[「がまんするから」なんて聞いたら、「しなくてもいいよ」と言いそうになる。
我慢しようとしてしきれないところが堪らなくそそるので、本当に出来なくなる時まで頑張りを見守っていたい。
決してサディスティックな性癖は持っていない筈だけれど、紫亜はどうにも男心を擽ることに長けている。]
指、後で絆創膏貼ろうな。
[切れていても切れていなくても、歯型は強くつくだろう。
噛むなと言っても難しいだろうから、堪えようとする潤んだ瞳を見つめながら、何度も彼女の胸で舌を遊ばせた。
時折先を軽く噛んでみたり、舌だけで舐め上げてみたり。
昂る熱を瞳の中に見つけた時、彼女もまた自分の慾を目の当たりにしたらしい。
薄い下腹がひくりと痙攣するのを指先が捉えた。
その奥にある器官が男を欲しがって迎えに来たがっているのを知る。]