人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

嬲られて、辱められて。
愉し気な貴方と対照的に、快楽と羞恥の間を行き来する。

もう我慢は、出来なくなっていた。
与えられる快楽に従順に反応して、息が上がり
その手が形をなぞり上げれば、溜まらず腰が浮いた。

「っ、ぅ…ふ……」

固く限界まで熱を持ったそれは
何度か強く触れてしまえば、果ててしまいそうなほどだろう。

睦み合いであれば、さぞ扇情的にも映ったろうが
与えられるものに縋るような様はいっそ滑稽だろうか。
(-22) 2023/09/27(Wed) 17:19:10

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「ぅ、あ…っ…!」

ひと際大きく震えたのが、伝わる
堪え切れずに、ついに、落ちたのだと、分かるだろうか

屈辱に顔を歪める様は
貴方にとってさぞ気分が良いかもしれない

けれど…解き放たれれば
理性は徐々に、戻ってくるものだ

熱い息を吐きながらも
ようやっと、意識が多少はっきりしてくる

「く、っそ…」

顔を反らしては、貴方から表情が伺いづらくなるように
そう仕向けるだろう
(-31) 2023/09/27(Wed) 19:23:42

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

息を整えている間に
貴方の方も手が止まって、考えているのが伺えた。

――今だ


頭を軽く振りかぶって
その額へと頭突きを喰らわせようとする。

当たり、怯んだのであれば
少しでも自分の身体から距離を取らせるべく
右足で腹を狙って蹴り飛ばそうとするだろう。
(-74) 2023/09/28(Thu) 9:25:20

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

猛威と理不尽を振るった法が失効して
多くの囚人が日の下へと送られる中。

ニコロ・カナールは未だに牢の中に居た。
というのも、拷問で負った怪我のせいで、動けないのだった。

右腕、右足の骨折に肋骨も何本か。
顔や身体には打撲痕もある。
そして何より、拷問時に薬を2種類同時服用したことで
体が怠さと熱っぽさの不調を訴えているのだった。

それでも、意識だけはきちんとあるのだけれど。

薬そのものの効果がきちんと調整されていて
且つ量も大して飲まされることが無かったのは幸いだった。
もし調整されていないものであれば
意識すらも危うかっただろうから。

そんな訳で。
どうしたものかなぁ、なんて考えながら
動く気にもなれず、ぼんやりと時を過ごしているのだった。
(-86) 2023/09/28(Thu) 13:22:38

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

法が失効してから。
貴方もまた、牢から解放されて
病院送りになったろうか、それとも自宅療養だったろうか。

ともあれ、動ける程度になった頃合いに
運命共同体を謡っていた狼を探してみれば
どうも病院に放り込まれたという話が聞こえてきた。

ちょっとでも様子を見てやるか、と思ったのか
話したい事があったのか。
貴方は彼の病室を訪れる事を決めたのだろう。

ニコロ・カナールの病室は個室になっていて
それもそこそこ怪我の程度が重い人向けの病床だ。
重体、とまではいかないけれど、重傷なのは伺えるかも。

けれど実際訪れてみれば、当人は無事ではある様子で。
腕と足を吊った状態でベッドに横になって
点滴の管に繋がれている以外は、意識もあって元気そうだ。
(-87) 2023/09/28(Thu) 13:28:33

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

貴方が距離を取ったのが見える。
頭突きのせいで此方まで脳が揺れたが、誤差だ。

「っつぅ…浅かったか。」

息を切らしながら身を起こして
袖で唇を拭う。

「薬で動けないからって好き勝手にしやがって……
これは立派な犯罪だぞ。分かってんのか?
躍起になって検挙しようとしているマフィアと変わらねえ。
いい加減に無意味だって気付けよ。」

如何に薬そのものがシンプルで副作用がないものだとしても
個人の体に掛かる負担は別問題だ。

少しは落ち着いたが、くらくらするのは変わりない。
しかしこれ以上手を出せば、
今度は抵抗するという意思を見せるだろう。
(-111) 2023/09/28(Thu) 20:49:50

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

ゆる、と貴方の方を見た男は
笑みを浮かべて、無事な方の手を挙げて見せた。

「Ciao,ルチアーノ。
このくらい、なんて事ねえよ。
そっちも随分苦労したんじゃないか?」

なんて、軽口を叩く余裕はまだある。
ただ、気怠いし、動けないのは事実。

「ああ、貸してくれ。
どうやって此処から出るか、考えてたところだったんだ。
お前が来るとは、思ってなかったけどな。」

アリーチェやテオドロでなくて良かった、などと。
零しながらも貴方の問いに答えただろう。
(-114) 2023/09/28(Thu) 20:58:01

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

「んっ!?リヴィ、来てくれたのk…いやいやいや。
お前も大概えらい事になってねえか!?!?


来てくれた貴方に目を瞬かせて。
嬉しそうにしたのだけれど、一瞬で心配する表情に変わる。
自分もそれなりの怪我だが、貴方も相当酷く見えたから。

「ちょ、待てって!
折角来たんだから話していったって良いだr…
うおっ!?


貴方が足を挟んで、帰るか、なんていうものだから。
止めようと反射的に身を乗り出して
ベッドから落ちそうになっているだろう。

ガタン!とベッドが揺れてけたたましい音が鳴る。
(-123) 2023/09/28(Thu) 22:20:27

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「犯罪者はお前だろ、イレネオ。
一体何人をそうやって問い詰めて拷問して来た。」

靴底の鳴る音が聞こえる。

「お前らが正しく尋問していれば
何度も説明する事なんてないんだよ。一度で済むかもな。」

ああ、苛立っている。

「一理はあるが、正論とはとても言えねえよ。
自白剤や拷問で引き出した言葉なんて、それこそ嘘だ。」

違うか?と笑う。

此方も、貴方の様子を伺っていた。
警察に属する以上、最低限の体術は身に着けている。
主に護身用ではあるけれど。

足首を狙った蹴りは
数歩後ろへ下がる事で位置をずらして避けるだろう。
これ以上貴方が手を出すならば、反撃の構えをしながら。

「拷問に付き合う趣味はねえよ。
話す事もねえけどな。」
(-125) 2023/09/28(Thu) 22:38:42

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「よく言うぜ。」

顔を顰めて
それでも仕事だと言い切る貴方。
男は今度は避けなかった。

貴方の左腕と右膝が、利き腕である右腕を捉える。
ミシ、と嫌な音を立てたのに呻き声を漏らしながら
けれどこの状態ならば、貴方は避けられまい。

「これのどこが、拷問じゃないって言うんだ?」

相手の腕をへし折ろうとするその行動。
どう見たって、尋問の仕事ではないだろう、と。

目を覚ませ、と言わんばかりに
貴方の頬へ、左手の拳を振るうだろう。
(-152) 2023/09/29(Fri) 1:53:13

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

「お前…その顔は自分の両手を見てから言えよなぁ…」

どう見ても両手が無事じゃないし、なんなら耳もちょっぴり。
不思議そうな顔をしてもダメなのだ。

「おーう…悪い。ちょっと足と腕がこれなの忘れてた。
あと、俺の目的が達成されてないんでやっぱ待ってくれ。」

片手で何とか、戻ろうと藻掻いて。
体の大半をベッドに乗せる事に成功するだろう。

そしてベッドに戻るついでに
ちゃっかり貴方の袖を掴んで引っ張ろうとしている。
行かないで欲しい、とそちらを見るだろうか。
(-156) 2023/09/29(Fri) 2:05:02

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「だったらその飼い主がクソって、事だな…っぐ…
この場合は、署長代理殿か?」

腕が軋む。
骨が、筋が圧迫で押しつぶされ、嫌な音がした。
同時に拳で感じる、確かな感触。

「あ、がッ…!」

そして次の瞬間には、貴方の肘が顎を撃ち抜いて
自分の脳が揺らされていた。

同じように、たたらを踏んで
一歩、二歩と下がり、首を横に振る。
お互いにほんの僅かな隙となる、かもしれない。

「そんなくそ野郎に従ってたら
お前だけじゃねえ。家族も大事な奴も何もかも。
全て地の底へと落とされることになるぞ。」

言葉を紡ぎながら
次の一手へと構える。

顎を打ち据えた貴方の肘を狙って、蹴りを一つ見舞おうと。
足を振り上げた。
(-164) 2023/09/29(Fri) 2:56:57

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

まるでその様は大型犬のようだったかもしれない。
貴方が仮面をかぶる手を少し緩めたのが見えたら
ようやっと、手は離して。

「俺が見舞い品を強請る為にわざわざ引き止める
がめつい男に見えるか?」

可笑しそうに笑いながら、けれどとても嬉しそうなのだった。

「ずっと会いたかったんだ。
一人にしちまったし、手が届かない場所に居るのって
こんなに不安なんだなって初めて思った。」

自分が受けた時点で
拷問を貴方が受ける事自体は想定内だった。

だけど、離れている以上
知らない間に何処か遠くへ行ってしまう可能性を
ほんのちょっぴりだけ考えると心配で。

会いたかったし、こうして会いに来てくれて
本当に心の底から安堵したし、嬉しかったのだ。

「リヴィが生きててくれて良かった。
終わったな、俺たちの“仕事”。」

本音を言えば、拷問を受けている間、牢に居る間は
酷く心細くて、気を張り詰めていて。
貴方の前でくらい、抜いても良いだろうか、と思うけれど。
つい、兄貴面をしてしまいそうになるのは、性だろう。
(-178) 2023/09/29(Fri) 9:25:48

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「少なくとも俺はくそ野郎に成り下がった覚えはねえな。
それと、この口は元からだ。」

元々口が良い方ではない。
警察官だからある程度の体裁で、直しているだけで。
だから此方が、この男の素であり
今まで隠してきた、獣の部分なのだ。

男は犬は犬でも、狂った狼だ。
例え貴方が法の下で、男と同じ法の執行を目指していても
それが従うべきものでないと判断すれば。

容赦なく噛み付き、食い殺す事を厭わない。


蹴った後の体勢を戻していれば
足払いが飛んできて、避けることは適わないだろう。

けれど足を払われながら
体勢だけは崩しきらないように体を捻る。
貴方の次の一撃に対応出来るように。
(-192) 2023/09/29(Fri) 16:28:42

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「ハハ、そりゃあご愁傷様だ。
傷が無いなら何よりだよ。」

ケラケラ笑いながら
体に伝わる振動でいてて、なんて言う。 

「そうだな。助かる。
俺もこんな無様な成りじゃ会えねえと思ってた。
アイツのことはお前に任せるよ。」

貴方が思うより素直に、男は頷くだろうか。
自分の体の状態が分かっていて
且つ、貴方になら任せられると思ったのか。

「死にそうってのはあれか。精神的な方か。」

それでも、心配そうにする。
(-219) 2023/09/29(Fri) 20:35:34

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

「アイツらのこともそれなりに心配はしてたけどな。
それ以上に、お前のことが心配だったんだよ。
拷問の事より、どっか行っちまわないかなって。」

変わらない言い草に何故か安心しつつ。
まあそうだよな、とも思う。

「ま、想定内と想定外、半々だが。そうだな。
A.C.Aとして運命共同体になるのはこれで終いだ。
なあ、これからどうするつもりだ?」

だから貴方とお別れだ、なんて
その表情は語っていない。

今度の休みどうする?くらいの気軽さで
貴方に尋ねるだろう。
(-227) 2023/09/29(Fri) 21:29:40

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

「大丈夫だよ、あいつらは。」

此処に来ていても、来ていなくても
話をしていても、していなくても。
同じ言葉が、男からは返ってくる。

もう彼らは上手くやれるから。
そこに己は関係ない。いや、関係ない側に置いて欲しい。
A.C.Aに身を置く時に既に決めていた事だ。
大切ではあるが、手を離れて欲しいからこそ、なのだろう。

「むしろ今の俺に、あいつらは関わるべきじゃない。
余計なもんが降り掛かりかねんだろ。」

何を選ぶにせよ、どうするにせよ、だ。

「そうか。適当にもう暫く、な。
警察…は続けなさそうだよな。やっぱり辞めるのか?」

きっとルチアーノ色男が何か言ったのだろう。
少なくとも死ぬ気が今はなさそうであることにホッとする。

緩みそうになる本音を、そっと抑え込んだ。
(-287) 2023/09/30(Sat) 9:15:58

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「っ…!?」

それは、一瞬のことだった。
読みを違えて受け身に走っていた身体は
容易に引っ張られて、その勢いのまま、机の角へ。

バキッ


鈍い音が、胴から響く。
1本は確実に折れ…周りの数本も罅くらいはいったか。
もしくはまとめて折れたかもしれない。
息が漏れ、衝撃から遅れてやってくる激痛に
まともな受け身も取れずに床に叩きつけられるだろう。

「あ゛、がはっ、ああああっ!」

胸を抑え、蹲る。
脂汗が滲み、止まらない。
一時だけ、その口は言葉を失うだろう。

そして、抵抗する余地も今少しは、ない。
(-289) 2023/09/30(Sat) 9:27:30

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

「そりゃどういう…
あだっ!?


言葉を返す前に、頭に貴方の右手がヒットした。
思わず、という様子で頭を抑えるその表情は
何とも訝し気な様子だ。

この男は、頑張る、と前を向いたアリーチェしか知らない。
止めるなよ、と足を踏み出したテオドロしか知らない。
だから大丈夫だ、と思っている。

右手の薬指に、目線が落ちた。
ネイビーブルーはまだ、そこにある。

「ちょっと見ない間にそんなことになってるのか。
馬鹿だなぁ…首謀じゃないとはいえ
街中を混乱させた法に従った奴らだってのに。」

苦笑いが零れ落ちる。

「分かった、分かったよ。
後でちゃんと様子を見に行く。
けど、ままならねえな。」

「お前じゃないが、俺も消えるつもりで居たってのにさ。
そんな風に言われたら、おじゃんだ。」

貴方の前では、ただのニコロでも許されるだろうか。
(-302) 2023/09/30(Sat) 11:31:40

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「そっか。
ああいや、無理に会おうとは思ってねえよ。」

素直に貴方の言葉を聞いて。
頷いている。

「ハハ、手厳しいな。
無理矢理引っ張った覚えはないが、心に留めておくよ。
…幸せで満ち溢れた人間なんて居るのかね。」

自分の幸せなど長らく考えていなかったから
そんな風に零す。

無理矢理体を持ち上げられると
痛みに呻くだろう。

肋骨と足が特に痛むが
肩を借りれば何とか気合いで動くことは出来そうだ。
(-315) 2023/09/30(Sat) 17:01:28

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

「そういうもんなんだろうな。」

良くも悪くも。
今回にあっては幸いとも言えよう。

「そうだなぁ。
俺の甘さが全部今になってる。
でも、後悔はしてねえよ。」

貴方の言葉に、頷いて笑う。
全くだ。甘く計画性もなく。だからふらつく。
けれど後悔はしていないのだ。

貴方が小突いてくれたから
目が覚めたような気がした。

「お前の手を引っ張らない方が良かったなんて
そんなこと絶対言ってやらねえ。
リヴィは、俺にとって必要な、大事な奴だから。」

離さないと誓った。

「だからこれからも、一緒に居ても良いかな。
友達になるのか、俺もまだ良く分かんねえけどさ。」
(-349) 2023/09/30(Sat) 21:19:01

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

お前がマフィアだってこの間まで知らなかったんだぞ。

警戒もするだろそりゃ。法律が施行されてる只中だったしさ。」

マフィアというものを身に染みて知っているから
例え友人だろうと警戒したのは許されたい。
それをリークしたのは彼のアリソン女史なのだが。

「心中って、そんなにか…?
今は、まあ、そうだな。
そこまで思い詰めたりはしてねえけど。
いってえ。ちょ、ヤバイ、いてぇ…!」

あちこち骨折しているせいで
ぎゃあぎゃあ喚きながらも車に押し込まれた。
全治するにはかなりの時間を要しそうだ。

「…頑張って探してみるさ。
アイツの手を引っ張ったんだからな。
そのくらいは、やらねえと。」

男としてダサいだろう、と思うし
引っ張った責任もある。
貴方の言葉に頷いて、最後に。

「今度カンターミネ…いや、先生と飯行くんだけどさ。
お前も来いよな。」

何処かの先生が巻き込んだお食事会。
貴方も来るだろう?と笑う。未来の約束だ。
(-358) 2023/09/30(Sat) 22:24:32

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ

「……。分かった。
約束するよ。次があったら、お前の言葉に従う。」

言葉を飲み込んで、少しの間があって。
男はこくり、と頷いた。
貴方が譲れない事ならば、それは受け入れねばなるまい。

「ちゃんと、俺自身のことも考える。
アリーチェたちの事も、勿論。」

「でも、行く時は言ってくれよな。
じゃないと、多分、追いかけちまうから。」

急に居なくなられたらきっと。
主に置いて行かれた犬のように、探してしまいそうだから。
もしもそうなったら、と言うだろう。

尤も。
次なんて、来させないつもりで居るのだけれど。
(-361) 2023/09/30(Sat) 22:31:09

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「あぐっ…う、ぐ…うぅ…はぁっ……」

肋骨を折られては
先程のように動くことはままならない。
身じろぎする度に、激痛が身に走る。

小突かれても、呻くばかりで。
貴方が離れて、拙い、と思ったのも束の間のこと。
何とか首をもたげて、金づちを持つ貴方を見た。

「げほっ…やっぱり、尋問なんかじゃ、ねえだろ…
ただの、拷問、だ……」

避ける事は出来ないだろう。
だから、呻きながらも貴方に言葉を吐きかけて。
笑うのだ、愚かだな、と。
(-367) 2023/10/01(Sun) 0:14:04

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → きみのとなり リヴィオ

「…同じじゃねえよ。」

唇を少し尖らせて。
ほんのちょっぴり、拗ねた顔。

「分かってて見送るのと
知らないうちに居なくなってるんじゃ、全然違う。
好きな奴が急に居なくなったら、心配する。それだけだ。」

そもそも、貴方が気づいたら居なくなるなんて
考えたくも無いのが本音だ。

それくらいには貴方の事を好いている。
守りたくて、笑っていて欲しくて、自分は此処に居ていいと
そう思って欲しいと願っている。


だからこれは、我が侭。
(-379) 2023/10/01(Sun) 10:59:18

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → きみのとなり リヴィオ

「怪我が治ったら、酒でも飲もうぜ。
ルチアーノを誘っても良い。」

貴方が去るのならば
男は見送る。次の約束新しい未来を取り付けながら。

「その時には、色々片付けておくからさ。」

警察は辞めないだろう。
まだやり残したことが多くあるし、何より――
そうしろと、背を押されたような気がしたから。
(-380) 2023/10/01(Sun) 11:07:39

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → きみのとなり リヴィオ

「ん、分かった。
アイツのことだ、すぐ乗るだろ。」

不測の事態になったらそれはそれ
男も飲み込むんだろう。
そこまでは、貴方に強制するつもりは無いと頷いた。

「ああ、またな、リヴィ。」

手を振れない貴方と反対に
此方は無事な方の手を振るだろう。

この関係にまだ名前は付けられないけれど
いつかきっと、素敵な未来につながると信じて
男は前を向いて歩くのを決めるのだった。
(-394) 2023/10/01(Sun) 15:36:21

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「ッは、どの口が言って、やが、る。」

呼吸をする度に、胸が痛む。
けれどその口も、貴方の行動によって
苦痛の悲鳴で彩られるのだ。

足首か、脛か。
兎も角、金属の面が骨を殴打する感覚が伝わる。
ボキ、ゴキン、バキ、グチャ。
嫌な音が響いて、激痛で頭が真っ白になって。

男が離れた時にはもう
足の感覚なんて残っていなかった。
残るのは、足だったものだけだ。

「あ、ぐ、ぅう…はぁ、っ…」

骨が砕けて、筋が潰れて。
皮膚が裂ければ、熱が零れていくのも感じる。

先程のように抵抗する気力も無ければ
激痛のショックと、抵抗する際に殴られた為に
意識すらも朦朧としているだろう。

尋問を続けることが出来るのかも、怪しいだろうか。
(-407) 2023/10/01(Sun) 18:59:06

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「う、っ……」

前髪が引かれて、頭が持ち上げられる。
痛みに歪んで、脂汗と涙を滲ませた表情は
貴方にとって満足のいくものだったろう。

貴方の事を認識出来ていたのかすら怪しい意識のまま
手が離されて、頭は重力に従って地面へと。

重たい、硬いものが落ちるような音と共に
男の身体は床に転がって…脳に走る痛みを感じながら
今度こそ、意識は暗闇の中へ溶け落ちていくのだった。

淡々と報告する声を聞かぬまま
貴方の声に反応した係員が慌てて動くのだろうが
普通に救急車を呼べば、目につくことは違いない。
今のこの状態で暴行が明るみに出るのも如何なものか。

そも、貴方に命じたのは過激派の集団だ。

一先ずは命に係わる事はないだろうとの判断のもと
取り調べの終わらぬ罪人は、応急手当を受けてから
牢の方へと戻されていくのだった。

その事を貴方が知るかは、今は分からぬままだっただろう――
(-421) 2023/10/01(Sun) 20:27:45

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「まあ、見回りとかでちょこちょこ会う程度の仲だよ。
ガキ共の面倒見てくれてたしな。」

彼女の持つ一面しか、この男は知らないから。
真っ当な付き合いだったろう事だけは分かるだろう。

「不吉な事言うなよな…全く。
もしそうなったら、何が何でも止めてやるさ。
俺に言った事を後悔しても知らないからな。」

なんて笑うのは冗談交じりで
けれど、任された、と確かに頷いてみせた。

「ともあれ、助かったよ。歩き回るなら気を付けろよな。
また会おうぜ、ルチアーノ。」

次で会う時はきっと食事会で。
此処まで世話を焼いてくれた貴方に礼を述べながら
男は病院まで担ぎ込まれるのだろう。
(-426) 2023/10/01(Sun) 20:34:03
ニコロは、幸福の為に、これからも歩き続ける事を決めた。
(a54) 2023/10/01(Sun) 20:52:16

ニコロは、月桂樹の花を、ゴミ箱へと捨てた。
(a55) 2023/10/01(Sun) 20:52:59