──回想:過去を辿る──
[居場所を失う恐ろしさはよく知っている、とアマミは思う。
嫌な話をわざわざ尋ねるのだから、彼女が後悔する必要などないのだと。聞いたからには応えると。
それ故にあの言葉であるのだが。
>>71まるで腰を抜かすようにへたりこむ彼女を目の当たりにした時には少し驚いた様子で心配するように彼女を覗ってしまった。
待ってくれ、なんて言われてしまったらそれは心配にだって、なるだろう?
>>102結局その心配があまり意味をなさない杞憂であったと、近いうちに気づくことになるのだが。]