情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
【赤】 会社員 雷恩[やはり下手を打った例えはルミに引っかかりを与えたが、 キスはその思考を消すのに十分な役割を果たしてくれた。 舌を絡めなくとも、唇を触れ合わせるだけで 唾液が行き来する。 甘いりんご飴を食べきれなかった自分だが、 あれよりももっと紅く艶めいたルミの唇を食む度に 広がる甘い味は中毒になりそうだ。 もっと。 もっと。 頭の中で逸る気持ちのまま、何度も重ねる。] (*0) 2024/05/15(Wed) 0:00:11 |
【赤】 会社員 雷恩[丁寧に時間を掛けて煮詰めたおかげか、 ルミの機転を少し奪うことに成功したようだ。 勝手に始まったカウントは止められないまま終わりを迎え] ルミが欲しくて待てなかった。 [責める声にしれっと言い訳をして笑う。 瞳を覆う手が外れた時、彼女は男の瞳が蕩けるように 甘く細められていることに気づくだろう。] 見ぃっけ! ……大人の声で言うと何か違和感ぱねぇな。 [2人のかくれんぼは、つまり鬼が交代するだけのもので、 児戯としての正しい形ではなかった。 だが「二人の遊び」としては最良だったと思う。 見つけても見つけられても 悔しいどころか2人とも笑っていた。] (*1) 2024/05/15(Wed) 0:00:41 |
【赤】 会社員 雷恩恥ずかしい? 恥ずかしがるのは俺にはご褒美なんだけど、 ん! なに、キスマじゃなくて歯型? 首の詰まってない服着なきゃな。 [痛みはそう強くない。 元来の、他者を傷つけることよりも自分の痛みを選ぶ ルミらしい力加減だった。 ここは肉食獣の出番だろうか。] 恥ずかしくなくなるまで「お兄さん」だけ 発声練習してればいーよ。 [白い首筋に噛みつく。 他の人にも施したことのあるキスマークではなく、 自分の歯並びの形をした、唯一無二の所有印を残して。 分泌が止まったかもしれない秘所に指を滑らせる。 再び滴るまでは、まずは下生えでも隠せていない 紅玉に触れ、肥大させるまで擦ろうか。*] (*2) 2024/05/15(Wed) 0:01:30 |
【赤】 会社員 雷恩[薬を盛って既成事実を作ろうとした程に 強く執着を見せていたルミを持ってしても、 録音した自分の宣言を着信音にするという考えは 斬新だったらしい。 勿論、今までの彼女に提案されたこともなければ 自ら言ったのもこれが初めてだが。 経験のないことなのにどうしてこんな考えが 出て来たのかはわからない。 自覚がなかっただけで、実は自分の中にも ふつうとは言い難い恋愛観が潜んでいるのかもしれない。] (*10) 2024/05/15(Wed) 22:45:49 |
【赤】 会社員 雷恩いいよ、録音でも録画でも。 そうだ、写真は二人でたくさん撮ろうな。 昔母さんの携帯で撮って貰ったの、 現像してないし機種変してるしで 残ってないかもしれなくて。 もう子どもには戻れないけど、 これからの人生で今が一番若いんだし。 [セックスの際にキスをするのは男にとっては 自然な流れだ。 だからルミにとってキスがセックスの回数よりも 少ないことを想像すらできない。 録音の話から写真の話に話題を移しながらも、 かくれんぼのカウントを早口で切り上げた言い訳に 頬を膨らませたルミに笑う時も、 ごく当たり前の流れのようにキスをした。 まるでそれすら会話を成立させる言葉のように。] (*11) 2024/05/15(Wed) 22:46:09 |
【赤】 会社員 雷恩懐かしいか。 ……まだガキの俺には勝てないってことだな。 [自分にとってもあの頃の二人だけの遊びは大切な思い出だが 懐かしさに浸られて、今の淫靡な雰囲気が薄れることを 恐れてしまう。 少しだけ複雑な顔をしながら、ルミの手をとって 喉仏に触れさせた。――「大人の男」の象徴に。] 上手かったら凹むから。 [キスマークが上手いということは、誰かの肌に実践を 重ねたということだ。 自分の過去を棚に上げて、ルミに経験が少ないことで 喜ぶのだからタチが悪い。 過去をちらつかせない為に、これからも互いに初心者の 行為を探っていくことになるだろう。 揃いの歯型を指でなぞって真似をする。 「俺も」と同じ言葉を返しながらも、 この短い時間に更に育った気持ちは喉から零れて。] (*12) 2024/05/15(Wed) 22:46:50 |
【赤】 会社員 雷恩――すきだよ。 [繰り返される言葉は脳に刷り込まれ、 他の言葉を追い出してしまう。 それでいい。 捏造、上書き、洗脳だって、 2人が納得するならそれが「正解」で「唯一の道」だ。] (*13) 2024/05/15(Wed) 22:47:21 |
【赤】 会社員 雷恩[触っていない刹那にルミの裡で起きていた現象は 指を埋めてみなければ暴くことはできない。 それを確かめるよりも先に新たな快楽を与えたいと願った。] なにって、まさか初めて触られる訳じゃないだろ? [セックスでクリトリスを触らない男なんて存在するのか。 それとも、これまではそこは快を産む場所として 目覚めていなかったのか。] ちゃんと濡れてるから、擦っても痛くないと 思うけど……強過ぎたら怒って。 [機能不全ではないことは、膨らんだ秘芽の堅さで知れる。 指で挟める程に育ったら、扱くように指を前後させて。 小指で秘唇を撫でては水分を追加してより強く擦った。] (*14) 2024/05/15(Wed) 22:47:53 |
【赤】 会社員 雷恩可愛い。ルミ。 ……感じてんの、すげーかわいい。 そのまま俺だけが見れる顔してて。 [小指でつつく感じ、随分とぬかるんできた気配がある。 小指では届かない箇所の蜜を探りに、秘芽への刺激を 一旦休んで人差指をそっと差し込んだ。 抵抗が柔いようならば中指も纏めていれて、 内壁を馴らしていく。*] (*15) 2024/05/15(Wed) 22:49:13 |
【赤】 会社員 雷恩[自分の与り知らぬところで撮られたり録られたりするよりも きちんとピントのあった、ノイズのない純度の高い 「公式」を持たれる方が健康な行為だと思っていたが、 ルミの反応を見る限り、公式よりも非公式に燃える タイプなのかもしれない。 分かり合うにはまだまだ時間と言葉が必要そうだ。] (*24) 2024/05/16(Thu) 11:38:07 |
【赤】 会社員 雷恩そうだな。 もう増えない昔よりも、これからを増やそうか。 [過去の写真を欲したのは、二人の写真というのも あるが、ルミの環境を思えば実家で撮られたものが ないかもしれないと思ったから。 頑張らなくても、お金や性を差し出さなくても、 手を繋ぐ相手がいて、無条件に笑顔を向けられていた 時の彼女の写真が彼女の手元にあれば、 もしこの先彼女が自身の価値を疑うようなことがあっても 支えになるのではないかと。 だがよく考えれば、自分が傍に居て ルミが自分の価値を疑ってしまうようなことが あってはならないのだ。 もう二度と過去に縋らないで済むように、 過去に勝つ為に「今」と「未来」の自分がいる。] (*25) 2024/05/16(Thu) 11:38:39 |
【赤】 会社員 雷恩[そんな決意があるから、過去の自分への対抗心が つい口をついて出た。過去を捨てた訳でもなく ここにいるのはちゃんと地続きの自分だが] 男心は複雑なんだよ。 [触れさせた喉仏を動かす。 まるで「こっちを見ろ」と言わんばかりに。 見ず知らずのルミを抱いてきた男たちよりも過去の自分に 嫉妬するあたり、無意識にもう他の男は自分に 敵う筈がないと信じている。] ……今、凹んだけど。 [とはいえ少し弱気になってしまうのは、 凹ませる為にどこかで上達することをルミが考えたらと 思ってしまったから。 傷をつけ続けろと言っておきながら勝手な話だ。] (*26) 2024/05/16(Thu) 11:39:27 |
【赤】 会社員 雷恩……待ってろ。 [そこは流石に「俺も」は誇張に聞こえる気がする。 自分としては割と渾身の、初めての明文化した恋心だった のだけれど、ルミの気持ちは更に深かった。 恋を自覚してからの年季が違うのだから当たり前だ。 「同じ」なんてルミに失礼だ。 だから、同じ重さの言葉が言えるまで 楽しみにしてくれ、と予告する。 きっとそう待たせることはないだろう。] (*27) 2024/05/16(Thu) 11:40:28 |
【赤】 会社員 雷恩[彼女の一人称が「ルミ」だった頃。 家で彼女の名前を呼ぶ人はいるのかと思ったことがある。 呼ばれない名前を自分で呼んでいるのではないかと。 名付けられた時にはそれなりの想いがあった筈なのに。 どうして呼ばずに放っていられたのか、 聞く機会は作らずとも良いと思っている。 これからは誰よりも自分が呼ぶから。 再会した彼女の一人称が「わたし」になっていた分も、 「ルミ」を大切にする。 少女の手を取ることを躊躇った少年はもういない。 自分にとってのil lumi 消えないように護る為にこの手は大きくなったのだ。] (*28) 2024/05/16(Thu) 11:42:21 |
【赤】 会社員 雷恩自分からしたいっつっといて、 前戯サボるとか最低だろ。 ……こんな可愛い顔すんのにな。 [手は大きくなったが指先の動きの繊細さを磨くことを 怠ってきた訳ではない。 好きにしてるよ、と。 この行為こそ自分がしたいことなのだと強調して、 水気を帯びた性器を愛でた。] (*29) 2024/05/16(Thu) 11:42:51 |
【赤】 会社員 雷恩おー、縋っとけ。 イく時に落ちたら危ないしな。 [上等で広いソファでも、寝台よりは心許ない。 強い快楽に翻弄されている様を見れば もしかすると絶頂もそう経験がないことかもしれず、 それなら衝撃で跳ねた身体が落ちてしまうかもしれない。 自分は少し息苦しいが、縋ってくれる方が安心して 蜜壺を攪拌できる。] (*30) 2024/05/16(Thu) 11:43:18 |
【赤】 会社員 雷恩[ちゃぷちゃぷと音が鳴り、腕まで蜜が滴ってくる。 指はもう3本を楽に飲み込み、挿入に合わせて 形を覚えようと内壁が締め付けてくる。 譫言のように「すき」と繰り返す声が 耳から脳を犯しているようでクラクラした。 一度彼女を高みに押し上げようと思っていたが限界だ。] はぁ……、 ルミ、もうちょっとお尻こっちに 寄せられるか? [ルミが上肢を此方に傾けた時に 自然と臀部は外に突き出すような形になっていた。 指を出し入れするにはそれでも問題なかったが、 生憎自分の持ち物は腕程長くはないので。 意図に気づいて身構えられるより先に、 寄らせた尻を落とさせる。 次からは避妊具をちゃんと用意しよう。] (*31) 2024/05/16(Thu) 11:44:23 |
【赤】 会社員 雷恩っ、 [つぷ、と太い部分が媚肉を掻き分ける。 ルミの腰が落ちるのが先か自分が腰を突き上げたのが 先か―― ぷぷぷぷ……と驚く程スムーズに幹も呑み込まれ、 ふたりの肌が吸い付くように合わさった。] あー……一気に入れちゃったな……。 ……痛くないか……? [因みに生で女性の膣に挿入するのはこれが2回目だ。 1回目は先程のルミの暴挙である。 信じられない程気持ちがよくて、 気を抜くとすぐに出してしまいそうだ。**] (*32) 2024/05/16(Thu) 11:45:24 |
【赤】 会社員 雷恩[あの頃技術がもう少し発展していれば、 社会情勢が今と近ければ、 母親のガラケーに頼らずとも自ら気軽に 2人の写真を撮れていたかもしれないし、 連絡先が繋がっていればこんなに何年も 断絶していることはなかったかもしれない。 この10数年だけでも、2人だけではなく 環境そのものが大きく変わっている。 きっとこの先も思いもよらない変化に 晒されることになるだろう。 だがこれからは2人でいるから。 撮った写真が後悔とならないように、 重ねた思い出に囚われないように、前へ。] (*40) 2024/05/16(Thu) 21:55:27 |
【赤】 会社員 雷恩[何せ考えなしに排泄物の名称を連呼していた小学生男児だ。 その頃には男心なんて複雑な精神構造はしていなかった。 ルミからすればピンと来ないのも無理はない。 説明すべきかと口を開きかけたら、 ルミなりに解釈ではなく解決策を考え付いたようで。] わ。 [小さい頃のように無邪気な勢いで腕が回された。 あの頃より大きくなって、でも自分よりは小さくて。] はは、参った。 ぎゅーーーーー [傷つけられた訳ではなく、むしろ癒されているのに 鼻の奥がツンとする。――愛おしい。] (*41) 2024/05/16(Thu) 21:56:06 |
【赤】 会社員 雷恩[約束は破らない。 「ずっと」と期限を区切らずにいてくれたルミが 待ちぼうけにならないように、その日はきっと近い内に。 こうしている間にも雪のように想いが 自分の中に積もっていく実感がある。 作られた運命の一夜でも、世間的に正しい始まりの 初夜ではなくとも、2人にとっては今後絶対に なかったことにならない「一回目」だ。 二回目も――百回目も、数えることを放棄した後も、 その都度深まる想いを言葉にしていくと内心誓う。] (*42) 2024/05/16(Thu) 21:56:36 |
【赤】 会社員 雷恩[何度、何人と、こういうことをしたのか、 聞いたり探ったところで事実は覆せない。 今は、「お兄さんにだけ」という言葉に煽られて、 吐息を乱すだけ。 素直に体勢を変えたルミを串刺しにして、 ルミの「最後の男」に成りにいく。] っ煽んの、じょーず、 [乞われなくても唇を迎えに行った。 艶やかな果実をしゃぶるように派手な音を立てて吸って。] (*43) 2024/05/16(Thu) 21:57:38 |
【赤】 会社員 雷恩ルミだから、こうなってんだからな。 [薄い腹を撫でて軽く押した。 他者と比べたことはないが、平均的なサイズのものが その奥で堅さを主張している。 手淫で育てられた先程よりも育っているが、 ルミの裡も十分に整っているので傷をつけることはないだろう。] (*44) 2024/05/16(Thu) 21:58:24 |
【赤】 会社員 雷恩ん、 む、 ……。 ルミ、 っ、 すき、だ、 [再び唇を重ねた。 今度は舌を差し込んで、上と下とでルミの粘膜を摩擦する。 こうすればきっと響く水音がどこから生じたのか わからない。 右手でルミの背を支えつつ、左手は 腹を撫でた後に下に伸ばした。 挿入で快感を得にくいタイプなら、同時に秘芽を 弄った方が蜜も分泌されやすいかと。 少し押したまま左右に動かして、 喘ぐ呼吸の邪魔をしないようにキスから時折解放する。*] (*45) 2024/05/16(Thu) 21:58:52 |
【赤】 会社員 雷恩[選ばれなかった運命など、きっと潰えることを含めた 運命に違いない。 つくられたものでも、継ぎ接ぎでも、無理矢理でも。 最後まで遂行できた道だけが人生となる。 地獄は日常と同じ色をしている。 すぐ傍に潜んでいても気づかないくらいに 溶け込んでいる。 どの色が地獄かもわからないのだから、 この色を運命と言っても嘘にはならない。 ルミのお気に入りのワンピースの 黒 、あの日間接キスをしたりんご飴の 赤 、雷の光と雪に共通している白、 強欲にどれも自分たちの色だ、と運命を主張しよう。] (*52) 2024/05/17(Fri) 0:39:04 |
【赤】 会社員 雷恩[自覚もあったが、受け入れるルミの方も 昂りが先刻よりも力を得ていることに 気づいたようだ。 胎を埋める圧迫感を嬉しく思ってくれることが嬉しい。 過去ではなく今の自分を 性的な意味でも好きになってくれたのだと 実感できる。] あぁもう、可愛、 ん、 [応える舌はややぎこちなく、経験の乏しさを物語る。 それを導いて追いかけてもらうのが男の支配欲を擽った。] (*53) 2024/05/17(Fri) 0:40:26 |
【赤】 会社員 雷恩[キスで幸福度を高めていれば、挿入行為が 好きになれなくても誤魔化せたかもしれないが、 欲張りな心がルミの快感をもっと引き出したいと 男の手を動かした。 充血して膨らんだ秘芽への刺激は セックスにより快感を得ることを覚えたばかりの ルミには強過ぎたかもしれない。 悲鳴のような嬌声が上がる。] おかしくない。 ちゃんとルミの身体がセックスで イきたがってるってことだから。 ナカ、俺がすきって締めてくれてる、 ……出したい、から。 俺の、奥でちゃんと呑めるように、イッて。 [ふ、ふ、と荒く息を吐く。 潤んだ瞳の近くで涙を吸う仕草も見せて。 ルミが縋りつき掻き乱す自分の髪は ライオンの鬣のように爆発しているだろう。] (*54) 2024/05/17(Fri) 0:40:57 |
【赤】 会社員 雷恩[絶頂の近くまで導いて、 でも一人では越えさせない。 ぬるついた指を離して細い腰を掴む。 ぐ、と押し込めば柔らかい内臓に食い込んだのを 先端が知覚した。] ルミ、ごめん、結局薬飲んでもらぅ、 っナカで、出したい、 [掴んだ箇所はルミが強く反応した脇腹と尾骶骨のライン。 男を歓待する内壁の蠕動に導かれて、重力に逆らって 精子が昇るのを感じた。] (*55) 2024/05/17(Fri) 0:41:37 |
【赤】 会社員 雷恩[こじ開け、捻じ込み、ぶちまける。 避妊しない挿入が2回目ということは、 膣内射精はこれが初めてのことだ。 薄い膜でも、ないだけでこんなに違うのかと 搾り取られるように数度放熱しながら感心した。 薬があるとわかっているからとはいえ、 こんなにも暴力的な胤付け願望をぶつけてしまう 自分の乱暴さが恐ろしい。 射精感が一旦止まっても、ルミの内部を犯す楔は 穿たれたままの硬度を保っている。 こんなことも初めてで、 一度「終わった」のに離してやれそうもない。**] (*56) 2024/05/17(Fri) 0:42:18 |
【赤】 会社員 雷恩[他の誰にも渡したことがない言葉で ルミへの気持ちを表現出来たら良かった。 「好き」も「愛してる」も、 自分の口から出た響きは既に他の人が聞いている。 もう少し言葉が長ければ、彼女にだけ聞かせられる イントネーションを生み出せたかもしれないのに、 たった二文字ではそれもままならなくて。 二文字で良かったと思うルミと逆のことを考える。 思考の起点がそもそも違うのだろう。 そんな二人でも「好き」に込められた意味に 異議を唱えることはない。 いつか来る終わりの日、 口を開けたり閉じたりする力が喪われても 喉から吐息が零れれば、どちらが聞いていても 「すき」と聞こえる筈。 たった二文字なのに、なんてうつくしい作りなのだろう。] (*62) 2024/05/17(Fri) 21:45:45 |
【赤】 会社員 雷恩[呼ぶ言葉も切れ切れになる。 喘ぐ隙間に呼んでくれるから、「ルミ」と呼んで 全部受け止めた。 導火線に火をつけることが出来たなら、後は 爆発に向かってまっしぐら。 強い締め付けと痙攣が、ルミが達したと伝えてくる。 訓練した訳でもないのに胎内は精子の泳ぎやすい体温に 自然と変化するのだから人体は不思議た。] (*63) 2024/05/17(Fri) 21:46:20 |
【赤】 会社員 雷恩 ……っはぁ、 …………ルミも熱いんだ? 俺はルミのナカが熱く感じた、 ……はは、 [びく、びく、とルミの腹が彼女の意思とは 無関係に引き攣るのを密着した腹で感じる。 子宮が飲めない分が重力に従って落ちて来て、 結合部から滲んで太腿を生温く汚した。] (*64) 2024/05/17(Fri) 21:49:16 |
【赤】 会社員 雷恩……自分でもびっくりだよ。 ルミがまだ足りない。 [戸惑うルミに赦しを乞う笑みを向ける。 繋がったまま、頭を手で支えながらゆっくりと押し倒した。 くぽ、と音を立てて一度抜くと、 不透明な液体が桃色の洞からとろりと零れる。 確かに射精したのだとわかるのに、 引き抜いたものはまだかなりの角度を保ったまま。 脚を持ち上げて挿入した。 腹側の内壁を擦り上げるように剛直が進む。*] (*65) 2024/05/17(Fri) 21:49:42 |
【赤】 会社員 雷恩[自分の世界には誰かがいるのが当たり前だったから ルミが二人だけの世界を夢想している時にも 同じことを思えない。 けれどそれはまだ、「世界の他の誰もがいなくなっても 構わない」という感覚に気づけていないだけかも しれない。 少年の頃はルミを想う気持ちに恋と名付けられなかったように。 手を繋いだままならば、掌の温度は物理的法則で 溶けあい一定になるのだから、気持ちだってきっと。 表出する言葉はありふれていても、 そこに込められた想いは世界で二人だけに共通するものになる。] (*71) 2024/05/18(Sat) 8:13:35 |
【赤】 会社員 雷恩ケロイド作ろうか。 他の誰にもつけられない、ルミだって触れない傷。 [実際には胎内を灼く温度の精液が注がれた訳ではないから、 これは単なる妄想だ。 妄想に独占欲を滲ませて目を細める。 その場所を今も自分の先端だけが触っている。 そう思うと、鎮まるまでじっとしていられなかった。] (*72) 2024/05/18(Sat) 8:14:03 |
【赤】 会社員 雷恩[いい?とは聞かなかった。 「待って」と言われても待てないのだから、 強引に許して貰う他ないのだ。] っ、すぐ、 [抜ける時の甘い声がさみしさを訴えているように感じて 挿入し直すだけだと言う。 さみしいのは自分の方だ。 早く還りたい。] (*73) 2024/05/18(Sat) 8:14:24 |
【赤】 会社員 雷恩[自分だけが挿入の角度や速度をコントロールできる体位 だと思っていたのは間違いだった。 ルミの身体が撓り、思ってもみない角度から締め付けられて 低く呻く。 恐らく屹立が彼女のGスポットを経由したからだろうが、 そんな冷静な分析が出来る筈もない。 「好きな人とする気持ちいいセックス」を知った身体は 雄を歓待し全身で快楽を強請る。 妖艶に動く唇の動きを捉えて生唾を飲んだ。] (*74) 2024/05/18(Sat) 8:14:56 |
【赤】 会社員 雷恩っきもちいい。俺も。 ルミのナカ、堪んない、 [打ち込むという表現が適切な勢いで挿入する。 肌がぶつかってぱちんと破裂音がした。 まだ膣内に残っていた精液が攪拌され、ピストンに 合わせてぶじゅぶじゅと溢れてくる。 痛みを与えないようにという配慮は飛んでしまった。 先刻よりも大きなストロークでルミの蜜壺を摩擦し 子宮口が逃げないように追いかける。**] (*75) 2024/05/18(Sat) 8:15:26 |
【赤】 会社員 雷恩[実際に施したいのは傷というよりも傷跡なのかもしれない。 触ればそれとわかり、消えることのない痕。 ずっと痛かったのだと知った今は、 もうルミが痛がる姿を見たくないと思ってしまう。] もう俺以外につけさせないようにしろよ。 ルミが自分でつけるのも駄目。 [脚を持ち上げれば自然と膝が目に入る。 酷くはないが赤い線が何本か入っている擦過傷は 偶然の演出の為にルミが自ら負った傷だ。 舌先を押し当てて唾液を練り込んだ。 古来より「ツバをつければ治る」と言われる怪我だが、 これは治療の意味よりも傷に自分の遺伝子をマーキングする行為の意味が大きい。] (*81) 2024/05/19(Sun) 22:01:25 |
【赤】 会社員 雷恩……ああ、イイな。 ちゃんと「気持ちいい」って、受け入れてる感じ、 [一度達して女の悦びを知った身体は、 先刻よりも素直に快感を受け取っている気がする。 声は甘く、膣は濡れそぼっていて、 ルミのすべてが男の性感を高めてくれている。 眉根に皴を寄せ、息を詰めた。 高みを一度越えたルミの身体は今回も抵抗なく越え、 熱を寄越せと強くうねる。 対して男の身体は一度達した故に装填に少し時間が かかり、今度は同時とはいかなかった。 それでも圧迫感に急かされて袋が重くなる。 痙攣する蜜壺が捲れてしまいそうだと懸念しながら 数度抽挿を繰り返し、上から注ぎ込むような恰好で 射精した。] (*82) 2024/05/19(Sun) 22:01:49 |
【赤】 会社員 雷恩[繋がったまま抱き締めると、今度は波が引くように 楔が萎んでいく。 栓を失った洞からは小さな破裂音とともに 生温かい液体が零れ落ちた。] (*84) 2024/05/19(Sun) 22:02:48 |
【人】 会社員 雷恩[――――どれくらい時間が経っただろう。 低く規則的にバイブ音が響く。] ……実家だろうな。 「ちょっと寄り道する」ぐらいで 時間が掛かり過ぎだって。 [良い歳をした息子の到着が遅れていることを 母は心配しているのだろう。 ルミの当初の計画通り、軟禁されていたら、 この後に成りすましのメッセージでも送られていたのだろうか。] (0) 2024/05/19(Sun) 22:03:48 |
【人】 会社員 雷恩なぁ、ルミ。 [汗で貼りついた前髪を摘まんで梳きながら 小首を傾げた。] 一緒に実家、行く? [外堀さっさと埋めようか、なんて。*] (1) 2024/05/19(Sun) 22:04:15 |
【赤】 会社員 雷恩[新陳代謝でも消せないくらいの傷を負った手首でも、 新しい傷を増やしてほしくない。 最初は自分の我儘を聞き入れる彼女の形を取って いても、いつかは自分の意思で自傷したくないと 思えるように、痛みではなく幸せを可視化して やらなければ。 たとえば彼女の網膜に自分の笑顔を灼きつけて たとえば彼女の薬指に自分が贈った指輪を たとえば彼女の表札を自分と同じ苗字に変えて たとえば たとえば 再会してからの時間なんて考えない。 再会の異常性なんて誰にも明かす必要はない。 ただ、具体的に未来を描きたいと思った、 それだけがすべて。] (*88) 2024/05/20(Mon) 0:22:56 |
【赤】 会社員 雷恩[傷を舐めても喉の奥が絞られたような嬌声をあげる。 急速にセックスで感じる身体になってくれたのが 嬉しくて、この分だと毎日抱きたくなってしまいそうだ。 絶頂を追いかけて、閉じる門に向かって 胤が泳いで行く。 部屋の中に辿り着いても今は生命にしてやれないけれど。 愛 は、確かにここに生まれた。] (*89) 2024/05/20(Mon) 0:23:25 |
【人】 会社員 雷恩[セックスをしながら気持ちが育ち 具体的に動こうと浮かれる男とは対照的に ルミの方は夢から醒まされたように笑顔が消えた。 何を考えているのだろう。 「離れたくない」と言うのかと思いきや 自分を押し倒した時のような狂気の瞳は見られなくて 逆に自分が寂しくなってしまった。] ……いや? [意思を聞いているようで、許してもらおうとする癖。] (5) 2024/05/20(Mon) 0:25:17 |
【人】 会社員 雷恩[フリーズが解けるのをじっと待っていた。 この部屋で二人の関係を煮詰めようと計画していた 彼女には考えてもみなかった提案だろう。 彼女の世界には自分だけで良いと言いそうな雰囲気が あるルミに、いきなり外の人間の話題を出して 拒否反応が起きないかは少し懸念していたが、 どうやら自分の家族を疎んでいるのではないらしい。] 服はまあ一緒に見たいかな。 先に風呂は勿論。 石鹸の匂いさせてたら兄ちゃんあたりは 寄り道の理由を勘繰られそうだけど。 [時間はまだ作れる。 「彼女を連れて行く」 この魔法のワードがあれば、夕飯のグレードアップの 為に母の方が時間を稼ぎたくなるに違いないから。**] (6) 2024/05/20(Mon) 0:25:46 |
【人】 会社員 雷恩[癖を指摘され、ぱちくりと瞬きをする。 無自覚な甘えは末子の特徴かもしれない。 ルミの前では「お兄さん」だった筈で、 実際に歳の差は5歳もあるのに、 あまり年上らしくないのかもしれない。] えー…… 「お兄さん」って呼び名らしくない行動は あんまり取らないようにって思ってたんだけどな…… 「かわいい」は「お兄さん」に言う言葉か? [ルミの内心は知らず。 まさかこの行動を抑止力と勘定されているなんて。 恐らくその懸念は杞憂に終わり、 行使されることはないからきっとこれからも知らないままだ。] (12) 2024/05/20(Mon) 21:38:13 |
【人】 会社員 雷恩困るっつか、気まずいだろ、 家族の性事情見えるのって……。 [後ろ暗いというか、あまり想像はされたくない。 此方も兄と兄嫁の営みを想像したくないように。 甥がいる以上性行為はしているのだが、そこを 想像しないようにするのが家族だと思っている。 だが家庭環境が複雑なルミには理解できない感覚なのかもしれない。 勝ち誇った顔に「まじかー」と苦笑した。] ここまでドロドロだとシャワー借りたいしな。 フローラルのペアルックで行くか。 [元々予定していた訳でもない訪問なら、 挨拶の前に「二人で同じ浴室を使った」のが 明らかでも、母親は少なくとも気にする余裕はないかもしれないし。] (13) 2024/05/20(Mon) 21:38:41 |
【人】 会社員 雷恩[シャワーは先にルミに浴びてもらう心算だったが、 手を引かれて意図を知る。 この片時も離れることが頭にないような行動が愛しい。] もうおんぶはしなくて良い? [この部屋に来た時よりも、ルミの足腰は少し 弱っている気もするけれど。 白雪姫がお望みなら、王子の抱き方を頑張ってみようか。*] (14) 2024/05/20(Mon) 21:39:09 |
【人】 会社員 雷恩いや、「好きだなって思ったら可愛く見えちゃう」のを やめるってことは、好きだなって思わなくなるって ことだろ?それはやだ。 [ロジックを解いているようでその実トンデモ理論に なってしまうのは、恋という毒がもう全身に 回っているからかもしれない。] 俺にとっての「可愛い」はルミだからさ、 俺が言われると「違う」って反射的に思ったけど、 ルミにとっての「可愛い」が俺の形してるなら、 それは、嬉しいっつーか…… [ルミにとっての「可愛い」も、ソファに掛けられた 黒いワンピースや歩行バランスの取りにくい厚底の 靴のような「女の子」というアイテムにつけられる 評価だと何となく思い込んでいたのだが、 「可愛い」が「好き」とイコールなら、 逆に自分を評している言葉でなければ嫌だ。] (19) 2024/05/20(Mon) 23:06:39 |
【人】 会社員 雷恩[そんなことひとつ、年下の彼女に教えて貰わないと ピンと来ない。 勿論、これまでの彼女から同じ言葉を聞いたことはない。 それはつまり、格好つけて末子の特徴を出さなかった 可能性に繋がる。 家族とは昔も今も特に変わらない関係性を保っているから、 他の女性の前で出さなかった特徴がルミの前で出るのは それだけ自然に振舞えているということだ。] (20) 2024/05/20(Mon) 23:07:22 |
【人】 会社員 雷恩んー。 家族をっつーか、「大事にしてくれる人」を 大事にしてるだけっていうシンプルな話な。 「家族だから」大事なんじゃなくて、 「俺を大事にしてくれるから」帰りたいっていう。 [言葉少なに終えたルミの頭を撫でた。 血縁上「家族」というラベルが貼ってあるだけの、 ルミを大事にしてくれない人をルミが大事にしてやる 必要はないのだという気持ちを込めて。 経験不足故に起こる不安や齟齬は その都度解決していければ良い。 自分にだって、自分以外の家庭環境で育まれた 価値観に対する理解度は高くないのだから。] (21) 2024/05/20(Mon) 23:07:48 |
【人】 会社員 雷恩[1人暮らしの、女の子らしい要素を集めたような 部屋にある男性用の洗浄剤なんて、自分用に 用意されていたものの筈がない。 勿論断固拒否だ。 首を横に振るのとタイミングを被せるように ルミが迫る。 交換条件として出される「お願い」は 可愛らしいものだ。 暴れたい本能を抑えてくれたおかげである。] 勿論、今日だけじゃなくて、 一緒にいたら感じなくなるくらい ずっと同じ匂いでいよう。 [会社においてはきっとそれは魔除けにも なるだろうから。] (22) 2024/05/20(Mon) 23:08:40 |
【人】 会社員 雷恩[おんぶは恥ずかしくて抱っこは恥ずかしくないのか。 顔が近くに見える分、恥ずかしくなりそうではあるが。 その体勢になった時、開いた股の間から残滓が零れる かもしれないと思えば確かに恥ずかしいかもしれない。] 初心者だからな、へっぴり腰でも ツッコむなよ? [予防線を張って、ルミの上肢を自らに預けさせる。 ルミの身体は軽いとはいえ、この状態で人を運ぶのは 初めてのこと、おんぶのように上手くはいかない。 よた、よた、とゆっくり、低い位置で抱き上げながら、 バスルームを目指した。 きっとこの長い長い初めての「お姫様ごっこ」のネタは 今後何年も擦られることになるだろう。*] (23) 2024/05/20(Mon) 23:09:58 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新