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![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 話題がノートの話から移って、 私は困ったように眉下げて、言葉を濁す。 君のことを誰より知ってるのは確かに私だね。 でも、今聞かれてるのは学校での君。 知ってるよ、 知ってるから言いたくない。 ] (105) 2022/10/29(Sat) 1:07:52 |
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![]() | 【人】 惜別ハツナ[ そう言って、鞄から取り出したのは いつも持ち歩いて、渡すのを迷っていた 交換日記。 最後の1ページは破り取ったけど それ以外のページは今でも、読める。 日記をぱらぱらとめくって、 書いてない真っ白なページを開くと、 私は、君の質問に文字で応えるために ベッドの横にある机を借りて 答えを綴り始めるんだ。 ] (107) 2022/10/29(Sat) 1:12:26 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 君が知りたいであろうことを綴ると 私は持っていた付箋をそのページに貼って ノートを閉じて君に渡した。 付箋のページに 君が知りたいことを書いたよ、って言いながらね。 そして、今日はそろそろ帰らないと、って その場を後にするんだ。 ほら、誰かに見られながらだと 読みづらいかもしれないし。 ]** (108) 2022/10/29(Sat) 1:19:06 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 君の質問に言葉を濁してしまったの、 君にとっては良くなかったのかな。 私は言いたくなかったんだ。 君の悪口とか、勝手なイメージとか……。 ハツナには相応しくないって 言われてたこととかね。 君の記憶は戻って欲しいけれど それは忘れていて欲しい、なんて。 ] (109) 2022/10/29(Sat) 23:23:21 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ クラスの中には君のことを良く思わない人たちが いるって、私は散々言われてきたから知ってる。 私がいない所でも君が直接言われてたことは 聞きそびれてしまったけれど、それでも。 君のことを嫌いな人が クラスに居るんだってことは知っていた。 知ってたけど、私には関係ないって、 そう思ってたんだよ。 君のことを真に知ってるのは私だけでいいから。 ] (110) 2022/10/29(Sat) 23:24:10 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ「朝日くん、怪我しちゃったんでしょ? 怪我が早く治るように、って みんなで心を込めて 千羽鶴を折ったんだ。 ハツナちゃん、いつもお見舞いに行ってるし 渡してきてくれないかな? ね、お願い。 ハツナちゃんにしか頼めないんだ。」 (111) 2022/10/29(Sat) 23:24:35 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ そんなことを言われて、 紙袋に入った千羽鶴を クラスメイトに押し付けられたとき、 私は微かな違和感を覚えてしまったんだ。 そうやって声をかけてきたの、 君のことを嫌いだって思ってる人だったから。 でも、半ば押し付けられたそれを 私は断ることも出来ず。 ここ最近、ずっとうまく眠れてないから 昼間は眠くて仕方ない。 それが断れなかった原因かも。 ] (112) 2022/10/29(Sat) 23:25:40 |
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![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 「このまま学校には来るな」 目に映った文字に、目の前が真っ赤になった。 これを、私に、渡させるつもりだったなんて。 怒りに任せて、何羽か鶴をもぎとって 乱暴に開いていった。 鶴のお腹には君への悪口が それぞれ違う悪口が、書き連ねられていた。 息が、苦しくなっていく。 ] (116) 2022/10/29(Sat) 23:29:53 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ これは君に見せちゃいけない。 絶対に、見せちゃだめだ。 はやく、捨てないと………。 ] [ 捨てなきゃ、いけないのに。 ひらり、嘲笑うように 千代紙が手から離れた。 ] (117) 2022/10/29(Sat) 23:30:40 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 焦りと怒りと…… 見られたらどうしようって不安からか それとも、他のなにかのせいなのか。 上手く息が出来なくなっていく。 息を吸っても吸っても苦しい。 ] (118) 2022/10/29(Sat) 23:31:20 |
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![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 勿論、ここは病院だから。 すぐにしかるべき手当はしてもらえたけれど。 君にはどこまで知られてしまったんだろう。 ]* (120) 2022/10/29(Sat) 23:32:15 |
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