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人狼物語 三日月国


258 【身内】冬融けて、春浅し

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VIは村人の手により処刑された。

月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?

優しい光が村人たちの姿を映し出す……。人狼に怯える日々は去ったのだ!



 ………愛してるよ、幸春。


[カーテンの隙間から窺える澄み切った快晴の下で、昨夜をなぞる彼のその眼差しに 再び身体の奥で滲んでいく欲情のままに 声音を溶かして 繋ぎ止める糸を紡ぐ。]
 



 愛してる、……冬莉 、


[その言葉を聴く度に、心の在処を得たように思う。行為に至らぬ愛撫は熱を晴らすには向かずとも、揺蕩うように互いの熱を分け合って――、]
 

【人】 葛切 幸春


[その声掛け>>-0 は、再びこの部屋を出る間際の事だった。
思い出すまでも無い既視感。
数日前の光景が脳裏に巡る。>>0:1

光を反射する銀色は、あの時と何も変わらない。
変わったのはきっと己の心だろう。
]


 ……、


[鍵から視軸を移し、目の前の相手を見る。

――此方へ問いかける面差しは何処までも優しい。
面白い筈もない他者の躊躇や怖れを、隣で立ち止まって手を差し伸べる彼の温かさは矢張り眩く。日向の似合う存在だと、今でも思いもする。]
 
(0) 2024/05/09(Thu) 21:55:32

【人】 葛切 幸春



 [――けれど、]
(1) 2024/05/09(Thu) 21:57:09

【人】 葛切 幸春

 [手を伸ばす。]


   [彼の指先ごと、鍵を包み込んだ。]
(2) 2024/05/09(Thu) 21:57:42

【人】 葛切 幸春


 俺の健康管理を任せる代わりに、
 あんたの胃は俺が請け負うと言ったからな。

[指先へ仄かに力を籠めて、少しの冗句を声に混ぜる。]

 俺も、あんたと未来を生きたい。

        ……受け取らせてくれ。
 
(3) 2024/05/09(Thu) 22:01:25

【人】 葛切 幸春


[暫時の間。
身体を離し、言い淀むよう唇を濡らす。]


 それと………、我儘を承知で、
 あくまで体が大丈夫そうならなんだが。


[歯切れ悪く言い足すには、]


 送ってくれるか。……もう少し、あんたと居たい。


[己なりの、一歩と呼ぶにも笑える話だが。
あんたなら呆れずに居てくれるだろう?*]

 
(4) 2024/05/09(Thu) 22:07:05


 すまん、無理だわ。


[返された愛の言葉に堪えるように目を眇めた後に、彼をベットシーツへと誘い込むように柔く押し倒す。真下の彼を愛おしげに撫でながら、挿れないから、少しだけ¥ュしだけ、お前さんを可愛がりたい。密やかに囁いて 緩く笑みを零し、その裸体に口付けを落とした。昨夜とは異なった景色の中で、肌を重ね合い 引き締まった肉体へと触れていき 情欲のままに 口唇は彼の肢体をなぞっていく。 ]
 

【人】 靖国 冬莉


[眼差しが逸れて 手元を見詰める彼は何時ものと同じく 表情を保ったまま。ひと時の沈黙、———彼の迷いも全て受け止めたいとそう思うが、直ぐ様の優しい否定がその口元から零れないことへ 僅かながら期待を覚えてしまう。
 凄い、と 自身へと目の前の彼は称するが きっとこのような己の底の浅さを未だ隠せているのだろう。彼を求めるが故に、彼の意思問わずに己の欲を押し付けようとする自身の浅ましさ。
 覚悟を伝えたのも、その浅ましさから彼を逃すための防御線だった。 ]
 
(5) 2024/05/10(Fri) 1:11:25

【人】 靖国 冬莉



 [——けれど、]
(6) 2024/05/10(Fri) 1:11:28

【人】 靖国 冬莉

[包まれる。]


   [その意に胸の内が温かく 満たされていく。]
(7) 2024/05/10(Fri) 1:11:30

【人】 靖国 冬莉



 そうそう、オムライスも作ってくれるんだろ?
 ケチャップソースで、中がチキンライスのオムライス。


[心地良さのままに お前さんの味、楽しみだ。≠ニ冗句に笑みを深めて。]


 ん、どうぞ。
 ……出会ったあの日から、これはお前さんのだ。
 
(8) 2024/05/10(Fri) 1:12:07

【人】 靖国 冬莉



 ふふ、勿論。
 いや、寧ろ本望だ。


[俺も最後のひと時まで、お前さんとの時間を手放したくなかったから。≠ニ愛らしい強請りを我儘と定義する彼に小さく首を振る。遠慮を常に表に出し、他者と一線を区切ろうとしていた彼のその提案から窺える 心の強張りも溶けて 少しでも此方へと身を預ける彼の変化を好ましく、——光栄だと思う。未来を歩くために、これからも、また一歩、一歩ずつ二人で歩幅を合わせて歩みを進めればいい。
 先は、長いのだから。 ]


 お前さんの家まで、でいいかい。


[なんて、素知らぬ顔で彼の家を知る為の足掛かりを暗に作り、———革のキーケースを手に取った。*]
 
(9) 2024/05/10(Fri) 1:13:05

[背に、柔らかなシーツの感触。幾許かの驚きに見開いた双眸をやがて緩く細め、見上げる男の頬を撫でた。傾けられる情に隠し切れない喜びを覚えて。
己の体へ沈んで行く鼻梁を見送れば、焦燥感に呼吸が乱れ 擽ったさに顎が浮く。一度は引き結んだ唇から 堪え切れずに力が抜けた。]


 
冬莉 ……

  
[好きだ。愛してる。あんただけを 、]



   [喜悦に濡れた声は、互いの吐息に消えただろう。*]
 

【人】 葛切 幸春


[此方の意を汲んで、返される響きが心地好い。>>8]


 ……ああ、大事にする。


[噛み締めるように呟いた。
出会ったあの日から
――余りに無防備で、これ以上に情の深い話はない。迷いながら手を伸ばせなかった己の前へ、未だ選択肢は此処に在ると示すかに 何度も鍵を差し出してくれた彼の心を思う。
その線引き>>5 は知り得ない。唯今日まで、歩幅を合わせるかのような自然な厚意を幾度となく感じて来た。そしてその優しさに救われた己が居る。仮令彼が彼自身を如何思っていようとも。]
 
(10) 2024/05/10(Fri) 21:57:38

【人】 葛切 幸春


[多分に甘さを含んだ軽やかな受諾>>9 に 安堵染みた笑みを刷く。ものの、次いだ提案に眉をぐうと寄せる事となる。]


 いや駅までで……いいんだが、………。
 

[言い掛けて、先程よりも長い沈黙。
先程本望だと応えてくれた彼の柔らかな、或いは嬉しそうな表情を瞼の裏に反芻するように。手の内の鍵を握り締めて頷く。]


 甘えてもいいか。駅より、幾らか遠いが。


[この最寄り駅から三,四駅分隔てた距離に在る己の住処安いアパートまで。残り時間を惜しむように、行先を告げた。*]
 
(11) 2024/05/10(Fri) 22:08:19

【人】 靖国 冬莉


[下心をちらつかせた問いに眉を寄せる彼の、その表情の変化すらも愛おしく その沈黙の中で 彼の答えを待った。駅までと、そうだとしても 送迎を委ねられたことそのものに 彼との距離が縮まったのだと思える。———焦らなくても、何時か。急かすことなく、彼の言葉を手繰るように視界を薄める姿を見届けて。]


 ……勿論。その分、傍に居れるだろ。


[返答に、一層笑みを深めて 喜色を塗した素面を晒した。凛と立つ彼の甘える矛先に、自分自身が居ることへの光栄に身を浸しながら 続く行先に 相槌を打ちながら 携帯を取り出して、操作する。———その近くを前に車を走らせた覚えがあるが、念のために。 そして、行先を指し示す地図上の色味に、指先はブックマーク≠圧す。]


 ん、また 車の中でも教えてくれ。
 じゃ、行くか。


[携帯を仕舞い込んで、彼へと手を差し伸べる。別れで無しに、帰路を共に出来る幸福を噛み締めながら。*]
 
(12) 2024/05/11(Sat) 11:47:56
村の更新日が延長されました。

【人】 葛切 幸春


 アイコン。ああ、可愛いだろう?
 少し癖っ毛の、ふわふわとした毛並みで。何となく冬莉に似ていると思ったらつい。あんたの小さな頃はあんな感じだろうかと……、まあ……。

[犬と人間で在るからには雰囲気の話ではある。だが一目見て変えずにはいられなかった事を、髪へ触れる柔い指先に背を押されるように点々と語って手に手を重ねた。尤も 文字の上で繋がっていた数日に相手を思い起こしていた事実を白状するようで、最後には言葉をやや濁しもしたが。]


 ――変えるのか?


[水を差すとは知りながら残念そうな返事になった。]


 あの眼鏡のアイコン、あんたらしいと……
 ……可愛く思っていたんだが。


[この数日で慣れ親しんだ画像に少々愛着が沸いた事を許して欲しい。]
 
(13) 2024/05/11(Sat) 20:04:35

【人】 葛切 幸春


[彼の喜色が深まった笑顔を眺めて、また一つ選択を許された気持ちになる。儘に吐露すれば、>>0:-27対等で在る事を説いてくれるかも知れない。昨夜を思い出しながら携帯を弄る横顔を眺め――横から其処だと示した地図の上、確かに保存された己が住処を知り 頬へ一度口付けていた。]


 ……ああ。


[靴を履き、相手の隣へ立つ。
あの日一人だった帰り道を二人で辿る喜びに笑い、重ねた指先を絡めて扉を潜った。]
 
(14) 2024/05/11(Sat) 20:05:15

【人】 葛切 幸春


[―――扉を出た後でこう思いもする。]


 
( 他の住人と擦れ違う可能性があるのでは。 )



[擦れ違う人影が無い慌てて手を離さずに済むことを願って。]
 
(15) 2024/05/11(Sat) 20:05:39

【人】 靖国 冬莉


  ふふ、やはりそうか。

 どうだろうな、この癖っ気も生まれつきだからなぁ。
 昔の写真、アルバムなぁ…… 今度探しとくわ。


[互いの日常へと帰った中でも 己を浮かべながら 遣り取りをしていたかのような彼の言葉回しに 愛おしさが込み上げて触れる指先は頬へと下っていく。僅かに歯切れが悪くなっていくのに、そっと輪郭へと這わせつつ 自ずとくすりと笑気が漏れてしまった。そっと取られた手が合わさり 、伝う温度を噛み締めるようにきゅうと握り締める。 ]


 ……ん?


[彼の言葉に、小さく首を傾けつつも 続く言葉に 一層笑みが深まってしまう。可愛らしい、と自身を毎度定義するのはさておき、名残惜し気な声音で問う彼が余りにも愛らしくて。]


 なら、止めとくか。

 ずっと、あのアイコンなんだわ。
 ……まあ、眼鏡付けてるから、眼鏡って安直だがな。


[彼を模した画像を探すのは、お預けにしよう。また何時か、別の形で用いることができたら良い。可愛いのはお前さんなんだよなぁ≠ニ小さく漏らしながら、繋いだ手を引き寄せる。 ]
 
(16) 2024/05/11(Sat) 22:14:46

【人】 靖国 冬莉


[頬に伝わる口付けの余韻に薄く笑みを敷いて、玄関へと赴く。互いに支度をしては、扉を開けば 閑散としたテラスのような廊下が続いていた。見慣れた視界が、建物から覗く空がより澄み切っている。
 僅かに重ねた手が手の内の中で浮く。まるで、手を離さねばならない時に備えるような所作で。彼へと視線を向ければ、表情の薄い彼ではあるが、———少しずつ分かってきたこともある。少なくとも、二人だけの空間での素面の笑みには強張っていた。]


 ………大丈夫だ。


[その手を握り締め、離れていくことの無いように 彼との存在を繋ぎ止める。小さく頷きを見せて、———きっと 手を離さんとするのは配慮からだろう。繋いだ手を後ろへと隠して、手前からは見えないように 歩いていく。 ]
 
(17) 2024/05/11(Sat) 22:15:14

【人】 靖国 冬莉


[エレベーターを降りれば、また 繋いだ手を背へと隠して 彼との関係を世間の目から逃していく。
結局、誰とも会わないままに駐車場へと辿り着き、———助手席へと乗るように促しては。]


 っと、じゃあ ナビゲート 宜しくな。
 ……向こうなら、此処から左に曲がった方がいいかね。


[なんて、緩やかに車を発進される。名残惜しく、二人過ごした空間を後にしながら。*]
 
(18) 2024/05/11(Sat) 22:15:54
村の更新日が延長されました。

【人】 葛切 幸春


 生まれつきか……。
 ふ、あんたは小さな頃から可愛いだろうな。間違いない。

 昔の写真? いいのか、楽しみにしておく。
 

[幼い時分もさぞ愛らしい事だろう。目の前の相手に、まろい輪郭を想像するように重ね見て思わず僅かに声が弾む。若干抱いた決まりの悪さも、アルバムと聴けば霧散するのだから我ながら調子が良い話だ。穏やかに空気を揺らす彼の笑みに釣られて、そっと目を細めた。]


 安直でも何でも、あのアイコンを見るとあんたの顔を思い出して……愛しくなってな。

 止めてすまない。だが有難う。


[長く使っていた画像を、己を切欠に変えようとしてくれた心自体は嬉しくもあったのだから己は欲深い。小さな呟きは耳に入らず僅かに首を傾いだが、追究する事無く戸を潜った。]
 
(19) 2024/05/11(Sat) 23:25:42

【人】 葛切 幸春


[幸いにして廊下は静寂に包まれていた。扉を閉める相手の横で微かに安堵の呼気を逃す。外に出るまで浮かれていた己が内心を正すように、何時でも離せる準備をと絡めた指先の力を弛め―――逆に力が籠められた事を知る。寸刻、息を飲んだ。]


 だが………、


[穏やかな声を咄嗟に否定し掛けて、しかし次ぐ言葉が続かない。万が一の遭遇で何より困るのは此処に住む彼自身だ。にも関わらず絡んだ儘の指先は温かく、此方の逡巡を敢えて流すかのように配慮と共に相手は歩み出す。半歩遅れて 足を踏み出した。]
 
(20) 2024/05/11(Sat) 23:26:07
 




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