175 【ペアソロRP】爽秋の候 【R18G】
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| [ でも、聞きたくない言葉ほど するりと抜けて耳に入り込むもの。 >>2] …………、ぁ、 [ 醜い嫉妬が静かに、蠢く。 直視出来ないけれど きっと最高の笑顔をしているのでしょう。 気付いていないフリも出来ただろうけど これ以上堕ちたくない、パンドラの箱の僅かな光は 未だ残っていたようで。 >>3] おめでとう! お幸せ…… [ 大声を出せば気が紛れるかと思ったけれど 言い終わるまで持たず、最後の方は灯が消えるかの如く か細く、涙を含む声になっていた。 歓声で涙声がかき消えていたことを祈るけど セシリーの声はまだ続いていた。 >>4] (12) 2022/09/22(Thu) 23:36:56 |
( あんなに大きな声出して。
一緒に旅を続けている間でも、戦っている時でも。
こんなに声を張り上げたセシリー、
一度や二度程度しかなかった気がする。
……それだけ、私の事を思ってくれているのね。
本心から。
……それが貴女という人だものね。
アスベルが好きになる理由だってよく分かる。
私も男に生まれてたら、絶対好きになっていたもの。
でも。]
[ 今の私には、貴女の汚れ無き純粋な心が
海よりも深い優しさが。
──────…………。
[ 今の私はどんな顔をしていただろう。
きっと嫉妬に狂った般若のような
もしくは…………。]
| …………!? [ 予兆も何も無いまま、体がふわりと浮かんだと思えば 次の瞬間には、エドゥの腕に抱きかかえられていた。 >>9] え、っ、ちょ [ 何が起こったか瞬時に理解出来ず ただ、抱きかかえられていることだけは理解できて 涙声は一瞬引っ込んだものの、 胸元に引き寄せられ、体が密着しているものだから どきっと身が跳ね上がってしまう。] (13) 2022/09/22(Thu) 23:39:52 |
| (14) 2022/09/22(Thu) 23:46:16 |
| [ とはいえ、強く抱えられている腕は びくともしなかった。 エドゥこんなに力があったの、と思いながらも 彼が走り始めたのは理解できた。 顔を上げようとすれば出来たけれど ただ、瞳を閉じていた。 暴れる元気も振り落とす余力も無いので 力を抜き、行く先もただ任せるままに。 もっとも、暴れる気も振り落とす気も無かったけれど。 ] (15) 2022/09/22(Thu) 23:46:26 |
| [ どれほどの時間、エドゥに抱えられていたのだろう。 そっと下ろされ、目を開けると 橙色の空が、庭に咲き誇る花たちを 染め上げていく光景が広がっていた。 その美しさに息を飲み、改めて声の方を向く >>11。] エドゥ……。 …………そう、ね。 本当、驚い……。 [ 真実は鮮明に当時の記憶を連れ戻す。 エドゥは私の想い相手を知っていたはず >>2:10。 ──きっと、見てもいられなかった酷い状態の私を 会場から遠ざけてくれたのだろう。 ] (16) 2022/09/22(Thu) 23:46:35 |
| お似合い過ぎて逆の意味で驚いたわ。 子供が出来たらきっと可愛く、もしくは 格好良くなるのでしょうね。 あんなに幸せそうに、してた、から きっと…………すぐ……。 [ 普段通り取り繕おうとしても、数秒が限界だった。 一筋の涙がつ、と頬を伝い落ち 橙の輝きが悪戯に輝かせ、きらりと光る。] (17) 2022/09/22(Thu) 23:46:43 |
| ご、め……ん……。 [ 堰を切られれば一瞬。ぼろぼろに涙は零れ落ち 化粧を施して貰い、褒められた顔も崩れていく。] ……私は、大丈夫……だから。 アスベルたちの、所に…… って……お……で……。 [ 嗚咽の合間に絞り出された言葉は 既に聞き取られているか怪しい程に ぐちゃぐちゃになっていた。 こんな綺麗な光景に場所。 もっと元気な時に来たかった、 なんて思う余裕も無く、嗚咽は続く。] (18) 2022/09/22(Thu) 23:48:51 |
| [ エドゥに手は伸ばせなかった。 迷惑を掛けている自覚があるのと、 もし手を伸ばしてみて、この景色やエドゥが 消えてしまうことが怖かったから。**] (19) 2022/09/22(Thu) 23:49:20 |
[いつもは何者も寄せ付けない
強く美しい戦場に咲く花だ。
だけどいまはそうではなく
嫉妬に狂う般若でもなく
風に吹かれるだけで潰れてしまいそうな
ただの女の子に見えた。]
[友達なんだから秘密にされてたの
ちょっとくらい怒ったって良いのにさ。
不満も哀しみも全部胸に仕舞って
生えた棘すら自分に向けて
必死に押し殺して
妬ましいはずの相手に
祝いの言葉まで伝えようとして
お前は本当に……、優しい奴だよ。]
――回想:夜が明けてからと赤い眼の彼の話――
[ あの夜、たった一晩で
わたしの知る世界は変わってしまった。 ]
[ 突如発生した局地的な地震と、 それによって発生した大規模な土砂崩れによって 一つの集落が丸ごと飲み込まれた。
そこに暮らしていた住民たちも全員死亡したと世間ではそう伝えられている。
父も、母も、兄たちも。
……わたしの知る人たちも、皆、いなくなった。
先生たちに助けられた後、運び込まれた病院でそのことを知らされた。
そのとき直接先生たちから聞かされたことはそれほど多くない。
だから、なのかな。
自分でも不思議なくらい、悲しい気持ちはなかった。
……ただ、あまりにも現実味がなくて。
壁も床も天井も、何もかも真っ白な知らない病室にただ一人。
退院するその日までただただ抜け殻みたいに過ごしてた。 ]
[ 退院した後、わたしは先生たちに引き取られて。
そこで、わたしの知らなかった飛鳥井村のことを知らされた。
飛鳥井村があった山の地下深くには、人の世と人ならざる者たちの世を繋げる『幽冥門』という特別な呪物があり、それを封じるために渡守の一族のなかでも 結界術に長けた者たちによって『門』の封印と守護が行われていたこと。
『門』を封じる結界を維持するために、渡守の一族は『神』と呼ばれる存在の力を『門』の封印に代々利用していたこと。
そして、あの夜。
あのときの地震は『門』を奪うために何者かが人為的に起こしたものだということ。
あの地震によって封印が弱まったことで邪気が周辺に溢れ出し、地震以外にも大きな災厄として近隣に大きな被害を齎したこと。
―――…何もかもが初めての話で、そして小さなわたしには何よりとても難しくて。
ただ、困惑しながら話を聞いていた。 ]
[ それからもうひとつ。 ]
……あの子は、神様はどうしたの?
[ 『門』を封印するために彼は利用されていて、その『門』が奪われてしまったというのなら。
彼が今もあそこに封印されたままでいる理由はないはず。
そう思って、彼について聞いたところで。]
『あーそれなんだけどね。
こっちもちゃんと話しておかないとなぁ』
[ そういうと先生はぽんぽんと軽く手を叩いてみせた。
まるで何かを呼びよせるように。
そうして次の瞬間、何もなかったはずのその場所に知らない男の子が一人、空間に滲むようにして現れた。 ]
……。
[ なんやかんやあって数十分後。
先生の家の縁側に、わたしとその子はふたりきりで座り込んでいた。 ]
……ねぇ。
ほんとうに、きみ、あのときの子なの?
[ 問いかければ、こくんと無言で頷くのが見えた。 ]
先生から聞いたけど、
…あんまり姿がちがうから、びっくりしちゃったよ。
[ 彼が目の前に現れた後、先生から聞かされた話。
あの夜、わたしを助けようとして逆に自分自身の瘴気でわたしを殺しそうになってしまったこと。
それを助けるために、私と彼のあいだで式としての仮契約を結んだこと。
いろいろ事後承諾なのは、ちょっと気にかかるけど。 ]
……ごめんなさい。
[ まずは、謝らないといけない。
縁側に座ったまま、深く頭を下げて謝罪の言葉を口にする。
あの夜、自分は祟り神だとあの子は言っていた。
渡守の家が封じ、代々利用してきた『神様』がこの子だとして。
…自分のことを祟り神だと名乗るくらい、わたしの家や故郷の人たちは彼にたくさん辛い想いをさせてきた。
わたしは、何も知らないまま安穏と故郷で過ごしてきた。
そういうことなんだと思う。 ]
あのね。
先生が、おうちにおいでって言ってくれたんだ。
先生本人は忙しいみたいだけど、
おうちには奥さんもいるから平気だって。
[ そ、と。
彼の前に手を差し伸べて。 ]
ちゃんと契約して、わたしのそばにいてほしい。
わたし、退魔の才能はないっていろんな人たちから言われてるけど。
これからも君と一緒にいられるくらいに、
わたし、強くなりたいな。
[ そして。 ]
いろんな世界を一緒にみていこう?
わたしも、あなたもきっと飛鳥井の狭い世界しか知らないから。
[ わたしは、故郷のことを何も知らなかった。
わたしたちが暮らす村の仕組みも、
わたしたちの一族が何を守って来たかも。
そのために何を犠牲にしてきたかも。
そしてなにより。
あの真っ暗な世界でどれだけ長い時間、過ごしてきたかわからない彼に。
温かくて眩しくて、優しい世界を、たくさん…たくさん見せてあげたい。
―――それが、今のわたしの夢。 ]
だから、えっと……。
[ ほんの数十分前。
「彼と本契約を結ぶには、彼に名前をつけてあげること」
「そうすれば晴れて君と彼は術師と式神としての
パートナー契約が成立する」
先生に言われて、一生懸命考えたけれど
…自分の名前の付け方がいいのか、ちょっと自信がない。 ]
―――…シンシャ
辰沙。それが、君の名前。
[ 深く、一度深呼吸をしたあとに、わたしの式神としての彼の名前を口にする。
以前、兄が持っていた鉱物図鑑にあった石の名前。
かつて『賢者の石』とも『竜の血』とも呼ばれ、丹や水銀の原料にもなった、赤い石。
その図鑑に載っていた鉱物の、深い綺麗な赤色が彼の瞳の色に重なってみえたものだから。 ]
[ 秘密にされたことは
ショックでないと言えば嘘になるけど
どうしようもなかったのも事実だった。]
怒ったり妬んだりする気持ちもなかった。
出し抜かれた、なんて思いもしなかった。
それに、二人の幸せそうな表情を見て
“ああ、私じゃ勝てない。無理だ。”
最初から土俵にすら上がれていなかった、
と、即悟ってしまったから。]
[ でも。
私かセシリー。どちらが先に
恋心が芽生えていたのかは分からないけど
もし、私がもっと早くに
アスベルに想いを伝えていれば。
もし、私が先に告白したとしても。
良い返事を貰えていたとしても。
──セシリーと出会った段階で
想いはあの子に向いていくんだろうな、って。
恋が散った感情は、マイナスの方にばかり向いていく。]
| [ 泣き顔を見られたくないから、下を向く。 エドゥの表情は見えないまま 優しい声だけが聞こえてくる。 >>22] ……ち、……が……。 [ 違う、大丈夫。すぐに元気になるから。 ──ううん、きっと暫くは無理。 既に言葉にはならず、ただ泣きじゃくるだけ。 周囲を見ようともしなかったけど エドゥは、まだ近くに居てくれているのだろう。 一人になりたい思いと、 傍に居てくれて嬉しい想い。
二つの相反する感情が、胸の中を駆け回る。] (26) 2022/09/23(Fri) 21:08:51 |
| [ 静かな庭に、傷心を掠る冷たい風が吹きつける。 橙の空が、色と気温を落とし始めてきた。 ──と同時に、露出した肩に布の温もりが降りかかる。 エドゥの上着だとは察せた。] ( あたたかい……。
でも、そんなことしたら エドゥの方が寒いでしょう。
いいの、私はもうすぐ戻るから。 貴方は、アスベル達を祝福に行って……。) [ と思っている間に、腕が背に回ったと思えば 人の温もりが、全身を覆っていた。 ] (27) 2022/09/23(Fri) 21:09:18 |
| …………エ、ドゥ……? [ 私を抱き締めている人の名を、呼ぶ。 背に掛かる上着の、抱き締める腕の 頭が埋まった胸元の温もりが ────あまりにも優しくて。] (28) 2022/09/23(Fri) 21:09:21 |
[ やめて、そんな優しい言葉
ますます泣いてしまう。
──── やめないで。ひとりにしないで。
やめて、仲間の幸せも喜べない
醜い私に構わないで。
]
| [ 腕を彼の背に回す。
憐れまれてもいい。 鬱陶しがられてもいい。
でも、このぬくもりが離れていくことが、怖かった。 今はただ、一人になりたくなかった。] (29) 2022/09/23(Fri) 21:11:50 |
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