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【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[その日は、どうにも感情がめちゃくちゃで。 今までずっと笑っていたのが嘘みたいに、 泣き虫で、脆くて、弱い、子供のような自分が居た。 ――後日、 クロが、 マドカせんせいが、 かみさまと共に、 新しい『箱庭』に行ったことを知った。 クロは置き手紙だけを残して。 マドカせんせいとは、挨拶も出来ないまま。 ゼロが外への世界へ目を向けて、 度々、チェレスタや私に世界のことを尋ねていた。 ゼロも出ていくのかなって、 その雰囲気からなんとなく、感じ取れた。] (490) 2022/12/25(Sun) 22:34:10 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[箱庭にはどれだけの『証持ち』が残るのだろう。 今いる人たちも、いずれは、 旅立ってしまうのかもしれない。] 寂しくないって言ったら、 嘘になるけど……。 決めたことなら、仕方ないよね……。 [彼らの旅立ちの時。 ゼロがくれた飴玉を握りしめて、自分に言い聞かせる。 彼の傍らにはクリスタベルが居た。 彼らのこれから過ごす未来には、 どんなものが待ち受けているだろうか。 少なくとも洋館で過ごしていた頃よりは、 きっと厳しいもののように思える。] (492) 2022/12/25(Sun) 22:34:50 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギクたまには、手紙を書いてね? ゼロの話を、 クリスタベルの話を、聞かせてね。 元気だって、それだけでいいから。 私も、二人に手紙を書くから。 それから――、 (495) 2022/12/25(Sun) 22:35:09 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[言いかけた言葉を、途切れさせて。 緩く首を振った。 きっと彼らには必要ないものだから。 だから代わりに、 満面の笑顔を浮かべた。] (501) 2022/12/25(Sun) 22:37:32 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク―― *** ―― [――時は過ぎて。 世界崩壊の後は、まだ痛々しく各地に残っている。 『神』は新しい箱庭に去ったが、 残された『証持ち』を政府は未だ保護している。 世界が壊れかけたのは『証持ち』のせいだと、 暴動が起きかけたこともあった。 だが、同じとして。 『証持ち』のお陰で助かったのだという者たちも顕れた。 意見は二つに分かれ、 まだ『証持ち』を災いと恐れる者たちと、 救済者だと新たに『証持ち』を奉ろうとする者も居る。] (554) 2022/12/25(Sun) 23:58:27 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[『証持ち』たちはそれぞれの道を征く。 時に連絡を取り合うものの居ただろう。 永遠に、会うことが出来ないものも。 変わらず洋館で暮らすものも、店を起こすもの。 それぞれ、それぞれ。 大小あれど、あの日に何かが変わり、 何らかの変化があったことは、それぞれの胸の内に。] (556) 2022/12/25(Sun) 23:58:57 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[――とある街。 崩れた瓦礫がまだ残る街路の端、 開けた公園の中央に、広場があった。 広場には人が集まり始め、 広場の後ろには大きな中継機が設置されている。 目を閉じて、気持ちを落ち着かせるように。 深呼吸を一つ、胸を上下させる。 掌に収まる集音機を握りしめて、 顔を上げて、足を踏み出せば。 そこは、観客で溢れた会場の上。] (557) 2022/12/25(Sun) 23:59:13 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク 『みんな〜〜っ!! 今日はヒナギクスーパーステージに 集まってくれてありがとうっ!! 街はまだまだ復興で大変だけれど、 これから一緒に世界の疵を直していこうねっ! 今日は、私が……っ、……』 (558) 2022/12/25(Sun) 23:59:34 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[ステージの上で集音器で話していれば、 不意に何かが飛んできた。 咄嗟に顔を逸らしたけれど、 ガツンッ、と眦に当たった硬いものが骨に響いて。 ぬるりとしたものが頬を伝った。] 『証持ちが何を言っている……!』 『お前らのせいでこうなったのに……!』 [切れた傷を空いた片手で覆って、 頬を伝ったものを、手の甲で拭う。 掌が赤く染まる。 慌てて駆けつけた政府の人たちが、 怒鳴りつけた人間を押さえつける。 世界に疵が出来てから、 こういうことは一度や二度じゃない。] (560) 2022/12/25(Sun) 23:59:48 |
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