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【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 如何説明されたところで俄かには信じ難い。 けれどそんなことはどうだって良くて。 そんな胡散臭いものに縋ってでも彼が 俺を手に入れたかった事実さえあれば十分だった。 彼を愛していればこそ、 真っ当な道に戻れるよう促すべきだ。 普通ならそう考えるのかもしれない。 そうだろうなとは思う。けれど…… 自分の為に踏み外してくれるのが嬉しくてたまらない。 戻れなくなってしまえばいいとすら思う。 この感情が、この執着が、正しいなんて思わない 彼に幸せになって欲しいと思わないわけじゃない けれど、それ以上に あの日、向き合うでなく離れることを選んだ事が 痼になっているのだと思う。 二度と離れて行かないように 共に戻れないところに堕ちて欲しくて。 ] (*0) 2022/05/25(Wed) 21:53:31 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 拒絶とは違う視線の逸らし方に勝利を確信する。 やはり彼が求めるのは可愛い路線でいいらしい。 いや可愛い路線ってなんだ。知らんけど。 自分に『可愛い』なんて評価が当てはまると思えないが 彼にとって『可愛い』と感じるのが何なのか そのへんは試行錯誤していくより他ないのだろう。 望む通りの俺に寄せる努力は元よりそれ程苦じゃない。 なんぜずっとそうして生きてきたのだから。 母相手だと息苦しくなってしまったのは 挫折してしまったこともあるけれどそれ以上に 挫折を受け入れようとしない母にこれ以上 何かを望まれたいと思わなくなってしまったからだろう。 彼にの望まれ続けるためなら、幾らでも 彼の望む俺になりたいとすら思う。 たとえそれが『可愛い成人男性』だなんて なかなかにパンチの効いた題材だろうとも。 ] じゃあ気のせいかなぁ。 誠丞さんが冷えてるのかも。 あ。あと、……ぐっすり眠れたのとはべつに その……ちょっとだけ、おなかいたい、かも。 してる時はあんな気持ちよかったのになぁ。 (*1) 2022/05/25(Wed) 21:59:07 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威ふふ、……なんかまだ誠丞さんの入ってるみたいな けど足りなくてむずむずするみたいな へんなかんじ、する。 [ 苦痛を訴えるでなく、すこしだけ気恥ずかしそうに白状を。 シーツで半端に隠れた下肢を……そこに感じていた何かを 愛おしむみたいにそっと撫で摩って、 伏せ目がちに、はにかんだ笑みを滲ませた。 まーーー内臓あんだけ弄り倒せば腹痛くらいしますよね なんて可愛げのない本音すら『可愛い』に分類されるかは まだ未知数なので、飲み込んで黙っておく。 彼なら可愛いと言い出しそうな気はするけれど 飾らず演じない俺を好んでくれればそりゃあ嬉しいけれど だからといって努力を怠って良いかといえば それは完全に別の話だ。 最初くらいは保険をかけて、猫を被っておく方がいい。 ] (*2) 2022/05/25(Wed) 22:00:45 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威[ 現状に関し熱心に説明されても一向に信じる気は起きない。 真実であることの証明のように晒された器具だって 手が込んでるね、としか思えないし。 ただ『信じて欲しい』と言わんばかりに一生懸命な彼が 可愛らしくて、愛おしくて だから言葉を遮ることなく大人しく説明を聞いていた。 真面目だな、もしその説明が全て真実だとしたら ……いや、たとえ嘘だとしても 俺が信じるか信じないかなんてどうだっていいだろうに。 それでも信じて欲しいのか、俺に。 現状が実質監禁と同じであることは 直接言葉にされずとも何度も念を押されている気がする。 逃がさないと伝えたいにしては 狂気もなく、それを吹っ切った甘さもない。 ただ切実に、淡々と説明する様は…… ああ、そうか。 独り、なんとなく納得する。 赦されたいのかもしれない、と。 ばかだなぁ。 愛おしいと同じ色の感情が溢れる。 ] (*3) 2022/05/25(Wed) 22:08:10 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威夢や妄想の次は詐欺が浮かぶけど。 誠丞さんが信じてるなら、信じるよ、俺も。 けど……べつに誠丞さんちに攫って閉じ込めてくれたって 俺は喜んで監禁されたんだけどな。 ああでもそれだと公になった時うちの両親が面倒くさいかぁ。 ……ざんねんだな、誠丞さんち、行ってみたかったのに。 [ ばかだな、俺がどれだけ貴方を好きか全然わかってない。 けれどそんなところが可愛らしい。 信じられない?不安なのかな、嬉しいな。 拒まれることを不安に思うくらいに 俺を求めているんだろうか。 赦すどころか喜んで受け入れるのに 真実でも、嘘でも、 貴方が与えてくれるものなら、なにもかも。 ] (*4) 2022/05/25(Wed) 22:09:17 |
【赤】 入院中 阿出川 瑠威ね。いつか、連れてってよ。 外出許可出せるくらい、俺を信じる気になったら。 それまでいいこにしてるから。 [ 真面目な彼をここまで追い詰めた理由が、 『左目を治したい』だけじゃないことくらい わからない程頭が回らないわけじゃない。 あの時、飛び降りなくてよかった。 彼が止めに来てくれた瞬間に 彼の目の前で、彼の記憶に焼き付くように 飛び降りてしまわなくて本当によかった。 本当に「ただ風に当たっていただけ」だったのに それだけのことでこんなにも俺に執着してくれる今が幸せで 生きたまま味わえる幸福に酔い痴れる。 貴方が俺を愛してくれる限りは 死ぬ気なんか、微塵もないけれど きっと彼はまだ信じられないのだろうから。 俺がいなくなるかもしれなかっただけのことに こんなにも恐怖を覚えてくれていることが嬉しい。 可哀想に。愛おしむのと同じ温度でそう思う。 俺に囚われてしまった、彼に。* ] (*5) 2022/05/25(Wed) 22:11:03 |
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