お腹が空いて仕方ない。

見た？冷や汗を流しながら、
苦手なものを食べる姿。

お腹が空いて仕方ないな。

きゅ、と。
こっそりこぶしを握る。

――去年、3センチも大きくなってしまった。

これ以上、大きくなるのはいやだな。

いつも通り、花に水をやって、土を整えて、雑草を抜いて。
やってきた蝶がきれいな青色をしていたから、喜んで捕まえた。

羽を撫でたら青い粉がついてきれいだ。キラキラしてる。
きれいなものは、かわいいものは愛おしい。



ぷち　ぶち


ぱくり。

今日は帽子が(5)^1d6回ずり落ちそうになった。
近くにいた人に直してもらったり、自分で載せ直したりしています。

ここはぼくだけのばしょ
ぼくだけのひみつきち
たからものいっぱい

あれも　これも

きたないけど
きらきらしてる

誰かが森を見ている。
宵闇に昏げてしまう前の森を。
ソレは今日も、森に足を踏み入れる。

お腹が空いて仕方ないな。

特に暖かさが増して汗ばむくらいのこの季節は。
随分美味しそうに見えてくるから。

お腹が空いて仕方ない。

燃えるような匂いがする。

さあ、“神隠し”を成そう。
“神隠し”を成す我々は、神なぞでは無いが
成さねば、“成る”のは我々だ。