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人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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 「だから、連絡がなければ上手くいってると思って。
  祝福してくれるでしょ?」


[座席も絶妙な距離を保ったまま
それだけ一方的に言われて別れた。
YESともNOとも俺は答えなかったが
特に答えなんて必要としていなかったようだ。

店の外で待ち伏せていた若そうな女と腕を組んで……
というより、引っ張られるようにして
雑踏に紛れて行くのを
なんか犬みたいだと思いながら見送った。

ぼんやりと、自分の犬を思い浮かべて重ねてみたら
さっき見たのと同じくらい脂下がった顔で
引き摺られる男の顔が想像できて、少しだけ笑った*]

 

   時見、さま……?


[ 一体どうしたのだろう。
  任せてくれ、とは?

  疑問に対し、問いを投げ掛けるその前に
  彼はその背の大きな翼を羽ばたかせ
  天へと飛び立っていく。

  まるで、誰かに話し掛けているようだった。
  けれどそれは誰なのだろう。


  首を傾げ、思案に暮れていれば
  ふと、傍に近付く御霊があった。


    それは────……]
 

 


   おかあ、さん……?


 

 
[ それは夢で見たものとは違い
  はっきりとした姿だった。

  けれども向こう側が透き通っており
  この世の存在ではないのは確かだ。

  でも、そんな事はどうでもいい。

  ずっと会いたいと思っていた。
  その母が、今、目の前にいる。]
 

 
[ 胸に熱いものが込み上げる。
  目に薄い膜が張る。

  母の姿を目に焼き付けたいというのに
  視界が涙で滲んでしまう。

  泣いている場合じゃないのに。


  指先で涙を拭い取る。

  懸命に、震える唇を動かして
  伝える言葉を紡いでいく。]
 

 

   お母さん……私…、
   今、とっても幸せだから…。

   だから……心配しないで……!


[ 涙でくしゃくしゃになった顔を
  笑顔の形にして、震える声で思いを伝える。

  何時までも娘を心配して天へと旅立てない。
  そんな事にならないように。]
 

 
[ 天へと還る御霊は今やもう、残り少ない。
  もうじき母の番も来るだろう。

  ふと、よく見れば一人の男が
  此方を見守っている事に気が付いた。

  ……それは父だった。]
 

   お父さん……。


[ 母は父に近付き、
  それから二人で角灯の方へと向かっていき。

  そうして角灯の傍までくれば
  放たれる光に全身を包まれ、
  次第に姿が薄くなっていく。]
 

 

   お父さん、お母さん……ありがとう。


[ 天へと還っていく二人へ。
  笑顔と共に感謝の言葉を告げて。

  蛍火のような光が天へと昇り
  それが見えなくなるまで、ずっと
  顔を上に向け、空を眺め続けていた。]*
 

―その後―

[名前で呼ぶ事が許された日から一週間ほどして
突然友人からショートメッセージが届いた。

「おい!どうなったんだ」と苛立ちの滲む文字に
何を怒ってんだと一時考えてから
協力してもらいながら一切報告してなかった事を思い出し。簡単に返せる内容でもなかったので
直接話すべくいつものバーに呼び出した。

真っ先に作戦が全く役に立たなかった事を知らせておく。
その上でどんな事を話し合ったか説明した。
俺のフィルターを通しているので半分はノロケだったが。

あの人にどんな印象を持っていたのか
すごい真剣に考えてくれてんじゃんと驚く友人に
自分の事でないながら、そうだろうと誇らしくなる。
彼はすごく真面目で真摯で素敵な人なのだ。

けれど、関係が進展するかは別の話って
余計な茶々も入れてきたので
腹いせにきつい酒を強引に飲ませてやった。
蛙が潰れたような声を出しただけで然程堪えてないから
これは決してアルハラではないと主張しておく。]*

 
[ 空を眺め暫く経った頃。

  天から、風を切り
  翼が羽ばたく音が響いてくる。

  はらり、木の葉が舞っては地に落ちる。

  何時の間にか辺りを覆っていた霧は薄らいで。

  黄昏時の茜色の空が
  木々の枝の合間から顔を覗かせていた。]
 

 
[ 風がそよぎ、身体の横を通り抜けていく。
  黒髪がはらりはらりと風に靡く。

  ───ああ、私はなんて幸せなのだろう。

  胸に湧き出すは言葉にならない温かな気持ち。

  居ても立っても居られず
  羽ばたきの音がする方向へ駆け出した。


  足を向けた先には、地面へと降り立とうとする
  彼の姿が見えただろうか。

  彼が地面へと着陸する、それよりも早く。
  地を蹴っては彼の胸へと飛び込んで、
  両腕で彼を抱きしめよう。]
 

 

   時見様……時見様……!


[ 再び涙がぽろぽろと零れ出す。

  甘える子供のように、
  何度となく彼の名を呼ぼう。

  腕に力を込めて、彼のぬくもりを、
  生命の鼓動を、確かめるように。]*
 

 
[ その後。特に何もなければ
  宿に二人で戻っただろう。

  到着し、正面入口から中へ入れば
  ボロボロになった彼の衣装に、宿のご主人は驚いて
  一体何があったのかと問い詰められたりしたか。

  爪で切り刻まれた吸血鬼の衣装は
  それはもう無惨な状態で、縫い直したり
  修理するのは不可能としか言いようがなく
  当然ながら弁償する流れとなったか。

  正直、衣装を
  台無しにしてしまったのは申し訳ないけど
  彼がこうして無事に傍にいてくれる。

  その事実に比べれば、衣装の弁償など
  私にとっては大した問題ではなかった。]*
 

 
  
―― 夕食前に ――



[ それは部屋に戻り、浴衣に着替えた後だったか。
  夕食前の暫しの休憩。

  この宿には部屋に足湯があるらしく。]


   あのっ……せっかくだから、
   足湯、入ってみませんか?


[ 疲れた身体に効くのではないか。

  そう思い、彼に提案してみたが
  反応はどうだっただろう。]
 

 
[ もし、承諾が得られたのなら
  彼と一緒に足湯のある場所へと向かう。

  そして彼の隣に腰を下ろし]


  あったかくて気持ちいいですね……。


[ 目を細めながら、そう呟いて。
  頭を彼の肩口の方へとこてり。

  ついでに、彼の手を
  包み込むように握っただろう。

  少し湯の温かさを味わってから
  今度は顔を風呂のある方へと向けて。]
 

 
[ 束の間、視線を彷徨わせ。

  あの、とか、えと、とか
  もごもごと何かを呟いた後。

  頬を淡く染めながら、
  ぱくぱくと口を動かして]


   夕食後に……一緒にお風呂、入りませんかっ!


[ 足湯ではなく、お風呂の誘いを投げ掛ける。
  さて、彼は何と答えただろう。]
 

 
[ どのような反応であっても。

  挙動不審に、
  あちこちきょろきょろとしては
  最終的には下を向いて。]


   やっぱり、その……私たち夫婦ですし…。

   それに、一緒に入ってあったまった方が
   色々楽しいし、いいと思うんです……。


[ 消え入りそうな声で懸命に彼に伝える。

  その言葉を口にしている最中、
  足湯のせいかは分からないけど、
  頬が熱くて熱くて堪らなかった。

  誘いは受けて貰えただろうか…。]*
 

──酒場──


  あら、女よ。
  私の裸は何度か見たでしょう。


[まだ日は浅いが
彼女と共に寝室で寝たことはあるし
その際には裸だった筈だから。

だからこの身体の変化は私がフードを被ってから。
アリアの痴態を見てたら、こうしたい、って
思ったから。]


  アリアも嬉しそうで
  ……安心したわ?

  
[彼女が小さく唾を飲み込む姿。
溢れた吐息と頷いた姿に
私はにんまりと笑みを浮かべた。

無理やりでも悪くなかったけど
彼女が望んでくれるなら、きちんとした
ご褒美になるのだし。]


  ……よく言えました♡
  可愛いわね、アリア。
  従順な子は大好き。


  ……ほら、そこのテーブルに手を付いて
  そう、二本足で立ってみなさい。


[彼女の応えに満足すると
私自身も知らず、我慢が出来なくなっていたのだと思う。
四つん這いだった彼女の手を持つと
6人がけのテーブルに手を置かせて
こちらにお尻を向けるように立たせた。

テーブルには人間が6人。
勿論動けないけど、彼らの瞳はこちらを見ている。
泥酔しているからか
彼らは真っ当な理性も働かずに、夢現のように
今の状況を見ているだろう。

テーブルから上半身裸の姿を晒すアリア。
私はその背中に回り込むと
屹立を彼女の股下に当てる。]



  ほら、形が分かるでしょう。
  今からこれで後ろから突いてあげるから。

  
「沢山気持ち良くなりなさい」


  ……私、あんたみたいな子だったら
  ずっと側に置きたいわ。


[それは歪んだ思いだったけれど
私は素直に思ったことを口にする。

それから股下に添えていた雄の象徴を
秘所にあてがうと
遠慮せずに奥まで腰を押し付けた。

彼女の小さな身体を
内側から広げるようにして楔が奥に入り込んでいく。]*

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ まるで霞でも切っているかのようだった。
 無実体種族に物理的な攻撃は、特殊な武器ではないと通らない。
 執拗に自分と王を狙う彼らから離れられたのは、
 唯一太刀打ちが出来るヤンベアッカ達が食い止めたお陰だろう。

 しかし休む暇などは当然無い。
 広場へ向かい押し寄せるが如く現れたのは、リザードマンの群れ。
 武器を扱う知能を備えた、本来は遠く離れた地で生きる筈の魔物。 ]
(33) 2020/10/28(Wed) 22:47:32

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



礼なんていい、早く!都の外に行け……!

[ 恐怖で地べたに座り込んでしまった民を立ち上がらせ、
 再び標的となる前に走らせる。

 想定外が重なっているものの、
 我々も人類も何の手立ても用意せず式典を行っていたわけではない。
 火災や脅迫だけではない、ここ最近頻発していた事件
 恐らくは式典に割ける人員を減らす為だ。

 警備の多くと、ある程度魔族と戦える住民らが外に皆を逃せば
 控えていたエルフ族の術士らが結界を発動、都をそのまま隔離する。
 規模の大きさ通りの最終手段が用意されていた。
 この程度の相手に使う筈ではなかった策。

 本来現代の人里は強力な魔除けを施され、魔物の侵入など許さない。
 無実体種族もまた、肉体の営みから解放されている代わり心が幼く
 精々が悪戯の呪いを扱う程度、奇襲作戦など行えない筈なのだが。 ]
(34) 2020/10/28(Wed) 22:48:01

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 一体一体は大したことはない。
 リザードマンのアイデンティティーは武器のみといっていい。

 しかし、護衛は合計で二十にすら届かない人数。
 量より質とはこのことか、
 人混み紛れる鱗に覆われた緑が減った感覚がない。

 側で戦う王には戦闘経験の薄さよりも大きな問題があった。
 ────本気を出すことも竜になることも、してはならない。

 姿を変えただけで人類の建築物など幾つ吹き飛ぶことか。
 思えばそれが一番の奴らの勝因なのだろう。
 人型に留め満足に戦えない間に仕留める、そのつもりか。

 我々は最終兵器を封印したまま、苦しい戦いを強いられる。 ]
(35) 2020/10/28(Wed) 22:48:22

【人】 魔王軍幹部 フォルクス

[ 丁度そんな時だ。 ]

逃げろ────!

[ 逃げ惑う親子を数体が追い掛け、見る見る内に距離が縮まっていく
 分かっていても鍔迫り合いの最中では、叫ぶことしか出来ず
 今まさにその背に凶刃が迫ろうとしていた時。

 甲高い威嚇の声と共に上空から一気に下降したグリフォンが、
 両者の間に割り込み、獅子の爪で一体の腕を狙い武器を落とさせ
 更にもう一体へと襲いかかり交戦を開始する。
 対応しきれていない相手に、王が放った炎が命中した。

 気づけば悲鳴と狂騒の中に幾つもの彼と似た鳴き声が混ざる
 部下が増えているのは警備と合流したからだろう。 ]
(37) 2020/10/28(Wed) 22:49:45

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



どうなっているんだ、おい、っグリフォン!
何故、……魔物が中にいる!
ベアは一体何処に行ったんだ!

[ お陰で情報を同僚に求める余裕が生まれた。
 その場をクリオ達に任せて飛んだのは、
 種族特有の高い視力で偵察に出たからでもあるだろうと。

 期待通りに状況を教えられたものの、
 内容には苦々しい顔にならざるを得なかった。 ]
(38) 2020/10/28(Wed) 22:50:02

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 曰く、

 都のあちこちに魔法によるものと思われる光が出現、
 その中からリザードマンが現れた。

 ベアと部下は現在北寄りの市街でオーガと交戦中。
 リザードマンを退けて民を守りながら避難誘導し、
 途中遭遇したものと思われる。

 彼らは強靭だが敵も同じく、人数の差は歴然。
 だから二人はあちらに行ってほしい、と。 ]

転移装置……いや、そんな筈は。
それより、お前らであれをどうにか出来るって言うのか?

[ 浮かんだ疑問は今は振り払うしかない。
 何しろ再びリザードマンが集まり始めていたからだ。 ]
(39) 2020/10/28(Wed) 22:50:37

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ いや、あれは……?
 むしろ、何かに急かされているかのような動きではないか? ]
(40) 2020/10/28(Wed) 22:51:01

【人】 魔王軍幹部 フォルクス




   『
アオォォーーーーン……
(41) 2020/10/28(Wed) 22:51:23

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ リザードマンを追い掛けてきたのは
 この場に似つかわしくない四つ足で地を蹴り、
 ただの獣と呼ぶには大きすぎる体躯を持った

 ────人狼族が現れた。 ]
(42) 2020/10/28(Wed) 22:51:37

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 人間を糧にしていた負の歴史の中、
 彼らは人里に紛れ込み幾多の騒動を起こしていた。

 故にその擬態能力は、魔族随一。
 祭りの客に紛れて待機してくれていたわけだ。

 人類には話せない隠し玉、その為皮肉にも人数は多く揃えられた。 ]
(43) 2020/10/28(Wed) 22:51:53
 




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