人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


メイジ被虐 メイジ
フジノ被虐 メイジ
ロク遊惰 ロク

処刑対象:メイジ、結果:成功

糾問:ロクミロク
対象:ミロク、判定:人魂/裏切りの陣営

[犠牲者リスト]
該当者なし

決着:村人の勝利
追加勝利:恋未練

名前ID生死勝敗役職
技師 アユミmaster襲撃死
(2d)
勝利村人陣営:村人
  村人を希望
警官 ハルカゼハルカゼ処刑死
(3d)
敗北裏切りの陣営:人形使い、宝玉
  人形使いを希望
流転 タマオVellky舞台に居た
傷痕 メイジDT81処刑死
(5d)
敗北人狼陣営:凶狼、宝玉
  凶狼を希望
首枷 ニエカワkotorigasuki襲撃死
(3d)
勝利悪霊:恋未練、宝玉
  恋未練を希望
焦爛 フジノsym生存者勝利村人陣営:連れ星、宝玉
  連れ星を希望
療育 クレイシもちぱい舞台に居た
遊惰 ロク生存者勝利村人陣営:骸糾問、宝玉
  おまかせを希望
名無しの ミロクtoumi_処刑死
(4d)
敗北裏切りの陣営:人魂、宝玉
  おまかせを希望
失格 セナハラwazakideath襲撃死
(4d)
敗北人狼陣営:凶狼、宝玉
  凶狼を希望
恋心★ニエカワ



は、メモを貼った。
2021/07/11(Sun) 22:00:22

【独】 流転 タマオ

/*
ここは俺の城なのでうるさくするわよ。ところで今回みんな独り言控えめね。俺が一番やかましいのだわ。
(-0) 2021/07/12(Mon) 1:35:36

【独】 流転 タマオ

/*
それはいつもかも……
(-1) 2021/07/12(Mon) 1:35:55

【独】 流転 タマオ

>>1:-16 (胡乱タブから転載)
本官は職人ではなく駐在警官です。
婚姻はお断りします。
本官は職人ではなく駐在警官です。
(-2) 2021/07/12(Mon) 1:39:03

【独】 流転 タマオ

 
わかる(わかる

 
ドンガラガッシャン見たかったな。

 
殺してもらったね、おめでとう。

 
😉

 
レインボーカーニバルしてる……

 
せやな!!!!!!!!!!!

 
そうわね(そうわね

 
話していたらわかるものなのね……って思いました。

 
わかる(わかる

 
なんてこったい♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

      
 
どうして(どうして

 
時々真面目なの挟むのやめてほしい。いいぞ(いいぞ

 
わかる(わかる

>>1:-213あたりから
 
このへん面白いから見て
(-3) 2021/07/12(Mon) 1:50:42

【独】 流転 タマオ

 
やめろ(いいぞもっとやれ

 
アンタはよくやったわよ……

 
ふふ

 
警官になりたかったんだよ。

 
これ言わない方が良さそうだなって思ったら言わないよ!!!!!

     
 
言ってもいいかなって思ったら喋る。

 
いえ〜〜〜〜〜〜〜〜い

 
遺影〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜見てる〜〜〜〜〜〜〜

 
叶いますね、やったじゃん

 
わかる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
踊ってけ踊ってけ
 
Let's dancing!!!
(-4) 2021/07/12(Mon) 1:53:07

【独】 流転 タマオ

 
みんなそう(ザシュッ

 
なんや褒められていたのだわ
 
@ありがとう

 
あ〜〜〜〜〜〜〜ん

 
お前だけ特別ですよ

 
察しがいいな・・・・・・成程ね

 
やってもよかったんやで(?

 
アユミさん(ダミー)に秘匿送るのオススメわよ

 
わかる〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
なんや打ち間違ったかしら?

     
タマオのことなら殺してなかったわよ、まだ
(-5) 2021/07/12(Mon) 1:54:29

【独】 流転 タマオ

 
 
😉

 
な〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
この辺からのセナハラの独り言面白い

 
生をプレイする気で来ていたら食べたかったわ

 
……😌
 
……😉

 
アタリ♡

 
面白い事言うな、いいぞ

 
優しくして死んでみたかったな〜〜〜〜〜〜〜
(-6) 2021/07/12(Mon) 1:56:10

【独】 流転 タマオ

 
健康にいい呻き方しているわね

 
健康にいい呻き方だけどそれはそれとしてお前の気持ちは

     
めちゃくちゃわかるわ。

 
この音は床です。

 
それはそう

 
😉

 
おじさん・・・・・・

 
あああああ
(-7) 2021/07/12(Mon) 1:57:14

【独】 流転 タマオ

 
せやな(せやな

 
俺の画面では破壊されていないよ

 
そうなんですよ

 
……😌
 
……😉

 
ひとりRPを見える人に見せるのに最適!

 
どういたしまして😉

 
……😌
 
……😉

 
いいよ(いいよ

 
たべちゃおうね

 
羨ましいね。いい経験をしましたよメイジくん
(-8) 2021/07/12(Mon) 1:57:54

【独】 流転 タマオ

/*
とりあえず独り言を見てきたのだわ。
(-9) 2021/07/12(Mon) 1:59:59

【人】 首枷 ニエカワ

「………おじさんもアキラも、こっちにきちゃった……?」

キョロキョロと見まわしている。
(0) 2021/07/12(Mon) 13:13:08

【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク

生き延びる事は恥ずべき事。
生きて虜囚の辱めを受けず。

そう教わり、そう育った男は、己の身を恥じている。
それは死ぬまで変わらなかった。

「……牧師様のような事を言うんですね」

しかし貴方の言葉が、自分の救いになることを理解している。
けれども自分は救われるべきでないと、今も考えている。

「……。季節と言ってもね、
 常夏の島で生まれましたから。ああでも、」

許される事。想われる喜び。
全てをとうの昔に忘れた男は──、
いつか自分を許せるのだろうか。

「……その時こちらでは、鬼灯が実っていたそうです」

それは、誰にもわからない。
(-10) 2021/07/12(Mon) 13:18:19

【神】 諦念 セナハラ

雨が止んだ事に気付き、病院を出た。
泥濘に足を取られる事も無く、
地面を見下ろしながら歩いている。

ふと、地面の色が違う箇所に気付く。
商人は骨と一緒に埋める、と言っていたが。
ここである確証もなく、掘り返す理由もない。

……己が殺めた彼等の傍にいなくてはならない。
強迫観念にも似た思いが、男をそこへ導いたのかもしれない。
(G0) 2021/07/12(Mon) 13:40:18

【人】 遊惰 ロク

 嵐が去り雨があがれど、
 救助の手が届く迄にはもう少しばかり時間を要する。

 それ迄は生きねばならない。
 何せ恐らく残っているのは子ども達と己の三人きり。
 放り出す事は憚られた。……これ以上、死を見せる事も。

「――残ってても雨でやられちまってるかねェ……
 …………アー……ここは入っていいモンかなァ」


 ――という訳で、男は今日も生きている。
 これからは食事も多少は口にするのだろう。

 今はどうやら、探し物をしているらしい。
 独り言をぼやきつつ、院内をフラフラ歩き回っている。
(1) 2021/07/12(Mon) 13:41:56

【独】 遊惰 ロク

/*
>>G0
セ セナハラ… 下向いて歩いてる…元気出して……
それはそれとしてお前さん墓下チップ怖いんよ
(-11) 2021/07/12(Mon) 13:44:53

【独】 諦念 セナハラ

/*
笑顔以外はもれなく墓下チップよ
慣れると汎用性高いわよ、首無し
(-12) 2021/07/12(Mon) 14:05:09

【独】 流転 タマオ

/*>>-10
浅草のほおずき市もこの頃ですね、7月の9日10日。花は春の後半から夏の始めにかけて、実は夏の半ばから秋の始めにかけてよ。幅広め〜〜、とりあえずお盆の頃には実が生っているわ。
(-13) 2021/07/12(Mon) 14:41:59

【独】 流転 タマオ

/*
当方も最初、セナハラの墓下チップが出るたびにびっくりしていましたが、慣れたなぁと思います。文字を読んでいると表情の幻覚見えてくるわ。
(-14) 2021/07/12(Mon) 14:46:08

【独】 諦念 セナハラ

/* >>-10 >>-13
誕生日が決まっていなかったのでこんな返答に相成りました。
お盆〜残暑の時期をイメージしてます。
鬼灯の花言葉が不穏なのでそこからチョイス。
(-15) 2021/07/12(Mon) 14:57:56

【人】 被虐 メイジ

──曇り空に晴れ間が差し込んだ。
まだ道は塞がれたまま。助けがくるかもわからぬまま。
メイジの心も晴れぬままだった。

自分が騙した死者にまで、生きてほしいと言われた。
──もっとも、まだ半信半疑ではあるが。
それは希望を与えられているようで、呪いのようなものだった。

雨戸を開ける。病院内の淀んだ空気に
まだすこし湿った風が吹き込んだ。
(2) 2021/07/12(Mon) 16:42:25
メイジは、ミロクの死体を引きずって、手術室に運んだ。食料になりえるものは無駄にはできない。
(a0) 2021/07/12(Mon) 16:44:19

【人】 被虐 メイジ

「………重い……」


ずるずるとシーツに包まれたままのそれを引きずる。
ここに運んでくるまで、きっと誰かが
見ていてもおかしくはないだろうが、今更だ。

メイジはこれから"以前教わったように"
亡くなった彼や自分の手で殺した人を、食肉にする気だった。
(3) 2021/07/12(Mon) 16:53:33

【人】 遊惰 ロク

>>a0 >>3 メイジ
 探し物の途中、何やら引き摺る少年の姿を見かけた。
 シーツに包まれた、人間一人分程度の荷。

「――どこまでだろ」

 フラリと近付いて運ぶ先を短く問い乍ら、
 反対側に手をかけ、見かけより重たいそれを持ち上げる。
(4) 2021/07/12(Mon) 17:13:07

【人】 被虐 メイジ

>>4 ロク
「…………手術室」

ありがと、と手伝ってくれるあなたに礼を呟き
そのまま台に乗せるまで、一緒に運ぶだろう。
やがてシーツを外せば、その姿が露になる。

「晴れたけど……助け、いつくるかわかんないから。
 教わったんだし、……やらなきゃ、って」

「でも終わったら、お墓も作ろうと思うんだ」

メイジは、意を消してメスを握った。
この場には運んできたミロクと
もう一体、セナハラの姿がある。
後者を後回しにしたのは、メイジの気持ちの問題か。
(5) 2021/07/12(Mon) 17:50:28

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

ミロクの遺体を運ぶ二人を見た。
メイジが行うならまだ理解できるが、
ロクは心境が変化したのだろうか。
今の自分に手伝える事は何もない。
踵を返し、宿直室へ向かう。
そして卓袱台の上に置かれたままの封筒を見れば、
少し困ったように頬を掻いた。

「んん、どうしましょうかね……」

加担する人間が増えたのならば、遺書も書き変えた方が良いだろう。
死者の言葉が伝われば苦労しないのだが……。

「…………、いや」

ふと、生前の会話を思い出す。
まるで死者と話したかのような言葉。
彼なら、もしかすると。

手術室で処置を待てば良いが、
もしも自分の存在を伝えられてしまえばそれこそ恥だ。
少し考えて、貴方がひとりになるのを待つ事にする。
(-16) 2021/07/12(Mon) 18:18:14
セナハラは、廊下の奥からじっと手術室を見つめている。
(a1) 2021/07/12(Mon) 18:18:43

タマオは、「出待ちしているのかな」みたいなことを考えながらセナハラの背後を通り過ぎた。スイー
(t0) 2021/07/12(Mon) 18:35:33

【人】 遊惰 ロク

>>5 メイジ
 はいよ、と頷き目的地まで運び込んで。
 手術台の上、シーツを剥がされ露わになった死顔、
 それから左耳の飾りに目を奪われる。

「――、お前サン、ひとりでやるんじゃ骨が折れるだろ。
 おれにも教えちゃくれねェか」

 一つ瞬いて、視線を引き剥がして。
 少年に笑いかけてそう口にするとメスを手に取った。
 それから、静かに付け加える。

「……墓、つくんのも。手伝っていいか」
(6) 2021/07/12(Mon) 19:29:01
セナハラは、自分も霊の癖に滅茶苦茶ビビった。
(a2) 2021/07/12(Mon) 19:30:46

【独】 流転 タマオ

/*
霊をビビらして歩くなタマオ。いや歩いてないですじゃなくてね????
(-17) 2021/07/12(Mon) 19:31:59

【神】 首枷 ニエカワ

セナハラが視界に入る距離感でうろうろしている。
少年はミロクを探しているようだ。
(G1) 2021/07/12(Mon) 19:41:12

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

 少年と別れ、再び院内を彷徨いている。
 行儀悪くポケットに手を突っ込んでフラフラと歩く、
 その顔色は余り良くは無い。

 ――姿を認めたか声を掛けられたか、足を止めて。
 最後の別れ方、そして今は同じ行為に手を染めた後だ。
 一瞬だけ歪んですぐに戻された表情、
 その一瞬にはアリアリと。『気不味い』と書いてあった。
(-18) 2021/07/12(Mon) 19:49:59

【見】 流転 タマオ

■設定:
 警官になりたかった駅員。
 


 寂しがり。生前以前は人と交流をはかれない化生だった。様々なものを切り捨て、人間『×× 博』としての生を得る。その際に輪廻の輪から外れてしまった。妙にズレた気質と、色々と便利なことが出来るのは人外由来。

 現在は『×× 博』の生の記憶はないが、その内に思い出す。本人的には未だにこの世にある理由を「もう少し生きたかったなぁ」の未練と考えるが、実際は完全な死を迎えたくないから。

 人々の記憶に残りたい。「あの人いい人だったね」でも「あの人とんでもない人だったね」でもなんでもいい。警官だと思ってもらえればなお良し。比較的最近に根付いてきた誕生日祝いの文化は、分かり易く思い出になるものの認識。あと単純に嬉しい。

 これからも彼は今の生き方を続ける。今回のことを見届けたら、一先ず東京へ向かうようだ。
(@0) 2021/07/12(Mon) 20:09:51
流転 タマオは、メモを貼った。
(t1) 2021/07/12(Mon) 20:14:14

【独】 流転 タマオ

/*
見学、置き手紙の表示(xx:xxに公開)は出るけど、発言する時には通常発言に切り替わっちゃって置き手紙させてもらえないのだわ…参加者の特権ね…(?
(-19) 2021/07/12(Mon) 20:18:49

【人】 被虐 メイジ

>>6 ロク

「……。ロクさんがいいなら、いいよ」

教えるのと墓をつくるの、どちらにも頷く。
切り落としたもの入れるバケツや
包丁、必要なものを近くに置くと
手術台の照明に、穏やかにも見える死顔は照らされる。

「まずはね、手足を……切るんだ。
 それが終わったら、胴体、胸を開いて……
 中身を取り出して──……」

ぽつり、ぽつり、思い出すように説明する。
メイジは、一度、落ち着かせるように息を吸って、吐く。
余計なことをなにも考えないように
そして意を消したように、メスを肌に入れていく。
その手際はぎこちない。汗を滲ませながらも進める。
(7) 2021/07/12(Mon) 20:25:09

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

「……ああ、本当に見えるんですねえ」

あの時、普段ならば口にしないような本音を吐いてしまった。
こちらにも気不味さはあるが、
どちらかといえば申し訳なさが勝っている。
結局のところ、貴方の善性は守れなかったのだから。

「ね、共犯者さん。少し手伝ってほしい事があるんですよ。
 なに、貴方にとっても都合が良い筈です」

生前よく見られた笑顔が、そっくりそのまま浮かぶ。
此れが繕ったものである事は、
ついぞ誰にも知られないままだった。

手招きをすれば、律儀に廊下を歩いて宿直室へ向かう。
室内には入らず、廊下から中を指差した。
ニエカワの目の届く位置にいようとしているらしい。

「あれ、遺書なんですけれど。
 ここを出る時に、中身を書き換えて欲しいんです」

室内を覗き込めば、
卓袱台に一通の封筒が置かれているのが見える。
(-20) 2021/07/12(Mon) 20:40:33

【人】 遊惰 ロク

>>7 メイジ 
 説明を聞き乍ら、手順を想像して。
 メスを動かす少年の様子を案じたものの、
 兎も角己も手を動かそうと、目の前のそれに刃を向ける。

「――――――、
あ  」  

 からん。硬質な音。
 取り落とした刃物を拾い上げた。

 それから、何事も無かったかの様に事は進む。
 ツプリと刃を突き立て、ぐ、と力を籠める。
 それに合わせて、耳元、黒の十字架が揺れる。

 教わり乍ら、真似をし乍ら、
 死体をバラバラに――食らう為の“肉”へと変えていく。
 元々手先が器用な男だ。飲み込みも悪くは無い。
 滞りなく作業は進行されるだろう。

 その間、何を考えていたのか、いないのか。
 他のものが窺い知ることは難しい。
 男は、誰よりも隠す事が得意だったから。
(8) 2021/07/12(Mon) 21:27:13

【独】 遊惰 ロク

>>8
 一人の男の事を考えていた。

 交わした言葉を思い返す。
 贈られた言葉を嚙みしめる。
 未だ理解の出来ない事を考える。

 ふと、どこに埋めようかと思って。
 直ぐに答えは出た。

 ――あとで本人に聞いてみりゃァいいか。

 そんな調子で、
 只、目の前の男の事だけを考えていた。
(-21) 2021/07/12(Mon) 21:29:08

【独】 焦爛 フジノ

ふらっと散歩に行くような足取りでひとり、外へ出る。
ふわりと靡いた横髪を耳にかけ、常より早く流れていく雲の後を追うように、台風の爪痕が残る山道を歩いていく。

そして。

ごっそりと地面が抉れた箇所を、確認した。
その下に何があるか、フジノはよく知っている。
唇が弧を描き、その横をつっとなにかが流れた。

復旧作業はいつから始まるだろう。
未だ轟々と茶色く濁った水が流れる川は、村をどれほど流してしまっただろうか?
土砂はどれほど村を襲い、収穫を目前に控えた畑を押し潰しただろうか?
今年の夏、村は例年以上に飢えに苦しむだろう。
照りつける日差しと重たい泥、満たされない腹、滅茶苦茶になった住居。
それらを抱え、生存している見込みの薄い人々を探す作業はどれほどかかるだろう?

少なくとも、フジノが何処かへ消える時間は稼いでくれるはずだ。
膨らんだ腹をそっと撫で、踵を返す。
行きに包みを隠した木が無事だったことは、確認している。
回収して、ミロクの部屋の缶詰を貰って、そうして。

「……一緒に、行ってくれるかな?」

行ってくれるといいなと、思いながら。
フジノはゆっくりと病院へ戻っていった。
(-22) 2021/07/12(Mon) 21:42:32

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

「……そうなるなァ、
 お前サンがマボロシじゃなけりゃ」

 顔を見れたら幾らか言いたい事はあったのだけども、
 それらは一旦胸の内に押し留めることにして。

 軽い返事をして、常の笑い顔を浮かべる。
 カラリとした表情も軽快な口振りも、
 友を励ます内に身について、客席を前に磨かれたものだ。

「はいよ、なんだろ。
 むずかしいことじゃなけりゃァいいけども」

 手招かれ、少し後ろをダラダラと着いていく。
 傍目には一人で喋って歩いてる様にでも見えてンのかな、
 とチラと浮かんで、まァ今さらかと思った。

 辿り着き指差された先、医師を置いて室内に入る。
 封筒を手に取り、しげしげと眺めて。

「おれが読んでもいいのかい」

 卓袱台の前に佇んだ儘、廊下へ向かって声を投げた。
(-23) 2021/07/12(Mon) 22:47:03

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク


「どうぞ。特定の個人に宛てた物ではありませんので」

封筒には『此手紙を讀んだ方へ』と書かれていた。
封を開ければ、中には数枚の手紙が入っている。

『全て私が脅し關わらせた事です。』

という書き出しから、その遺書は始まる。
(-24) 2021/07/12(Mon) 23:09:56

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

『彼の御父上に金を借りてゐました。』
『出世拂ゐとゐふ話でしたが催促をされ、
 返すあてが無ゐのでやむなく殺めました。』

『食糧が足りなゐ中、
 私は嘗て彩帆で食べた肉の味を思ひ出しました。
 だうしても死ぬ前に再度味わひたゐと思ひ、
 明治君を脅したのです。』

『私が殺し、彼に處理を手傳わせました。
 つまり彼は壱人も殺してなどゐません。』

『大變申し譯無く思つてをります。
 私の命だけでは拭ゑぬ罪とは思ゐますけれども、
 明治君は被害者と云へませう。
 だうかご容赦くださひ。』

内容に目を通せば、概ね罪の自供と
明治明という少年への恩情を願う物であることがわかるだろう。
(-25) 2021/07/12(Mon) 23:10:46

【秘】 諦念 セナハラ → 遊惰 ロク

貴方が読んでいる最中であろうと、男は構わず話し続けた。

「貴方も関わってしまったでしょう。
 ですから書き換えて、新しい遺書を作って欲しいんです。
 他にも都合が悪い事があれば、全て僕が行った事に。
 余所者の行いにするよりは、説得力があるでしょう。

 ……ああ、家族はいませんのでそこもお気になさらず」

汚名に関して興味が無いのか、それとも慣れているのか。
男は淡々と、己を貶めるようにと告げる。
(-26) 2021/07/12(Mon) 23:12:02
失格 セナハラは、メモを貼った。
(a3) 2021/07/12(Mon) 23:49:02

失格 セナハラは、メモを貼った。
(a4) 2021/07/13(Tue) 0:00:24

【秘】 遊惰 ロク → 失格 セナハラ

「…………」

 カサリと音を立てて便箋を捲る。
 捲り乍ら、医師の声が耳を通り抜けていく。
 ――あァ、なんだ。と男は思った。
 やっぱりお前サン、脅してなんかいねェンじゃねェか。 

 アハ、と思わず洩れた笑い声をあげて。
 顔を上げ、頼まれた手伝いとやらを請け負う。

「死んだあとから弄られんじゃ、遺書も形ナシだなァ。
 ――わかった、必要がありゃおれが書き換えとく」▼
(-27) 2021/07/13(Tue) 0:02:03

【秘】 遊惰 ロク → 失格 セナハラ

 まァ、と付け加えて言う事には。

「あんましその必要もねェとは思うが。
 ――あのお嬢サンは“なにも知らねェ”ままなンだし。
 おれも、もう後のことは考えねェでいいからなァ……」

 先が無い事を仄めかし乍ら、続きに目を通している。
 時折、読めない字に当たって首を捻りつつ。

 
尤も、後の事を考える必要が有れども無かれども、
この話に関してはさしたる違いは無いのだろうけれど。
男は、己の責を誰かに負わせるつもりは無かった。
(-28) 2021/07/13(Tue) 0:13:10

【秘】 失格 セナハラ → 遊惰 ロク

男からすれば、貴方も充分に子供である。
生きるべきだと諭そうとして、

「……。まあ、自分の命ですから。
 自由にすれば良いと思いますけど」

自分が教わった事を思い出し、やめた。
死ぬべきだとされる事と、生きるべきだとされる事。
その二つに差など無い。
せめて貴方達には自分の意思で決めて欲しい、
男はそう願っている。

「そこに新しい封筒と糊がありますから、
 入れて封をしておいてください。

 僕がこうして頼んだ事は伏せたまま、
 メイジ君に渡して頂けますか?
 ……僕がここに居る、とは知られたくないもので」

小さく苦笑した。
彼に合わせる顔が無いのだった。
たとえ彼から見えないとしても。
(-29) 2021/07/13(Tue) 0:56:57

【独】 失格 セナハラ

/*
物理的に合わせる顔が無いチップにしようか悩んだ
(-30) 2021/07/13(Tue) 0:58:19

【独】 失格 セナハラ

/*
繰り返し誤字に気付いたので自決しときます ザシュ
(-31) 2021/07/13(Tue) 0:59:25

【人】 被虐 メイジ

>>8 ロク

瞬いた瞳が、あなたの様子を一瞥する。
その心中を察することもできない。
メイジは、あなたとこの男の関係を知らないからだ。

真っ赤に染まった手で、汚れるのも構わず顔の汗を拭う。
一度や二度で慣れるはずもない。
こみ上げてきそうになる胃酸を必死で我慢していた。

思い出す。友達をそうした時のことを。
バラバラにされた手足や骨や、内臓が、剥いだ皮膚が
バケツの中に溜まっていく。

もう生前の見る影もなくなっていく目の前の男
彼が死を選ぶことを、メイジは知っていた。

「……ミロクさんは、」

ふと思い出したことを、呟く。
なにか話でもしないと気が変になりそうだったのかもしれない。→
(9) 2021/07/13(Tue) 1:38:02

【人】 被虐 メイジ

>>9 ロク

「ミロクさんが生きることを望む人はいなかったけど
 死んで欲しいって望む人もいなかったって
 だから、死ぬことを望まれて嬉しかったって言ってた。
 ついでにオレたちを生かせるなら悪くないって……」

あまり色のよくない、汗の滲んだ面持ちで
オレたちってついでなんだって、とわずかに口元をつりあげる。
誰が彼の死を望んでいたかなんて、メイジは知らない。

「愛されたかったのかなぁ」


ぽつりと手を止めて、俯いた。ただの主観だった。

"人生最大の幸福は、愛されているという確信である"
彼が零していた言葉だ。それが死を望まれることと
直結するなんて、歪んでいると思いながら
メイジは否定ができなかった。

そうして、ひとりの男だった者は自分らの糧となる。
(10) 2021/07/13(Tue) 1:43:49

【神】 商人 ミロク

>>G1

同じように生きている彼ら、
或いはロクのまわりで話している男を見かける。
ふとあなたを見つけると
小さく手を振ってから、そばに寄っただろう。

「見えていらっしゃいますね、御機嫌よう。
 なにかお探しでしたか?」
(G2) 2021/07/13(Tue) 4:39:02

【人】 遊惰 ロク

>>9 >>10 メイジ
 少年の声を聞くうち、手が止まる。
 内心をチットモ面に浮かべず涼しい顔していた男の、
 紫に黒を少し落とした、暗い色した瞳が揺らぐ。

 瞬いて、少年の方を向いて、それから下を見て。
 いつの間にやら詰めていた息を細く吐き出した。

「――ついでって、ハハ、ひでェひとだなァ。
 おれは“ガキども守って死んでくれ”って、
 ……たしかに、そう。……、言ったってのに」

 真に酷いのは誰か知っている癖、酷い人だと詰って笑う。
 きっと、これまでで一等下手くそに。

 そうして、最早形を留めていない肉塊。
 そこに彼の心は無いと知り乍ら、ボソリと呟きを落とす。

「……そんなのが、うれしかったのか、お前サン。
…………ばかだなァ


 生首の、耳に光る白い石。触れようとして――
 伸ばした手が赤く濡れている事に気がついて、止めた。▼
(11) 2021/07/13(Tue) 11:19:47

【独】 遊惰 ロク

>>11
 白く光るそれを眺めて、思う。

 ――ばかだなァ。
 ガキどもと天秤にかけて、浮いた。浮かせた。
 只それだけのハナシだろ。
 ……そこにお前サンへの情もなにも、ありゃしねェってのに。
(-32) 2021/07/13(Tue) 11:21:52

【人】 遊惰 ロク

>>11 メイジ
 伸ばしかけた手をダラリと下げて、
 手を止めた儘、暫くぼうっと一点を見つめてから。

「――坊チャン。
 次は、どうしたらいいだろ」

 少年の方を向いた男は、もういつも通りの顔をしていた。
(12) 2021/07/13(Tue) 11:22:17

【神】 首枷 ニエカワ

>>G2 ミロク
「おじさん……俺のお墓作ってくれたんだね
 ありがとう」

台風で雨が降っていただろうに、少し申し訳ないと思いつつも
墓があるというのは思いのほか心満たされるものなのだと知った。
(G3) 2021/07/13(Tue) 12:46:37

【人】 被虐 メイジ

>>11 ロク

「……なんだ、ロクさんだったんだ。
 じゃあ責任取ってミロクさんのお墓はロクさんがつくってね」

メイジはそれだけ言って、眉を下げて笑う。
白い石をつけたままの生首を布で包んで
傍らに置いて、ひとつ息を吐いた。→
(13) 2021/07/13(Tue) 13:09:22

【独】 被虐 メイジ

「(……みんな、勝手だな)」
(-33) 2021/07/13(Tue) 13:16:31

【人】 被虐 メイジ

>>12 ロク

「……次は、"セナハラさん"
 殺したのはオレだから全部自分でやろうと
 思ったんだけど……」

数拍の間を置いて、すこし思案する。
遠くを見る。あなたほどではないが
メイジもへらへと笑って取り繕うのは得意な方だ
けど、最近はなんだかうまく笑えなかった。

「……うん。やっぱ手伝ってほしいかも。やろっか……」

もしかしたら、自分だけでは
手を止めてしまいそうだったからだ。

そうして、もう一人、死を選んだ男は運ばれる。
(14) 2021/07/13(Tue) 13:20:23

【独】 被虐 メイジ

/* セナハラビンタしたい
(-34) 2021/07/13(Tue) 13:22:42

【独】 失格 セナハラ

/* >>-34

なんでぇ!?!?
セナハラゎ……死んでもメイジクンの味方だょ…!!
(-35) 2021/07/13(Tue) 13:58:53

【独】 被虐 メイジ

/* >>-35 エーーーーーーーーン(からぶるビンタ)
(-36) 2021/07/13(Tue) 16:17:19

【秘】 遊惰 ロク → 失格 セナハラ

「もうちっと――
 あの子らブジに帰すまでは、気張ってみるがね。
 ……終わりがわかってンのはいいモンだなァ」

 本音を溢して、ヘラリと笑って。
 仕切り直す様に、便箋を掲げて軽く振る。

「坊チャンには頃合いみて渡すとしようか。
 知られたくねェってンなら、
 ワザワザ言うこたしねェから安心してくれ。
 ……アー、お前サンの体弄ったのはまずかったかなァ」

 まァ、その辺りは適当に書き足すかどうにかするだろう。
 医師なりの子どもの守り方がそれだというのなら、
 キッチリやり遂げさせてやりたいと思ったものだから。

 それから、便箋を元の通り折り畳み乍ら、
 「ほかにやっとくことはあるか」と軽く問う。
(-37) 2021/07/13(Tue) 17:17:12

【神】 商人 ミロク

>>G3

「ああ、いえ。 どういたしまして。
 でも、自己満足だったんです」

ほんの少しだけ照れ隠しをして無表情に取り繕う。
そのまま話題転換を試みるだろう

「勝手にしたことですから。
 その、感謝をされるのはなれていなくて。

 お話は、することができたようで良かったですね」
(G4) 2021/07/13(Tue) 19:11:39

【独】 名無しの ミロク

「……死者も眠いと感じるんですね、気のせいでしょうか」

どこかで自分が解体される音を聞いて何も感じない。
感謝をされているはずなのに、
ニエカワに墓を作った時のお礼より響かない。

この違いは何だったのだろう。

「私がやりたったことだから?
 間に合わなかったのに、変ですね」

名もない男が取引以外で動いたのは、死者への弔いだけ。
生きている間に何もできず、やるせなさは募り続ける。
だから、その感謝がどこか救われていたのだと、答えを出した。
(-38) 2021/07/13(Tue) 19:31:05

【人】 遊惰 ロク

>>13 >>14 メイジ
「……はいよ、セキニンは取ろうかねェ」

 笑い顔を僅かに歪めて、そんな風に返事をした。
 困った様なその顔は、少しだけ幼く見えるだろう。

 それから。もう一人を台に寝かせ、刃を入れる。
 手順は大凡理解した。
 肉を断ち骨を折り、テキパキと進めていく。
 
こんな時間、早く過ぎ去ってしまう様に。


「――そういやお前サン、こないだ、ここで。
 キット質問をはきちがえてたと思うンだよなァ」

 事を進め乍ら、合間にふとそんな事を語り掛ける。
 続く一言を口にする時だけは手を止めて、
 少年の大きな片目を正面からジッと見据えて。

「おれは“この医者の自殺を”手伝ったかってきいたんだ」

 スイと視線を外し、再び手を動かしつつ。
 それが当然の事のような軽々しさで、一度言葉を締め括る。

「こいつは自殺だろ。      
しょ

 お前サンが殺しただなンて、そう背負いこむ必要はねェさ」

 
この時の男は医師の死んだ経緯も知らなければ、未だ遺書を目にしてもいない。
只、抵抗の跡が見て取れなかったという事実だけでそう確信していた。
(15) 2021/07/13(Tue) 20:28:31

【独】 流転 タマオ

/*>>2:-63
こぼれ話。タマオ、英語はちょとできる。語彙は偏りがち。気になったものを学ぶため。
「Reincarnation」はなんとなく気になるけど嫌いな語。ンで終わるだけなら厘とか燐とかで良かったのだけど、リンが浮かんだら輪廻が浮かんで、「じゃあ」ってなったのだわ。今生でまた会う気がなかったので。来世であいましょう。
(-39) 2021/07/13(Tue) 20:33:02

【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク

(兄サン、どこいんだろ。
 ……呼びゃァ出てくるかねェ)

 暫く見かけない姿を探して、院内を彷徨いている。
 腕の中には、蓋をしたブリキのバケツが一つ。
(-40) 2021/07/13(Tue) 20:42:01

【秘】 失格 セナハラ → 遊惰 ロク

「ま、完全無罪ってのも難しいでしょうから。
 特赦さえ得られれば良いですよ。
 世間が彼を被害者と扱うのであれば、それでいい」

加害者として生きる事の苦痛は、知っているつもりだ。
被害者として生きる事の苦痛は、知らないのだが。

「他に頼む事はありませんよ。……あ、いや」

会話を終わらせようとして、思い出したように貴方を見る。
“彼方”
の共犯者
にはしておいて“此方”にはしない、
というのは筋が通らないだろう。

「少しの間だけで良いので、目を閉じてもらえませんか」
(-41) 2021/07/13(Tue) 20:50:47

【独】 失格 セナハラ

/* >>15

イエ〜〜〜〜〜〜〜〜イそうです自殺で〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す☆彡☆彡☆彡
(子供に自殺を手伝わせた大人ですの札を首から下げる)
(-42) 2021/07/13(Tue) 20:54:47

【独】 失格 セナハラ

/* >>-42

首無かったわ
(-43) 2021/07/13(Tue) 20:55:29

【神】 首枷 ニエカワ

>>G4 ミロク
「話は……もう二度とできない方がよかったけど……」

もう死ぬのはアユミ先生と自分だけで十分だと思った。

「おじさんのお墓は?」
(G5) 2021/07/13(Tue) 21:00:03

【人】 被虐 メイジ

>>15 ロク

鈍く光る銀色を、迷子のような顔で
見つめている時間の方が、長かったかもしれない。
早く過ぎ去ってしまいたい気持ちと
このままにしておきたい気持ちが混ざり合っている。

「──え?」

あなたの声でふと顔を上げた時、視線がかち合った。

あの時の"手伝った"はメイジがセナハラと共に
友達を血に染めたことだと解釈していた。
自殺というのは、他者が手を貸した時点で
自殺にはならないと、思っているから。

メイジは数拍、無言だった。→
(16) 2021/07/13(Tue) 21:35:49

【人】 被虐 メイジ

>>16 ロク

「……違うよ……オレが殺したんだ。
 "人の殺し方"を教えてくれるっていうから。
 オレは、今まで……生きることを教えてくれた
 セナさんのことを利用して……」

メスを握る手が、震えていた。
これは建前だ。本当はわかっている。
自分の身を使ってまでやることじゃない。
やがてメイジは目を伏せて、ため息を吐いた。

「──勝手に死なれるより、その方がよかった」

「……いいんだ。オレはそうしたいんだよ。
 痛みを分け合いたかったんだ。背負いたいんだ。
 ……この気持ちを、忘れないように……」

もう動かない抜け殻を、バラバラになっていく
それを見つめながら呟いた。
(17) 2021/07/13(Tue) 22:00:04

【秘】 遊惰 ロク → 失格 セナハラ

 そういうモンか、と畳んだ紙を眺める。
 閉じた世界で
虐げられて
生きてきた青年の知る世間は、
 然程広くは無い。

「――目を、? ……、」

 彼の前で目を閉じる事に、躊躇いを覚えはしたものの。
 
――大人の前で無防備を晒す事に、虞を抱きはしたものの。


「はいよ。なんだろ。
 ……見られたくねェモンでもあったかねェ」

 アッサリと
――そのつもりで、実際のところ恐る恐る――

 言われた通りに瞼を下ろし、
 暗くなった視界の中で話し掛け続ける。
沈黙を恐れたのだろう。
(-44) 2021/07/13(Tue) 22:03:54

【秘】 失格 セナハラ → 遊惰 ロク

その頭部に手を伸ばす。
案の定触れる事はできず、ただ虚しくすり抜ける。

それでも。
撫でるように、掌で頭の形をなぞった。

「……はい、おしまい。
 もう目を開けて良いですよ」

貴方が目を開ける頃には、もう手を下ろしている。
本当は見られても構わなかったが、貴方は拒むだろう。
貴方がこの手を求めていたのは今ではなく、
ずっと幼い頃だったであろうから。

全てが過ぎ去り、今となってはどうしようもない事だと理解しながら──、
そうしたかったという只の自己満足だ。
(-45) 2021/07/13(Tue) 22:27:08

【独】 失格 セナハラ

/* >>16 >>17

ゥオエア…………………………
ゴメンネエ………………………………
アリガトオ………………………………………
カワイイネエコドモタチ………………………………………
(-46) 2021/07/13(Tue) 22:47:28

【独】 焦爛 フジノ

メイジとロクが作業をしている頃。

まだ回収していないものを得るため、フジノはミロクの借りていた部屋へ向かった。
死体はもうない。けれど、血痕と匂いはまだ残っている。
あの時の事を鮮明に思い出せるほど、色濃く。

「……」

息を吐いて、部屋の中に足を踏み入れた。
床に散った赤黒い染みをそっと避け、引き出しを探す。
そうかからない内に目当てのものは見つかった。
ミロクが遺してくれた食糧。
都会へ出る間の分。それに、二人へ分ける分。

限りあるそれらをそっと抱えて、フジノは踵を返す。
そして扉をくぐり抜ける前に、ふと立ち止まり振り返った。

「……ありがとう、ミロクさん。
 私、がんばる、ね」

おやすみなさい。
そう告げて、フジノは今度こそ部屋を出て行った。
(-47) 2021/07/13(Tue) 22:54:23

【人】 遊惰 ロク

>>16 >>17 メイジ
 視線は下へ向いた儘。男が初め口に出来たのは、

「――そうかい」

 その一言だけだった。
 ―― 一つは、男は己が手を汚した訳では無かったから。
 少年の言うところの、分け合う痛みを知らない儘でいる。

 もう一つは、それでも男は人を死なせたから。
 少年の背負いたいと言うそれの重みが、
 カンタンに下ろせるものでは無いと分かっている。

 長くも短くも思えた沈黙が通り去ってから。
 男は再び口を開く。

「背負いたいってンならしかたねェわな」

 ヘラリと笑い掛けて、そうして。▼
(18) 2021/07/13(Tue) 23:03:01

【人】 遊惰 ロク

>>18 メイジ
「……アー、ンなこと言うのはガラじゃねェんだけども」

 落ち着かなげにそう前置く。
 両手が汚れていなければ、きっと髪でも掻いていた。

「殺したときにはお医者サン。捌いたときにはおれ。
 お前サンと半分ずつで持ってるっての、覚えててくれ」

 カラリとした笑い顔、軽快な口振り。
 詰まる所、いつもの調子で少年へ告げる。

「――思い出すのは、寝れねェ夜くらいでいいからさ」
(19) 2021/07/13(Tue) 23:07:52

【秘】 遊惰 ロク → 失格 セナハラ

「――、終いかい」

 クロスグリが露わになって、瞬く瞼に幾度か隠される。
 僅かな時間振りの色彩が少しばかり目に痛かった。

「そンじゃ、まァ、これにて。
 なにか用がありゃアまた呼んでくれ。
 もうちっとはここにいンだろ、互いにさァ」

 今、何を貰ったのか――与えられた事も知らぬ儘の男は、
 そんな風に。アッサリとした別れを告げる。
 至って平々凡々な挨拶は、だからこそ可笑しな話だった。
(-48) 2021/07/14(Wed) 1:23:15

【人】 被虐 メイジ

>>18 >>19 ロク

「……もし死者にでも会えるんだったら
 文句のひとつやふたつ言いたい気持ちはあるけどね」

首だけになった彼をぼんやりと眺めた。
……文句なんてひとつも出ない。今はただ、つらくて、寂しい。
そっと壊れ物を扱う時のように布に包んで、しまう。

ふと、沈黙を破るあなたの様子に首を傾けながら
ぱちりと一度瞳を瞬かせた。

「うん、ありがと……
 ロクさん。やっぱりやさしいね」

それは以前に手当してくれた時にも、思ったことだった。
やさしい大人、というよりは少し年の近い兄のようだと思う。
家族に例えてしまうのはメイジの悪いクセだが。
ほんのちょっと、心強さを感じながら素直に頷いた。→
(20) 2021/07/14(Wed) 2:17:10

【人】 被虐 メイジ

>>20 ロク

そうして、あとは細かく切って、干して、糸で繋げて
最後に、片付けをし、真っ赤になった手の汚れを落として
ようやく処置を終えて一息つくのだろう。

メイジは包帯や顔に血をつけたまま、
ふらりと椅子に座り、もたれる。

「手伝ってくれて、ありがとね」

見上げて、笑顔をつくる。
最近のメイジは、用事がある時以外は
いつもここにいるようになった。

あなたは立ち去るも、話をするのも、もう自由だろう。
(21) 2021/07/14(Wed) 2:35:36

【独】 被虐 メイジ

/* そういや墓作るんだった言及するの忘れちゃった
(-49) 2021/07/14(Wed) 2:59:33

【独】 流転 タマオ

/*
ところでタマオの誕生花をセイヨウスグリに設定していたから、ロクの瞳の表現でスグリが出てきて「えっっ」ってなっていたことを報告させていただきます。

採用している花言葉は「期待」「私はあなたを喜ばせる」。寂しさを埋めてくれることを期待しているから、私はあなたを喜ばせる(と思う行動をする)。でも結構ズレている。

「あなたに嫌われたら私は死にます」もあるけど、タマオは“あなた”を軽くしているから死にますまでに至っていないだけで、素質はあるのかしらとも思ったわ。あなたが“みんな”でなく、“あなた”になったなら。
動かしてみて思ったけどマジで人間の感性してないからないかも。
(-50) 2021/07/14(Wed) 6:32:43

【神】 名無しの ミロク

>>G5 ニエカワ

「私こそ頼んでませんからね」

「なんだか、作ってくれる話は聞こえました。
 妙な気分になります、そばにおいてもらいますか?」
(G6) 2021/07/14(Wed) 8:28:08

【秘】 名無しの ミロク → 遊惰 ロク

あなたの足元に黒猫が一匹。
小さくないて、じゃれつけば姿を消した。

「バケツなんて持ってどこに行くんですか」

それがどんなものかわかっていても、
男はそう話しかけました。
(-51) 2021/07/14(Wed) 8:31:22

【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク

 足元に現れた猫を踏んづけぬ様蹴らぬ様、
 避けようとしてたたらを踏む。

「――あァ、いいとこに。
 お前サンの墓、つくりにいくとこなんだけども。
 どこに埋めりゃァいいかねェ」

 一人分の首と骨とが収まったそれを抱え直して、
 顔を上げた男はそう返事をした。
(-52) 2021/07/14(Wed) 8:54:36

【秘】 名無しの ミロク → 遊惰 ロク

「私にソレを聞くんですね。
 ニエカワさんと黒猫のお墓を作ったんで、その近くにでも。
 深く掘るように言われましたが力は大丈夫ですか?
 タマオさんを呼べばよいと思います」

警察官はあまり文句なくやってくれるだろう。
見えている自分たち以外からは異常な提案ではあるのだが。
彼が異常な存在であるのは殺されている身からすれば十二分に知っているのだ。

そのまま案内をする、病院の裏口から出て少しした場所。
泥で山も見えなくなっているが比較的無事な地表があった。
彼らがいる場所だ。
(-53) 2021/07/14(Wed) 9:55:37

【独】 流転 タマオ

/*
呼んだー?(※まだです
(-54) 2021/07/14(Wed) 9:58:21

【神】 首枷 ニエカワ

>>G6 ミロク
「うん……折角だし、おじさんも一緒がいいな」

相手が成仏する気があるのかわからないが、これからは隣人となるのだ。

「これからよろしく……」
(G7) 2021/07/14(Wed) 10:21:31

【神】 名無しの ミロク

>>G7 ニエカワ

「はい、これからよろしくお願いします。
 なんだか虚しい環境でしたが……空っぽになった気分ではありません。ニエカワさんは、如何お過ごしですか?」

話を一緒に死んでしまったあなた達にうつす。
クレイシとタマオはまたどこかであえるだろうか。

「先程セナハラさんが随分元気でなくて……。
 お話ができるぶん仲良しであったあなたが癒やしになるでしょうか。あ、私はいじめていませんよ」
(G8) 2021/07/14(Wed) 10:27:31

【独】 流転 タマオ

/*
呼んだー?(Take2
(-55) 2021/07/14(Wed) 10:28:48

【神】 首枷 ニエカワ

>>G8 ミロク
「俺は…生きてた時より幸せだよ……」

迷いもなく言い切った。
生に未練は全くないようだ。

「うそ。絶対いじわる言ったでしょ……。
 セナハラさんいじめていいのは俺だけだから、次いじめたら怒るからね」

無意識に意地悪を言いそうな貴方にくぎを刺した。
(G9) 2021/07/14(Wed) 10:40:42

【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク

「聞けンだし、どうせなら好きなとこがよかろ。
 ……んー、まァ、おれだけでやってみるかねェ」

 時間はかかるだろォが、と言いつつ
 拝借したスコップを持って着いていく。

 辿り着いた先、最近均されたと思わしき場所が二つ。
 それが彼らの墓なのだろう。
 バケツを脇に降ろし、静かに手を合わせる。

 それから、程近くの地面にスコップの先を突き立てた。
 十分な深さへ到達するまで、短くはない時間を要する。
 只管に土を堀り返し乍らも、
 話し掛けられれば手を止めぬ儘で応えるだろう。
(-56) 2021/07/14(Wed) 10:41:10

【独】 遊惰 ロク

/*
>>-50 カシス色=クロスグリの瞳なのだわ
     葡萄(エビ)色のルビ振るのサボったとかそういうことはあります
>>-54 ひとりでできるもんしちゃった
(-57) 2021/07/14(Wed) 10:45:26

【独】 流転 タマオ

/*
ヨバレナカッター(´・ω・`)
(-58) 2021/07/14(Wed) 10:45:53

【独】 名無しの ミロク

>>-57
葡萄[エビ]って単語出てきてびっくりしちゃった。
綺麗ですよね。

>>-58
呼ばれなかったね。
(-59) 2021/07/14(Wed) 10:58:53

【神】 名無しの ミロク

>>G9 ニエカワ

「あなたは悪くないってお話をしただけです。
 怒るようなことがあれば甘んじて受け入れますから教えてくださいね」

無意識に言ってしまう自覚はあるようで。
珍しく苦笑いをすれば病院を改めて見渡した。

「成仏、というものをするつもりはないのですか?
 無事に出会っていなくなってしまうかと思っていました。
 ……未練はないのですよね?」
(G10) 2021/07/14(Wed) 11:04:51

【独】 流転 タマオ

>>1:-56
 
ここかわいい
>>1:-75
 
ここかわいい
>>1:-81
 
ここかわいい
>>1:-82
 
ここかわいい
>>1:-93
 
ここすき
>>1:-103
 
ここすき(無骨な指
>>1:-117>>1:-118>>1:-119
 
ここらのテンションすき
>>ニエカワ
 
お前がとにかくかわいい
>>1:-171
 
描写が丁寧と言うか、想像を掻き立てる文章。すき。特に最後の行。
>>1:-175
 
ここかわいい(やっぱ狭いね
>>1:-194
 
ここかわいい
>>1:-205
 
天国……
>>1:-225
 
ここかわいい
>>1:-226
 
ここかわいいおぶかわいい
>>1:-228
 
ここかわいい(ついやってしまったちょっとお兄ちゃんな行動が失敗
>>1:-233
 
ささる
(-60) 2021/07/14(Wed) 11:07:00

【秘】 名無しの ミロク → 遊惰 ロク

「それもそうですか、死者の声が聞けるのも難儀ですね。
 私は死んでいる方と意識して会話をすることがありませんでしたから、随分恵まれていました」

不思議な体質でしたとあなたの手を止めない程度にぽつぽつと会話を溢し自分が埋まる穴が掘られていくのを眺める。

他人事のようにみえてしまうのは、死んでしまっているからなだけだろうか。

「その骨って、"私"なんですかね」
(-62) 2021/07/14(Wed) 11:07:50

【独】 流転 タマオ

>>2:-2>>2:-3>>2:-4
 
すきおぶすき
>>2:-6>>2:-7>>2:-8
 
こっちの一連の流れもすきだから見て。
>>阿片商人
 
😉
>>2:-61
 
地の文がようじょ
>>2:-83
 
かわいいね
>>2:-101
 
すき。
>>2:-172
 
初めての友達……
>>2:-199
 
えっっっち
>>2:-209>>2:-210>>2:-216
 
ここ見て。
>>2:-225
 
ここ以外にも言えるけど、墓下チップ以外ただの色違いだから
     
 
何を以ってその差分選んだかなを思うとあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
>>2:-238>>2:-239>>2:-240>>2:-241
 
ま゙〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>2:-250
 
あ゙〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(-61) 2021/07/14(Wed) 11:08:12

【独】 流転 タマオ

>>3:-13
 
え゙ん・・・・・・
>>3:-27>>3:-28
 
この並び悪では?????
        
 
(ご要望とあらばあなたを苦しめて殺しますよって言ってるタマオ)
        
 
(人を殺すのは怖いことだよ〜って教えているセナハラ)
>>3:-58
 
ここかわいい
>>ニエカワ
 
見えない人々に秘話で話しかけているのもそれに応えている人々も好き。
>>3:-129>>3:-130
 
とりあえず見てくれ。俺の言いたいことが分かると思う。そう、あ〜〜ん。
>>3:-140
 
とても純粋に悪霊だと思う。
>>3:-149>>3:-151
 
ここ面白い。
>>3:-172
 
かわいいね
>>3:-203>>3:-204
 
ここすき
>>3:-205>>3:-206>>4:-181>>4:-182>>4:-183
 
蛇と蛙のやり取り好き
>>3:-208
 
ふふ(注文が多い
>>3:-209
 
ヒエッ
(-63) 2021/07/14(Wed) 11:09:44

【独】 流転 タマオ

>>メイジフジノ
 
ここふたりずっとしっとり仄暗い青春じみたことしてる……いきろ……
>>4:-16
 
頼まれたからで軽率にOKする奴です。よろしくな!
>>4:-46
 
セナハラvsロクの殴り合い楽しいです
>>4:-59
 
あああああ
>>4:-68
 
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>4:-76
 
マ゙
>>4:-82
 
人をだめにする才能があるのにバチバチに攻め様。
>>4:-102
 
あ〜〜〜〜〜〜本音〜〜〜〜〜〜〜〜〜最後も〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜も〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>4:-107
 
あれナニこれナニどうなってンのがここで出てくるの好き。繰り返し。>>1:-90>>2:-4
>>4:-108
 
symさんのPC、性別問わず半分くらい“母”をプレイしてない?
>>4:-109>>4:+21
 
これ>>4:-172やっぱり合ってたなァ・・・・・・
>>4:-118
 
おれおれおれおれおれおれおれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>>4:-124
 
つら
>>4:-152
 
そんなもしもがこちらの学パロになります(架空のpixiv
(-64) 2021/07/14(Wed) 11:10:40

【人】 遊惰 ロク

>>20 >>21 メイジ
 “会えるんだったら”。そういや見てねェなァ、と思う。
 どこぞに隠れてしまったか、もうここにはいないのか。
 
その答えが分かるのは、きっとこの後直ぐの出来事だ。
 

 “やっぱりやさしいね”。やさしかねェよ、と小さく笑う。
 
――生きてたらこの年頃だった、きょうだいの様な友らがいた。
放っておけなかった理由は、只それだけだ。


 汚れた手をよくよく洗って、綺麗に拭いて。
 座る少年に近寄り「拭くぞ」と一声かけてから、
 顔の汚れをグイと拭う。
 痛みのない程度に、しかし繊細さの足りない力加減で。

 それからそこかしこが赤く染まった包帯を替えてやる。
 その儘ではお嬢サンの前にも出づらかろうと。

「――そンじゃこれにて。
 おれの方こそ、どうもアリガトウ」

 それらを終えれば、ブリキのバケツを一つ手に取って。
 蓋したそれを抱えて暇を告げ、少年を残して部屋を出た。
(22) 2021/07/14(Wed) 12:11:24

【神】 首枷 ニエカワ

>>G10 ミロク

「それならいいけど……」

きっと悪くないといわれても罪の意識からは逃れられないのだろうなと、ミロクと話す想い人を想像しながらどこか嬉しそうに双眸を狭めた。

「セナハラさんと一緒に居られるなら成仏してもいいけど……今は考えてないかな……

 おじさんは成仏しないの?」
(G11) 2021/07/14(Wed) 12:12:51

【神】 名無しの ミロク

>>G11 ニエカワ

「私ですか? はい、しばらくはいられると思います。
 ロクさんが死ぬまで見守っていることにしました。
 死にたいそうなので」

見守る理由が、彼が死にたいから。
繋がらないイコールを僅かに補足した。

「取引をしたんです、その結果を見届けようと思いました。
 彼が生きるのか死ぬのか。
 私の言葉や存在で、どういう結果を出すのかが気になってしまいまして。退屈はしなさそうです」
(G12) 2021/07/14(Wed) 12:24:15

【独】 流転 タマオ

/* すり抜ける物とすり抜けない物の差とか。
タマオの所有物でない“借り物”はすり抜けないです。>>1:-74>>1:t8>>1:-77 正当な報酬としてもらった金銭だとか、なんとなく気に入って拾った・持ち主のいない物だとか、“自分の物”にした物は一緒にすり抜ける形。

とは言え現時点では亜空間に出し入れ自由というわけでもないので、ポケットに入る程度の物しか自分の物にしていない。旅荷はほとんど持っていません。


/* 「・・・・・・」と「……」
考えてもよくわからんかったとか、なんかすごい物申したいけど黙ったとか、そういう沈黙が全角。単純な間とか、その他のものが三点リーダー。くらいのつもりだったけど厳密ではないわ。その時のテンションよ。
(-65) 2021/07/14(Wed) 12:28:08

【神】 首枷 ニエカワ

>>G12 ミロク

「え……?」

今生きている人たちには自分の肉を食べてでも生き残ってほしいと願っている少年は少し悲しそうだ。

「ロクにまでいじわるしたんだおじさん……」

訝しげにミロクを見ている。
(G13) 2021/07/14(Wed) 12:43:15

【人】 焦爛 フジノ

初日は多くの人が集まっていた部屋。
今はガランと静まり返ったそこに足を踏み入れ、机の上に缶詰を並べる。
『メイジ』『ロクサン』
名前の書いた紙の上に重し代わりの缶切りを置いて、満足そうに頷いた。

ミロクはああ言っていたけれど、フジノは二人にもちゃんと食べて欲しいと、思うのだ。
食べることは生きることだから。
(23) 2021/07/14(Wed) 12:45:38

【神】 名無しの ミロク

>>G13 ニエカワ

「取引といいましたよね?」

男はいじわるは、しているつもりはありません。
あくまで主観にすぎないのだが。

「ロクさんは、……そうですねえ。
 あなた達や私が死んで、後悔をしているんです。
 私は死んで欲しくないですよとお声かけしているだけでして……長く生きて欲しい気持ちと、幸せでいて欲しい気持ちしかありませんよ」

取引で死んで欲しいといったことは伏せておいた。
中身や、願いは生きていて欲しいを込めたのだから。
(G14) 2021/07/14(Wed) 12:52:49

【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク

「あァ、そういやお前サンもだったか。
 ……まァ、ちっとばかしナンギかもなァ」

 視界の外で幾人分か、パタパタと走る小さな足音。
 
バッチリシッカリ
とり憑かれている
側に居る。なかなか姿は見ないものの。
 

 スコップを差して、掘り起こして、穴の外へ土を盛って。
 無心に繰り返す動きが、掛けられた言葉で一瞬澱んだ。

「――おれのやったモンつけてんだ、
 十中八九お前サンでちがいねェだろうよ」
(-66) 2021/07/14(Wed) 12:55:31

【神】 名無しの ミロク

「お優しいですね、フジノさんは」

缶詰が置かれた様子(>>23)を見て、小さく笑った。
あの言葉は雨風がいつまでもやまないとき、誰かを犠牲に出来るように言いつけたものだった。
少しの情が周りを、自らをむしばむことは知っている。

「……これからも無事でいられるといいですが。
 支えられなくてすみませんね」

食べることが生きることにならなかった男は取引を食らってmまだ存在し続ける。
(G15) 2021/07/14(Wed) 12:56:37

【独】 名無しの ミロク

/* 急に南蛮のmを使い始めるミロクさんだ
(-67) 2021/07/14(Wed) 12:57:17

【秘】 名無しの ミロク → 遊惰 ロク

「……そうですかね?」

声色が少しだけ明るく聞こえたかもしれない。

「私、商人として死んだのか私として死んだのか、
 あんまり自信がないんです。
 理由はすべてミロクに起因しているんですが。
 ……ああ、わかりにくいですかね。
 ミロクというのは商人の名前で、私は名前がありません。
 だから私の意思でちゃんと死ねたのか、わかりかねています」

あのとき話した言葉より少し揺れた言葉。
生き方を変えられなかった男は、自分を見つけられていない。
自分のものがようやく手に入ったのもあの瞬間だった。

今なら言っても良いだろう、生死で揺れているのは同じだ。

「誰かの為に、誰かのせいで。あなたは言いましたが。
 何よりも、自分がそこにいたのかがわからなくなるのはあまり良い気分ではないと経験則から語りましょう」
(-68) 2021/07/14(Wed) 13:05:23

【人】 被虐 メイジ

ばしゃりと泥が跳ねた。
靴が濡れるのも構わずぬかるんだ道をふらふらと歩く。

──外に出ようと思ったのは、晴れたからではない。
無駄に動いて、体力を消耗することは避けている。
薄くなった雲間から差し込む、わずかな光に目を眇めた。
外は、こんなにも眩しいものだっただろうか。

バケツをひとつふたつ、みっつ、運んでいく。
アユミの、ニエカワの、セナハラの。
あのまま置いておくのは、忍びなかったから、全部。
ミロクのはロクにまかせておいた。

気だるげに顔を少し上げると、濁った水が流れていくのが見えた。──この位置からは、メイジの実家は見えない。

「…………」

ゆるく頭をふった。適当な場所にバケツを置き
しゃがみ込んで顔を伏せ、長い溜息を吐いた。
(24) 2021/07/14(Wed) 13:08:31

【秘】 失格 セナハラ → 遊惰 ロク

視界の隅に捉えたままの少年に、一瞬目をやった。

「そうですね。
 まあ、僕はニエカワくん次第ですが」

貴方がどんな選択をしようと、
停滞する己から見れば進むことに変わりはない。
だからこそ、別れの言葉はこのひとつしかなかった。

「……いってらっしゃい」
(-69) 2021/07/14(Wed) 13:15:20

【秘】 失格 セナハラ → 首枷 ニエカワ

「……お待たせしました」

短くそう言うと、貴方の傍らへやってくる。
たとえ目の届く場所にいても、やはり離れるのは不安だった。

「ニエカワくんはこれからどうしますか?
 僕はその、きみの傍にいますから。きみが決めてください」
(-70) 2021/07/14(Wed) 13:22:50

【神】 首枷 ニエカワ

>>G14 ミロク

「ふぅん……」

腑に落ちないといった様子だが、一応は納得したようだ。

「俺も、それは同じかな……」

ロクにも、アキラにも、もう一人の女の人にも幸せになってほしい……でもそれは死者のエゴなのかもしれない。
(G16) 2021/07/14(Wed) 13:30:20

【独】 首枷 ニエカワ

人と会話しているセナハラの方をじっと見つめている。
彼が移動すれば、自分も移動する。
誰かと話していれば距離を取りつつも視界に入れる。
誰もいなければいつものようについて回っているだろう。
別に人と話してほしくないとか逃げないように見張っているというつもりではない。
傍に居ることを確認したくて視界に常に入れてしまうようだ。
見つめられている本人にとっては監視の目ともとらえられるのかもしれないが。
(-71) 2021/07/14(Wed) 13:37:10

【秘】 首枷 ニエカワ → 失格 セナハラ

貴方が自ら戻ってくればほっとした様子で表情を和らげる。

「おかえり、セナハラさん」

貴方の手をぎゅっと握る。

「俺はずっとこのままでいいよ……セナハラさんさえいてくれれば……」

ミロクさんのセリフをふと思い出して

「──セナハラさんは。成仏したい……?」

じっと、何かを測るような目で貴方を見上げる。
(-72) 2021/07/14(Wed) 13:48:40

【秘】 失格 セナハラ → 首枷 ニエカワ

手を握られれば、僅かに身体が強ばってしまう。
それを悟られないように、笑みで誤魔化した。

「成仏は……できないと思うので。
 僕が行くのは浄土ではなく、地獄でしょうから」

男は己を加害者とみなしている。
対して貴方は間違いなく被害者であり、
生前の行いに非などひとつもない。
この地を離れれば二度と会うことはないだろうと、思っている。

──そうなってしまえば、己の罪は一体誰が許してくれるというのだろう?


「僕も、ね。ニエカワくんがいてくれれば、良いんです」

貴方と同じ言葉を返す。
されどその言葉の裏には、天と地程の差があった。
(-73) 2021/07/14(Wed) 14:09:41

【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク

「お前サンの話はややこしいンだよなァ……」

 流れ落ちる汗をグイと手の甲で拭う。
 汚さぬ様に上着は裏口に置いてきていた。

「“商人のミロク”と、そうでないお前サンと。
 ……わかんねェなァ。
 それってまったくの別モンなのかい」

 そう零してから、暫くの間。
 傍目には変わらず黙々と腕を動かし――
 不意に、スコップをザクリと縦に突き立てた。▼
(-74) 2021/07/14(Wed) 14:58:33

【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク

 持ち手から手を離し、一つ伸びをして。
 チラリと相手に視線を送る。頬に土汚れをつけた儘。

「――お前サン、どうして死んでくれたんだろ。
 おれァ商人サンには“ガキども生かすために”って
 頼んだつもりなんだけども」

 諳んじる様に流れる様に言葉を吐く。
 学が無いなり、考えて。用意できた返答がこれだった。

「それだけがお前サンの死んだ訳なら、
 お前サン、商人として死んだんだろうさ。
 それがチットモ関係ねェなら、
 お前サン、商人じゃねェお前サンとして死んだんだろう」
(-75) 2021/07/14(Wed) 15:00:49
メイジは、探してきたスコップで穴を掘っている。無心で。
(a5) 2021/07/14(Wed) 15:05:21

メイジは、ざく、ざく、ざく、ざく、ざく、ざく。
(a6) 2021/07/14(Wed) 15:07:29

メイジは、それほど不慣れではないようだ。土とスコップがぶつかる音だけがしばらく響いた。
(a7) 2021/07/14(Wed) 15:08:49

【秘】 首枷 ニエカワ → 失格 セナハラ

「………」

手を握った時の反応や笑顔の違和感に目を逸らしながら指を絡めた。

「天国にセナハラさんがいないから、俺も成仏したくないな……」

言葉の裏にどんな思いがあろうとも、貴方の言葉だけが少年にとっての真実だ。

「じゃあ約束……今度はちゃんと守ってもらえそうだね……」

空いた手が貴方の首筋へと触れる。

「でも、もし違うところへ行きたくなったら行って……?
 その時は、俺もついていくから……」

地獄でも来世でも。
その執念は愛情という名の呪いだ。
(-76) 2021/07/14(Wed) 15:25:01

【秘】 失格 セナハラ → 首枷 ニエカワ

ひゅ、と止まった筈の息が詰まる。
首筋に触れる手が、まるで首輪のように思えた。
己を罰する男の魂は、
愛情という名の呪いによってのみこの地に留まるだろう。

「……、はい。誓います」


永遠を誓う言葉を、小さく呟く。
その永遠に未来などひとつも無く。

──……結ばれた縁の色は、もう見えない。
(-77) 2021/07/14(Wed) 15:52:32
タマオは、穴の数を増やした。ざく、ざく。土とスコップがぶつかる音が多かった。
(t2) 2021/07/14(Wed) 16:32:26

【秘】 首枷 ニエカワ → 失格 セナハラ

「ふふ……なんか、結婚式みたい」

細い指の腹が頸動脈当たりの肌を滑る。
そのまま首裏へ手を回すと自分の方へと引き寄せて、冷たい唇の端へ口づけを贈った。

「『汝を妻とし、今日より
いかなる時も
共にあることを誓います』……」

悪戯に子供のごっこ遊びのようなことをして幸福そうに目を細めて笑う。
そんな言葉も貴方にとってはさらなる首枷となるかもしれない。
(-78) 2021/07/14(Wed) 16:34:13
メイジは、夢中で作業していたので、しばらく音が多いことに気づかなかった。
(a8) 2021/07/14(Wed) 16:39:12

メイジは、ふと顔を上げた。なぜか掘った穴が増えていた。
(a9) 2021/07/14(Wed) 16:40:30

メイジは、「  ?  」
(a10) 2021/07/14(Wed) 16:40:45

【人】 被虐 メイジ

長い時間をかけて掘り、地面に深めの穴ができた。
なぜか増えていた穴にしばし首を傾げたが
考えることを放棄した。助かったので見えない誰かに感謝した。


メイジはじんわりと汗が滲んだ額を拭う。
せっかく替えてもらった包帯がまた少し泥で汚れてしまった。

……そおっと、バケツの中身をひとつひとつ、穴の底へ。
別れを惜しむように睫毛を伏せて、土をかぶせていく。

そうしてしばらく、その前に座り込んで、手を合わせた。

──どうか安らかに、なんて祈る資格はないかもしれないけれど。
(25) 2021/07/14(Wed) 17:47:08

【赤】 被虐 メイジ

──ある人が言っていたことを思い出した。

"もし何か悪い事をしたとしても、それは生きる為にした事"


いい子のままでは生き残れない。そう、メイジに説得してくれた時の彼は
まるで自分に言い聞かせているようだったのを、覚えている。
それと同時に
"自分のやった行いは許されるものではない"

と、また別の人の言葉も思い出してしまうけれど。

それでも"死にたくない"とメイジは選び、ここまできた。
誰かを犠牲にしてまでもそうする術を教わって。

"僕は、たとえ死んでもきみに賛同し続けます"


覚えている。背を押してくれた言葉を、頭を撫でてくれた温もりを。
死後の存在に確信のない少年には
今でもそうであることを信じて、祈るだけだった。

それは"尊敬"に近くて、すこし"同情"にも似た感情。
彼が医師を志した理由をきいてしまったからだろうか。
(*0) 2021/07/14(Wed) 18:11:11

【秘】 失格 セナハラ → 首枷 ニエカワ

何の抵抗もせず口付けを受け入れる。
覆水は盆に返らず、後戻りなどできやしない。

目を細め笑う少年を見て、思う。
自分はいつかきっと、逃げたくなる。
しかし貴方は、絶対に自分を離さない。
だからこそ、赦されたと安堵できるのだ。
……一人では難しい約束も、二人でなら守れるから。

この枷は、罰を求め続けた男に相応しい。
(-79) 2021/07/14(Wed) 18:25:04

【人】 被虐 メイジ

泥遊びでもしてきたのだろうか。
少々顔に新しい汚れをつけたまま、戻ってきたメイジは
なによりも先に缶詰 >>23 が目に入った。
なんと自身の名も書いてあるではないか
天からの恵みだろうか。

「かんづめだ……」

缶詰だ。メイジは、語彙力がなくなっていた。
きょろりと辺りを見回してから、近くに座った。

誰かがいるならば一緒にいただくだろうし
ひとりならひとりで、空腹に負けてそのまま
いただくのだろう。

ふと、置きっぱなしだったおはじきの箱が目に留まる。
……遊んでいた時が、遠い昔のようだった。
(26) 2021/07/14(Wed) 18:56:51

【独】 流転 タマオ

/*>>-78>>-79
ドンドンパフパフ〜〜〜!! おめでとうございます。アンタ達の会話、時々墓下差分どうしになるあたり関係性がうふふふふだけどそれはそれとしてハッピーねやっちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜末長くお幸せに。
(-80) 2021/07/14(Wed) 19:02:52

【人】 焦爛 フジノ

>>26 メイジ
「缶詰、だよ」

缶詰です。
水を煮沸して、飲み水を工面していたようだ。
薬缶を手に戻ってきて隣に座った。


「ミロクさんが、死ぬ前に、貰っていたの。
 ……私だけ、食べるのは、ダメだと思ったから」

だから、ふたりの分。

「……ねぇ、メイジ。あのおはじき、いくつか、貰ってもいい?」

貴方の視線の先にあるおはじきを見て、ぽつりと尋ねた。
(27) 2021/07/14(Wed) 19:18:08

【人】 被虐 メイジ

>>27 フジノ

「これやっぱりフジノの仕業?
 君がいいなら、いいんだけど……」

あなたは人より倍食事が必要なのでは、と思ったところで腹が鳴った。お言葉に甘えていただくことにしよう。

「あ、いいよ。気に入ったの? かわいいもんね」

何ならあの時遊んだまま、メイジが負けたっきりの
数のまま入れてあるかもしれなかった。
ふたつある箱のひとつを差し出す。
この箱はミロクからもらったものだった。
(28) 2021/07/14(Wed) 19:27:25

【人】 焦爛 フジノ

>>28 メイジ

「うん、いいの。私の分も、ちゃんとある、から。
 ……ふふ。ほら、だから、ちゃんと食べて、ね」

たしか魚の缶詰だと言っていた。
……魚なら、『猿肉』の味を思い出すこともあまりないだろうと、思う。

「うん。かわいい、し、それに……
 見たら、メイジとミロクさんの事、思い出せる、から。
 近くにあったら、心強いなって、思ったの」

ありがとうと言って箱を受け取る。
箱の重みにほんの少し、得意げになれたあの日を懐かしく感じた。

「……メイジが、住んでいる所は。
 ミロクさんの教えてくれた場所と、近い?」

ふと、貴方に会える場所を知らない事に気付いた。
自分の行く場所はここだと、ミロクに渡されたメモを見せる。

きっと会えると言ってくれたけど、自分で会いに行ける方法も知っておきたかった。
知りたいと、思った。
(29) 2021/07/14(Wed) 19:41:20

【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク

貴方が外から戻ってくると、フジノが近づいてくる。

「お疲れ、様。
 ……外、暑くなってきた、から、喉渇いてないかなって、思って」

そう言って水の入った水筒を差し出した。

「……ロクさんは、救助が来て、その後は、どうするの?
 来たところに、戻るの?」

そも、貴方はどこから来たのだったか。
そういう話を全然していなかったと思い出す。
(-81) 2021/07/14(Wed) 19:59:39

【人】 被虐 メイジ

>>29 フジノ

「……ありがと。
 そういえばオレもフジノのハンカチまだ持ったままだ。
 家に帰ってさ、洗ってから返したいって思ってたんだ」

魚の缶詰を開けて、動物の如くにおいを嗅いでいた。
なんだか"猿肉"以外を食べるのは、久々だった。
いただきますと手を合わせて、味わった。

「オレの住んでる場所はね、──」

あなたが自分の名を書いていた紙に、書き記す。

ミロクが言っていた場所と近いかと言えば
どうだろう。メイジの住んでいる場所は
少し見上げれば、赤い塔がみえるところだった。

「フジノまで会いに来てくれたらすれ違っちゃわないかな」

メイジは、頬杖をつきながら笑った。
(30) 2021/07/14(Wed) 20:01:18

【独】 流転 タマオ

>>0:@0
 
適当に、スイーと透けてきたから全く濡れていなかった。
>>1:-178>>4:-192
 
そういやタマオはクレイシのことめちゃ善人だと思ったまま終わりましたね。
こうやって勘違いしたまま離れるのよくありそうなのだわ。
>>2:-66>>2:-67>>2:-68
 
本気で何事もなく終わりかけたのお草であらせられるのよ。
>>2:-71
 
そう言えばタマオ自身がどうかは答えてなかった気がするわ。
      今のタマオは消滅しないことの方が大事。
>>2:-73
 
本当の警察官がしないことでも、自分がそれっぽいと思っていたらやる。ふわっふわ。
      結局この肩書は自称であり、かつ己はけっこう適当な人間だ。
>>3:-66
 
そういえば現代なら現代で大抵内鍵がついているから
      簡単に物の出し入れできそうね。窓もありだわ。
(-82) 2021/07/14(Wed) 20:11:23

【秘】 名無しの ミロク → 遊惰 ロク

「あなたのことを考えたかどうかで決まりますね……」

今までのややこしさを吹き飛ばし、簡潔にまとめる。
話すことが思考の整理になっているのだろうか。

「言うとおり取引にあなたは入っていなかったんです。
 死ぬことは、入っていたと思いますが。
 ……私あなたのために(も)死にましたか?」

罪を後悔する生者にする質問ではない。

「…………、答え出ていましたね」
そういえば、言っていた。なんだ、私はいましたか。


「私名前も、戸籍もないんです。
 だから死んでしまったら本当にどこにもいなかったことになります、それが寂しいなと思っていたところだったんですよ。
 あなたのおかげで、あまり気にしなくて良さそうです」
(-84) 2021/07/14(Wed) 20:11:25

【独】 流転 タマオ

/*本官と己
素は敬語も使わないのだけど、基本的にずっと警察官の本官として喋るから、己の時も敬語混じりになっている節がある。

/*敬称
女性は名前チャンか名前サン。男性は名前クン。名字を使う時はどちらでも呼び捨て。全部名乗られないこともあるから、そういう時は聞いた印象。ロクロクは二人ともクンです。片方人伝にでも聞いたか覚えてないけど。

/*差分
実質通常差分と妖狐差分縛り。目玉転がし以外で墓下差分使ったのは一回。ここ>>2:-136の墓下差分どういう心境? 「これ取引として成立しないかな? あんまり断られたくないな〜」みたいな感じの。真名を言うのを然程よしとしない文化が無意識に染みついているので、教えてもらえないかも……を思っていた。

ちなみに同じく一回の赤差分のこっち>>3:-78>>3:t13は悪戯っ子の気分。
(-83) 2021/07/14(Wed) 20:12:46

【人】 焦爛 フジノ

>>30 メイジ

「そう、だったね。……わかった。
 次に会う時、返してね」

気にしなくていい、という言葉は飲み込んだ。
次の約束を確かにできる口実が、欲しかった。
そんな欲を持ってしまった。
紙を手に取り、書き記された住所をじっと見つめた。

「そんな事……あったら、どうしよう。
 きっと大変で、でも……会った時には、おかしくてお互い、笑っちゃうかも、ね」

駅に名前を書いておこうか、と呟く。
都会ではそういう場所や物があると、学校の本に書いてあった。
そんな知識が役立つことが来るとは思ってもいなかった。
(31) 2021/07/14(Wed) 20:18:08

【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ

 キョトン、と。差し出された水筒と少女の顔を見比べて。
 どこか面映ゆそうに受け取る。

「こいつはどうもアリガトウ。
 アハ、ワザワザ用意してくれたのかい」

 それなりに渇いていたのだろう、直ぐに蓋を開ける。
 喉仏が幾度か上下して、一気に中身を目減りさせたのち。

「おれァ、……どうするかなァ。
 ……出てきたとこには戻んねェつもりだけども。
 アー、ここだけのハナシ。親から逃げてきてんだ、おれ」

 まさか
『おっ死んじまう予定です』などと

 馬鹿正直に答える訳にもいくまい。
 シカシ咄嗟に上手い嘘も吐けず、そんな風に返事をした。
(-85) 2021/07/14(Wed) 20:19:01

【秘】 遊惰 ロク → 被虐 メイジ

「お医者サンから、お前サンに」

 いつかの時間。そう言い乍ら一枚の封筒を手渡す。
 封がされておらず、中には数枚の紙が入っている。
 
中身は遺書だ。
文面は殆ど弄られておらず、その儘。(>>-24,>>-25,>>a4


 ――少年の手に渡ったと同時、
 男は「アッ」とワザとらしい声を上げる。

「封しとけって言われたんだが、忘れちまった。
 悪いが坊チャン、しといてくんねェか」

 糊は宿直室にあると言って、そンじゃこれにて。
 返事も待たずヒラリと手を振り、男はサッサと立ち去った。

 
死人に口なしとはマサにこの事。中身を見るも見ないも、少年次第だ。
そも、少年を只、大人しく守られているだけの存在と見做さなかったのは、かの医者なのだし。
(-86) 2021/07/14(Wed) 20:27:13

【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク

「外の作業、手伝えなかったから……できる事、しようと思った、の」

ほっとしたように水を飲む貴方を見た。

「……そう、なの?
 ロクさんも、私も……メイジも。
 似た者同士、だったんだね」

すんなりと信じた。自分の事も、メイジの話もあったから。
貴方が死んでしまうつもりだなんて、思ってもいない。

「……なら、また、会える?
 私、ね。都会に出て、ミロクさんの紹介してくれた所へ、行くの。
 もし、ロクさんも都会へ行くなら……会えたらいいなって、思って」

言いながら、腹を摩った。
(-87) 2021/07/14(Wed) 20:27:34

【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク

「……。そうかい」

 何かを露わにする程の体力も残っておらず。
 ただ相槌を打って、男は再びスコップを握る。

「お前サン、いなかったことにはなんねェだろ。
 いなくなって泣く子だっていンだから。
 ………………、おれが言えたことじゃねェんだが」

 下を向いて作業を続け乍ら、そう言った。
 ……本当に、言えた義理ではない。
(-88) 2021/07/14(Wed) 20:35:45

【人】 被虐 メイジ

>>31 フジノ

「うん。たのしみだな、向こうで会えるの。
 指切りでもしよっか」

メイジはそっと、小指を差し出した。

「あのさ……ねえ、フジノ。オレもし帰れたらさ
 ひとつやりたいことができたんだ」

ぽつり、と思い出したようにふいに口にする。

「今からものすごい勉強して、大学行ってさ──、」→
(32) 2021/07/14(Wed) 20:39:27

【秘】 名無しの ミロク → 遊惰 ロク

「泣かせたんですか。知りませんでした」

すべて見ていたわけでもなくて、死体に興味がなかったわけですから。
ピアスが残っていたのは嬉しかったです。

「あなたは悲しくなってくれましたか?
 心が痛むのならば、いい場所がありますよ。
 安くて、美味しいものが食べられます。
 死ぬ前に贅沢しませんか、私の荷物隠してあるんです路銀にしていいですよ」
(-89) 2021/07/14(Wed) 20:40:49

【人】 被虐 メイジ

>>32 フジノ

「──やっぱり、次会ってからの秘密」

そうやって、薄く笑って、口実を増やした。
やがて救助がやってきて、都会でまた会えるといいなと
前を向くことだけを、考えようとした。
(33) 2021/07/14(Wed) 20:40:52
流転 タマオは、メモを貼った。
(t3) 2021/07/14(Wed) 20:44:29

【秘】 被虐 メイジ → 遊惰 ロク

「……え? あ、うん──」

メイジは不思議な面持ちで封筒を受け取る。
さっさと立ち去ったあなたを、唖然と見送って
封のされてないそれを見つめる。

そういえば、手紙を置いておいたと
彼が生前言っていたのを思い出した。

──中身は見ないでください、とも。
(-90) 2021/07/14(Wed) 20:47:48

【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ

「――どうだろ、なァ。
 おれァ先のこと、まだ考えてねェからさ」

 “まだ”なんて、言葉の上では小さな、
 けれども総じて大きな嘘を口にする。

 商人がやってくれたのはそういう事だったのか、
 と思い乍ら、回りにくさを覚える口を開く。

「……そうだなァ、もし、都会にでるって決めたら、」

 それから一度水筒の口に唇をつけて、
 その必要もないというのに軽く湿らせる様にして。

「そん時は、もうちっと。
 飯をキチント食えてそうなお嬢サンに、会えたらいいなァ」

 ヘラリと笑って、
あるかも分からぬ
未来を語った。
(-91) 2021/07/14(Wed) 20:48:36
メイジは、どうみても読んでと言わんばかりのその手紙を、開いた。
(a11) 2021/07/14(Wed) 20:49:28

【人】 遊惰 ロク

 少年と少女が訪れていた
(>>26〜)
のとは又別の時間。

 部屋に入り、机の上の缶詰に目を留めて。
 側に置かれた紙をペラリと手に取ると、

「――あァ、お嬢サンか」

 納得した様に一つ頷き、元の様に缶切りを紙の上に置く。
 この缶詰も食べて、もう少し。
 あの子らがキチンと助かるまでは生きなければならない。

 ――億劫だなァと胸の底が僅かに重くなる。
 終わりが見えている事は気を楽にするけども、
 それがまだ暫くは先である事は、焦ったさを齎した。▼
(34) 2021/07/14(Wed) 20:51:03
メイジは、思わずつぶやいた「馬鹿じゃないの……」
(a12) 2021/07/14(Wed) 20:51:36

【神】 名無しの ミロク

>>G16 ニエカワ

「はい、私も皆さんに生きてほしいだけでした。
 ミロクとしても、わたしとしてもです」

自然死がこの世の中では良いとされます。
倫理の中で言われる自然とは、この世で起こったことはすべて自然的であるという論。
キリスト教でいう、死者が蘇るなどの奇跡とは対比されます。
人為的または事故などは、稀に起こる普通では起き得なかったこととされ、自然とは対比されます。


「信じましょう、彼らを。
 死んでしまった私たちにはそんなことしかできません。
 奇跡とは程遠いこの運命が、奇跡だったことを信じて」

自然でないことと、奇跡がこんなふうに証明されるなど。
倫理の世界も皮肉ですね。
(G17) 2021/07/14(Wed) 20:51:53
メイジは、泣いていた。
(a13) 2021/07/14(Wed) 20:52:24

【人】 遊惰 ロク

>>34
『ロクサン』と紙の上、並べられた文字に再び目を遣る。

 過ったのは、
  せめてこの礼を言うまでは生きねェとなァ、とか、
  そもそもこの子ら放っては死ねねェよなァ、とか、
 ……それから、探し物の事。

 うまく道具が揃えられたら。
 一つや二つ、披露してやろうかなんて考えて、
 ここのところ院内を彷徨いていたのだった。

 種も仕掛けもある奇跡。
 きっと物珍しいそれは、気晴らし程度にはなるだろうと。
 
……結局のところ。
作り物の奇跡を嫌いになんてなれなかったのだ。
(35) 2021/07/14(Wed) 20:52:54

【独】 流転 タマオ

/*>>a13
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
(-92) 2021/07/14(Wed) 20:53:18

【人】 遊惰 ロク

>>35
 そんな事が頭を巡るうち、
 何だかその四文字に生かされている様な気すらしてきて。

 死にたがりの青年は、
 クツリと喉を鳴らして笑うのだった。
(36) 2021/07/14(Wed) 20:53:23
ロクは、死んでいない。まだ、今のところは。
(a14) 2021/07/14(Wed) 20:53:41

ミロクは、この年の夏に起きた事件を奇跡だと信じている。
(a15) 2021/07/14(Wed) 20:53:51

傷痕 メイジは、メモを貼った。
(a16) 2021/07/14(Wed) 20:54:50

ミロクは、またこの夏に空を見上げ、誰かの生誕を祝うのだろう。
(a17) 2021/07/14(Wed) 20:54:56

【人】 警官 ハルカゼ

──時は令和三年。東京オリンピックの開催が迫る、夏のことだった。

「あれ、まだ読んでたんですか?
 ……ま。長いから暇潰しにはなりますよねェ。
 昨日は忙しかったから、尚更退屈ですよ」

ハルカゼは溜息を吐く。
小さな駐在所の中は片付いていた。
綺麗好きのハルカゼが赴任してから、所内はいつも整頓されている。▼
(37) 2021/07/14(Wed) 20:55:23

【独】 流転 タマオ

/*>>a16
ウッッ……
(-93) 2021/07/14(Wed) 20:55:46

【人】 焦爛 フジノ

>>32 >>33 メイジ

「ほんと?……うん。指切り、しよう」

小指を絡める。
針千本を飲む気も、飲ませる気もない。
きっと貴方は守ってくれるのだ。

「やりたい、事?
 ……なら、次に会った時。教えてね。絶対、だよ」

大学へ。勉強をして、メイジは何をするのだろう。
早く次が来るといい。
そして次にまた、その次へ繋がる口実を二人は作るのだろう。

いつか口実が無くても会えるようになるまで、何度でも。
そうなったらいい。
いつかの未来を願って。
腹に置いていた手を、そっと貴方の手に重ねた。
(38) 2021/07/14(Wed) 20:56:15
セナハラは、遠くから見守っている。
(a18) 2021/07/14(Wed) 20:56:40

タマオは、初雪の日に彼を一言祝います。何度も。
(t4) 2021/07/14(Wed) 20:56:49

【人】 警官 ハルカゼ

>>37

「昨日、廃病院に来てた学生達が言ってたのはその事件です。
 丁度東京五輪の年に起こった事件ですから、
 誰かしら来るかなァとは思ってたんですよ。
 ……ね?
 僕が言った通り、年休取らなくて良かったでしょう」

ハルカゼがテレビのチャンネルを変え、ニュース番組を映す。
政治、日本代表、感染者数……。
目新しい情報は無いように感じた。
ハルカゼもそう思ったらしく、チャンネルをバラエティ番組に変えていた。▼
(39) 2021/07/14(Wed) 20:57:19

【秘】 遊惰 ロク → 名無しの ミロク

「――お前サン、諦めてなかったのか」

 “悲しくなってくれましたか?”。
 その問いに答えは返せず、返さず。

 青年は只そう言って、困った様な顔して笑った。
(-94) 2021/07/14(Wed) 20:57:34
ロクは、一先ず、今日も生きていた。
(a19) 2021/07/14(Wed) 20:57:41

【人】 警官 ハルカゼ

>>39

「さっさとあんな病院壊しちまえば良いのにねェ……、
 仕事が増えて仕方ねェや」

コーヒーの空き缶を片手に持つと、ハルカゼは立ち上がる。
資料はまだ少し残っていたが、その背中に気になっていたことを問うた。

「ン? ……ああ、そうです。
 第一発見者の“ハルカゼ巡査”は、僕の祖父です。
 たまにボケた爺ちゃん婆ちゃんが、
 僕のこと“タダシさん”って呼ぶでしょ?
 あれ、祖父の名前なんですよ」▼
(40) 2021/07/14(Wed) 20:58:44
メイジは、フジノと約束をした。また会えますように。
(a20) 2021/07/14(Wed) 20:58:47

【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク

「じゃあ、今、考えて……ううん、やっぱり、いい」

じっと貴方を見て、そう言いかけ……途中で口を閉ざした。

「それぐらいなら、するよ。
 見せられるように、する。

 ……その、時は」

腹をそっと撫でる。

「その時は、『この子』を見せる、からね。
 絶対。会いに来て。
 皆に生かしてもらった、子だから」

そう言って、女は笑った。
(-95) 2021/07/14(Wed) 20:59:25
フジノは、願った。また、次が、ありますように
(a21) 2021/07/14(Wed) 20:59:50

タマオは、相槌を打った。「はい、よく似ていると思いますよ」
(t5) 2021/07/14(Wed) 21:00:02

 




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