【人】 厨房担当 マシロ[ チエの言うことも尤もである。>>223 この大咲の気まずさは自分が恐らく話の一部に加わっており 更には栗栖のような所謂顔の良い青年が 気付いていないとは思わなかったが故のところもあり。 今自分が行くと栗栖も変な罪悪感を抱くかもしれないし 貝沢も複雑になるのでは、という。 会話内容を知らずとも二人の約束と過日を知っているための 店員を超えた妙な気遣いが発揮されていた。 ] ……それも、ある。 喜んで欲しくて、かわいくするの、頑張ったし…。 [ 従業員にしか見せない素の顔で小さく答え、 ぽんと叩かれれば>>224 大咲の腹も決まった。 ] (229) 2023/03/03(Fri) 20:17:07 |
【人】 厨房担当 マシロありがと、チエさん 後言い忘れてたけど、今日もかわいいね! [ 可愛いものの同好者として交わしている挨拶を そういえば言ってなかったな、と今更口にして 大咲はオープンキッチンから二人の机へ。 ] (230) 2023/03/03(Fri) 20:17:12 |
【人】 厨房担当 マシロ貝沢さん、お待たせしましたっ おすすめの絞りたて果肉入りオレンジジュースを使った ファジーネーブル、お届けしますねっ うさぎ型にカットしたオレンジと カクテルの中へチェリーを浮かべてみたんです! 今日限りのスペシャルカクテルですよ〜! [ 二人の会話が恐らく一瞬の間でも置かれた頃。 大咲は必殺仕事人が如くしゅぱっとカクテルをサーブし いつも通りの笑顔で軽く説明をしながら 貝沢の前へ可愛らしいうさぎカクテルを置いた。 なお栗栖の方には、 貝沢に見えないようウインクして微笑んでおこう。 伝われ! と念じながら。 あの空気感の正体を真の意味で察したのは、 会話しながら出勤した 大咲だけだったかもしれないし。 ] (232) 2023/03/03(Fri) 20:18:09 |
【人】 厨房担当 マシロお食事の方は……まだ未定かなって思うので また決まったら呼んでください! [ 栗栖はいつも通りなら飲み物は頼まないはず。 二人から注文の引き留めがないのなら いつも通り、至って自然にその場を去ろう。* ] (233) 2023/03/03(Fri) 20:18:16 |
【人】 厨房担当 マシロ ― うさぎだけが知っている ― [ どこかの落ち着いたタイミングだっただろうか。>>236 少なくとも遠藤が冷蔵庫のシュークリームを確認しに バックへ下がれる程度には、注文が減ってきたころ。 厨房の冷蔵庫で在庫の確認をしていた大咲の服を 遠藤がちょん、と引いた。 あの! 先輩、かわいい仕草天才ですか? 普段の性別を曖昧にさせる服装や口調、 穏やかな物腰などから生じるギャップに 大咲はそんな悶えを押し殺して、それから。 ] あ、 そうですよね 先輩の胃の小ささ、もうちょっと考えたら良かった… ごめんなさい、先輩 [ シュークリームともなればピザのように切れもしない。 しゅん と眉を下げ、次から気を付けようと。 ] (241) 2023/03/03(Fri) 20:57:20 |
【人】 厨房担当 マシロはい! 後で私と半分こしましょう、先輩。 休憩被ったらその時でも、勤務終わりでも。 先輩と一緒に食べれるし、嬉しいです。 シュークリームが嫌いとかじゃなくてよかったぁ。 [ ほっと安堵したように微笑みながら ふにゃんと頬を緩めたまま、約束の糸を結びましょう。* ] (242) 2023/03/03(Fri) 20:57:24 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 三年前の、冬。 大咲がこの店の門を叩いた時、既に彼はそこにいた。>>262 デザートを作らないことを同僚たちは誰も責めないし 理由を問うことも、変に気遣うこともしてこない。 それは大咲にとって何よりも助かることだった。 別に、大咲は母親を恨んだりしていない。 育てるために働いて、お金もくれて、高校も出られた。 母の日のケーキを捨てるくらい関心は無かっただろうが。 高校の進路希望調査で大咲は、 「大事な人とご飯やケーキが食べたい」と書きたくて 書けない儘、料理人、と書いた記憶がある。 だからあの冬の日の大咲は、懇願めいたものが 隠せていなかったのかもしれない。 ] (279) 2023/03/03(Fri) 22:07:21 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 大咲真白はデザートを"作れない"。 けれど三年経って、ここで働いて人と触れ合ううちに 一度だけクッキーを作れるようになった。 ソースアートにも、興味を持てた。 三年。三年経ったのに。 喜んでくれるお客様たちの笑顔も嘘なんかじゃなくて あの日みたいに捨てられることはないと分かっている。 "もう二度と作りたくない"存在から いつか作れたら、と思えるくらいには うさぎの穴で大咲は心を癒してきた。 ] (280) 2023/03/03(Fri) 22:07:30 |
【人】 厨房担当 マシロ……みすみ、 [ ぴた。 オープンキッチンで作業を進めていた大咲の耳に届いた、 聞き覚えのある三音に思わず顔を上げる。>>246 アレルギーやら宗教やらはどうするのかを問う声より 頭に残ったのは、非凡ではない、その三文字だった。 小学校高学年で自炊を覚えるまでの間 大咲が机の上のお金で食べていたのは大体コンビニご飯。 けれど時々、小学校が早く終わるような日に 紺色暖簾の定食屋へひとりで行っていたことがある。 小さな子どもひとりにも優しい店主だった。 大人になるにつれ、自然と足が遠のいたあの場所。 まさかね、と思いながらも 大咲はカウンターの方へ視線を向け、逡巡し ] (285) 2023/03/03(Fri) 22:08:52 |
【人】 厨房担当 マシロ[ じ、と思わずお客様である彼を見つめてしまった。 一定のリズムで芽キャベツを切っていた包丁の音も いつの間にか止んでいる。 定食屋、やってました? …なんて 店員の立場から突然聞いていいものか。 店主の顔も声もぼんやりとさえ覚えていないのに。 口を開きかけ、閉じ、また開きかけて もし彼に気付かれたら「すみません」と謝って ] ……あ。いらっしゃいませ、こんばんは! 栗花落さん。 [ その流れで来店した常連客に意識は移る。>>272 ゲイザーの呼び名を聞いていたから呼んでみたけれど 実は苗字をいじったあだ名だったらどうしよう。 ] (286) 2023/03/03(Fri) 22:11:44 |
【人】 厨房担当 マシロ今日はオレンジを使ったカクテルとか、 店長が仕入れた活きの良い真鯛なんかもオススメですよ。 なにかご希望はあります? カウンターに座られるの、珍しいですね。 [ 悩む様子には、補助代わりに具体的な具材をオススメし それからいつもテーブル席が多いイメージのお客様が 今日はすっとカウンターへ座ったな、と思って 何となく、尋ねてみる。* ] (287) 2023/03/03(Fri) 22:14:30 |
【人】 厨房担当 マシロそうですねぇ…… ……なんでもない日おめでとう、というか 誰かにとってはなにかがあった日、というか。 皆なんだか、そんな気分なんじゃないかなぁ。 真鯛、おまかせで、スパークリングワインですね。 お魚なら白ワインの方がオススメですけど そっちもおまかせでいいですか? [ 首を傾げ。 栗花落ににっこり笑って、一気に入ったオーダーへ 順番に取り掛かる用意をしよう。* ] (314) 2023/03/03(Fri) 22:47:22 |
厨房担当 マシロは、メモを貼った。 (a36) 2023/03/03(Fri) 22:48:09 |
【人】 厨房担当 マシロ[ あちゃ、と思ったのは、自分の呟きが青年の耳に届き 声の主を探すように顔を見回したのを見たからだ。>>306 既に下拵えで用意されている材料を取り出しながら 調理器具をそっと移動させ、美澄の方へ距離を寄せる。 ] あの、すみません 呼んだの私です……。 みすみ、って名前の、定食屋さんに 小さい頃……行ってた時期があって。 懐かしい響きだなって思ったら、つい…… [ 後、飲み物確かサイダーって言ってましたよね?と 確認を取って、挨拶代わりにドリンクを提供しよう。 アルコールではないソフトドリンクは最速で出せる。* ] (317) 2023/03/03(Fri) 22:55:23 |
厨房担当 マシロは、メモを貼った。 (a39) 2023/03/03(Fri) 23:26:33 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 遠藤からのパスはどうだろう。>>318 そんなに先輩はカクテル苦手でしたっけ、と首を傾げつつ 「フルーツをウサギに切るだけですよ」とか。 神田が遠藤作を望むなら、アクセントのアドバイス。 その顛末がどうあれ。 大咲は結果的に、美澄の涙腺を破壊した。>>341 ] ……目、あんまり擦ると痛んじゃいますよ。 ティッシュかおしぼり、いりますか? [ 初めて来店したあの日もそういえば泣いていたなと>>140 ぎょっとした店員そのいちは不意に思い出した。 迷子のアリスよろしく泣きじゃくる青年男性と、 それを見守る店員の構図の再来である。 ] (368) 2023/03/04(Sat) 0:10:20 |
【人】 厨房担当 マシロあ、シードル……そっか、英語喋ってましたもんね。 うん、了解です! [ 良かった。うっかりソフドリを出すところだった。 要望通りにシードルをグラスへ注ぎ、 カットして残ったままの三日月オレンジの皮を切り ウサギのように縁へ差し込んで飲み物をお出ししよう。 最終的なオーダーはチエ越しに通ってきている。 順番的にはここからか、とリストを眺めて ] ……いつお店が無くなったかも分からないくらい、 本当に小さい頃ですよ。 確か低学年の頃……15年は前になるのかな……? [ おぼえててくれてありがとう、ということは この人は多分、もう見えないものの思い出が欲しいんだ。 振り返って、整理して、自分なりに泣いて泣いて。 それで前に進みたいんじゃないかな、って、私は思った ] (369) 2023/03/04(Sat) 0:10:37 |
【人】 厨房担当 マシロお金も持ってるか分かんないような…… いや実際はちゃんと、親からの食費持ってましたけどね? そんな小さい子どもにも、料理、提供してくれて。 だから、覚えてます。今でも。 [ いちょう切りにした蕪をボウルに入れ、塩を多めに。 ボウルを混ぜながら少しの塩を入れたお湯を沸かして 菜っ葉を茹で。終えれば水気を絞って小口に切る。 解したツナと細かく切った生ハムを混ぜて和えれば まずは塩気強めのツナと生ハムの蕪サラダの完成。 前菜としてどうぞ、とお出しして。 ] (370) 2023/03/04(Sat) 0:11:10 |
【人】 厨房担当 マシロ[ 続けてイベリコ豚を薄く切り、調味料で味を調えて 茄子とズッキーニ、トマト、芽キャベツを 厚くならないように切っていく。 耐熱皿の中に、それぞれを順番に──ミルフィーユ状に 並べた後、上からチーズをたっぷり被せたら 余熱をしっかりかけたオーブンで焼き上げよう。 サラダから十分後、熱々のイベリコ豚のミルフィーユ焼き メインディッシュをお届けして。 その頃には少しは美澄も泣き止むだろうか。 ] おばあさんの思い出の味とは、きっとまた違いますけど。 イベリコ豚のミルフィーユ焼きと、 ツナと生ハムの蕪サラダ、塩気強めです。 泣いた後は美味しいご飯が一番ですよ。 [ ね? 多分、あの店主さんもそう言うんじゃないかな* ] (371) 2023/03/04(Sat) 0:11:38 |
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