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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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[最初からトラとかトラちゃん♡と呼ばれていたら(別に♡を付けるようなニュアンスではなくて良い)、ここまで意識することはなかったんだが。

聞き馴染んだ“武藤“って呼ばれるのも好きだし、ドキドキもする。

気が緩んだ風に“むとー“って呼ばれるのもかわいいなと思うし。

オレの家族の前での“景虎さん“は気恥ずかしさがすごくてお互いもじもじとしてしまうから、慣れるのには時間がかかりそうだけど、結婚しても多分二人の時は“武藤“って呼ぶんだろうな、とは。

“とら“って呼ばれるのだけは、あからさまに体が反応するのがどうにも居た堪れない気持ちになるものの、呼んだだけで煽ったと言われるのは柚樹的には理不尽かもしれない。

オレの方は大学ではいまだに“くっきー“とは呼んでるのだけど、そろそろ“柚樹“呼びの方が馴染みすぎて、うっかり口を滑らせたのは一度や二度じゃないからそろそろ諦めている。

“柚樹“と呼び出したのは初めてそういう雰囲気になった時だから、性行為の最中に他の呼び方をしたこともなければ、二人きりだというのに“くっきー“を連呼してくる一昨日のオレは柚樹にとっては結構つらいものがあっただろうし、体の感覚が巻き戻っていたのも仕方ないことかもしれない。]

[真実か挑戦ゲームでは無茶振りも大量にした気はするが、“恋人にピアスを開けてもらう“という身体に穴を開けさせろというのは戸惑わせたことは確かだし、あれ以上の無茶振りはそうそうない、とは思いたい。

そのカードを切ったくらいには、今の状況……“外でしたい“というのも結構な無茶振りだとは思うのだけど、柚樹が口でし始めるとは思ってはなかった。

喉を開いてなどと言ったことは正直後悔はしていて、あの時は半ば無理矢理此方が動くようなことをしてしまったから、怖い思いをさせた自覚もある。

そのことをオレが気にしないようにというのがあったのだろう、して欲しいとはオレから頼んだことはないのに、度々柚樹は自らしようとしてくれるから、その度に申し訳ない気持ちにはなるのだけど。

申し訳ない反面、気持ちはいいし興奮もするのが余計にオレの中では抵抗があるような気はしている。]

[柚樹がオレに気持ちよくなって欲しいと思ってくれてるのはわかってるし、この行為をするのが好きらしい、とも思っていて。

そんなことしなくてもいいよと思いながらも、懸命に口や舌を動かしているのを見ているとぞくぞくとした快感が背に走ることも否めなかった。]

 ……っ……、く……、

[唾液混じりの卑猥な水音が木々のざわめきが近い開けた空間で響いて。
部屋の照明とは違う陽の明かりの下、臨戦体勢のモノを晒していることも、眼下に跪いたような形でそれを咥え込んでる姿も現実味があまりなくて。

夢だから現実味がなくても当たり前なんだろうかというと、この類の夢は脳内だけの妄想とも違うことはもうよく知っているから。

滲んでくるものを全て取りこぼさないつもりでもあるのだろうかというくらいに、鈴口を舐め上げる舌が視界に映ると、追って溢れてくる液がそろそろ掬い上げるのも難しいくらいになってきていたと思う。]


 ……ッ、……挿れ、たいけど……、

[挿れたくなったら言ってと言われても。

ずっと挿れたいんだが?と思ってしまうものの、このまま達してしまいそうなのも確かだった。

このまま出したら柚樹は飲むんだろうし、お湯を汚さないつもりなら口から溢すことも出来ないだろうに。]

 ……っ、ぅ……、ぜんぶ、こぼさないように、できる……?

[口端に光る唾液か先走りかもわからない液を指先で拭って顎を軽く持ち上げるようにすると、艶めいて蒸気した表情に、預けている雄芯がひくりと震えて。

達する時の無防備な表情だったりは、お互いに切羽詰まっているわけでもないのに一方的に晒すのは羞恥がひどいのだけど。]

 ふ……、ッ、……ゆず、き……っ、

[びく、と脚が跳ねそうになって、髪を掴んでいた指に力がこもってしまう。

どうやら吐き出すまで続けるらしいとは、張り詰めた肉茎を吸う口の力が強まって、速度が増したことにわかれば、吐精感が迫り上がってくる。]

  変わっているでしょう、燻したような香りがして。
  シナモン・シュガーを振っても美味しいの。


[機嫌よく答えながらパンを用意する。
 軽く焼いて、バターとマーマレードを添えて。

 自分の皿をつつきながら、楓の方をちらりと見やる。
 不意に、弱い衝動が湧き起こった。今は無視できるほど小さいそれを、椿はそっと受け止める。昨日ほど強くはない理由はなんとなくわかる。おそらくは、もうその必要がなくなりかけているのだ。残された時間は少ない。]


 ぁ……っ、やば……ッ、
 ……ッ、……も、……、……っ、

[ただでさえでかい声が響きそうになるのを、口元に手の甲をやって押し殺そうとして。

“もう出すから“とは言葉にはならなかったし、飲んで、とも、見せて、ともつかない言葉を飲み込んだ。

どく、と大きく雄芯が脈打つのと同時、ビリビリとした快感が走って背を震わせる。

きつく閉じそうになる瞼を薄く開くと、白んだような視界の先、柚樹の口に含まれたものがビクビクと血管を浮かせて脈動するのが見えて。

その先に吐き出された熱い飛沫を受け入れる喉が動くのに、罪悪感とも満足感ともつかないものは快楽に塗りつぶされて曖昧だった。]


 ……は……、
 柚樹がえろくて、無理……、

[荒いだ息を整えながら、頬に触れて小さく呟く。

もう少し堪えようとは思ったのだけど、なんて。
出すつもりも飲ませるつもりもなかったんだけど、とは、とても言えそうにはなかった。

飲めた?と唇をなぞって口内に親指を差し入れれば、労うつもりで舌を緩く撫でた。]*


  どうしようかしら、これから


[空はまだ十分に明るく、しかしどこか夕方の気配が滲み出してきた頃、椿はぽつりと呟いた。]


  ここにずっといるのも素敵だけれど。
  旅に出るのも、悪くはないわ。
  どこかに、狼の国があるかもしれないし。


[冗談めかして、半ば本気で、
 ありえないことと知りながら。]**

【人】 天原 珠月

[ガク>>17と湖を潜るのは楽しい時間だった。
初めての発見に心が躍る瞬間もあれば、穏やかな水に身体を委ね、身を清めるのとは違う心の安らぎがあった。
手を引かれ>>18て光がきらめく湖面へ上がる。]

 ……は、……っ

[澄んだ森の空気を肺いっぱいに吸い込む。]

 それは、正確には真珠のようなもの、ね。
 私の力を集めて形にさせたもので……前にいた世界では、巫女の役目の前に、力が足りないときのための備えとして、日々作って貯めていたのよ。
 保存食みたいな感じ?

[最後は悪戯っぽく例えて。
ガクに持っていてというように微笑む。]

 湖には特にそれらしいものはなかったわね。
 でもやっぱり、何か、不思議な感じはするけれど……私の力と反発する感じではないみたい。
 
[元々水と親和性があるおかげかもしれないと説明し、ガクを見上げ、そっと手袋を外したままの手を伸ばす。
額に濡れてはりついた髪をずらしてあげ、表情を緩めた。]
(24) 2023/03/09(Thu) 18:27:48

【人】 天原 珠月


 湖を潜るの、とても素敵だった。
 それだけではなくて、身体の中に戻ってきていた力が安定してきてくれた感じがするの。

[まだ薄い青の広がる空を仰ぐ。]

 私がここに来た日が新月だったから……。
 明日の夜は三日月ね。
 その辺りには儀式をしましょうか。
 ガクとミツキの旅行から帰る日も迫っているものね。

[ミツキが無事にここに戻ってくるならば、当然、自分もここを去り、ガクとはお別れとなる。

その後はスーツを悪戦苦闘しながら脱ぎ、シャワーを浴びて、紅茶を飲みながら楽しかったと語り合うことだろう。]

 ね、あの動画……海の中にも鳥がいたでしょう。
 あの子はなんていう名前なの?

[なんて、やっぱり海にもまだ興味津々で。
ペンギンと教えて貰えば、楽しげに何度も繰り返した。**]
(25) 2023/03/09(Thu) 18:28:12

[例えばここが鍵のかかる貸切露天風呂ではなくて、混浴?と言うのだっけ、男女が誰でも一緒に入れるお風呂だったとして。

そういうところでなら武藤と一緒に入れるね?と私は素直に思ってしまうところがあるのだけれど、武藤は絶対絶対、私をそういうところへは連れていかないだろうなと思う。

まだ遠い話だけれど、夏になったら海かプールへ行こうかなんて話をちらりとした時に、トレーニング用の競技用っぽいのしか持っていないよ、ビキニみたいなの……と告げたら、隠しきれない程度には渋い顔になっていたくらいだし。

他の人が使うところを汚すのはいけないと思うものの、外で裸になるとか、外でえっちする、とか……そのあたりの禁忌は、それほどには感じていなかったのだと思う。多分。

"したくなったから"と、そんな理由で武藤のを抵抗なく口に含んでしまうくらいには。]
 

[正直言えば、出されたのを飲むのは美味しいと思えるものではないのだけれど、でも、私の手指や舌や唇で武藤が昂ぶっていくのを感じるのは、とても好きだと思う。

常の行為ではそこまでは聞けない苦しげな喘ぎ声とか、あまり顔を見る余裕はないものの、精悍な顔が快楽に歪んで眉を寄せている様とか。

その反応が色っぽいし、かわいいなとも思うし、這わせた舌に跳ねる肉茎の反応にも、目を細めてしまう。]

 …………?……ぅ、ん……?

["挿れたいけど"? でも、"止めて"じゃないんだな?と私は、報告承りましたとばかり、動きを止めることはせず。

"こぼさないように、できる?"の問いには、無言でこくこくと頷いていた。

どうしても口端から溢れてしまいそうになる雫を武藤の指が辿っていき、熱に浮かされたような顔で武藤を見上げる。

実際、武藤の熱とか味とか、におい、とか。

  ────欲しい。
  武藤が、欲しい。


獣じみた欲望が、首をもたげつつあった。]

 
 ────出して、いいよ。

[出してよ、とら、と。

またうっかり口から溢れそうな雫を拭ってぺろりと舐めついで、再び武藤の顔をちろりと見上げながら、囁くように告げる。

武藤の瞳には──きっと私の瞳にも──隠しようのない情欲の色が浮かんでいるのが見て取れて、煽るように雄芯を根元から先端まで少し強めに擦り上げた。

膝や太腿の内側が、何を我慢しようとしているものなのか、ひくつくように震え始めれば、限界が近いのはこちらにも否応なしに伝わってくる。

なるべく喉の奥へと招くようにしつつ、強く吸うように促せば、熱い飛沫が叩きつけるように口中に吐き出された。]

 ……ッ、ふ……、……ぅ。

[二度三度と続く吐精は、もうよく知った脈動だしと、合わせるように喉をこくりと鳴らしていく。飲むのもね、いくらかは慣れてきたんだよ?]
 


[口中からずるりと勢いを失ったものが滑るように落ちていく。

話に聞くところによると、男の人は、一度達してしまうと続けて二度三度とできるものではないらしいのだけれど、なんでか、武藤はそうではないらしく。

勢いを失ったとは、先の張り詰めていたものに比べれば……くらいのもので、これで終わりではないよね?というのは、私と武藤の共通見解だったとは思う。]

 …………えろかった?

[褒められたと思って良いんだろうかと首を傾げながら、微かに微笑む。

我慢しようとしたのをできなくさせたくらいにはきもちよかったのなら、良かった……と、笑みを一段深くした。]

 ぇ?……ぁ……あ、ん、

[口中に差し入れられた指に、でも今、ちゅーするのはお勧めできないよ?とばかりに、戸惑いの視線を向けてしまう。

飲めたよ?飲んだよ?と応えるように、武藤の指先をぺろりと舐めて。]
 


[ええと……、これは、立ち上がって、お湯から出た方が……良い、んだろうか。

だって、立って繋がるとかじゃないと、この場所では多分……むずかしい……のだろう、し。]

 お湯、出て……"続き"、する……?

[今更ながらに、ここが屋外だと改めて思ってしまって、武藤のを舐めている時よりも余程に顔を赤くしてしまったよ。*]
 

[シナモン・シュガーを振ると言われてもどうにも風味が想像できず、やはり彼は首を傾げるばかり。
 ならば試してみるのが早かろうが、あいにく甘味をとりたい気分でなく、謎が残されたままとなった。
 せっかくパンに添えてもらったマーマレードも味わわないまま、バターだけで食べていた]


  椿って……あいつと二人で暮らしてた、んだっけ。
  どんなところでだったんだ……?


[彼女の生活に少し興味が湧いて尋ねてみたが、答えは得られただろうか。彼に無理に聞き出す気は無かった。別の話題に変わっていっても引き戻しはしなかっただろう]

[共に食事をし、食事を終えてからもなんとなく場に留まり、取り止めもない話題をのんびりと交わしながら過ごした時間は、随分と長かったようだ。

 合間に何度か茶を淹れ直してもらったこともあったかもしれないし、途中で食器を洗って片づけたりもしたかもしれないし、話す場所を移したこともあったかもしれないし、ずっとその場にい続けたのかもしれないが。

 “二人暮らしの休日の一幕”
 この時間だけを切り取れば、そうも思えるものだった]

[そうして昼過ぎ。これから太陽が傾いていくのだろう、けれどまだ夕暮れまで間がある頃合いになって、彼女の呟きがあった。

 ずっとここにいること。
 旅に出ること。
 そのどちらも彼女の望みなのだろうか。

 もし『一緒』を望んでくれるなら──
 昨夜巡らせた思いが浮かぶ


  行くか? 一緒に。狼の国探しの旅。


[戯れのつもりで問い返し、彼女の様子を窺った。
 今すぐここから旅立つのはあまりにも現実味が無かったが……。今二人で過ごしている時間が本当に夢なら、目覚めた後に彼女の元へ向かってみようか──時が過ぎる間に、そういう考えが楓の中に芽生えていた。

 “狼の国”は言うなれば、椿と共に過ごしたあの遊戯の中で楓が作ろうとしたものだった。それが現実に作り得るものなのかどうか、探し求めてみるのも一興だろう。見つかっても見つからなくても、変わらないつもりの暮らしの中で罪を塗り重ねるより楽しい気がしていた]**


 ……私のバカ。私が1番、バカだ。

[抱き寄せられて暴れる心臓はなかなか大人しくなってくれず、丘の上を吹きぬける風に頬を冷ましてもらった。

異性に免疫がないといえばそうなのだろう。
アスルに触れられて何も意識しなかったとは言えない。
嫌ではないのは、数日間だけでもアスルを知ったおかげで、元の世界で絡んできた男性たちのような気配はなかったから。
アスルが純粋に操縦の安全を考えているのは伝わる。

ただ顔が見られなかったのは、――幼馴染に似ているから。
幼馴染に似ている彼に心臓がおかしくなるのは、自分にとっては当たり前なのだけれど、自覚するのは複雑だった。
それに似ていても違う人なのだ。
ドキドキすると自分が自分を裏切っているような気分になる。
そして同時に、そう思う自分が、何も隠しきれず、なかったことにできていないのを思い知らされた。
誤魔化せない、なにも騙せていない。]


 はーい。

[手続きを終えたらしいアスルを振り返る。
滝を通り抜けた涼やかな風は顔の赤さを戻してくれたかと思いきや、自分の動揺のほうが上回ったらしい。
額に手を当てようとする仕草にぴゃっと後ずさる。
もう、なんでそう、幼馴染がするみたいなことするかな。
大丈夫平気大丈夫!と声を張り上げると、最初の警戒心とはまた違う、素直でなく懐かない猫のような距離感を保ち、アスルの後ろをついて歩いていくのだった。

ただし、それも途中まで。
肌も露わな住民たちは平和な日常を過ごしていそうだが、こちらは平常心を保とうとしても目線がとても泳ぐ。]

 ダイジョウブ……。

[でも迷子の危険的には大丈夫じゃなかったので、悩んでから、アスルの服の裾を摘まませてもらうことにした。
結局歩きにくいとかなんとかで手は繋ぐことになったのだが、親戚のお兄さん――髭を剃らないままならおじさん呼びにしようか検討している――だなぁとここでは思う。

幼馴染と違う手だった。
大きさも、指の太さも、タコができている場所も違う。
ふたりとも何かを目指す手だった。]

[店に辿り着くと、手を繋ぐ時間は終わり。
アスルが店の人に手早く頼み、終わったら待っていろと言うのに、何事か唇が動きかけたけれど止めて。]

 ……分かった。
 良い子で待ってまーす。

[そんな風に笑って頷く。
そうしてなんてことないように手を振ったのだ。

緊張で身体を硬くしながらも、店の人の手際は良く、服など一式が決まるのにそう時間はかからなかった。
少し心配していたが言葉も何故かちゃんと通じた。
兄妹かと問われたのにはゆっくりと首を振り、親戚みたいなものだと当たり障りなく答えておく。]

 ……。

[幼馴染になら、置いていかないで、と言っただろう。
ひとりだと心細いと我が儘言って、遠慮なく困らせて、やっぱり別行動すべきと諭されたらむうっとした顔をして頷くのだ。
相当甘やかしてもらってきたと自分でも思う。]


 ……でも、いつまでもそんなんじゃ、ダメだよね。

[分かっている。
だから最近の自分なら我が儘は我慢できたかもしれない。

幼馴染離れしなきゃ、とか。
兄離れしなきゃ、とか。

そういう理由ではなくて。
自覚してしまった“想い”のせいで。

幼馴染としての永遠を望めば望むほど、幼馴染として愛想を尽かされるのが怖くなってしまったのだ。
雅空兄ぃはそうしないって思っていても。

ずっと、ずっと、変わらない関係が欲しかった。**]

【人】 月島 雅空

[あの真珠は保存食みたい。とお茶目にいっていたがペルラさんの水の力>>24の一部のようだ。実質の湖の調査としては何もなかったが、ペルラさんの力の回復には役立ったらしい。

そのおかげなのか、明日の夜には儀式ができるほど回復したというのだから楽しんだ以外でも良い結果を生んだものだ。

珠月が戻ってくるという嬉しさは当然ある、それは同時に親しくなったペルラさんと別れでもあるのか。ということを今更になって認識する。
本来ならば会えなかっただけで元の場所に戻るだけと言えばその通りなのだから不思議な運命だった。というだけのことなのだが]
(26) 2023/03/09(Thu) 20:33:49

【人】 月島 雅空

 ペルラさん。
 海で見ていた魚とかだけど、食べることもできるんだけどどうせなら食べてみない?

[翌朝のこと。そんな提案から朝食はゆっくりめに海産物主体のバーベキューを取り行う。
シンプルに焼くもの、フライにして、または味噌汁にして食し]

 そういえばペルラさんが住んでいた場所でもこれだったら作れるんじゃないかなってものがあるんだけど、一緒に作ってみない?

[生地を作ることからはじまり、たこ焼き機をつかってのミニカステラ。プリン。カスタード、キャラメルポップコーンなど少し作りすぎたけれども、珠月がかえってくるならば置いておいて大丈夫だろう。
そうやって儀式前に色々としたのは、お別れを惜しみながら送れるようにしようと思っての行動であった*]
(27) 2023/03/09(Thu) 20:34:49


  色々、試したわ。
  辺鄙なところに暮らしてみたり、
  逆に堂々と街中に入り込んだり。
  私は、外には出ないでずっと隠れてた。
  それでも何か、だんだん噂になってしまったりして……ひとつの場所にはそう長くはいられなかったの。


[身元を隠して暮らせる場所は、意外とあった。
 街に暮らした時というのはつまり、住処を乗っ取る訳だが、その点は楓には伏せることにした。あまり気持ちのいい話ではない。]


  あちこち転々として、最後にいたのは森の奥の放棄された小屋だったわ。荒れ果てていたのを少しだけ直して、なかなか住み心地は良かったの。
  少しだけど野菜を作ったり、罠を仕掛けて動物を狩ったりしたけど、料理は上手くはならなかった。私にできるのは、茹でるか、煮るか、焼くかだけ。


[それは遠い昔のことのようにも思えるし、つい最近だったような気もする。ただ、懐かしい思い出ではあった。時折、血に塗れていることを除けば。]*

[柚樹と入れるのはいいんだけど、混浴風呂だったらちょっとな……とはなっていたと思う。
いや、ちょっとどころではなく渋るだろう。

そういう気分になりかねないとかではなく、それもあるけど、それ以上に他の男がいる可能性のある場所で柚樹を見られるのが嫌なので。
水着とかつけて入るにしても無理だな、とは。

プールや海はまだしも、というのはなんなんだろう。それこそ泳ぐわけでもなし、近い空間で見られるのが嫌というか。

夏になったら水遊び的なこともしたいとは思うのだけど、水着を選ぶのに何かと口を出しかねない。
今時セパレートでないものの方が珍しいのはわかるんだが。
かといってあまり可愛くない水着を着せるのもな……というような葛藤もあるので難しい。
夏になるまでの課題かもしれない。

人のいないところであれば外でするのもそんなに抵抗ないのか……、なるほど……?とは、一度了承した後は躊躇いなく動き始めたあたりで思いはした。

人に絶対見られない、且つ、野外とかはそれこそ貸切露天風呂くらいな気はするので今後に活かせるかどうかは知らない。]

[してもらうのが申し訳ないと思っていた頃もあったが、したいと言われたら素直にして欲しいと言うようになったのは最近のことだとは思う。

それでも、美味くはないだろうものを口内に出すのは抵抗があったし、途中で止めたことも何度かある。

その度にそれなり不満そうな顔はされたから、最後までしたいものなのかなというのは大義名分的な感じで。

自分のモノを口に含んで愛撫する様子を眺める視覚的な刺激と、わかりやすい直接的な刺激に昂りが増して。
吐精感の迫り上がってくる頃には、“口に出すのは悪い“という思いが、“飲んで欲しい“に飛躍する辺り、相当に快楽に、というか、柚樹との行為に弱いのだろう。]

 ……ん、わかった……、

[零さないように出来るかの問いかけに頷くのに、薄く笑みを浮かべる程度の余裕はあったのだけど。

吐精を促すような動きに変わってすぐ、そんな余裕はなかったし、お湯を汚さない云々はどうでも良く、与えられる快楽を追うのに必死で、その先に吐き出したものを全部受け止めてほしいという思いに変わっていった。]

[出していいと告げられるのにも、いくらかもう少し堪えようという謎の気概はあったものの、“出してよ“と乞う言葉に言い換えられるのと、何より“とら“と呼びかけられたことで限界が近づくのが早かった。]

 ……っ、ふ……、……っぅ……、

[呻きともつかない掠れた声が喉奥から漏れて、獣のような自分の吐息がやけにうるさく感じる。

熱で視界が眩む感覚はしても、柚樹の方を見つめた視線は逸らせないまま、一度視線を交わした先、強く擦り上げてくるのに腰が跳ねて。

達してしまったのは、昂った熱を吐き出したいと下肢が痙攣じみた挙動を始めてからすぐのことだった。

勢い良く散った飛沫を飲み下す喉の動きは、断続的な射精が収まるまで口を外されることがなかったことに、愛おしさを感じて知らず口角が上がる。]

 ……うん、えろかったし飲めたし褒めてるよ?
 ありがと……、きもちよかった。

[残渣も然程残っていなさそうな舌をゆるゆると撫でると、応えて指を這った軟体に目を細めて指を引き抜いた。]


 しないの?

[疑問系で言われた続きへの言及に首を傾げて返した言葉は、するよね?って意味しか含めていないつもりで、手を差し出してお湯から上がるように促す。

此処ではどうしたってお湯は汚してしまうからと、陽の光でいくらか温まってはいるものの冷たく感じる平された石の上を歩いて、少し先、カランやシャワーのある辺りまで柚樹の手を引いた。

石造りのひやりとした壁を背に立たせて向かい合うと、唇を重ねて壁に押し付ければ、自分の吐き出したものの味が舌に残っているのも構わずに舌を絡めて。

胸元に手を滑らせると柔く手のひらで掴むように五指を肌に押し付けた。

片手を下腹まで辿って、脚の間に指先を伸ばしかけてから、はたと手を止める。]

 ……ん……、前からだと無理なんだっけ?

[立ったまま片足だけ上げる体勢は特に問題なく出来るけど、そのまま挿入して動かしてしまうと足に力が入らなくなるようなことがあったのを思い出して。

やっぱ後ろからのがいいのかな、と肩に手を置いて背を此方に向けるよう促せば、後ろから抱き竦めて頸に唇を押し当てた。]

 




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