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【人】 物書き ラサルハグ>>+10 ポルクス 「ようは…雪深いところさ。花も咲くには咲くが、 いかんせん種類が少ない。色合いも。 …まあ、とはいえ…あそこはあそこで、 温泉だとか…良い所も幾つもある。 いつか…、機会があれば、友人とでも訪れてみると良い」 少し調べれば、雪と温泉のキーワードだけでも場所のあたりはつくだろう。最近では観光地にもなっているらしいから。 食いついてくれた少年を相手に苦笑を零す。 「…まだ、見習いの身分だからな。 原稿を書き溜めている最中で…きちんと本にするのは、 少し…先かもしれない。 だが、……折角だから、貴公にも判って貰えるように。 名はそのまま使おうかな。 ……ああ、そうだ。 …良い機会だ。インタビューさせて貰えないだろうか? 何でも構わない、思いつくもので。 貴公の好きなものについて…詳しく話してほしい」 (59) 2022/03/24(Thu) 18:31:59 |
【人】 看護生 ミン>>55 ラキ 「あら、あら。そうなんですね。 灯火を扱う方のカリキュラムには”甘い言葉”が学びの中に含まれてるのかしら」 ストレートな言葉回しには慣れていないのか、気恥ずかしそうに微笑んで、あらあらうふふといった様子で流してみせる。 「まぁ、残念。今ここに売られているのも素敵なものですから、甘い言葉に騙されたフリをして、一つくらい購入しようかとも思ったんですけれど、 …、もっと素敵な物が見られる機会があるなら、そちらに取っておいた方がいいですかね?」 揺らされたランタンを追って、彼女の視線もまた揺れた。 「うふふ、お勉強は…まだまだ先になりそうですね。」 今まで心血を注いできた物への情熱がそう簡単に薄まることもないのだろう。勉学への道のりはまだまだ先になりそうなことが予想出来てクスリと笑みを零す。 (60) 2022/03/24(Thu) 19:51:48 |
【人】 風来人 ユピテル「──どっ こいせっ、と」 街が昼とはまた違った表情を見せる花祭りの夜。 危なげなく一際大きな木に登って、その枝に腰掛けた。 花舞の演舞と、それを見物する人々がよく見える特等席。 「良い風吹いてる?」 両足をぶらりと投げ出して、遠く壇上を見遣る。 旅人の問い掛けに返答はなく、ただ優しい夜風が頬を撫でた。 (61) 2022/03/24(Thu) 20:33:17 |
【人】 看護生 ミン>>57 ラサルハグ 「まぁ…そんな…私は思っている事だけを言ってるだけですから…。ラサルハグさんこそ…求めているものを返すのがお上手で…。 ”それ”は私にとって、一番の褒め言葉です。…ありがとう。」 嬉しそうなようで、泣きだしそうなような。そんな笑顔。 彼が顔を上げれば、貴方を見上げる自分と視線が交わった。 「ラサルハグさんは、謙遜なさるけど…。 私は行いも…そうですし、心優しいラサルハグさんにぴったりの職業だな、と思いますよ。 同僚の方に慧眼御見それ致しました、と。お伝えください。」 今度はまた、茶化すように。 花が時期によって姿を変えるように。 彼女もまた、コロコロと表情を変える。 「ふふ…勿体ないお言葉です。…その気持ちだけで、 とっても心が…温かくなります。きっと、贅沢ものだといわれてしまいますね。」 美しい指先から綴られる贈り物が 煌めく物語が、優しい想いに満ちた貴方からの言葉なら。 きっと涙でぐちゃぐちゃにしてしまった本を抱いて寝たあの日の様に、穏やかで、それでいて勇気が湧いてきたあの時と同じ気持ちになれるのだろう。 (62) 2022/03/24(Thu) 20:37:29 |
【人】 裁縫屋の子 リュシー>>58 シェルタン 「えー!?でも、家ではいっつも使いっ走りにされるんだぞ! 遊びに行くまえも髪いじらせてーって時間取られることも多いし!ねーちゃん、ほんとに好きって言ってたのかー?」 よくあるきょうだいの風景だ。 意地悪な印象の方が強いのは、きっとまだ少年が幼いからなのだろう。 「シェルタンはお店くる前からねーちゃんの友達だったのか? お客さん、女の人が多いから シェルタンも裁縫で頼みたいことがあって来たりしてたのかどっちなのか、ちょっと気になるんだぞ」 ねーちゃんは多分まだお店のことやってると思う、と言いながら。 (65) 2022/03/24(Thu) 20:51:32 |
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