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【人】 大図書館の司書 オベロン―大図書館― 傍らに置かれた、まだ湯気の立つマグカップへと手を伸ばして、ゆるりと口へと運ぶ。 注がれたココアの濃厚な香りが鼻を抜けて、次いで舌の上に砂糖の程よい甘やかさが広がる。 喉を鳴らして飲み込めば、ココアがお腹の中に落ちてじんわりと暖かさが滲む。 それから、手にした本を1ページ捲り、文章に込められた書き手の思いに馳せる。 マーリン様にキャメロットの防護術式として編まれてから1000年、繰り返された行為。 私は自立し、思考する魔術式。 自らを組み替えて、あるいは取り込んで、不要な部分や古くなった部分を削除する。 そうやって、キャメロットが建立されてからずっとこの場所を防護してきた。 キャメロットの図書館は、私のお気に入りの場所だ。 書き手が文字に込めた夢や願い、それらを想像し、私も同じものを脳裏に描く。 今日選んだのは、かつてあった物語。 キャメロットを建立した三人のお話。 (1) 2023/06/18(Sun) 21:33:28 |
【置】 大図書館の司書 オベロン1000年前、キャメロットの決戦において、アーサー、パーシヴァル、マーリンの三人は魔術王モルドレッドの討伐に成功した。 彼等は溢れんばかりの栄誉と莫大な富を贈られた。 アーサーは富の全てを、魔術王との戦いで帰る国を失い、家族を失い、生きる術を失ってしまった人と魔族とに注いだ。 彼等の為に剣を振い、盾となり、やがて年老いて剣を握る事が叶わなくなった彼を、今度は彼に救われた者たちが支えて、最後は多くの涙と共に見送られた。 (L0) 2023/06/18(Sun) 21:34:28 公開: 2023/06/18(Sun) 21:35:00 |
【置】 大図書館の司書 オベロンパーシヴァルは自身に富は不要として栄誉だけを胸に、ただ静かに故郷の森へと帰っていった。 彼は森に生まれた子供たちへ、自身の経験を語り継いだ。 誰かを愛し、そして愛される事。 傷付けるのではなく、耳を傾ける事。 やがて彼の魂は昇華され、肉体は大地へと還り。 彼の言葉は今もなお多くの仔らに語り継がれている。 マーリンは富も栄誉も無用として、ただ一人でいずこかへと去っていった。 彼は今なお、どこかで魔術の研鑽を続け、アーサーとパーシヴァル亡き世を見守り、闇が世界を覆う事を防いでいるという。 誰にも知られる事なく、誰に栄誉を贈られるわけでもない。 かけがえの無い友が護り抜いた世界を、護り続けているという。 (L1) 2023/06/18(Sun) 21:36:19 公開: 2023/06/18(Sun) 21:40:00 |
【人】 大図書館の司書 オベロンそっと、本を閉じる。 彼等が成し遂げた偉業、そしてその後の物語。 彼等は魔術王を討った後も尚、世界の為に力を尽くし続けた。 彼等が何を望んだのか、私にはわからない。 けれど、きっと彼等の望みはキャメロットという形で叶ったのだろう。 ゆっくりと、マグカップを口へと運ぶ。 さて、次はどの本を読もうか。 (2) 2023/06/18(Sun) 21:37:09 |
大図書館の司書 オベロンは、メモを貼った。 (a0) 2023/06/18(Sun) 21:58:04 |
【独】 大図書館の司書 オベロンいつものちょっとした裏設定のコーナー と言いつつ今回は大体wikiに落とし込めたので、そんなに重要な話はないんですが Qなんで地下への抜け道が複数あるの? A 設計担当だったマーリンが趣味に走った 。抜け道は避難経路としての意味もあるので、あえて残されています。 学園関係者以外には見つけられません。 闇の品が置いてあるのも、実際に目にする事で恐怖を風化させない事と、本当に命に関わる場合の非常手段、そして「命を賭けるほど強い目的があるなら使っていいよ、死ぬかもしれないけど。」と、マーリンの計らいで残されています。 もっと危険なものは、更に地下深くに封印されていますし、手に入れた物を使って誰かに危害を加えようとした場合は、防護結界が発動します。 どれだけ強力な闇の魔術を使っても、オベロンの防護の方が強いです。 結果、キャメロットでは「闇の品は実在し、とても恐ろしい」と認識されており、マーリンの意図通りとなっています。 (-0) 2023/06/18(Sun) 22:07:24 |
【独】 大図書館の司書 オベロン地下の人の話はモルドレッド、モーガン、ヴォーディガンのお好きな人で想像してもらえれば。 個人的には王道のモルドレッドが好きですね。 (-1) 2023/06/18(Sun) 22:08:15 |
【独】 大図書館の司書 オベロン怖がられているけど、マーリンの方針で特に秘匿はされてない 周囲に奇特な目で見られるけど、出入り自体は特に制限されていない 興味の無い人を無理やりに連れて行こうとすると防護結界の対象になる ぐらいかな (-104) 2023/06/22(Thu) 2:25:36 |
【置】 大図書館の司書 オベロン―キャメロットの地下について― かつて、マーリン様は仰られた。 「『脅威』とは、覆い隠して見ない振りをするものではなく、その恐ろしさと、確かに存在するという事を常に認識するべきである。 闇の魔術に対してもまた同じ。」 と。 マーリン様が魔族として、闇の魔術に長く触れて来た故の判断でもあるのだろう。 そして、マーリン様はこうも仰られた。 「危険を認識し、それでもなお探求を止めぬ――命を懸ける願いがあるなら、私にすらそれを止める権利はない。 ただし、 ただ他者を傷つける事を目的とした者。 無知に付け込んで、闇に引き込もうとする者。 そうと望んでいない他者の心を操り、闇に堕とそうとする者。 これらは皆、 城の防護結界に弾かれて学院に踏み入る事叶わず。 これが闇の魔術に対する鉄則、そして秘匿されずに公然とキャメロットの地下に置かれている理由だ。 (L2) 2023/06/22(Thu) 2:56:14 公開: 2023/06/22(Thu) 3:00:00 |
【置】 大図書館の司書 オベロンそして、私には管理者としての権限と力がある。 如何な闇の魔術とて、私の防護を破る事は出来はしない。 どれだけ強力な魔術を用いても、鉄則に反するのなら一方的にはじき出すことが出来る。 逆に言えば、 鉄則に反しないならば地下に出入りをしてもお咎めなし という事でもある。事実、そういった生徒も少数ながら在席し、どんなルートを通って地下を出入りしているかも把握しているが、それを止める事はしない。 とはいえ、キャメロットでは闇の魔術の危険は周知されている。 周囲から奇異の目を向けられたり、恐れられたりする事は避けられないだろうけれど。** (L3) 2023/06/22(Thu) 2:56:47 公開: 2023/06/22(Thu) 3:00:00 |
大図書館の司書 オベロンは、メモを貼った。 (a50) 2023/06/22(Thu) 2:59:57 |
(a51) 2023/06/22(Thu) 3:10:27 |
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