【人】 渡りに船 ロメオ「……………………」 人が多いな。 幾分過ごしやすい気候になったからか、 はたまた少し涼しくなった風に運ばれる美味しそうな香りからか。 賑わう商店街を眺めるように、男は道の脇にいた。 柱のようだと言われればそうかもしれない。 瓶底眼鏡は行き交う人の向かう先を向いている。 ピザには興味があるのだけれど。 今行けばなんだか混みそうだし。 チーズは好きなんだけど。 「……後にすっか」 手ぶらのバイト終わりだ。 向こうが空くまで他の土産も見繕おうかと歩き始めた。 (45) 2023/09/08(Fri) 22:25:22 |
【人】 渡りに船 ロメオ>>51 ルチアーノ 「うわっ」 「何何……ああ、先輩。ども。いや、餌って……」 風景に気を取られていたから、不意に肩を叩かれればビクリと揺れる。 驚いた顔でそちらを向けば少し開いた眼はすぐにふっと緩んだ。 「あー、夜すね。分かりました。予定空いてるんで、必ず」 視線は持っている紙袋に、そして貴方の顔に。 どんな連絡にだってロメオはいつも二つ返事だし、今もそうだ。 迷う素振りもなく頷いて了解を示した。 そして今は貴方を引き止める理由もない。 「じゃ、連絡待ってまーす」 そのまま見送る姿勢を取って、 きっと今度は遠ざかる貴方の背を見て。 ……食いっぱぐれないようにそろそろピザでも買おうかと思った。 こちらもまたその場を離れるんだろう。 (52) 2023/09/08(Fri) 23:58:12 |
ロメオは、やっとピザを買いに。これとこれと後これと。はい。ありがとうございます。え、おまけ? やったあ。 (a23) 2023/09/09(Sat) 0:56:11 |