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【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー「そりゃあまた。のうのうと暮らしてるように見えて、鬱憤溜まってんのかね」 「見る分には痛快だろ、やってみろって言われたら―――それは、絶対にNoだけどな」 無論、全員が全員そうとは限らないだろうが。 しかしこうして集まる人々の群れを見る限り その人気ぶりがうかがえるというもの。 そして年を食ったといえど、男のロマンというものは理解できる。 話を聞くたびに、興味を惹かれるのはそのせいなのだろう。 前の方に向かうのなら、この男の雰囲気と人相で自然と人が避けていくので ほんの少し容易だったかもしれない。 それでも、きっと周りの人の熱気はすごいのだろうが。 君に案内されたコースを見下ろす絶好の位置。柵の前に立ち、指差す方向を目で追っている。 慣れた手つきでビール瓶の蓋を開けて、ぐいと口の中に流し込み。君の話に小さく笑い声をあげた。 「馬も人もタダじゃねえってのによくやる……過激なもんほど良い娯楽になるってのは、間違いじゃないって子った」 「……そうだな、この後どう過ごすか決められる権利。なんてな。 何でもいいぜ、負ける気はしない」 何となく今日は、仕事の事を忘れたい気分だった。 馬は、狼のあしらわれた旗の地区のものを選んで、君の返事を待つ。 (-64) 2022/08/15(Mon) 2:22:03 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「リカルドにも釘を刺された。 いつまで経っても赤ん坊扱いしやがって」 自分の機嫌くらい自分で取れる―――と言えたらよかったのだけれど。 君たちがいなければもっと落ち着くのに時間を要していただろう。 自分がいつも以上に感情のコントロールが出来ていない事は分かっているが、素直に認めるのは嫌だった。 そういったところは、昔から変わらないのだ。 「さて。誰のことだろうな。 そんなことをすれば、成す術もなく潰されるのがオチだろうよ」 これは、もうひとりの幼馴染に言われたことだ。 本当に、2人して同じことを言う。 「……でも、まあ。 そんなバカがいたとしても、俺たちは大丈夫だろ」 「3人でこれまでやってきたんだ。これからもやっていけるだろ」 (-66) 2022/08/15(Mon) 2:31:53 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ/* 拝啓墓下様、 夜魔でございま〜す!!!!!! せっかくロール的に亡くなられた方との会話が可能な役職なので、 もし宜しければお話に伺いたいのですが、ご都合いかがでしょうか? 前置きとして、 こちらは死者の声は聞こえるし姿も見えてOKな霊感持ち……なのですが、 それら全てを自分に都合の良い幻聴や幻覚の類だと解釈しているPCです。 なのでお話した事はあんまり本気にしない……かもしれないです。 また、生存者への伝言なんかもPLとしては物凄く承りたいのですが それを伝えた所で信じる奴が居るか?という顔をPCはすると思います…… 頼む場合は上手く説得して頂けたらと思います。こちらも最大限譲歩はします。 声が聞こえる、姿が見えるなどこちらが何処まで認識できるかは そちらに都合の良い感じにしてくださって大丈夫です。個人差があっていい。 触れられるかは……解釈次第ということで? 長くなりましたが、こちらからのご連絡は以上です! ご都合宜しければお話を聞かせてください。Ciao…… (-80) 2022/08/15(Mon) 4:58:19 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 無風 マウロマフィアにお墓は立てられるのだろうか。 便宜的に弔われた場所があれば、そこへ。 なければ、アジトの、貴方が良く居た場所へ。 それもなければ、きっとどこか、人気のない場所で空を見上げて。 女は、貴方とそれほど関わりがあったわけでもない。 ただ、同じファミリーの一員であったというだけ。 墓参り、なんて、する間柄でもなく。 でも。 「…………………。」 「………馬鹿ね。」 少しだけ目を伏せて、冷え切らない言葉を呟いて。 そうして、誰も来ないうちに後にした。 女はノッテ・ファミリーの事を愛してた。 (-93) 2022/08/15(Mon) 10:37:33 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ「アレって楽しいのかな……でも一世一代の戦いって感じで、やってる側は本気だよな。 そこにしかない生き方っていうのはさ、結構アツいじゃん」 前へ前へ行く人並みを、並んだり縦にはぐれかけたり。 ぎゅうぎゅうにならずには済んでいるから、かなり良い位置を取れはするのだろう。 そばの屋台からオーソドックスな具の挟まったパニーノをふたつ買う。 ついでのように栓抜きを借りてビール瓶の王冠を抜いた。 ポン、と軽い音を立てて転がっていった王冠はもう足元には見えないけれど、 みなそうしているからと構った様子もなし。祭りの雰囲気に酔っているかのようだ。 「いいね、オレもそれでOK。でも勝ったらこれでお別れ、なんてのはヤだな。 どうせならもうちょっとだけ、アンタと過ごしたい。 ……ソニーって呼んでよ、名字まで教えるのは野暮ったいでしょ」 暗がりの空から振る人工光は、何もかも明らかにするには頼りなく。 馬のコンディションを眺めていた目はふ、と相手の方を見て、仰ぐような上目遣いで小さく笑った。 選んだのはがちょうの旗の地区のもの。 何日も続くレースは、けれど毎日がまるで本番勝負の熱さで盛り上がる。 一斉に走り出した馬は乱闘のように砂地の馬場を走り抜ける。 馬体の熱気が上がってくるほどに激しいレースは、抜き差し走って、駆け抜けて。 ほとんどタックルするように漸近した馬の群れがゴールを目指し――…… 勝ったのは、がちょうだ。 → (-102) 2022/08/15(Mon) 12:09:42 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ「caspita!」 ゴールを真っ先にくぐった馬の装いを見て、心の底からはしゃいだような歓声をあげた。 賭け自体は、どうやら心底好きなことらしい。 (-103) 2022/08/15(Mon) 12:12:04 |
【秘】 piacere ラウラ → 無風 マウロ女は無意識に、貴方の影を探している。 「………マウロ様、」 揺らぐ視線のまま玄関口方面に歩いて、小さく名を呼ぶ。 それに応える声はないから、虚しい響きが残るだけ。 「……ラウラ、は」「……、」 「……………マウロ様のお役に、……立ちたい です」 いつものように見下ろす視線もなく、煙の匂いもここには無いのに。 何故だか胸が苦しくて、そっと目を伏せ 胸に手を添える。 ツィオ様の問いに答えを見つけられないまま、今がある。 貴方があの問いを己にするなどとは思えないけれど。 「……………好きです、よ。……マウロ 様、」 この言葉はきっと、メイドマンである彼らに告げた意味合いと同じだが。 己にとってこの感情にその名前をつけることが正しいか理解は出来ないままだが。 それでもなんとなく、普段は伝えずにいたそれを言葉にして……。 ──そっと、その場から立ち去るだろう。 貴方も、他の誰も知らない女の姿が、そこに。 (-127) 2022/08/15(Mon) 21:38:55 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 無風 マウロ/* 御機嫌よう運営です。 ロールフックを得られる席をもぎ取ってしまった奴でもあるので、「ロール欲が有り余っているけどここまで関わりなかった生者に新しく声をかけるのもな…」という状況でしたらロッシがお相手しますよの御声掛けに参上しました。 気の回し過ぎでしたら聞き流してね。「現在までの関係性で十分楽しんでるよ!」とか「遠慮なく生者に凸っているよ!」とかなら、あ〜よかった〜( ´▽`)って夢に去っていくので。 そんな感じです。はちみつメガネ様におかれましてはいかがなものでしょうか? (-131) 2022/08/15(Mon) 22:04:22 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「俺がマウロを頼むぞってベビーシッター扱いしたときは 眉間にシワ寄せてたのに随分と律儀なやつだな、あいつも」 ある意味、あいつが居ることが、俺たち三人の鎹でもある。 俺たちのバランスはそうやってできていて、 何か一つでも欠けたり食い違えば別の形になってしまう。 昔から――そういう関係性だった。 「もし、そういう奴に会ったら伝えといてくれ。 そういうヘマをして潰されたやつに流す涙はないし、 俺も、リックみたいなやつも、大して動揺もしないし、 指さして笑ってやることになるってな……」 軽く笑って、付け足す。 「大丈夫、か――俺はともかく、リックは――。 その3人でやるために、随分と本気みたいでな。 お前をメイドマンにするために、色々やってるみたいだぞ」 愛されてるな、子猫ちゃん、と笑う。 (-132) 2022/08/15(Mon) 22:12:03 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「幹部になったとき――右腕がお前で。 左腕が、俺だとさ――。 随分、マフィアが抱く夢にしちゃ大きいって笑ったが」 そのバカみたいな夢に、 真剣に向かおうとしているバカのことを、 俺は少なくとも嫌いになれないが。 (-133) 2022/08/15(Mon) 22:13:49 |
【秘】 無風 マウロ → 鳥葬 コルヴォ/* 夜魔様〜〜〜〜!!!遅くなってすみません! ノッテの顔見知りですっとお話に入れそうですし、是非お願いします! 声が聞こえても姿が見えても大丈夫です………が! 描写で悩まないように、見えてた方が有難いのでそのようにさせていただきますね。 素直なPCではないので、こちらとしても本気でとらえられない方が都合がいいのかもしれないです。恥ずかしいですからね! ゆったりとお話させていただければと思います、よろしくおねがいします〜! (-183) 2022/08/16(Tue) 16:14:19 |
【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー「盛り上がるってことはそうなんじゃないのか? 好戦的な人間が集まってるだとか、やる時は本気だとか。プロレスみたいなもんだろ」 「嫌いじゃあないな。俺も」 何かを食べる気分ではなかったから、君が食べ物を買いに行ってるのは横目に見て。 戻ってきたのを確認してからは 周りの熱さにあてられたかのように、飲み物を頻度高めに流し込んでいる。 「は、奢るって言ってただろうが。暫くはの身に付き合ってもらうつもりだったっての ……、マウロだ。今日一日は、祭りの空気に乗っかってやろうぜ ソニー」 何となく、年下の後輩と過ごしているような気持ちで。 笑った顔に、ほんの少しの穏やかな笑みを向ける。 狼がガチョウに負けてたまるかよ。なんて軽口を叩いていたけれど。 ほんの短いコースを、全地区の馬が駆け抜けていく。 殆ど団子状態の馬群がゴールに突っ込んで。殆ど馬身差なんてなかっただろう。 ハナ差、クビ差。もうひとつ妨害が入っていれば結果が変わっていたであろうレースの結果は。 負けたのにもかかわらず、青年は悔しそうな声を上げつつも 楽しそうに笑っている。 「Porca puttana! ああ……負けた負けた! でも、……いいもん見たな。良いレースだった」 「ソニー、お前の勝ちだ。お前には勝ち馬を見る目があったってわけだ」 (-186) 2022/08/16(Tue) 17:02:47 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ/* お忙しい中ありがとうございます。ほんとうに大変そう。(匿名呻きを見る) では姿も見えるし声も聞こえる、という事で 後ほど秘話で改めてお伺いしたいと思います。 話半分な感じで軽くお話できたらと。どうぞよろしくお願いします。Ciao! (-188) 2022/08/16(Tue) 17:05:05 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ或いは、あなたの遺体が発見されたと報告があった裏路地。 或いは、アジトの中の、あなたに割り当てられた場所。 或いは、いつかの岬。 喪服姿の掃除屋は、ふとした時にその場所を訪れた。 そこに何があると思ったわけでもないけれど。 「………なあ、マウロさんよ」 嘆息混じりに、誰に言うでもなく零す。 そこに誰が居るとも思ってはいない。 無宗教者は死後を信じない。ただ死者を想うだけだ。 「必要とされていたあんた達が、なんで先に行っちまうかな。 あんたのやり残した事は、 どうにも随分多かったみたいじゃないですか」 一つ溜息を吐いて、下向いていた視線を緩慢に上げる。 何かそこに見えたものが、聴こえたものがあるかなんてのは それに意識を向けたその時にならねばわからない事だろう。 (-217) 2022/08/16(Tue) 21:49:20 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「何だかんだ……頼めば何でもしようとするところがあるからな。 良くも悪くもそういう奴だろ」 人に頼れとは言うが、リカルドは抱え込みすぎるところがある。 その荷物の一部を勝手に取っていって、代わりのクッションを投げ込む。 そうやれていたのが、俺たち3人だった気がする。 小さい時にリカルドが花瓶を割ってしまって。 彼が一人怒られたらどうしようと思って、マウロが庇おうとリカルドの前で棒を持って仁王立ちになっていたり、ツィオが先生に先に話を付けてくれたりして。 結局先生は怒らなかったのだけれど、子供の頃からそういった連帯感が自然とあった。 「耳にタコができるくらい言い聞かせておく。 "そんな薄情な奴らがいるらしい"ってな」 こちらも笑って。 「はは。よくやる」 「そう簡単には変わらないだろうよ、それこそ―――アイツが、組織を変えられる位昇進しないとな。 何年かかるか分かったもんじゃない、正気かよ」 血統問題は、この社会において最も重要視されているものだ。 他のファミリーの耳にでも入ったら、此処は確実に下に見られることだろう。 だけれど、それでも。と思うのは自分も同じだ。 友がそう思ってくれているのは、悪い気がしなかった。 ▽ (-228) 2022/08/16(Tue) 23:13:44 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「ハッ、馬鹿言えよ。 あいつが幹部になって、此処を変えるなら――― 俺たちは背中を預ける同列の存在になる。 右腕ってのはな、部下に付ける称号なんだよ。俺はあいつの部下なんて御免だね」 ならば、この男は。もう一つ上の夢を口にするのだ。 アイツと自分は上司と部下で終わるような関係でいたくなかった。 お前もそうじゃないのか?という視線を送って。 (-229) 2022/08/16(Tue) 23:16:11 |
【墓】 無風 マウロ【自室】 主を失った部屋には、ほんのりと煙草の残り香。 家具は最低限のもののみが置かれており、殆ど物が置かれていない。 使用感のあるものと言えば、黒のテーブルに置かれた灰皿。 そろそろ捨てるべき量の吸い殻と灰が積まれている。 その脇には、写真立て。 写真には、3人の子どもが写っている。 笑顔の男の子に、少し困ったように笑う男の子、そして、口元をへの字に曲げている男の子。 並んで撮影をした時の、少し古くなった写真だ。 そして、ベッド脇のサイドテーブルに、書きかけの便箋。 何の色のもついていない、シンプルな白のそれに、汚い文字がいくつも並んで、塗りつぶされて。 床には書き損じの便箋がいくつか転がっている。 ちらりと見える内容は、仕事に対するメモ―――あるいは、アドバイス。 結局まとまりきっていなかったのだろう。 この数日で書き上げるつもりだったのかもしれない。 しかし、この部屋に主は戻らない。 この部屋にあるものが、主の手によって何かを為すことはもう二度とないのだ。 (+5) 2022/08/16(Tue) 23:28:00 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「あいつは、あいつにどうして周囲が甘えたがるか、 あいつが迷惑を掛けられた時にどういう顔をしてるか、 一度確かめてみろよとは言ってる」 そういうのが楽しいやつらが、 ましてや幼馴染に居るなんていうのは、 あいつにとって不幸であり幸福なことなのだろう。 いつだって、俺とマウロの貧乏くじを押し付けられるのは、 一番面倒見のいいあいつだった。 「今どき、女と寝た後の寝物語でも、 もう少し現実的な夢を語るだろうにな。 頭の出来が俺たちと違うのかリックはそれを本気で信じてる 古い知り合いとしては冷たい水を浴びせてやったほうが、 あいつの為かは今度議論しよう」 マウロも。 丁度らしさが戻って来たような笑みがこぼれ。 少しだけ安心をする。 ▽ (-240) 2022/08/17(Wed) 0:11:51 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロより、大きな大言壮語を聞くと、 珍しくぶはっ、と昔のように屈託なく笑い。 「おいおい。 同じ釜の飯を食ったくせに、 どうして俺以外のやつらはこう 自分の未来にロマンチストに育ったかなー」 目元の涙を拭い付け加える。 「生憎、俺は女意外にロマンを語らない主義でな。 賭けにしよう。 そのお前のでかい夢が叶ったときは、 俺がお前に煙草を一箱奢る。 お前の夢が頓挫した時は、 ――お前が俺に煙草を一箱奢りなよ」 きっとその煙草の味は、格別なものになるだろうと思ったから。 (-241) 2022/08/17(Wed) 0:12:15 |
【秘】 無風 マウロ → 鳥葬 コルヴォであるのなら、あなたが足を運んだのは三日月島の岬だったのだろう。 誰の物でもない島。何にも汚されていない、人々の憩う場所。 何より、一人になれる場所だ。 だから、あなたの声を他に聞くものはいない。 強いて言うのなら、地面に寝そべる黒猫くらいのものだ。 「初耳だな」 「必要とされてるなんて思ってなかった。俺は混血児だからな」 そんな声が、もしかしたら隣から聞こえてくるのかもしれない。 会議で見る時よりも、随分と落ち着いた声色。 ボスはともかく、頭の固いお偉い様方には白い目で見られていたことを覚えている。 そのおかげで、メイドマンに昇格できていないことも。 だから、他の誰が認めてくれていたとしても。 (-255) 2022/08/17(Wed) 2:11:46 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「今の今まで確認できてないだろうな。 あいつは誰かと喋りながら鏡なんか見られないだろ」 「失礼だって、顔を逸らせないんだ」 いつだって気ままな自分達に振り回されて、困っていただろうに。 まあ、この年になっても。それを悪かったと告げたことはないのだけれど。 それはきっと、それでも2人の事をリカルドがよく考えてくれているのを知っているからだ。 ▽ (-256) 2022/08/17(Wed) 2:27:14 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「突然変異を遂げたのはお前だってことだ。 そっくりそのまま同じ言葉返してやるよ、発情兎」 とはいえ、幼い頃からその片鱗はあったような気もするけれど。 少なくとも、自分達の前では確かにロマンのある話をしなくなった。 「はは、そりゃいい」 「もし頓挫したら、その煙草に特別に火を点けてやってもいいぜ。 人生で一度きりの大サービスだ」 もしそれがどちらに転んだとしても。 そうして同じように煙草を吸うことが出来たのなら。 きっと気分が良い結果にはなっているのだろう。 マウロも、そう信じていた。 「ま、そういう話をしにきただけだ」 「すっきりした。お前から話すことがなけりゃ、もう行くぞ」 (-257) 2022/08/17(Wed) 2:28:11 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「よし、決まりだ。火までとは随分サービスもいい。 リピートしたいところだな お前の屈辱に歪んだ顔で吸う煙草は、 また格別だろうな――」 また一つ、人生に楽しみが出来た。 くだらない世の中だ、くだらない楽しみ方をして、 然るべきだ。 キティちゃん 「そっちも餌場に困ってもゴミ箱漁るなよ、不機嫌子猫」 笑って言うと、マウロが尋ねて来る。 付き合いたての男女の機微か? と揶揄いたくもなったが、 ここは大人として、ぐっとこらえて。 一言だけ。 ▽ (-259) 2022/08/17(Wed) 2:51:04 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「性格悪いな、お前がロマンとやらを語る女に見せてやりてえよ」 なんて冗談を返して。 君と、もう一人の幼馴染と。 変わらぬ日々を送れることを信じて。 「おう」 「また明日」 これが。 マウロという男と、君の交わした 最後の会話になった。 (-261) 2022/08/17(Wed) 3:02:50 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ視界の端で、黒猫が涼しげな日陰で寛いでいる。 世間一般に不幸の象徴とされ嫌われる黒猫であっても、 誰に嫌な顔をされるでもなく、気儘に手足を伸ばす事ができる。 平穏で、長閑な場所だ。 「能の無い奴は、ノッテには不要だ」 ノッテファミリーは個々の能力を重視する。 それはメイドマン未満の構成員であっても例外ではない事だろう。 仕事を与えられるという事は、認められている事の証左。 何よりも、どのような形であれファミリーに属し続け、 そうして今日まで生き残っている事が実力の証明となる。 たとえ今は地位ある者であっても、 頭が固いだけで、相応しい力が無ければ何れは蹴落とされる。 きっといつかは誰もが事実を認めざるを得ない時が来る。 つまるところは、裏を返せば。 「あんたが何であったとしても。 居場所があるって事は、必要とされてたって事だ」 「あんたの居場所は、あったんですよ」 それは何れも客観的な事実として。 あったはずだったのだ。これからも。 溜息を吐いて、一度言葉を切った。 (-282) 2022/08/17(Wed) 13:34:57 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 無風 マウロ「もう少し時間潰しに付き合ってもらえます?」 寄せては返す波の音を遠くに聞いて、暫し下りた沈黙の後。 隣へ視線は向けないまま、あまり答えに期待してもいない言葉を 最後に聞いた時より、随分と落ち着いた声の主に投げ掛けた。 こちらからすれば相手は真実そこに居るわけでないのだから、 つまりは許可など取る必要も無い事ではあって。 「周りがどう思っているかは一度置いておくとして。 結局生きるなんて事は自己満足の連続だ。何にしたって、 あんたにだってやりたい事はあったはずでしょう」 「あんたはどうしたかったんですか」 或いは、ただ認められたかったのか。 或いは、ただ慕う誰かの為に力を尽くしたかったのか。 或いは、ただ自分の手の届く所にあるものを守りたかったのか。 飽くまで同じファミリーに所属する他人でしかない掃除屋は、 たとえばあなたの抱えた未練の類をどうこうしようだとか。 そんな立派な考えを持っているわけではない。 結局の所は、単なる時間潰しでしかないことだ。 (-283) 2022/08/17(Wed) 13:36:00 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロまだあつあつの牛肉の味わいをビールで流し込み、ホップの苦味で満たされたらまたパニーノを齧る。 食べ汚いわけではないが、まるで成人したばかりの食べ盛りみたいに屋台料理を口にするさまは、 良くも悪くも年の近しい人間だとはお世辞にも思われないかもしれない、なんて。 生和えを聞けたならいっそうに嬉しそうに頬骨の上に皮膚が持ち上がる。 屈託のない笑顔はやがてレースの熱気に飲まれ、馬の競り合いに一喜一憂していた。 レースを見守っている間、相手の眼下に見える青年は祈ったり拳を握ったりと忙しなく、 自分の勝ちが決まったなら祝杯とばかりに手にしたビールを一気に空にした。 手元の食事もレースを見ている間になくなってしまって、両手で祈るように瓶を握る。 街の裏側で起きていることとは少しも関係がないように明るく、賑やかで。 健闘を称える声が掛けられた時に見上げた丸い目は、相手の憂いとは欠片も関係ないようだったろうに。 「祭りの期間内にトライアル・ランと本番と、アフター・ランもあるんだって。 ほとんど毎夜、こんな感じ。競り合ってるのは馬同士じゃなくて地区同士だから、 日によって馬が替わったりもするけど……今日は運がオレに味方したみたい」 これで楽しさを見出したなら、相手もまた訪れるかもしれないと注釈を。 街の祭りを貴方がみとめたことを歓迎するように、期限良さそうにしている。 それで、と。一度視線がふいとそれて、上目遣いになるようにおそるおそる目を合わせる。 賭けに勝ったその内容を説明する、それだけのことなのにやけに焦れた間が空いてしまう。 空いた手が相手の手首を掴んで、くったりとしなだれるような力が掛かって、一歩距離を詰めて。 次いだ言葉は先までの気軽な約束とはもう少し違った、しっとりとした熱がある。 熱気で匂いなんてほとんど混じり合っているはずなのに、わずかに癖のあるアンバーが香る。 ほんの一瞬だけ、ジェイドの奥に陽炎のように揺れる熱が灯る。 「朝までなんて言わないからさ。もうちょっとだけオレと夜を過ごしてもらって、いい?」 (-285) 2022/08/17(Wed) 14:23:27 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 無風 マウロ一歩、また一歩と。 誰かが住んでいた部屋から遠ざかる音を響かせる。 ――残念だったなあ、全く。 これが落ち着きさえすれば、声をかけるつもりだったんだが。 三人でつるんでいた分、ツィオにもしなきゃなかったし。 あいつのこと自体はそこまで好きじゃなかったから、 特段気は進みはしなかったが。 お前は先代が死んだばかりの俺に昔の俺に良く似ていたよ 上げれば切りが無いが、少なくともそのあたりの奴よりはよっぽど。 愛想を覚えれば割といい部類の幹部にでもなれたんじゃないか? ひょっこり起きてくれでもすれば、言えることも多いんだが……。 「この穴はしばらく埋まらんぞ」 死人にかける言葉は少なくていい、 ありもしない未来を語る必要はないだろう。 戻ってくるのなら早くしろ、部屋なんて残してる暇はないんだ。 お前の代わりだっていらない。 精々ボスの面倒を見ながら首を長くして待っているんだな。 (-289) 2022/08/17(Wed) 17:56:36 |
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