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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空


 アスルーいるー?

[今日は自分が忍び込む番。
バレバレと知りつつ律儀にフードは被って人見知りの従妹のフリをするのはほぼ悪戯心というもの。
アスルの仕事場の休憩時間はもう把握済みで、彼の姿を見つけたら目を輝かせ、パンの袋を掲げて見せた。
ふふん、もう自分だって稼いでいて買えるのだ。]

 今のアスルだったら、パン3つくらい食べてしまいそうね。

[彼が淹れてくれるお茶は今もほんのり甘いだろうか。
オイルのついた手袋を外す姿を見守って微笑む。
自分の分にだけ蜂蜜を入れてくれていると知ったのは何回か訪れた後のことで、くすぐったい心地がした。]

 ね、今度、夜の散歩に行きたいな。

[美味しいパンを食べて。楽しい空の旅で遊んで。

――あなたと、ともにいたいと願って。]
(-336) soranoiro 2023/03/03(Fri) 17:53:06

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空


 ……。

 …………アスル……ううん、なんでもない。

[あの気持ちは、あの胸の痛みは。
あれからずっと変わらない。

種類は増えた気がする。
苦しいのと、跳ねるのと、急に速くなるのと、時々アスルのそばに居すぎると酷くなるから困ってしまう。

『俺と一緒にいろ。ずっとな。』

それでも、言われたとおりにする。
どんなに苦しさが増したとしても、そうすると決めていた。*]
(-337) soranoiro 2023/03/03(Fri) 17:54:13

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空

[気持ちを通じ合わせたのは互いが幾つの頃か。
年齢など、タイミングなど、些細なことだったかもしれない。

重ねる手の温度は変わらない。
抱きしめ合ったときの感触も、どう関係の変化があったって何がいきなり成長するものでもない。

けれど。温度も力強さも。
なにか違って感じるのは気持ちのせいなのだろう。

空を飛びたい、だけでなく。
抱きしめて欲しいと。
せがむ声に、もう子供ではない、甘い響きが含まれてしまう。


巫女が恋に溺れるのかと不安視する空気は知っていた。
長老たちの一部からは直接批判されたこともあった。
巫女としての能力に影響は出ない、出さないと、それだけは必死で訴えたし、自身を律する気持ちはあった。

でも、なくせはしなかった。
――ただひたすらに、彼を想わずにいられなかった。**]
(-338) soranoiro 2023/03/03(Fri) 17:54:43

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空

― 変化 ―

[自身に変化が表れ始めたのは20を越えてからだった。
もう過去に役目を終える巫女のいる年齢になっていた。

濃い金色の髪の毛先がほんのり色を淡くしている。
水盆に自分の顔を映せば、紫の瞳もまた少し淡く見えた。
ほんの少しの変化だった。
だが確実に、それは予兆としか思えなかった。

巫女を管理する長老たち以外、街の人々などには特に言うつもりはなかったが、アスルには先に気づかれるだろうか。
隠すという考えは……一瞬だけ、浮かんでしまった。

初めてのことだった。
言いたくない、なんて。

でも、時間は止まってはくれず、役目は訪れ、分かりやすくなる変化とともに、身体は疲れやすくなっていった。
自身の中の力が尽きていく。
砂時計の砂のように減っていき、ひっくり返しは出来ない。
覚悟はしていたことでも身体が冷たかった。]
(-343) soranoiro 2023/03/03(Fri) 20:21:52

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空

[昼の街中を歩けば、子供たちの遊ぶ声がする。
自分と同じくらいの女性はとっくに結婚し親となる年齢だった。
仲睦まじそうに笑い合う夫婦はともに双子を抱いていた。

アスルは、自分より5歳年上。

男性の方が結婚の適齢期は遅い傾向がある。
彼ならば、本来は引く手あまただろう。

守り人もまた、巫女と同じく結婚してはいけないとされているが、力の影響を考えれば不当な縛りとも思えていた。
巫女以外となら、女性と結ばれて子を持って悪くないはずだ。]

 アスルは、良いお父さんになれるだろうな……。

[最近、そんなことをよく思う。

巫女の自分は、彼と結婚できない。
なにより彼の子孫を残せないのだ、と。]
(-344) soranoiro 2023/03/03(Fri) 20:23:25

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空

[思い詰める日々が続いた。
役目の間は頭から消しても、終えればすぐによみがえる。

アスルとは常に一緒なのだから仕方ない。
巫女と守り人の距離はどうしても物理的に近かった。

でも、心は、そうでなくてもいいのだ。

幼い自分はアスルしか見えず、そのまま大きくなった。
アスルから離れたくなくて我が儘を言い、意識しなくても彼を縛り付けていたのかもしれないと思う。
巫女としてだけの気持ちを持っていれば。
今頃、守り人をしながらであったとしても、彼は別の幸せを得ていたのではないか。

こんな、いつ消えるか分からない女のために、……。

いつになく情緒不安定になっている自覚はあった。
力の安定を欠いたせいに違いない。
淡い紫の瞳から、水が零れて止まらないのだ。]
(-345) soranoiro 2023/03/03(Fri) 20:23:55

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空

[覚悟を決めたのは満月の夜。
祈りの役目を無事に終え、街まで距離があるから無理はしないでおこうと、人里離れた湖畔での野宿を選んだ次の夜にはほんのりと月は欠けていた。

祈りの場の近隣の人々が優しく迎えてくれるのは勿論嬉しかったが、実は、こうしてアスルと野宿するのが一番好きだった。
ここの湖畔は静かで、澄んだ水の香りがした。
焚き火から散る火の粉を追っていけば、夜空に淡い色の月と、きらめく星が眺められたことだろう。

食事を終え寝床を整えて。
隣に座るアスルへと、そっと話しかけた。]

 アスル。

[巫女として守り人へ話しかけるのとは違うトーンで。
ふたりきりの時だけの響きで。]

 両手を出して? 手のひらを上に、ね。

[何のためか言わないのはわざと。
渡そうとしているものを拒否しにくいように、乗せてしまえば断りにくいだろうなんて、悪い考え。
どこの誰に似たんだか、そうよく笑ってきた。]
(-346) soranoiro 2023/03/03(Fri) 20:25:23

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空

[アスルは訝しげにしたかもしれない。
でも、従ってはくれただろうか?

それを確認すれば、自らの横の髪をかき上げ、片方の耳から、巫女になった日から片時も離れず着けている耳飾りを外す。
金の飾りがにぶく輝き、歴史ある真珠が柔らかに光る。
力を常に帯びてきた宝石は月日を経てきても美しく、もう自分が身につけていなくても――いつか彼が生を全うするその時まで、朽ちることも、染みこんだ力を失うこともないだろう。

番の片方を、アスルの大きな手のひらに置いた。]

 ……私からの贈り物。
 アスルがこれからもずっと……元気でいられるように。

[健やかに、怪我をせずに。]

 自由な鳥みたいで、いてくれるように。

[耳飾りを置いた自らの手を離す。
ほんの少しだけ触れ合っていたぬくもりを、名残惜しく思わないように、我慢して、綺麗に微笑んでみせる。]
(-347) soranoiro 2023/03/03(Fri) 20:26:51

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空


 ……アスル。
 ただの巫女と、ただの守り人に、なりましょう?

[ペルラとアスルではなくて。]

 私の心臓は、もう、ドキドキしなくなっちゃった。
 苦しく痛いばかりは……辛くなってしまったの。

 ……ごめんなさい。

[いつか身体が全部消えてなくなるとしたら。
心臓なんて一緒に泡みたいになって、全部分からなくなって、彼を想う気持ちも、塵のように吹き飛んでしまうのかな。

耳飾りを渡すのが自分のエゴなのは分かっていた。
全部消えるのが怖いくせに、でも、アスルに幸せになって欲しい、可能性を持って欲しい、その気持ちも本当で。*]
(-348) soranoiro 2023/03/03(Fri) 20:27:40

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

― ペルラが巫女になって ―

[月の満ち欠けに応じてペルラは祈りを捧げにいく。
浮遊する大地に雨を注ぐように、力を浸透させていく。

当然だが守り人である自分は巫女の翼となって祈りの場へと連れていき、工場として働く傍らで飛行機を操舵するものとしての時間も過ごしていたアスルはその任を恙なく遂行していた。
彼女のほうはというと、やはり最初からすべてが上手にできる。ということはなかったが、犯してはならないミスというのもなく。
野を越え谷を越え村を越え、どこもかしくも日帰りなんかはなく、時には野営地で、時には村で宿泊をしてはまた帰る。

今日もまた二人は空にいた。

真上からみればトンボの形をした中〜長距離用の小型飛行機。
焦って帰るような旅でもないため、四枚の内、二枚の虫の羽根の形をした翼が複雑に角度を変えながら上下に揺れ動かしながら、足元のペダルと両腕のハンドルで操舵するのがアスルである。]
(-360) S.K 2023/03/03(Fri) 21:48:10

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 虹は綺麗だったが、だからって鳥を驚かせていいわけじゃねーんだぞ。

[剥き出しの機体に乗る彼らは風を感じながら視界の右側で悪戯に揺れる金の髪と同様なのが悪い子で良い子なペルラ
この機体、胴体部分が左右と底部分があるだけで、身体が晒されてるとも取れるが、結構自由に動けるのだ。よって]

 ほら、こっちだ。

[操舵の邪魔にならないように、でも視界には入り続けるように、正面右端部分の上に乗って足をぷらぷらさせ悪戯気に目を細めるペルラを引き寄せた。]
(-361) S.K 2023/03/03(Fri) 21:49:15

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[この機体はハンドルと体重移動により進路を変える必要がある機体だ。
巡航状態からゆっくりと進路を変えるために体重を傾けながらハンドルを切る。抱き寄せることで機体を傾けて]

 さーて…今回はどういう道で帰りたい?

[巫女としてのお勤めであることは変わりはないが、祈りの場で役目を終えれば二人にとっては帰るまでは自由時間だ。多少帰り道を好きな場所を選んで寄り道しても構わないよな。なんていいだしたのはアスルであり、彼女が巫女として守ってる大地を、そんな大地の上に住む人々の生活を見て回るようにして、空では彼らは自由であった]
(-362) S.K 2023/03/03(Fri) 21:50:16

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[そんな風に結構しっかりと守り人の役割を果たしているアスルだが、私生活はというと、男の一人暮らしなんてこんなもんだ。というだらしなさがあった。
暑かったからって下着一枚でいたところをこっそり入ってきた従妹には――まあその時のことは深く語るまい。
休憩時間。垂れるオイル交じりの汗をタオルで拭いとり、一休憩いれたところで風が教えてくれる来客の気配。
よ。っと、脱ぎかけの手袋のまま軽く手を振った後、手袋をちゃんと脱いでおく]

 食えるっちゃ食えるが、眠くなるから駄目だな。

[いつものように沸かしたお茶をいれる。ペルラのお茶にだけほんのり蜂蜜をいれているのは既に習慣のようにもなっていた。]

 ああ、いいぞ。そうだな。三日後ならいけるとおもうがどうだ?

[なんて彼女のおねだりに応えるようにいう。パンを一齧りして予定を聞く。

巫女になる前に話した言葉が、ペルラにどこまでの変化をよんだのかわからない。
ただ今は色んなことに目を向けて知ろうとする、世間知らずなお嬢ちゃんではなくなっていってるのは確かであった。]
(-363) S.K 2023/03/03(Fri) 21:51:28

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[ちょっとした切欠があったとはいえ、気持ちが通じ合ったのは、ごくごく自然なことだったように思える。

彼女の胸の痛みの理由を自分は知っていたし、世間知らずではなくもっと広く色んな所に視野を広げていったペルラを、アスラもチビちゃん呼ばわりする頻度が減っていった。

同じように減っていったものもある。それは些細な距離だ。
肩に触れればよいときも髪に触れ、手を握って引き寄せるときも、それだけではなく自然と抱きとめるように腕を回す。

彼女の子供のようなおねだりにも隠し味のような甘い響きが加わり、応える自分の低い声にもランプのような熱がこもっていた。

巫女というものが、守り人というものが、などとあっても、アスルとしてペルラを想うことはごくごく自然のことだったのだ。*]
(-364) S.K 2023/03/03(Fri) 21:52:08

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

― 変化 ―

[想いを交し合う関係は、3〜4年ぐらい続いていただろう。
抱き寄せるペルラの髪の香りは俺が知る限り一番の花だ。と抱擁に囁きが乗るようになったのも、愛しさから口を滑らせてしまうのだから仕方ないのだろう。

その日は満月の日。祈りの役目を終えれば、密やかな逢瀬にも繋がる蜜月の時間の訪れでもあったのだが、その頻度は減っていた。明らかにペルラが疲れている時間が長く、そして最近はペルラの様子がおかしい。それは見た目的にも精神的にも。

本日は湖畔で二人野宿をして過ごす。
休んでいろ。といって食事を終えると二人分の寝床を整えた。彼女が寝るまで火の番をしよう。そう考えていたが、寝るまでの時間を一緒に過ごすように隣に座るペルラ。
名前を呼ぶ響きは甘く、自然と冷えた体のペルラの肩に手を回して引き寄せようとして、両手をといわれたので一旦止める]

 …いいけど、どうしたんだ?

[てのひらを上に、といわれて首を傾げ口でも疑問を発しながらも、その後のペルラの動向を見守った。]
(-370) S.K 2023/03/03(Fri) 22:36:19

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[なんだそれ。とは思った。
贈り物。といわれて外されて見たのは金の葉の装飾。彼女が力の形として作るのにも似た真珠と呼ばれる宝石。
その片方をてのひらに乗せられた。そこはいい。
ただその後に続く言葉がまるで―――遠くから願うように聞こえる]

 ・・・・・・

[少しの間、黙って言葉を受け取りながらも、指は握るようにしてイヤリングを受け取った。ごめんなさいという言葉を聞いて目を細める。睨むように悔やむように]
(-371) S.K 2023/03/03(Fri) 22:36:39

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 ここ最近はどうすりゃいいのか。って迷ってた。
 何も浮びはしない。ただ漠然とな。

[ぽつりと開いた言葉、でてきたのは繋がらないけれど意味のある会話。
実際なんとかできないだろうか。なんとかできないにしてももっと良いことができないだろうか。と、自分だけでは無理だろうか。と考えていた。]

 ……別れが近いのか?

[彼女の異常を、それはそういうものだと思っているのか、理解できてしまっているのか。その感覚は自分にはわからない。
だが、ペルラがそんなことを言い出した理由がそこにあると思い当たってしまった。]
(-372) S.K 2023/03/03(Fri) 22:37:52

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[じっと見つめた。しばらく無言でじっと紫の色素が薄くなった瞳を見つめて]

 ……わかった。

[それはペルラにとって了承のように聞こえただろうか。ただ今回のことは額通り、そっちの言い分は、という意味でのわかった。というだけだ。わかった上で]

 ……巫女だからって、なんでもかんでも言ったら従うと思うなよ。

[低く怒るように、ただの巫女。となったものへと、ただの守り人はいう]

 そんなの初めから知ってるんだよ。
 だから苛立ったんだよ。そんな生きかた俺には真似できねーってな。

[出会いのとき、苛立っていた理由は、今の関係に至った最初の経緯を口にした。
今までの関係を肯定するように、知っている。という。]
(-373) S.K 2023/03/03(Fri) 22:39:42

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

[肩を寄せ合うように隣り合う姿勢から真向かいに向かい合うように身体の向きを変える]

 なぁ、俺はな、ペルラ。

 ペルラが寂しくならないように後悔せず生ききったって思えるぐらい愛そうと考えてた。
 消えちまうんだとしても、消えれないぐらい俺を焼きつけて、その先で待たせてやろうと思っていた。

[最初は守り人として、次は恋人として]

 そう聞いて、嫌いになったか?
 そうやって好きな女性に無理させて謝らせてるような、かっこ悪い男、嫌になったか?

[嘘も誤魔化しも許さないように、ペルラへと真剣な眼差しをむけ問いかけた*]
(-374) S.K 2023/03/03(Fri) 22:40:16

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空

[わかった、と言われて。

ほっとした。さみしかった。かなしかった。
――本当はわかってほしくなかった。
言い出したのは自分なのに、泣きたくて仕方なくて。
ひゅうひゅう言いそうな喉を締め付け、張り裂けそうな胸の苦しさに耐えて、やっぱりそんなの嫌だと叫んでしまいたい自分に絶望しながら、じっと湖面を見つめていた。]

 ……っ、

[低く怒っている声。
当たり前だと思う。

でも、彼の紡ぐ言葉を聞くうちに、耐えきれなくなっていく。
真正面から向き合うときにはもう決壊寸前だった。]
(-383) soranoiro 2023/03/04(Sat) 0:03:31

【人】 月島 雅空

 おお、流石だな。まさに熟練の技だな。

[彼女の火おこしの技術は堂にいっている。
今回は炭となど豊富に置かれていたが、小さい頃から乾いていた枯れた枝を探すのも一番上手だった。

覗き込んだ先では火は起こっていた、後はこれをある程度満遍なく広がっていけばいいが、風も珠月を手伝ってくれている。時間の問題だろう。

雄々しくサムズアップする珠月>>378に惜しみなく賞賛を向ける。

もってきた前菜料理を覗き込む珠月へとテーブルに置いて見せつつ、こういう時に素直な反応をするのは作った当人としても嬉しくなる。]

 ああ、正解だな。

[緑のそれが嫌いなのは知っている。だから無理に食べさせようとは思わないのだが、あまり甘やかすのはなんなのでそれを口にはしないでおく]
(397) S.K 2023/03/04(Sat) 0:04:10

【人】 月島 雅空

 めしあがれ。元々前菜だしな。

[手伝おうとしてくれたとしても火の番が必要なので待ってもらうことにするだろう。

珠月が食する間に網へと油を湿らせたキッチンペーパーで軽く塗っておき、油を網になじませておくなか、届く喜びの声、そして猫が液体になった時のような緩んだ表情。]

 口に合ったようで何より。
 せめて珠月から見て全部で70点ぐらい欲しいしよかったよかった。

[そんな足し引き>>378して64点の幼馴染は、牛もも肉のことを頼んでまたコテージに戻る。
ちなみに料理の腕が残念>>379なのは理解しているが、油が滴るタイプではないし、そもそもそんなに長時間離れないので大丈夫だろう。]
(398) S.K 2023/03/04(Sat) 0:04:36

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空


 私、は……もう十分、幸せだったの。
 アスルにたくさん幸せを貰ったの。

 誰よりもアスルと一緒に飛んで、隣で過ごして。
 その記憶さえあれば大丈夫で、思い残すことはないって……っ

[なのに、そんなことを言う。
まだ未来の長いアスルから手を離したいのに、解放したいのに、――ああ、でも、自分は思い違いをしている、か。

初めから、アスルは自由な鳥だった。
彼は彼らしく、彼の考えで、飛んでいるのだ。]
(-384) soranoiro 2023/03/04(Sat) 0:04:37

【人】 月島 雅空

[保冷ボックスにいれられたバーベキューセットに調味料。
ワインボトルのようなものに入ったぶどうジュースと、プラスチックグラス。と、一揃え用意を終えたところで改めて珠月と合流する。
ちなみにお酒はもってこなかった。単にアルコールが入ると味覚が鈍るので飲むとしてももう料理しなくなったときというものだ。

ということで焼き場を珠月と交代する。
牛もも肉は四面が焼ければアルミホイルに包んで網の端のほうに置いておきながら]

 どれから食べるー?

[牛や鳥といった肉。野菜と、二人で食べるには十分すぎるものをこちらの施設で用意してもらっていたので遠慮なく食べよう。
ホタテに上から醤油をそっと垂らし、バター乗せる?とか聞いたりしつつ網に具材を置いておく。焼ければ、これ食べれるぞーと渡していくだろう。]

 ん、いい感じだな。

[バゲットの上に、彩りも鮮やかにされたタルタルを両面やいたマグロに乗せて食する。マグロの脂の旨味を塩と胡椒で少しスパイシーに仕上げられているがそこをまろやかなタルタルの加わることで良い塩梅になっている。パプリカの歯ごたえも悪くない。などと当然自分で作ったものも食べていくのであった*]
(399) S.K 2023/03/04(Sat) 0:04:51

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空


 ……嫌になったりしない!

[もうぐちゃぐちゃだ。
こんなこと言ったら、別れを切り出した意味がないのに。

消えたその先で待たせてくれようとしてた、なんて。
自分の心がどれほど痛んでいるか、わかるのだろうか。

どんなに嬉しいか、どんなに苦しいか。]


 ……アスルはね、いい父さんになるかなって思ったの。
 子供を抱き上げている姿を何度も想像したの。

 私には出来ないこと……私じゃ、アスルにあげられない幸せがあるんじゃないかって、怖くなった。
 縛り付けているんじゃないかって。
  
[ぽろぽろと、頬を大粒の涙がすべっていく。]
(-385) soranoiro 2023/03/04(Sat) 0:05:29

【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空

[アスルの瞳は空のようで。
彼の気持ちと一緒に、こちらの想いまで映し出すようで。
いつだって何も隠せなくなってしまう。]

 でも、私が、そうしたかった。
 本当は全部、私が、アスルに、あげたかった。

[自分がアスルにあげられるものなんて。
もう、何も残っていない気がしてしまっていた。]

 嫌いなんかじゃない……。
 でも、嫌いじゃないから、……つらく、て。

[ひくっとしゃくり上げる。]

 ……本当に、……待っていても、いいの?
 私、アスルの言うこと、すぐ本気にしてしまうから。

[子供のように、何度も確かめて。*]
(-386) soranoiro 2023/03/04(Sat) 0:09:31

【人】 月島 雅空

 じゃ、かんぱーい。

[互いのグラスに葡萄ジュースをいれて珠月と乾杯。
焼き場もいい香りとともに食欲が大変なことになっていた。

食べたいと思っていた焼きトマト。
口の中にじわりと染み出る酸味と甘味をオリーブオイルの香りが良いまとまりとなっている。そんな複数の味のぼやけさせない役割を塩は担ってくれた。

鳥は今回はタレでこってりと、牛は塩とわさびで味わおうか。
今回米を用意していないのが悔やまれるがそれは明日からになるなぁ。と、さすがにそこまで用意するのは限られた時間では手間であったので仕方がない。]
(400) S.K 2023/03/04(Sat) 0:23:59

【人】 月島 雅空

[野菜は、玉ねぎやキャベツ以外にも自分用にだけピーマンは焼いておこう。半分に割いてその中に先程の鶏肉を詰めるようにいれたら、珠月も食べるかな?

しいたけは少し考えたが味噌と山椒を少しだけかけて、味噌の独特の甘味と旨味がしいたけの味と合わさって結構おいしく、痺れとも辛みともとれる鋭い山椒の風味はもう一口と癖になる味わいになってくれている。

途中スマホのタイマーが鳴ったので、と二回、三回とコテージへと戻ったりとしていた。聞かれたらデザートの下準備というだろう。]

 最近学校のほうじゃどうだ?

[一緒にいたら昔の感覚を取り戻せたが、つい先日まであまり会えなかった日々が続いていただけで、その時間を埋めるように問いを向けて]

 俺はようやく、コックコートも着慣れてきたな。
 でも調理師学校と違って店の客は父さんの料理を食べにくるからな。今はいくつかレシピあての練習したり、期間限定の料理とかちょっと任されたりしてるとこだな。

[後は昔からの手伝いの延長。などといいつつ話してくれれば近況をお互い知り合えるのだろう]
(401) S.K 2023/03/04(Sat) 0:24:51

【人】 月島 雅空

[そうして無事にご馳走様。までいければ、事前に用意したデザートを運んでくる。]

 お待たせしました、お姫様。

[マイナスの点でも気にせずにうちの末っ娘の前にすっと差し出す。
見た目でも美しさを損なわないように硝子に盛り付けられたルイボスティーシロップ>>153で作られたシャーベット。そしてルイボスティーに漬けていた桃の果肉をシャーベットの山の外側に盛るように飾られ上にはミントが添えられている。]

 桃とルイボスティーのグラニテ。でございます。

[コックコートはない普段着にもらい眼鏡をつけているが、綺麗に一礼をしたが、珠月の反応はどうだっただろうか**]
(402) S.K 2023/03/04(Sat) 0:34:34

【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月

 何言ってんだ…俺の目に映ってる押し殺した顔の女の子は幸せそうになんてちっとも思えないぞ。

[綺麗な笑みの内側に潜む、複雑にない交ぜにした苦し気な生々しい表情。
叫ぶような心の告白を黙って聞きながら、視線を逸らさずに力が弱まったような淡い紫色の瞳を見つめる。]

 いいお父さん…か。

[ペルラの中で自分はどうなっているのか。と苦笑しつつ思った、父。といわれれば意識してしまう相手はいるんだが、それを口にしたら彼女を追い詰めてしまうだろう。]
(-389) S.K 2023/03/04(Sat) 1:26:15
 




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