ううん、大丈夫だよ、
　　　幸阪…ちょっと疲れてる…？


　［　やっぱり元気がなさそうで。>>83
　　　僕は心配で思わず訪ねてしまう。

　　　前日眠れなかったなんて
　　　まるで初デートの時の僕みたい。
　　　あの時の僕は楽しみのあまりだったけど

　　　今の彼女は？
　　　とてもあの頃の僕と同じには見えなくて。

　　　梳いた髪にラフな格好
　　　倦怠期だからなんてちゃちな話じゃない。
　　　彼女の浮かない顔が、答えだった。　　　　］

　　　ごめんね、幸阪。


　［　僕からはあぐねていた手を
　　　幸阪が捕まえてくれて。

　　　何もなかったように振る舞う彼女から
　　　光を奪ってしまったのは他ならぬ僕だから。

　　　僕は独り言のように、謝罪を漏らしてしまう。］

　　　僕は、幸阪と恋人になれて幸せだった。

　［　降りるべき舞台
　　　もう幕は引かれようとしているのに。

　　　　　　僕はその役から今も降りられずにいる。　］*

　　

　　　疲れてないよ、大丈夫。
　　　

［　ずっと私をよく見てくれる君に
　　こんな薄っぺらい嘘を言ったってバレてしまう。
　　分かっていても、嘘を重ねてしまうんだ。
　
　　君との時間は楽しいことでいっぱいにしたい。
　　陰りなんて、なくしてしまいたいから。　］

　

　　　




　

　　

　　　　

　　

［　私でなければならない理由なんてどこにもない。

　　　　　―――――世界って、そんなものでしょ？　］


　　

　　　　　　　　　　

　　



　

　　

　　　


　

　　

　　　次はどこへいこっか。
　　　この辺、一杯美味しいものあるみたいだよ。


［　なんて、再び日常へ戻ろうとしながら
　　幕を引く方法を考えてた、　］*