16:27:08

人狼物語 三日月国


65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

[メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ

視点:

全て表示


[夕べこそああいうことになったけれど、もともとハチヤと俺の間にあった感情は恋愛ではない。いやそうだったのかもしれないけど、少なくとも俺がそうだと認識する関係ではなかった。なのに。


 緩く額に唇が落とされる。
 そこから頬までゆるゆると移動して、
 最後に耳がやわく食まれる感触に俺は身を震わせた]


 ん……


[安心させるみたいな唇。なんでこんなことをするんだろう。こいつは、俺を覚えてないのに。

俺のいるベッドの中に潜り込んでくると、ぎゅっと抱きしめられるのに安心する]


 ──、


[今度の声は、小さすぎて声になってない。ほとんど唇が動いただけみたいな小さな呼びかけなのに、さらにぎゅっと抱きしめられて心のどこかが安心する、を通り越してぽっと温かくなった。だから]


 おや、すみ。


[耳元でそっと囁いて、あいつからは触れなかった唇に小さく口づける。お預けって言った俺がこういうことするのはダメなんだろうけど。なんか、胸の中心が熱くてしたくなったんだよ**]



   まぁ...色々とね。
   

[困ることがあるのかと聞かれたなら、ついついはぐらかすことになってしまった。
「求婚予定の女性に記憶を無くしままでいて欲しくない。」

などと、まさか今の状況では言えるまい。]


   その辺は好きに呼んでくれていいよ。

   ん?あぁ、意味は.......明日になればわかるさ。


[起きる確証を持っていられるのは、ここが夢の中であるとわかったからだろうか。
夢は必ず覚める。それが自然の摂理というものだ。

ところで、記憶があってもなくても変人としての印象を植え付けてしまったようだ。
己は何も変わっていないから評価が変わらないのは当たり前だが。


アマミは相変わらず嘘をついたり自分を取り繕うのは下手くそなのである。]



[会話の中で彼女の言葉を指摘したが、もしかしたら説法などと誤解されたのかという不安が過ぎり。]


   ............いや、気にするな。
   変ってわけじゃない。


[余計なことを言ってしまったかとアマミは口を噤んだ。
今のクラヴィーアに我が家にいた頃の彼女のような振る舞いを求めるのは酷が過ぎる。

彼女の顔色から察するに、余計な不安を煽ってしまったようだ。
アマミは彼女にすまないと一言謝罪を告げて。]


   バーバチカ島の再来、か。
   皮肉なもんだ。



[とぽつり呟く。
それはクラヴィーアの前で発した言葉であるが、彼女に向けた言葉というよりは独り言に近い。
しかし彼女は記憶の重みを忘れてはいないようだったから。
無くなったのはもしかしたら己の事のみかもしれないとアマミは推測を伸ばすに至る。


もしも記憶をなくした者と無くしていない者、立場が逆であればなどと、何度もたらればの空想を思い描いてしまうのだ。]




[大切な人の記憶を預かる。
己の大切な人の記憶を預かるという名目で奪われる。

彼女にとって大切な人との記憶が奪われる。

どちらにも通ずるような声の主の物言いは、腹立たしく思えてならないものだ。

気づけばアマミは無意識に彼女を庇うように差し出された手は怒りを堪えるように拳を握りしめていた。





[思想に耽けてしまいそうになった時、聞こえた声はどこか弱々しい...あるいはか細いと言うべきか。
彼女の顔色を覗けばどんな表情を見ることが出来ただろうか。]


   ふむ、どうして俺がこんな事をするかは。
   帰った後に改めて教えてあげよう。

   さぁ、今は時間が惜しい。
   少しでも気になることがあれば言ってくれ。


[アマミは考える。
彼女は己を大人のようだと思ったかもしれないが、お面の奥に伏せた焦燥は。
少しずつ確実にアマミに負荷をかけ続けていた。]*


【人】 アマミ

──回想:三年後 アマミside──

[実際のところ、あの島でアマミがクラヴィーアに告げた3年という時間は縁切りのようなものであった。
それは火が自然に収まるのを待つかのよう。

そもそも婚約や恋愛など政略の利害に基づいた極めて合理的なメソッドに過ぎない。
それはアマミが人生を経て培った持論のひとつであったが、その持論は極めて非合理な少女に3年の刻をもって壊されることとなった。

元来アマミにとって、自身と添い遂げようとする女達は皆金や名声にがめつく蛇でしかない。
長年培い続けた持論を直ぐに手放すことは出来ず、アマミは少女にあの言葉を告げた。>>0:81

未熟なEveは蛇に唆され、リンゴを食べて堕ちた。
未熟なリンゴは果たして毒か、蛇か。あるいは両方か?


アマミは3年も経てば、糸は切れると思っていたのだ。
そして想定では3年経った頃にはもう二度とクラヴィーアに会うことなどないはずだった。]

(34) 2021/04/05(Mon) 6:42:57

【人】 アマミ


[しかし、それがどうしたことか。
少女は心身共に成長を遂げ、自身の前へと現れた。

あの時アマミは自身が培った経験や想定の中ではありえない事が起きたと、彼女には見えないお面の奥目を丸くしていたのだ。


    「アマミさん、私は貴方が好きだ。

     貴方の側にいさせて下さい。」



そう頬を赤らめながら告げるクラヴィーアを前にして、アマミは思い知らされる。
彼女は蛇なんかではなかったのだと。

『未熟だったリンゴ』は毒など微塵も入ってはいないのだと。

自身の想定した二者択一の中には
そもそも正解なんて存在しなかったのだと。


(35) 2021/04/05(Mon) 6:45:42

【人】 アマミ


[彼女を前に己の経験など何の役にも立たない偏見に過ぎないと気づいた時、アマミは彼女を家に招き入れることを決めた。



   「君にはまいったよ。」



そう冗談交じりに彼女に告げたアマミだったが。
あの時の彼女に対する心象はそれに尽きるのだと、アマミは今でもそう言うだろう。

らしくないのは承知の上で、運命とはこういうものなのだとすら思えてしまったのだ。]**

(36) 2021/04/05(Mon) 6:54:08

[彼女に合わせるように探索をしていると、どこかのタイミングで書斎のような場所にたどり着いたことがあっただろう。

クラヴィーアには鍵はありそうかなどと尋ねつつめぼしいものを探していると、一冊の本がアマミの足元にパタンと落ちてきたが。


その表紙を見た時アマミは驚いたように息を呑んでしまった。

その本がかつて自分が書いた小説『όργανο』だったからだ。]




   ............。


[アマミは本をパラパラとめくり始める。
クラヴィーアをモデルとした一人の少女が成長する軌跡を描いた長編文学は、自身の彼女への感情の変遷を分かりやすく書き記していた。

彼女への想いを指先でなぞっていくようにページをめくると、最後のページが空白になっていた。]


   クラヴィーア。
   すまないが、そこら辺にペンはないか?


[クラヴィーアの捜索の邪魔をしない程度にアマミは彼女に尋ねるのだった。
そして彼女からもらったかあるいは自分で拾ったペンで空白のページに文字を書き始めるのだった。]**

[はぐらかされた返答にそうですか、と軽く答えた。
 初対面の人間にそう突っ込む真似はしない。
 誰にだって言いたくないことくらいあるしな。

 明日になればわかる。
 その言葉に確信をほぼ持つ。
 でもそれは言葉に出さず、わかりました。とやはり追及しない。
 嘘をつかれてる感じがしない。それに信じると決めたならそれを貫くだけだ。明日にわかる。それならそれでいい。]


[どうやら喋り方は変ではなかったようで。
 わかりやすく安堵をこぼす。
 流石に初対面の年上の異性に対して口調を崩す気はなかった。
 謝罪にいえ、と返答して気にしてないと示した。

 『バーバチカ島の再来』その言葉が耳に入って思わずアマミ殿を見てしまう。
 ……あの島の存在や願いの話だけを知ってたっておかしくはない。ただ、現状の記憶喪失と絡めてつい考える。
……この人もあの島に、あの時もしかして……?

 首を振った。今はそれどころじゃない、と。

 怒るように握られている拳。
 それは何かに耐えているようにも私の目に映る。

 思わずつぶやいた言葉を出した時の私は、不安も相まって迷子になったような顔をしていた事だろう。
 実際、自分の欠片を失っているこの現状は迷子と近いのかもしれない。
 わからないだけで、心が欠けているのと同義なのだから。それが、私の一番大事にしているものならなおさら。]

 ……わかりました。
 では帰った後。約束ですわね。

[帰った後に会うのを確信している言い回しに疑問を示さず、凛とした態度でカーテシーをした。]


[思い返せば、巻き込まれたという言い回しと自分にとって初対面だから、相手も初対面だろうと勝手に判断したのは私の方だった。

 アマミ殿は一言も“初めまして”と言ってない。]


[探索を続ける。庇われた腕に根負けして前を歩くのは諦めた。

 部屋の扉を開いては見回して。
 鍵になりそうな物がない部屋もあった。
 次に見つけたのは、ガブリーシュの実だった。
 ──エリック先生に教えて貰ったんだっけ。ああ、それとアラウダさんと出会う切欠はこの実だったな。

 なんて思い返して懐かしい気持ちになって触れれば……消えた。
 余計な笑い声には構わない。
絶対に構ってやらない。

 
 ピアノもまた鍵でないものだった。ふむ、あの島の時と関連あるものだけが鍵とは限らないのか。
 こうなってくると段々気づいてくる。
 私の記憶に関連している物が鍵かもしれない物だ。]



    …………………

   しゃぁないやん。好きなんやから。


   滅入って引越し考えた時も、
   好きっていえない関係が続くなら、
   物理的に距離をとって
   貴方のことを忘れたほうがいいと思って。
   でも、好きだったから踏ん切りつかなくて。

   付き合ってからも、潮時かなって、
   信頼されてないなって思った時も、
   それでも貴方の笑ってる姿とか
   ちょっと怒った姿とか、
   その全部が愛おしくて仕方なかった。
   だから、好きな人とわざわざ
   辛い思いして別れる必要は
   微塵もないんだ、って思ったから
   ずっとそばにいてもらってる。







  彼女が投げかけた質問は
  的を得ている内容なので
  これから先の何かに繋がればと思った。
  彼女の記憶が戻らなくても、
  お友達くらいにはなりたい。
  そんな諦めにも近いことを
  彼は既に選択肢の中に盛り込んでいる。

  ズルくてごめんね、と呟いた言葉は
  彼女の耳に入っただろうか。

                     ]*




 
[だからと言って、流石に虐待を受けていた頃の関連の物が現れた時には……引いたが。
 苦い思いを顔に出さないよう必死に堪えて蝋燭や、乗馬用に使う鞭にも渋々触れた。
 本物でないのに逆に安堵したぞ。ったく。

 ……ちょっとこの館の主、
顔を貸してくれないかな?
 と思考は少々危険な方向に向かっていた。まぁ顔を合わせてもどうせ私は殴れないくらいちっぽけな人間ではあるんだが。]

 

 
[書斎のような場所に入った時、慣れてきたのもあり少し別に動いていた。ふと、自分のポケットに何かが入っているのに気づく。

 ……私の字の招待状。宛先は 『Amami Oda.』 ]

 ─────……やっぱり。

 
[私が失ったピースのどこかにこの人は いる。
 ピースの外枠に追いやられた人は、まだ元の位置に当てはまらなくても、内側に入るものだと理解が出来た。


 自分が残していた私の残滓を開いてみる。招待状はまた書けばいいだけだ。内容はいたって普通の誕生祝いの夜会への招待。これと言った手掛かりはない。

 ただ、最後に小さく
 エスコートして、一緒に踊ってくれたら嬉しい。

 なんて書かれている。

 ……どうにもしっくりこない。
 私が男の人にこんな文章を書くことが、わからない。
 友人関係ならまだわかるが父と婚約者の件を考えるとどうしたって恋愛をする自分なんて想像も出来ない。
 ただの友人に頼むにしては、違和感のある書き方にただ混乱した。

 あの声は言ったのは君の大切な人の記憶の一部を預かった。
 その君は、私? 
それとも……

 どっちの意味なのか。 その答えを私は知らないといけない気がした。

 

[かかった声に慌ててその手紙をしまい込んだ。
 ペン? と周りを探す。
 万年筆があって、慌ててとっさにそれを手にしたら……
消えやがった


 あれ? 今の鍵(偽)だった感じはあるが……あんな万年筆に見覚えはないぞ?
 失くした記憶の欠片まで混ざっているなんて、わかるわけがない。どこまでもこの館の主は意地が悪い。


 申し訳ありませんわ、こっちには見当たりません。

[そうこうしている内に相手は自分でペンを拾う事になる。
 だから見なかった。気づけなかった。


 アマミ殿が手にしたその本もまた
 
『鍵』である事に───
 ]

 

[書斎の奥にまだ扉があったから、私はそれを開く。]

 ……冗談だと言ってくれ…………。


[思わずつぶやいた言葉が素だったはもう仕方ないだろう。
 目の前に広がった何百という本がつまった本棚がつまった巨大な図書館のような部屋。その本のいくつかが見ただけで『鍵かもしれない』と感じたのだから。
 広すぎる。対象が多すぎる。だが触らない訳にいかない……。]

 ええと、目の前にいくつか鍵らしきものはありそうですが……
 申し訳ありません。少し休憩させてくださいませ……。

[動く前に流石に気力を戻したい。
 返答がどうであれ私は御免なさい、と部屋にあった椅子を引いて座り込む。

 ……そういえば、ここまでアマミ殿が何かを手にして消える、という事がなかったし記憶が消えてないという判断はそれで多分平気だと思う。思うがちょっとだけ心配だった。]

 アマミ殿、生憎でもなんでもなく記憶がなくなってないとおっしゃってましたが

 昔の記憶は平気です?


 ほら、そういった時期ならすぐ思い出せなくても不思議はないじゃないですか。

[自分が過去そうだったから心配だった。
 踏み込むのに躊躇していた理由すら覚えていない。今まで問えなかったことも平気で口に出来る。]**
 

    
    ……っ、…………。

[
 正直に言おうか、ずるいのは私だ。
 貴方が少しでも迷ったそぶりを見せるなら
 好きじゃない面もあったなんて言うのなら

 
記憶なんて捨てて、離れればいいと


 そう思ってしまった。
 だって、私は好かれるわけない、から。

 それなのに――――
                    ] 

    
ず、るい………。

    わたしは…
好かれるような人じゃ………。

 

[
 何故だろう、じわりと涙がにじむ。
 見られたくなくて俯いてしまったけど
 ずっとこっちを見ていたのなら
 泣きそうな顔も見られてしまったのかな。

 ああ、この人は確かに
恋人

 記憶はないけど、多分そうなんだろうなと
 そう思わせるだけの
好意
を…

 
 この人の言葉から感じてしまった。
 ……私はどう思っていたんだろう。
 この人のこと、どう思って……。

 気になるのに、こんなに色々教えてもらっても
 微塵も記憶は戻りそうもなくて
 この人と過ごした時間を
 一瞬でも思い出すことは叶わなくて。

 
……もどかしい、って少し、思った。

                     ]*

【人】 文月 美鶴

   ―“私”の気持ち―

[
 私がどう思っていたか?
 
………好きで好きでたまらないって思ってた。

 私だけを見ていて欲しい。
 私だけの貴方でいて欲しい。
 私だけに時間を使って欲しい。
 
 もっといろんな姿が見たい。
 もっと貴方が喜ぶことをしてあげたい。
 
 
ずっと、そばにいたい。


 結婚したいって言われるのなら
 断る理由なんて、全然思い浮かばない。


 
………でも。



 
気持ちが大きすぎないかなって、心配だった。

 
嫌がられないかなって、怖かった。

 
頼りすぎてないかなって、不安だった。

 
 
貴方にふさわしい私でいられていたのか

 
 
自信が、持てなかった…………。

                     ] **
(37) 2021/04/05(Mon) 10:09:07

【人】 ハチヤ

[隣で眠るエンの寝顔を覗きこんで、もう大丈夫かななんて、おれはほぅと息をついて、それから起き上がって頭を抱えてしまった。

おれがしってるエンは、不安がったり怯えたりって弱ってる状態ばっかりで、
おれがエンを忘れなきゃ、エンはもっと笑ってたりしてたのかなって思ったんだ。
弱々しくじゃなく、笑う顔がみたいなって思ったんだ。


それにしても、お嫁さんのことをすっぱり忘れるなんて、ハチヤってやつは酷いヤツなんじゃないか?

おれだったらエンのことを忘れたりなんてしないし、あんな風に泣かせない。
おれもハチヤだけど、酷いハチヤにエンを渡したくないなぁって思うんだ!

……おれ、記憶が戻ったら、どうなるんだろ。

エンを知ったハチヤが消えて、エンを知ってたハチヤだけになるのかな。
それは
だなって思うけど、おれが知らないエンのことを思い出したいって思うし、エンが会いたいハチヤはエンを知ってたハチヤだから…………

どうしよう、おれは、エンのこと、思い出したいけど思い出したくない]
(38) 2021/04/05(Mon) 11:31:46

【人】 ハチヤ

[

わからないものを判別しようと警戒しながら近づく犬に
わからないものを切り捨てる方向に割り切った男

緩やかに着実に
鮮烈に急激に

ただの同室者に
番、伴侶という存在

出会い方が違うから、とっていた距離が違うから、同じ存在同士でも、抱いたものは違うもの。
別の印象、別の感情を抱いても、名前をつけるならそれでもこれらは同じ名前をもつらしい。

**]
(39) 2021/04/05(Mon) 11:46:11
ハチヤは、メモを貼った。
(a7) 2021/04/05(Mon) 11:47:10

[目が覚めた時、ハチヤはそばにいるのだろうか。いなければ、手がシーツの上を辿って動くのだけれどそれはほとんど無意識のもの]


……、


[ここにいるのは、確かにハチヤだ。ハチヤだけれど、どうしてだろう。俺の中で、今のハチヤはあのいつものハチヤとイコールにはならないのだ。

俺とハチヤの関係は、犬と飼い主だったのに。今のハチヤは、重ねようとしてもどうしても犬ではない]

呼び方…?

[犬のハチヤは俺をエン君と呼ぶけど今のハチヤはエンと呼ぶ。試しに、前のハチヤは俺をエン君と呼んでたって言ってみたけど呼び捨て嫌?と聞かれたから。嫌ではないと伝えたら、それならエンがいい、と言われたからそのままになった]

[実際嫌ではないのだ。けれど犬ではないハチヤは、何故だか俺を大切にして守ろうとする。いつの間にチェックしたのか、食堂にはエンは行っちゃダメだとか。この部屋は狭いから俺が探すから他の部屋に行こう、とか。


寝付くまでと抱きしめてくるのに、やたら心音が早いとか。あれでは眠れないだろうに]

[俺を嫁にしたのは、犬のハチヤだ。

だから言ってしまえば今のハチヤは、俺の旦那のハチヤではない。けれどこれもハチヤの筈なのに、


なんで俺は二股かけてるみたいな気持ちになってるんだろうな!
]




  彼女が何を言ったのか、
  彼には聞き取ることができなかった。
  物理的距離がありすぎたのだ。

  でも、彼女が泣きそうなのは分かったので
  彼女の様子を見ておくことしか出来ず。
  少し落ち着いたのなら、
  彼女に声をかけて次のアクションを。

                     ]

   鍵……探してみますか?
   貴方が俺と一緒に行ってくれるなら、
   見つけ出したい。




  鍵。鍵……
  とりあえず、この部屋を出たら
  何があるのかさえわからない状態なのに
  反応に見つけられるのか不安でたまらない。

  でも、不安な様子だけは絶対見せない。
  見せたら、彼女も不安になるかもしれないから。

                        ]*