看護婦 清水 花枝は、メモを貼った。 (a1) 2024/01/04(Thu) 21:52:42 |
【秘】 看護婦 清水 花枝 → 春山宮 霞愛し合い、絡み合い、愛を受け止めて愛を捧ぐ。 そんな初めての交わりは私にはかけがえの無い絆の始まりとなった。 何度も痙攣しながら彼を受け止め、そして果てる。 声は何度も囀ったせいで微かに掠れて、けれどとろりと甘い蜜のよう。 「わたしも愛してる…。」 今までそんな感情知らなかったのに、自然と口にしていたの。 あなたへの愛を。あなたへの誓いを。 そうして、わたしは──。 (-33) 2024/01/04(Thu) 21:59:06 |
【人】 看護婦 清水 花枝「そんなに時間は掛からないわ。 すぐに戻るからね。」 そんなふうに笑顔を向けて、わたしは一度人の世に戻って行った。 わたしが急に消えたものだから、勤め先には驚かれたけれど、人攫いにあったのでは無いと伝えると安堵された。 けれど、直ぐに戻らなければならない。 辞職して遠くに行く旨を伝えて、引き止められたけれど理由を語らずに手続きをとった。 本当なら半月ほど前に言わなければならないけれど、無言で雪の中に消えたわたしはすでにシフトははずされていたからなんとかなった。 それに。 >>0:0あの古書店の店員の言葉のような噂がこの辺りにはあったから。 神様に見染められたのか? そんなことを言われて、わたしはただ微笑みを返して。 (1) 2024/01/04(Thu) 21:59:24 |
【人】 花枝いつしか私は、人の世を捨てて。 貴方と共に花を咲かせて保つ、時に癒しの雫を与える、そんな存在になるのでしょう。 霞くんとの間に子供が生まれても、そうでなくても、ひっそりと人の世を離れ貴方を愛し、隣に居続ける。 私は、その運命を選んだの。 ──ただ一人の花枝として。** (3) 2024/01/04(Thu) 22:00:18 |
【独】 花枝/* 一応これで〆とさせていただきます。 色々あって遅くなってすいません! でもとても楽しかったです。 お付き合いいただきありがとうございました。 (-34) 2024/01/04(Thu) 22:09:29 |
【人】 春山宮 霞[すぐに戻ると言って花枝は人の世に一度戻っていった。 私はこの場所へ続く門が知らぬ間に消えてしまわないように、鳥居の前で待ち続けていた。 百花が時々様子を見に来たけれど、私は動かなかった。 …ほんの少しだけ、花枝はこのまま戻ってこないかもと思った事もないではなかった。 あれだけはっきりと口にしたものの、やはり、彼女は知った人と顔を合わせて、 人の世にとどまる事を選ぶのではないか、とか。 …その方がやはり彼女には良いのではないか、とも。 ただ、私はその場を動かずに、待ち続けていて。 神代から在り続ける身には、ほんの数日どころか数年でもあっという間であるはずなのに、 その間はひどく、ひどく長かった。] (4) 2024/01/04(Thu) 22:32:09 |
【人】 春山宮 霞…………… 花枝? [声に顔を上げれば、見えるのは藤紫の髪飾り。 私が彼女に最初に会った時にあげたもの。 花束のように腕の中に投じられた姿を私は抱き留めた。 春の花のように柔らかく咲き香る、私だけの花。] おかえり、花枝。 [春の山にたなびく霞のように、私はその名の通り、温かく柔らかな笑みでそれを迎える。 そして、共に、私の住まう処へと彼女を導いた。] (5) 2024/01/04(Thu) 22:34:37 |
【人】 春山宮 霞[そうして、私は彼女を妻に迎え、共に在り続けるだろう。 春には藤の花を咲かせ、夏には病魔を祓い、秋には他の神々と顔を合わせ、冬にはあの場所を訪れる。 その傍にはきっと常に花枝の姿があって、 私は人の世ではほとんど名を知られることもなく、本当の名前すら忘れ去られてしまったけれど、 それでも愛する女性が傍にいてくれる限り、 私は彼女を愛し続け、ただそこに在るだけではない者として、 心で、体で、彼女を愛する者として、在り続ける事ができるだろう。] 愛しています、花枝。 私と其方がこの世に在る限り、ずっと、きっと、果てまでも。** (6) 2024/01/04(Thu) 22:41:48 |
【独】 春山宮 霞/* こちらもこれで〆ですね。 慌ただしい中だったかと思いますが、 おかげさまでとても楽しませてもらいました。 お付き合いいただきありがとうございます! 近いうちにまたお世話になるかと思いますが、 今後も、どうかよろしくお願いします。 (-35) 2024/01/04(Thu) 22:43:29 |
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