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【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】 一人で去っていく黒塚にかける言葉が見つからないまま、 手を引かれてそのまま食堂へ。 普川の方へは、ルームメイトが向かっている。任せて良いだろう。 ゆるりと席に着いて、暫くして、 ルームメイトが手料理を運んできてくれる。 先程話したばかりの肉豆腐だ。 「……俺は、 迷彩が何もなく怒鳴るような奴だと思わない。」 それと同時に、黒塚も。 何もなく誰かを殴るような奴ではないと思う。 「無理に聞くつもりは無いが、 俺がお前を心配している事だけは覚えておいてくれ。」 味噌汁を啜る。 「……部屋、帰り辛くないか? とりあえず今日はうちに来るか……? このじゃがいもの味噌汁美味いな……。 」 (+80) 2021/09/27(Mon) 1:17:42 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「 『ルータイル』。 さんきゅ。」 珈琲を受け取り、一口。 貴方に淹れてもらうとなんだか美味しく感じる。 (-253) 2021/09/27(Mon) 1:19:55 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「そういう時って『じゅ』と『じ』の どっち準拠だった? まあいいや、 ひっくり返しただけみたいで悪いけど 『ジュール』 。」カップを机に置いて また貴方の膝に頭を乗せた。 「貴戸が悪いんだぞ。」 (-259) 2021/09/27(Mon) 1:40:47 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「 『ワゴンセール』 。いや暇つぶしのつもりだったんだが…… ここまで真剣になるとはな。」 瞳を細めて 貴方の手の温もりを楽しんでいる。 (-261) 2021/09/27(Mon) 1:50:23 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志貴方の指の動きに気が付いた。 「…………えー、 うーん、 『ルチル』 。」そっと手を捕まえて 指先に口付けを落とす。 (-263) 2021/09/27(Mon) 1:58:58 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「るみ、…… 『ルミノール』 ……。」ぺちされたので 仕方なく手を離した。 「……終わらん気がしてきたな。」 (-267) 2021/09/27(Mon) 2:08:41 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「まあ、 ずっと る責め した俺も悪かった。」そうして勝負は引き分けとなった。 先に仕掛けて来たのはお前だが……と ちょっとだけ唇を尖らせてみせた。 「俺お婆ちゃんっ子でさ、 子供の頃によく負かされてたんだよ。 年の功には勝てなかったな。」 ごろんと体勢を変えて 貴方の腹に顔を埋める。何となく落ち着くらしい。 (-269) 2021/09/27(Mon) 2:27:46 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「んや、勝ち逃げされてる。」 ぽふぽふを受けて機嫌が良くなり ぎゅっと顔を押し付けた。 「今年入ってすぐかな、寿命で。 うち両親も早くに亡くなってるから 生活の知恵は全部お婆ちゃんから。年の功、強いぞ。」 普段と変わらない声色で 欠伸をしながら語る。 (-271) 2021/09/27(Mon) 2:46:46 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「全然。 謝られる方が何か、 こっちこそ聞かせて悪かったと思うから いつも通りで大丈夫。」 事実として割り切っている。 だからこそ、外に未練が少ないのもあるが。 「へえ、大別な人から。誰だ? 貴戸の家族の話って聞いたこと無かったかも。」 (-274) 2021/09/27(Mon) 3:06:15 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「…………」 くすぐったい。 手の感覚が、貴方の言葉が。 「言って良かった。好きだ、って。 ……実は何時からかって覚えてないし、 何が好きってのがある訳じゃないんだよな。 気付いたら、好きだった。 好きだと気付いたら、もう全部が好きになった。」 腕を伸ばしてぎゅっと抱きしめる。 貴方はあまり家族の話をしない。 こんな場所に来るくらいだ、話して気持ち良くもないのだろう。 「まあ、悪くないな。 お前をいちばん好きな人間は俺なんだってのは。」 (-278) 2021/09/27(Mon) 3:31:07 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「……最初は、カタい奴だと思った。 気が合わないかもなって。お前、ほら、几帳面だし。 それでも一緒に過ごしてたらさ、 意味分からん事し始めたり、負けず嫌いだったり、 目が離せなくて、 ………名前を、呼ばれ始めた頃には、多分、好きだった。」 そこからは、好みが全部貴方に染まった。 「……もうお前は、一人にはならないよ。 頼まれたって離れてやらない。」 そっと腕を離して貴方を見上げる。 「──嗚呼、お前って、そんな顔するんだな。」 (-280) 2021/09/27(Mon) 3:58:33 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「 居なくならない。 」ぴしゃりと言い切る。 「………と、思う。 死ぬ予定は無いけど、 不慮の事故とかは流石に保証のしようも無いしな……。」 貴方の頬へ手を伸ばし 指先で肌を摩る。 「そうか、俺か。 そいつは光栄だな。」 息苦しい日々とは、どんなものだろうか。 理解は出来ないが、想像して、苦しいなと眉を顰めた。 (-282) 2021/09/27(Mon) 4:20:35 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「死んだら死んだ時で良いんじゃないか。 とは言え、そう簡単に死んでくれるなよ。」 少しだけ口を噤む。 「……貴戸が今まで苦しんで来たんだなって考えて 嫌だなって思った。 ま、過去があってこその今だし 仕方ないんだけどさ。」 こんな場所でないと きっと貴方とは巡り逢えていなかっただろうから。 (-293) 2021/09/27(Mon) 12:58:06 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】>>+84 「………良いよな? 今日だけと言わず、いつでも。」 言って、気付く。 勝手に決めても良いものだろうか。ルームメイトへちらりと視線を送る。 布団は……近くの部屋から持ち込んで来ても良いだろう。そんなことを考えつつ。 「……煩かったらすまん。」 自分は何とも思わないが、ルームメイトの声が大きい。 ……寂しさは紛らわせるのではないだろうか。 「…………、」 貴方の夢。 かつて自分勝手に口を挟み、怒らせたもの。 背中は押せないが、貴方の思いはよく理解していた。 「悲しいな。」 彼のために、何が出来るだろう。 探偵だ何だと名乗っておいて、余計なところで飛び込む癖に、いざ目の当たりにすると足が止まる。戻れないな、と、自虐の言葉と共にもやしを飲み込んだ。 「話して、笑われて……何か言われたか?」 (+85) 2021/09/27(Mon) 15:30:33 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「………そっか」 今は大丈夫だと告げる貴方に 出会った頃より穏やかになった姿に 僅かに胸を撫で下ろした。 仮面を被る貴方も好きだったが、 今の貴方はもっと好き。 腕に力を込めて上体を起こし 頬へ触れる手をそのままに、貴方の唇へキスをひとつ。 「誘ってたんだけど 気付いてないだろ。」 (-315) 2021/09/27(Mon) 16:30:01 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】 >>+87 がたん! 音を立てて立ち上がる。 「───ッごめん、」 咄嗟にそう、口から出た。 苦しい記憶を開かせて、 あまつさえ言葉にさせてしまうなんて。 そこまでさせるつもりじゃなかった。 なんて言葉は、ここ以外だって通用しない。 知りたがって貴方の傷に触れた。 悪い、と呟いて再度椅子を引く、座る。 「……同じな訳ないだろ、 違うよ、違うんだ、リョウ……。 お前は望まれて産まれてきたんだ、 そんなことあってたまるかよ……!」 ここには居ない男の言い分も、理解できなくはない。 それでも情のせいか、目の前の少年の事ばかりが大切に思えてしまって 本当に、探偵失格だ、と瞳を細めた。 箸を取り落としそうになって、置いた。 (+91) 2021/09/27(Mon) 16:45:49 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「怒ってない。 これから知っていってくれ。」 くすくす笑う。 貴方のおかげで、 表情には喜色が浮かぶばかりだ。 「触って欲しい。高志に。」 名前を呼ばれはじめた頃から密かに始めた、 貴方の名前を呼ぶ練習が、この頃やっと役に立っている。 (-320) 2021/09/27(Mon) 17:00:06 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】 >>+92 口を一文字に結ぶ。 具材が沈殿していく味噌汁の色が、薄くなっていく。 貴方はいつだって変わらず、理解してくれない。 けれどそれで構わない、理解し合うだけが『友人』ではない。 だから。 「 生きるのに許可なんて、いらない。 誰の許可が必要で、 誰にダメだと言われて死ぬんだ。 もっと好きに生きて、良いんだよ……」 好き勝手に、言葉をかける。 「リョウは、 誰かに許されないから死ぬのか?」 貴方からそんな言葉が出た事が悲しいと、 そんな想いだけは、知って欲しいから。 「だったら俺は、 お前が死ぬのを許したくない。」 正論なんて、くそくらえ。 (+93) 2021/09/27(Mon) 20:19:02 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志すきだ、それだけの短い言葉で綻んで笑い合える。 嗚呼、言ってよかった、なんて 可愛らしい感想を胸に抱えて。 「高志の事ももっと知りたい。 好きだ、好き過ぎて、……幸せ過ぎる。」 貴方の温もりが包み込んで来て、 二人で地に沈んで、笑って、 体の底から混ざり合って。 「お前のこと離さないから、 お前も俺を離さないでくれ。」 貴方の全てが自分に向いていることが、こんなにも誇らしい。 こうして、少年院での時間は 細やかな幸せも、ほの暗い混沌も、何もかもに等しく進んでいく。 (-336) 2021/09/27(Mon) 20:52:53 |
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