡し、 手の中のタブレットに視線を向けてきた。 赤い袋に仕舞い、咄嗟に懐に入れる。 観測に使用していると思ったことだろう。 だとしたら、私物があれこれと入っている引き出しに 入れて戻るのは不自然すぎる。 見張り台を離れ、階段を下りる。 ぱたぱたとついてくるぺんぎんの足音。 分かれ道で立ち止まり、兵舎へと視線を向けた。] (197) 2020/05/23(Sat) 12:20:35 |
【人】 軍医 ルーク[ 伝えなければいけないことがある。 最後まで書けなかった日記の続き。 踵を返し、一度は医務室へと足を向ける。 戸棚の中の『お返し』、 ひっそりと鍵をかけて仕舞っておいたもの。 それを取り出しに。 自分に出来る限りの早足で医務室へと向かい、扉を開けて] 『遅かったな』 [ 犬耳のその兵士が、そこに待ち受けていた。] へえ、わたしを待ってたんだ。 それは実に物好きなことだなあ。 [ そんな風にへらりと笑ってみせながら、 懐から取り出した赤い袋を、ぺんぎんに渡す。 これから何があっても、壊されることがないように、 どこか安全な場所に置いて、と。 だから、医務室を訪れた者は、 気づくことも出来るだろう。 ぺんぎんが咄嗟に戸棚に置いた、 赤い袋の中のタブレットの存在に。]* (198) 2020/05/23(Sat) 12:23:52 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a23) 2020/05/23(Sat) 12:28:42 |
【独】 軍医 ルーク/* 日記の方、もっとたくさん返したかったのだけれど、 感情的にいっぱいいっぱいになってしまって、こう… 中の人もう泣きながら書いてるよ (-30) 2020/05/23(Sat) 12:48:49 |
【独】 部隊長 シュゼット/* ひえぇ…ルーク…(>x<) お手紙のお返しが相変わらずやさしくて泣く。 ルークは感情を自覚していく流れなんだけど、シュゼットは逆に、昔が機械のようで感情がなかったんだよなぁ。 あとその、昔いた、地上人の子は最後どうなってしまったんだろうなぁ…そこもルークが優しくて…。基地の人のほとんどが、噂で流れてる方しか知らないあたり、シュゼットもこのこと知らないんだろうけど。。どうにかして知りたいけどシュゼット君が知る術がこのままだとないからなぁ。知れるかなぁ。 (-31) 2020/05/23(Sat) 15:24:09 |
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