[浅く抜き差しする感覚に慣れれば
なかを穿つ指は増えるのでしょうか。
その頃になれば、
内臓を内から押し広げる感覚にも慣れて
瑛史さんの指をきゅうきゅうと
締め付けていたことと思います。
繰り返し繰り返し、媚肉を嬲られておりますと
足元からぞわぞわと、得体の知れない快感が
せり上がってきて、私は堪らず
瑛史さんの背にしがみついて
泣いて懇願するのです。]
な、んか、…くるッ……あっん……やだ……
こわ、こわい……っ!んん、ん……
た、すけて……たすけて……!
[たすける、というのの具体性など知りません。
ただただ私は、未知の感覚に怯えて
裸の背中に、爪を立てるのでした。]*