09:35:27

人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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朝霞 純は、津崎 徹太指かぁ、指はちょっと思うところあるかもなぁ…。私も私も
(a7) 2022/09/16(Fri) 14:05:18

【人】 1年生 朝霞 純

【現実・津崎さんの病室前にて】

…痛い。

[心臓が痛い、強く脈打っているのが分かる。

津崎さんが生きてる。この扉の向こう側に居ると思うと。
心臓がうるさいくらいに脈打っている。血潮が巡る音がする。

津崎さんもこういう気持ちを感じていたのかな。

振られにきた、それと、怒られにきた。
夢の中で知ってはいけないことを知ったことを、ちゃんと伝えにきた。
小泉さんのことじゃない、松本さんのことでもない。

それは親友への頼みごとのこと。
あの時、聞いてはいけないことを聞いたと思った。
それでもそれが最期になるならと、足が踵を返すことを拒んで。

…津崎さんのお腹の傷のことは、聞けないかもしれないな。

秘密を覗き見たんだから、そこまで心を開かれる気はしない。
でも、万が一、聞かせてもらえるなら聞こう。

諸々の決意を改めて決め直して、私は病室の扉に手をかけた。]
(17) 2022/09/16(Fri) 14:51:16

【人】 1年生 朝霞 純

【現実・津崎さんの病室にて】
>>17

失礼します。

[松葉杖をついて、病室の中へと入る。
ちらとベッドの方を見ると、怪我だらけの津崎さんが見えた。

また傷痕が増えてしまうのだろうか。

そう思うと、凄く悲しくなった。]

色々、言いたいことがあってお邪魔しました。

[まずは何から話すべきなのか。
どう切り出すべきなのか、いつも迷っている気がする。]

…いつも、会いに来てくれたから。
今度は私が会いに来ました。
いつも津崎さんに歩いてもらうばかりで、私は全然、自分から歩かなかったから。

[いつも言葉の選択を、誤っている気がする。
それでも、いつも歩いてきてくれたこと、それが嬉しかったこと、伝わるかな。

小泉さんがいなくなった直後に、言うべきことじゃないのかもしれないけれど。
私はいつだって間違えるから、せめて後悔のないようにしようって何度も思ったから。
まずは伝えたいことを、ちゃんと伝えようと思う。]
(18) 2022/09/16(Fri) 14:53:10

【人】 1年生 朝霞 純

>>18
[…という、決意はともかく、挨拶をした後、暫くの間、私は言葉を失っていた。
津崎さんの顔がまともに見れなくて、頭が熱を持っているのが分かる。

これはどちらを先に話すべきなんだろう。

津崎さんのことを好きだって思うこと?
それとも、秘密を覗き見てしまったこと?

どちらも話さなければならないのに、どちらを先に話すべきかが分からない。]

…津崎さんのことが好きです。

[迷った末、自分の想いを優先した。

津崎さんの側にいたかったこと。
津崎さんに生きていてほしいと願ったこと。
逃げたことを後悔したこと。

私は津崎さんに対して誠実ではなかったけれど、私の胸に息づいたそれらの気持ちが、津崎さんのことが好きだと主張してくるから。]
(21) 2022/09/16(Fri) 14:56:09

【人】 1年生 朝霞 純

>>34
[“気持ちはありがたく受け取っておく”
それがどういう意味なのか、正確なところを理解できたのかは分からないけれど。

振られた、で合っているのかな?

寂しくないわけではないけど、私はやっぱりこの人が好きで。
好意を受け取ってもらえるなら、それだけで嬉しい。
そう、今度は勘違いだと否定されなかった。受け取ってもらえた。

それが嬉しくて、私は少しだけ笑った。]

ありがとうございます。

[そして、無事でよかったな、の言葉にはほんの少し、眼を伏せたと思う。]

私も、あなたが生きていてよかった。
無事ではないけれど、生きていてくれて嬉しい。

[私は自分の無事をよかったとは思わない。
津崎さんに願われて、工藤さんを犠牲にして、小泉さんの想いを背負うと決めたから、なんとか生きているだけ。

生きていこうと決めただけ。
でも、まだ私が誰かにとって頼れる人や友人になれたわけではないし。
それらの繋がりがなかったら、私は生きることをよかったなんて思わなかったと思う。

また、沈黙。ちらとそちらを見た。
痛そうな怪我の数々、でも彼は生きていて。]

…生きていてよかった。
(35) 2022/09/16(Fri) 19:11:00

【人】 1年生 朝霞 純

>>35
[それから少し、津崎さんの横たわっているベッドの横に歩いて、一言かける。]

手を握ってもいいですか?
痛かったら、触るだけでもいいけれど。
…最後に会おうとしてくれて、私は凄く嬉しかった。

今、会えて、本当に嬉しい。
でも、手を握りたいんです、津崎さんがここにいるって確かめたい。

[そして何より。]
(36) 2022/09/16(Fri) 19:14:28

【人】 1年生 朝霞 純

>>47

…はい。

[私はそっと、津崎さんの左手に触れた。
その男の人らしい質感をもった綺麗な指、少しだけ冷たい指先の温度。
ゆっくりと、津崎さんの手に触れる。

そして確かめた。

彼の命の音…ではなく。

私の恋の音を。

体温が上がるのを、体を巡る血潮の音を、強く鼓動する心臓のリズムを確かめる。

そして、ゆっくりと更新していく。
あの夢の中、私の胸の中に渦巻いていた恐怖を。
津崎さんが生きていないのではないかという不安を。

彼と触れあって心音を確かめたこと、脈拍を確かめたこと。
その時に速くなった私の心臓の鼓動、息苦しいほどの緊張、それと同時に感じた暖かさを。それらをもう一度感じて。

ああ、これが恋なんだと。

私の身の内に渦巻いていた恐怖は恐怖でなく、それこそが恋というものなんだと。

これが最後。勿論、これが最後。最後でいい。
私があなたを好きだと改めて感じられる機会を、それを確かめる機会をくれてありがとう。
誰かを好きだと思ったこと、その相手が津崎さんで幸せだと思った。]
(48) 2022/09/16(Fri) 21:22:23

【人】 1年生 朝霞 純

>>48
[暫く、そっと指先に触れて、彼の体温を感じて、私の鼓動に耳をすませて。

本当は、離したくないけれど。ずっとそうしていたいけど、そっと手を離して。

私にはまだ言わなければならないことがあるから。]

我儘に付き合ってくれてありがとう、とても幸せな気分でした。

[そう、一言感謝してから。]

…津崎さん、夢を覚えていますか。
私がいなくなった後も、津崎さんは夢を見ていましたよね。
その夢の話で、一つお話ししたいことがあります。

[本題を切り出す。]
(49) 2022/09/16(Fri) 21:33:36

【人】 1年生 朝霞 純

>>50
[歌、私は津崎さんの歌が好き。
彼の人生を表す歌が。彼の人生に寄り添う歌が。

口ずさむメロディに耳を傾けて、手を離して、そして切り出した。>>49

夢、どうかした?と聞く声。本当はとても怖い。

だって聞いてはいけないことを聞いてしまったから。
こうして向き合ったら、津崎さんは私のためにも歌ってくれるのに。

何を焦っていたんだろう。あのときは自分のことに精一杯で。
生き死にがかかっているときに決断できずに、彼がいなくなってしまうことを恐れて過ちを犯して。

でも逃げない、怖くても、大丈夫。
知るべきでなかったことは、ちゃんと本人に返す。]

あの夢、帰った後も続きが見れたんです。
私は津崎さんのことを、見ていました。
眠る度に、あの美術館に戻って、津崎さんのことを見ていました。
先に帰った人は、寝る度に、美術館の様子を知ることができたんです。
(55) 2022/09/16(Fri) 22:02:20

【人】 1年生 朝霞 純

>>55
[それから私は、私が帰った後、松本さんと黒崎さんがお告げを受けたこと、津崎さんが展示を見ようと歩いていた後ろをついていったことを話した。]

松本さんが倒れて、二人にしてほしいと津崎さんがいったときは側を離れました。

…けど。

[言い淀む、その先を言うのが怖い。逃げてはいけないのに。
逃げないと決めたのに、怖い、どうしても怖い。

私は、強く強く、手の甲の皮膚をつねった。痕になるほど。

逃げたくない、逃げないで。心の中で繰り返す。

これが言えないのなら、私は一生裏切り者だ。
もう、津崎さんに幸せになってほしいと願うことすら出来なくなる。]

津崎さんが、黒崎さんにお願いをするときは、離れなかった。
そのあとを、ついていって、話を聞いてしまいました。

[ごめんなさい、とは口に出さなかった。]
(62) 2022/09/16(Fri) 22:16:04

【人】 1年生 朝霞 純

>>64

私は、聞くべきじゃなかったと思う。
もし聞くなら、こうして向き合って、聞かせてもらうべきだったと思う。

黒崎さんに対しての歌もそう、最初は彼女に歌を歌うって話だったから、聞きたいと思ってついていってしまった。
でも、それは黒崎さんに対しての気持ちを歌で表したもので、私に対してのものじゃない。
黒崎さんに向けられた気持ちを、私は横取りしようとして。

約束もそう、私はマブダチじゃないし、何も出来ることはなかったのに、どうしてもその場を動けなくて聞いてしまった。

聞くべきじゃなかったって思ってる。
だって、それは二人にしか任せられないこと、だったから。

今、津崎さんが生きているのは、勿論私は凄く嬉しい。
でも、津崎さんが親友の二人に頼んだことを、私が勝手に聞いてしまったのは良くないことで…私が聞いてしまったことに対して、怒ったりしないのは、どうして?

[親友にしか言えなかったことを、盗み聞きされたのに、どうしてそんなに穏やかでいられるのか。
確かにこの先はあるけれど、聞かれたくないことを聞かれたのは事実なのに。]
(66) 2022/09/16(Fri) 22:41:14

【人】 1年生 朝霞 純

>>67
[ああ、やっぱりこの人はまっすぐだなと思いながら。
怒るということがないわけではないと思うのだけど、全く怒らないなと感じる。

それは確かに、私は津崎さんのことが好き。
それは眼が覚めてずっと思っていたことで、後悔の原因でもあった。
もっと知ればよかったとも、一緒にいればよかったとも思った。
でもそれは、津崎さんの大切な人との時間を奪ってしかできないことなのか、といえばそうではなくて。
勿論、津崎さんが死ぬかもしれない状況で側を離れたくなかったのが大きな理由ではあるけれども。]

でも、津崎さんと親友二人の間には、私が入る余地がないと思う。思わない?
その二人に向けられた言葉はその二人だけのものだって分かっていて横合いから入ったら、それはよくないことだと思う。

もし、私が津崎さんを好きだと言っているのを、他の人に覗き見られていたら、私は少し複雑な気持ちになると思う。
多分、それと同じことなのだと思うんだけど。

[これなら伝わらないだろうか、多分津崎さんがよくても、横取りされた親友たちにとっては複雑な気分になるということが。]
(69) 2022/09/16(Fri) 23:04:42

【人】 1年生 朝霞 純

>>65
[知りたいと思っていたことをするりと教えられてしまって。

喧嘩のあと、だと。
事故や事件に巻き込まれたものではなくて、喧嘩のあと。

…どんな喧嘩をすればお腹に刺し傷など出来るのか。

私は思い出す、あの夢の中で、古傷から溢れ出した大量の血のことを。
傷のことを言いふらす気は毛頭ないけれど。]

傷にかっこいいとか、かっこよくないとかがあるのかは分からないけれど。
傷はただ、痛いものだと思う。

刺されたとき、凄く痛かったでしょう?
今も、あちこち、痛そうだし。

[結構悪かった、か。その悪かったがなんなのか、私は知らないけれど。]

痛い思いは、あまりしないでね。
津崎さんに幸せに生きてほしいと、私は思ってる。
怪我をするのは仕方のないことだと思うけど、そうなるようなことは、なるべくしないでほしい。

なるべくね。怪我をしても仕方がないときはあると思うから、それは別にいいけど、でもやっぱりあんまり怪我はしてほしくないな。

[自分が悪いのか、相手が悪いのか、それとも他の何かが悪かったのか、分からないけれど。
痛い思いは、してほしくないと思う。]
(71) 2022/09/16(Fri) 23:24:43

【人】 1年生 朝霞 純

>>70
[津崎さんはどこまでもまっすぐで、そして自由なんだと思った。
凄く純粋で、綺麗な生き様だと思うけど。
隣に並ぶ人とか、後をついていきたい人は、ちょっと大変かもしれない。]

…うん、でも自然体でいれるのが、友達ってものなんだろうし。
ただ側にいてくれればいいんだね。なんか、そう思った。
無理して一緒にいても辛いだけだから、無理せず一緒にいられたら、疲れたときは少し離れたら、それでいいのかな。

いい考え方だね。

[人は複雑だから、ちょっとしたことで傷ついたり慰められたりする。
多分、その波長が合う人とお互い無理せず一緒にいられて、疲れたらお互い少し離れて休んだら、それが幸せに繋がるんだろう。]

私も、津崎さんの歌う歌は好き。知りたいとも思う。
でもそれは、先に黒崎さんに教えてあげてほしいな。
その後に、私に教えてほしい。

[彼女のための曲を最初に受けとるのは、やはり彼女だと思うから。>>68]
(72) 2022/09/16(Fri) 23:35:27

【人】 1年生 朝霞 純

>>73>>74
[肝に銘じておくという言葉に、うん、と頷いて。
まあ、本当、普段はあんまり無理しない方だと思うから。

続く言葉に、もう一度頷く。]

ありがとう。

[痛いと、休むといった彼に、少し心配になるけれど、無理はしないと思うので。]

辛くなったら、誰かに頼ってね。
家族でも、友達でも。
頼りないけど私も少しは力になるから、出来る限りのことはするから。

[最後にそう言って、お休みなさいとつけ足してから病室を出た。

言いたいことは、まあ、概ね言えた、かな。
思ったより悪い方向にいかなくて、私も少し浮かれていたと思う。
帰る途中で盛大にこけて、帰った後は暫く安静にすることになった。]
(75) 2022/09/16(Fri) 23:57:43
朝霞 純は、(犬は触れないからね、でも津崎さんは犬じゃないし。少しだけならいいかな。)(ちょっともふ)
(a12) 2022/09/17(Sat) 16:24:12

【人】 1年生 朝霞 純

【現在・松本さんの病室にて】
[津崎さんと別れて、こけて、部屋に軟禁されて。
私に付き添っていた家族が帰ったタイミングで、私は松本さんの部屋を訪ねる。

盛大にこけたせいで、体も足も痛いけれど。
どうしても、顔を合わせて言いたいことがあったから。]

失礼します、朝霞です。

[そこに松本さんはいたろうか、いなかったら暫く帰ってくるのを待つ。]
(125) 2022/09/17(Sat) 18:34:32

【人】 1年生 朝霞 純

【回想・友人というもの】
>>6:+162>>6:+163
[“仲良くなりたい人には事情を話しておくと、ある程度の事情を汲んでもらえると思うが”

その言葉をかけてくれたのは、恐らく小泉さんなんだろう。>>3:218

その言葉に続いて語られる彼女の事情に、私はただ耳を傾けた。>>3:106>>3:192
私と縁を結ぶために紡がれる言葉を必死に拾った。

そして、私は初めて、自分がアレルギー体質に生まれたこと、他人と好意の感覚がずれて生まれてきたことに意味があったのか、と感じた。

彼女の語る他人と一緒に食事ができないということ、それは私も経験してきたこと。

ルーティンを崩したくないから興味のない遊びに付き合えないということ、それは必要以上に私に気を遣わないということ。]
(126) 2022/09/17(Sat) 18:36:05

【人】 1年生 朝霞 純

>>126
[そして他人の思考の意図が汲めないということ、それは私もそうだった。
自分に向けられた好意を、その中身を知ることが出来なかった。

全てが同じではないけれど、彼女と私はよく似ているように思えた。

食事が一緒に出来ないのは仕方がない。
とりあえず小泉さんのパン屋を訪問する件はダメ元で相談してみればいいだろう。嫌だったら断るはずだから。

楽しいことがあるのなら、共有してもらえるように務めればいい。
趣味が合えばいいし、合わなければお互い好きなことをすればいい。

心遣いの嘘は迷惑。
私は素直な人が好きだ、嘘をつかない人が好きだ。
そうやってはっきりものを言う工藤さんは、私に決して嘘をつかない。

それはとても居心地がいい。]
(127) 2022/09/17(Sat) 18:38:16

【人】 1年生 朝霞 純

>>127
[そして工藤さんは話をまとめる。
私にやるべきことを教えてくれる。>>6:+164

私はゆっくりとそれを復唱した。]

気を回して嘘をつかない。
嫌なことは嫌だと言う。
工藤さんの行動に興味がないときは自分の時間を楽しむ。

[彼女の言葉は、真剣に私に向き合おうとしてくれている。
私の言葉を、行動を受け取り、彼女なりに寄り添おうとしてくれている。

私は頷いた。]

約束はできませんが、なるべくそうするように努力します。
あなたの人生に私を付き合わせてください。

[彼女は真摯で、そして思いやりのある女性だ。
その人生に、寄り添う機会がある。

上手くいくかは分からない、でも、彼女の隣に立たせてもらえるなら、私はその人生に付き合っていきたいと思う。]
(128) 2022/09/17(Sat) 18:39:49
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。
(a21) 2022/09/17(Sat) 18:48:19

【人】 1年生 朝霞 純

>>129
[声を聞いて、私は驚いた。そして微笑む。]

松本さん。会えたんですね。

[会いたい人に。]

会えたのか、気になってきてしまいました。迷惑でしたね。
声が出せるようになってよかったです。
でも、まだちょっと辛そうなので、お話を聞かせてもらう約束はまた今度になりそうですね。

[津崎さんに会えなかったから、声が出なかったのか。
そして会えたから、声が出た。

いや、戻ってきたと言うべきか。

どちらにせよ、津崎さんと松本さんは会えたんだ。
松本さんから、今は話は聞けそうにないし、長居する理由もない。

彼らが幸せなら、私は嬉しい。]

急に訪問して、失礼しました。お休みなさい。

[私は一つ、頭を下げて、松本さんの病室から踵を返した。]
(130) 2022/09/17(Sat) 19:20:25
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。
(a22) 2022/09/17(Sat) 19:23:18

【人】 1年生 朝霞 純

【回想・死者からの便り】
[津崎さんが目覚めた日、小泉さんが亡くなった日の夜。私は夢を見た。

美術館の夢ではない、緑色の羽を持った綺麗な小鳥が、私のもとへと飛んでくる夢。

何だろうと思って手を伸ばして、小鳥は私の手の中へと収まった。

全然、気づかなかったけど、動物に触って平気だった、その時点で当たり前に現実ではなくて。
でも、その時の私は気づかずに、そっと小鳥の羽を撫でて、暫くその小鳥が私の手の中で寛ぐのを眺めて。

小鳥は私の手の中で、薄く輝いて、その形を失って、そうして私の手の中には、一通の緑色の封筒が残された。

そして私は、目を覚ました。]
(207) 2022/09/18(Sun) 20:03:16

【人】 1年生 朝霞 純

>>207
[ゆるく首を振って、意識の覚醒を促して。

不思議な印象の夢だったな、なんて思いながら、入院している間にすっかり習慣になった、目覚めたときにスケッチブックに描いた林檎の絵と津崎さんからもらった絵葉書を眺めるということを、いつも通りやろうとして。

スケッチブックを手にとって、ページを捲って、そこに緑色の封筒を見つけた。]

…。

[得体の知れない封筒に対して、然程恐怖感はなく。

私は封筒を開いて、便箋を取り出した。

綴られていたのは、小泉さんの言葉。>>6:105

記憶を喪っていたときのこと、私への印象、これからのこと。

私は何も小泉さんに返せなかったのに。

小泉さんは死の間際に、私に手紙を遺してくれた。

私は思い出す、あの時、最期の表情を看取ったことを。

あの笑顔を。>>6:122

私は、深く息を吸って、吐いた。]
(208) 2022/09/18(Sun) 20:05:22

【人】 1年生 朝霞 純

>>208
[絞り出す、自信のない、それでも決意を込めた言葉。]

…生きようと思います。不器用でも。自分なりに。

[やっぱり、私が生きててよかったとは思わないけれど。
やりたいこと、やれること、色々あると思うから。]

きっと、小泉さんのいたパン屋にも行きます。
香坂さんと、断られるかもしれないけれど、工藤さんも誘って。だから。

見ていてくださいね。小泉さん。

[死者は生者を見守ることが出来るのか、分からないけれど。
もし見守ることが出来るのなら、きっと見ていてくれるだろう。]
(209) 2022/09/18(Sun) 20:08:03

【人】 1年生 朝霞 純

【現在・パン屋への訪問】
[退院したからといって、そうそう骨折した足が治るわけがなく。
むしろ、歩き回っていたせいで完治するのが遅くなっているのかと思わなくもないが、リハビリでも勿論歩くため、恐らく関係ないだろう。多分、ちょっと酷く折れてしまっただけなのだ。

どちらにせよ、退院したあと、歩けはするけれど松葉杖がまだ手放せないという状況。

そんな状況だけど、とりあえずは日常生活が出来るようになって、外出すると他の人に迷惑かも、と考えなくもないけれど、それなりに日常生活を送れるようにはなったので。

私は香坂さんと工藤さんを誘って、小泉さんのいたパン屋に赴くことにした。

香坂さんと、工藤さんにLINEを送る。

“小泉さんの働いていたパン屋に行こうと思うんですが、香坂さん、工藤さんも一緒に行きませんか?”

もし一緒に行けたら、きっと売り出されているだろう甘夏みかんクリームパンを一緒に食べれたらいい。]
(212) 2022/09/18(Sun) 20:33:21
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。
(a27) 2022/09/18(Sun) 20:37:34

【人】 1年生 朝霞 純

>>213>>214
[退院する前から、工藤さんは私の病室にしばしば訪れてくれていた。
私はもっと距離を置いて、たまに二人でいるような関係に落ち着くと思っていたのだけど、彼女が訪問してきてくれるのは、そして健康診断を行うのは、私と時間を過ごしたいと、私の体調を気にしてくれているのだと理解しているつもりだったから別に嫌ではなかった。

好意のある人と一緒にいたくなったり、その人の無事が気になるのは、今の私には何となく理解できるような気がした。
そういう行動を、実際していたからだ。

私の好意と工藤さんの好意の内容は違うだろうけど、その好意の内容がなんであれ、好意を抱いている相手のことはやっぱり気になるものなんだと思う。

私は彼女に好かれることが、ちょっと嬉しかった。
人と交わることが苦痛に感じやすい彼女が、私の手を取ろうとしてくれることが嬉しかった。]
(234) 2022/09/18(Sun) 23:01:36

【人】 1年生 朝霞 純

>>234
[何度か工藤さんが病室に訪れる中で、一度私が眠りから目覚めて間もない頃にやってきたことがあった。

私はいつもみたいに自分の描いた林檎の絵と赤い道化の絵葉書を眺める習慣の最中で、工藤さんが横合いからスケッチブックを覗いていたことには気づけなかった。

やがて、工藤さんの方を見ると、工藤さんはぽつりと言った。

“あまり上手い絵とは言えません。”

私は笑ってしまった、いつも隣で何かを描いている工藤さんの絵はとても写実的だったからだ。
私の絵は、確かに上手くないだろう。

でも、それでいい。

そう思ったとき、続いた一言。

“ですが、何か心が引き寄せられます。
私には描けない引力が宿っています。”

私は瞬いた。

ああ、私の想いは、彼女の思い出は、確かに生きている。

生きている。生きていくんだ。私の描いた絵の中で。

私は工藤さんの方を向いて、一言告げた。]

ありがとう。

[彼女の生きた証を残せたのは、下手な絵でも、誰かに想いを伝えていけるのは嬉しかったから。]
(235) 2022/09/18(Sun) 23:05:19

【人】 1年生 朝霞 純

【日常を分かち合う】
>>213
[退院して、まだ松葉杖が取れないままに日常へと戻って、私はたまに工藤さんを行動を共にするようになった。

というのも、病室に度々顔を出してくれた、その延長線上のようなもので、人気のないスペースで一緒に課題に取り組んだり、カロリーメイトを食べてる横で野菜メインのお弁当を食べたり、時にはただぼうっと二人で何もせず虚空を見つめて時間を過ごしたり、そんな感じだ。

そのうちに工藤さんが、家に来てもいいと言ってくれて、流石に工藤さんの家の中を全部平常通りに保つ自信はなかったので最初はお断りしたのだけど。

私の家に招いても、工藤さんと私の家族の相性はすこぶる悪く、察するということが出来ない工藤さんと遠回しな表現を多用する家族とですれ違いが起き、私の部屋で休んでもらおうにも私の部屋にまで両親はやってくるわけで。

そも、アジアン系の小物や、中華系の瑞獣などの置物、小説や図鑑などが納められた本棚のある情報量の多い自室が居心地の悪いものだったかもしれないとも後で気づいて。

それらの要因が重なったこともあって、私は工藤さんの家の合鍵を受け取って、彼女の家に赴くようになった。]
(249) 2022/09/19(Mon) 0:22:42

【人】 1年生 朝霞 純

>>249
[工藤さんは度々猫のクリームパンを作っているようだった。>>221
クリームパンはアレルギーに引っ掛からずに食べられるので、私は何度かご相伴に預り、クリームパンを食べた。

正直に言って、美味しかったと思う。

でも彼女は食べる度に、表情には出ないけれど、何度も何度も咀嚼して飲み込んで、少し間を置いて、また食べてを繰り返していて、何となく、出来に納得してないのかなとは思った。

“作りたいのと違う味になりました”

言葉を聞いて、頷いた。
そんな風に彼女が拘るのは珍しい。
上手くやれないことを繰り返すイメージがなかった。
彼女が何度も悩みながら、クリームパンを休みの度に作るのを見守って、食べて、やっぱり納得しない様子で作り直して。

その様子を見て、小泉さんのことを思い出す。
工藤さんは毎回クリームパンを猫の形に成型して、顔を描いて完成させる。
それは彼女が自分からは決してやらないことのように思えたから。

きっかけがあったんだと思う。

猫のクリームパンに拘るきっかけが。
どうしても再現したいという味を知ったきっかけが。

そして、それはもう自分で再現するしか触れる方法がないのだ。

その思い出の味には。]
(250) 2022/09/19(Mon) 0:24:54

【人】 1年生 朝霞 純

【いつかの約束を】
[松本さんには、退院してからずっと、話しかけるタイミングを見失っていて。

松本さんだけじゃない、みこさんも、今泉さんも、黒崎さんも、トラくんも…津崎さんも。

香坂さんと工藤さんとはたまに話したり、工藤さんに至っては合鍵まで持っているけれど、親しいと言えるのは辛うじて工藤さんくらいで。

どうしたらいいのか、どうすればいいのか。

小泉さんから受け取った手紙の文章をふと思い出す。>>6:105

“やりたいことや言いたいことを我慢しているなら、遠慮なく口にするといい。”

どうやって口に出したらいいのか、それが分からない。

でも、このままずっと先延ばしにして聞けないまま卒業なんてことになれば後悔するのだけは分かる。後悔だけはしたくない。絶対に。

そんな矢先、教授から報告があった。>>7:236]
(252) 2022/09/19(Mon) 0:55:48

【人】 1年生 朝霞 純

>>252

休学…

[理由は聞けないんだろうな、と思うけれど、気になって。

津崎さんがどうして休学するのかが気になって。
松本さんがどうするのかが気になって。

津崎さんの事情に、そこに関係する人の事情に踏み込めないのは重々承知だけど、ずっと話したかった松本さんと話すきっかけになるには十分で。

そう、そのことを聞けなくても、ずっと聞きたいことがあったんだから。

松本さんに聞きたいことがあるんだから。

それをちゃんと、聞こうと思うから。

私は松本さんに電話をかけた。]
(253) 2022/09/19(Mon) 0:57:07
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。
(a28) 2022/09/19(Mon) 1:02:22

【人】 1年生 朝霞 純

>>255
[松本さんにかけた電話は、ちゃんと繋がって、どうした?という声が聞こえる。

その声に、少しだけ身体が強ばった。緊張する。

私は知らない、松本さんが今どうしているのか。
津崎さんとどんな関係を築いているのか。

松本さんの教えてくれると言ったこと、聞きたいけれど。
大切な人には、教えたい人には、もう教えているはずのことで。
聞かせてくれると言ったけれど、その言葉を覚えてくれているのかとか、わざわざ私が聞いていいのかとかそんな気持ちがまだあって。

あの時、先延ばしにしたことを、今更聞けるのか、分からないけど。
聞いていいのか、分からないけれど。

でも、やっぱり聞きたいから。]

こんにちは、松本さん。
対面じゃなくて電話で話すのは初めてですね。
私、大切なことはなるべく対面で話すようにしているんですけど、松本さんも忙しいと思うし、電話口で失礼します。

いつか聞かせてくれるといった、松本さんの文字が読めない理由。教えてくれますか?

…忙しかったら、用事を済ませた後ででも。

[言葉を紡ぐ、まずは最初に聞きたかったことを。
津崎さんのことを聞くかは、松本さんの返事の後、かな。]
(272) 2022/09/19(Mon) 7:57:20